7回
2025/12 訪問
牡蠣の代わりに高級魚介
なんかニュースで「牡蠣の大量死」みたいなのをよく見かけるんですが、なかなか由々しき問題ですねぇ。私は牡蠣が結構好きなので、こういうニュースはなかなか心が痛むんですが、「そういや、牡蠣ラーメンを出してるむかんさんとか、大丈夫なんだろうか?」と過りまして。基本五反田店や池袋店なんかでは相変わらず牡蠣ラーメンを出しているようで一安心。で、阿佐ヶ谷店のポストを見ると「海老ラーメンをやってます!」みたいに書き込まれておりまして。ふむ、牡蠣不足での対応なのか、店主さんの気まぐれなのか。まぁいずれにせよ海老ラーメンっちゅうのは実に甘美な響きであることに間違いないわけで、行ってみることにしました。
私が行くのは主に日曜の夜なんですが、この時間だとあんまり長時間並ぶイメージがないんですよね。この日も阿佐ヶ谷駅を降りて、ロータリー横をスルスルっと抜け、店前に着くと並びゼロ。店前に「海老ラーメン」の記載を確認し、とりあえず店員さんに声掛けされるのを待ちます。
で、店内に空席があったようで、すぐにご案内。とりあえず海老ラーメンと大盛り、あとはここに来たら定番のレモンサワーの食券を購入し、店内にお邪魔します。確か全部で1300円くらいだったような。相変わらず破格ですね。
店員さんに食券を渡すと「太麺・細麺どちらにします?」とのことで、私は太麺好きなのですが、一応店員さんに「どっちがオススメですか?」と聞くと、「細麺っすね」と即答。「なら細麺で」とお願いして、空席に座るとすぐにレモンサワーとおつまみ(担々麺の肉)が提供されます。うーん、おつまみ付きで300円、やっぱ安いよねぇ…と感心しつつちょろちょろとお酒を呑んでいると、5分くらいで着丼となりました。
おお、むせ返るような海老の香りですよ。スープの表面が結構赤く染まっているので、ひょっとすると辛い味付けなのかな…と思うも、こちらは海老油っぽいですね。小さい海老をかなり細かく叩いたアヒージョ感じで、「海老ラーメン」と謳うお店にしては珍しいフォルム。ではさっそくいただきます!
…うーん、すっげぇ海老。やっぱり甲殻類の出汁ってえげつないうま味がありますねぇ。ハンパないです。なんでこんな高級感あふれるラーメンが800円くらいで食べられるのだろうか…。謎は深まるばかりです。海老のペーストは、とにかく海老の風味と味が溶け込んで麺に絡みつくので、どこを食べても海老が口いっぱいに広がります。そこにむかん定番の海苔とかチャーシューが絡むとまたうま味増幅。大盛りにしたら結構なボリュームだったんですが、みるみる麺が減っていきますよ。レモンサワーとの相性も良いし、期間限定メニューながらかなりの完成度だと思います。
そんなこんなでぺろりと平らげ、店員さんに挨拶すると「来週はカニラーメン、再来週(今年最終週)は鯛ラーメンを出す予定なんで、また来てください」とのこと。ふむー、年末は忙しいんだよな…なんて思いつつ、何とか予定をやりくりして食べに来ようかな…とお店を後にしました。
いやー、美味しかった。牡蠣不足はアレですけど、こういう期間限定のラーメンにありつけたのはありがたかったな、と。ごちそうさまでしたー。
2025/12/25 更新
2025/10 訪問
広い意味でのひつまぶし風汁なし担々麵…てきな
先日…希いろさんに行った翌日くらいでしたかね。中央線沿線で遊んでいて、「晩飯でも食べて帰るかー」と思っていたところ、「そういや、昨日の牡蠣塩ラーメン、美味しかったな…」なんて思い出しまして。希いろさんは完全予約制なんでアレなんですけど、まぁ牡蠣塩ラーメンを食べようと思えば、池袋のむかんさんに行けば食べられるわけなんですけど。池袋店はちと駅から歩くのが面倒くさい(大した距離でもないんですが)。ということは、ここから一番近いむかん系は…阿佐ヶ谷だ! ということで、総武線に乗り込み阿佐ヶ谷駅へ。無冠の阿佐ヶ谷店さんに伺うことにしました。
店は、駅を降りてバスターミナルを突き抜けてショッピングビルみたいなのを入ったすぐところ。駅から徒歩2分くらいっすね。混んでるかな…と恐る恐る店前に行くと、ありがたいことに待ち客ゼロ。店内もいくつか空き席があるみたいで、並ばずに食べられそうです。
まずは食券機で食券を…と思ったところで思い出しました。この時期は牡蠣塩ラーメン、提供してないんでしたね(10月初旬)。提供しているのは汁なし担々麵…何にも問題はないですね。汁なし担々麵の食券(800円)と大盛(100円)、さらにレモンサワー(300円)を購入して店内に入ります。…しかし、相変わらずバグみたいな値段設定ですね。どうやって利益を出しているのやら。
で、待つこと3分くらいですぐにレモンサワーが到着。相変わらずおつまみを出してくれるのがありがたい。この日は担々麺にトッピングする肉ですね。ちょっとつまみつつレモンサワーを流し込むとまぁ美味い。胃のエンジンもあったまってきますよ。
その5分後くらいに、今度は汁なし担々麵が着丼。牡蠣スープが別添でついてくるのが嬉しい…。色々魅力的な卓上調味料があるんですが、まずはグリグリっとかき混ぜてデフォルトでいただきます!
…うん、やっぱりうめぇなぁ…。デフォルトだとうま味たっぷりで、棘のない(食べやすい)汁なし担々麵って感じですね。肉みそが実によく効いている。ネギのフレーバーも良い。激辛ってわけでもないので、食べる人を選ばずに食べられるやつですね。で、ズバズバと1/3くらい食べつつ、レモンサワーを呑みつつ、ここで卓上のぶどう山椒とニンニクリンゴ酢を投入。「ちょっと多いかな…」と思うくらいふんだんにかけた方が美味いのを知っているので、ちょっと多めに。すると今度はぐっと山椒の香りとニンニクリンゴ酢の酸味が立って、一気に本格担々麺に。このとんがった酸にニンニクのフレーバーとぶどう山椒の香りが相まって、香りだけで酒1杯呑めそうな勢いですよ。うめぇうめぇとまた1/3を食べ進め、最後にどんぶりへ牡蠣スープを投入。この牡蠣スープ、たっぷり牡蠣の出汁が溶けだしてて、まぁ美味いこと美味いこと。おつまみでももらった肉も投入して、どんどん箸が加速します。厳密に言えば「担々麺」とはちょっと違う気はしますが、なんかむかんのオリジナルのラーメン…みたいな感じで、きっちり締ました。。デフォルトは麺200gらしいですが、大盛にすると300gくらいあるっぽいんで、ボリューム的にも大満足です。
後日Xを見ると、最近ではホタテラーメンとかスタミナ系のラーメンなんかもやってるみたいですね。なんか「このラーメンを食べに行く!」と決め打ちで行くとメニューが変わっている可能性もあるので危険ですが、「今、なんのラーメンやってるのかねぇ…」みたいなテンションで行くには持ってこいのお店だと思います。美味しかったです。ごちそうさまでしたー。
2025/10/31 更新
2025/07 訪問
季節限定の汁なし担々麵
無冠さんのXを見ていたら、「汁なし担々麵やってますよ!」というポストを見かけまして。ふむ、汁なし担々麵。私は汁なし担々麵に目がなくてですね。最近はあんまり食べに行ってないですけど、大好きな無冠さんが私の大好きなメニューを提供している、と聞いたら居ても立っても居られなくなり、急遽仕事帰りに阿佐ヶ谷へ寄り道してみることにしました。
阿佐ヶ谷を降りて、駅の目の前にある商業施設をスルッと入ると、もう目の前にお店が。うーん、アクセス抜群ですね。しかも店前には並びゼロ。店内は満員っぽいですが、まぁ大して並ぶこともないでしょ、ということで並びます。ここは店員さんから声を掛けられたら食券を購入するスタイルなので、とりあえず店員さんの声掛けを待ちましょう。
で、5分くらいで「食券を買ってくださいー」と言われたので食券機を見ると、汁なし担々麵が衝撃の650円。おいおい、チェーン店でもこんな値段じゃ出してないぞ…とその安さに感心しつつ、汁なし担々麵と大盛り(150円)、そしてレモンサワー(300円)の食券を購入。総額1100円か…なんか値段設定バグってんじゃねぇのかな…と一抹の不安を抱きつつ店内に通されます。
ちなみに、基本このお店は麺のメニューは1種類だけ。普段は牡蠣ラーメンがメインで提供されてますが、前回の記事の「節中華そば」とか今回の「汁なし担々麵」のような期間限定メニューが提供されると、牡蠣ラーメンとかはお休みになるみたいですね。なんかここら辺にフードロス削減からの経費削減→価格を抑えてる秘密があるような気がします。ホントのところはわからないですが。
食券を渡して席に着くと、すぐにレモンサワーが到着。普段はチャーシューがサービスおつまみとして付くんですが、今回は担々麺の肉そぼろ&モヤシのサービス。なんでおつまみが付いて300円なんだろ…と謎は深まるばかりですが、ぐびっとキンキンに冷えたレモンサワーを流し込みつつ、着丼を待ちます。
その後待つこと5分くらいで着丼。おお、なんかちゃんとしてる。たっぷりの肉そぼろと、ちょっと辛そうな色したタレが入ってますね。そして担々麺の付け合わせではあまり見かけないキュウリの漬物…グリっとかき混ぜていただきます!
おおぅ、うめぇ! 結構辛そうな見た目とは裏腹に、辛さは控えめであっさり系の担々麺ですね。いわゆるバチバチの四川風というより、ピリ辛肉そぼろの和え麺、みたいな感じ。でもこれが美味いんすよ。しっかりひき肉に味が入ってて、それが麺に絡みこんで調味料兼具材、みたいに機能してるし、ネギの食感も良い。そして以外に働き者なのがキュウリの漬物。カリっとした食感と、塩気が効いた感じが箸休めというか、口をリセットする感じで実に良いです。
で、大盛りにしたからか結構ボリューミーだったんで、途中で味変をしてみようと卓上の「痺れ山椒」と「ニンニクリンゴ酢」を少しどんぶりに入れて食べると…やべぇ! グググっと本格四川の感じになりますよ! これ凄いな!! 「痺れ・辛み・酸味」が揃うとこんなに印象が変わるものなんですねぇ。ちょっと感動しました。サービスおつまみの肉そぼろをちょっと丼にブーストさせ、一気にかきこんで完食。所要時間15分くらいで、退店となりました。
いやー、すごい。「美味い」ってのと「安い」ってのでダブルの衝撃を受けますね。普段の牡蠣ラーメンも良いんですけど、こういう限定メニューが抜群に美味いのもこのお店の魅力なのかな、と改めて痛感しました。交通費をかけてでも行く価値があると思います。美味しかったです。ごちそうさまでしたー。
2025/07/16 更新
2025/06 訪問
牡蠣だけではない無冠の魅力
五反田・横浜・池袋・錦糸町と、着々と都内に店舗を増やしているむかんさん。ここの名物は何と言っても「牡蠣ラーメン」で、牡蠣のペーストをふんだんにスープに溶かし込んだ、いわゆる「良いラーメン」なんですけども。価格も800~900円とお手頃価格だし。
で、そのむかんの阿佐ヶ谷店で「煮干しと節の豚中華そば」なるラーメンを提供する、という話をXで見かけましてね。ふむ、なんか具材だけ聞くと「中華」の要素が少ないような気もするんですが、なかなか食欲をそそるネーミング。ここ最近ご無沙汰だし、行ってみるか…ということで、中央線に揺られて阿佐ヶ谷まで行ってきました。
平日(水曜日)の夜だったのもあってか、20時くらいに着くと待ち客は0。店内は…満席みたいですね。とりあえずぼんやり立っていると、すぐに店員さんから食券を買うように言われ、煮干しと節の豚中華そば(ライス一膳付き・900円)とレモンサワー(300円)を注文。うむー、ここはお酒も安いんですよねぇ。ありがたい話です。
待つこと5分くらいで空席ができたので店内に通されると、すぐにレモンサワーとサービスのおつまみチャーシューが届きます。チャーシューまで付いて300円…。謎は深まるばかりですね…。このチャーシューが、ちょっとやんちゃなタレの味付けで実に美味しい。ちょいと盛られたマヨネーズとの相性も抜群で、お酒がぐいぐい進みます。そんなこんなで5分くらい待っていると着丼となりました。
…おお、なんか肉のボリュームがすげぇな。他の店なら「チャーシュー麺(1400円)」と言われても納得するようなボリューム。これにライスまで付いているのだからもう言うことなしです。すごく節のいい匂いがする中、さっそくいただきます!
…うぁ、うめぁ…。普段の牡蠣メインのラーメンとはガラっと変わって、節と煮干しの出汁がグググっと効いた優しいヤツです。そこにカエシのビシッとした塩味が加わると口の中でうま味が爆発しますね。一撃でヤラれてしまいました。あと、特筆すべきは「スープの温度」ですね。昔どこかのラーメン屋で店主さんから「煮干しや節のスープは、熱くすればするほど苦みの要素も出てきてしまうので、ヌルいと感じるくらいの温度で提供する店が多い」という話を聞いたことがあるんですけど(真偽は不明ですが)、ここのスープはホントにギンギンに熱いんですよ。この熱さがスープに気品をもたらしてるような気がするんですよね。豚も柔らかくて美味しいし、ご飯も進む味ですよ。うめぇうめぇと食べ進めていたらあっという間に完食してしまい、退店となりました。
いやー、やっぱり圧倒的なポテンシャルですね。値段も安いし、都内でもトップクラスのレベルのお店だと思います。時折長蛇の列ができてしまうのが玉に瑕ですが、まぁ牡蠣ラーメンがちょっと恋しくなったこともあり、近々また行こうかな、と。ちなみにこの肉中華そばは期間限定商品みたいなので、そこだけはご注意ください。美味しかったです。ごちそうさまでしたー。
2025/07/01 更新
2024/11 訪問
「むかんといえば」の牡蠣塩ラーメン
阿佐ヶ谷で営業を開始した無冠さん。先日は「臭いとんこつラーメン」を提供していて、それはそれで満足していたんですが、先週あたりから「牡蠣塩ラーメン」の営業をする、という話を聞きつけましてね。かつて初めてむかん(まだ中野坂上で完全予約制でやってた頃)で食べたのが、この牡蠣塩ラーメンだったんですよ。で、その味にいたく感動した記憶があるので、ここはひとつ久々に行っておこうかな…なんて思いまして。初台時代も食べたような記憶があるんですが、あんまり覚えてないんすよね。やですね、老いって。
というわけで、20時くらいに阿佐ヶ谷駅へ到着。Xで「全日は20時過ぎくらいに売り切れたので、今日はいっぱい仕込んでます!」みたいなポストを見たので、おそらくこの時間で大丈夫でしょう…とロータリーを抜け、徒歩2分くらいで店前に着くと…おお、すっげぇ並んどる…。20人くらいですかね。店舗裏の階段の踊り場まで列が伸びてますよ。特に営業終了などのアナウンスはなさそうだったので、そのまま最後尾へ接続。だいぶ冷えてきたとはいえ、まだ並ぶのが苦な寒さではないですね。じりじりと並びが進むのを待ちます。で、20時半くらいになったところで店員さんが表に出てきて「本日は終了しました」の看板を最後尾へ…。ふむー、結構ギリギリだったんですね。夜来るときはちょっと余裕を持って来た方が良さそうです。その後数人、最後尾へと接続しようとしてすぐに踵を返してくる人がいたんですが、背中が泣いてましたよ…。わかる、わかるよその気持ち。とそんな人間交差点を見つつ、トータル40分くらいでポールポジションへ。食券を購入します。
目当ての牡蠣塩ラーメンは800円。うーん、相変わらず値段設定がバグってるな…。なんでこのクオリティのラーメンがこの値段で食べられるのだろうか…と色々考えつつ、ラーメンと明太子ご飯(300円だったかな?)、替え玉(150円だったかな?)、レモンサワー(200円)を購入。大体全部で1500円弱払ったような気がします。相変わらず酒の値段が安すぎですね。
そのまま店内へと案内され、カウンター席へ。店員さんは3~4人で、なかなか活気のある店内です。店員さんの愛想も良く、居心地が良いですね。カウンターにはぶどう山椒やら辛子高菜、にんにくリンゴ酢などなど調味料も多く用意されていて、味変の準備もバッチリです。
その後10分弱で着丼。おお、そうそう、この牡蠣ペーストと海苔が印象的だったんですよねぇ…
ぐりっとペーストをスープに溶かし込み、さっそく頂きます。
…あぁ、しみじみうめぇ。優しい味なんすよね。ぐわっと磯の香りを感じつつ、口の中で牡蠣のうま味が爆発する感じ。アブラもしっかり浮いてるんですけど、そこまでアブラアブラした感じでもなくて、年齢を問わず好かれるタイプの味ですね。細麺との絡みも良いし、ずるずると一心不乱に食べ進めてしまいます。と、ここで明太子ごはんの存在を思い出して頬張ると、これがまたスープとの相性が良い。明太子のピリ辛感が牡蠣のうま味を立てる感じで、ますます食欲が加速しますよ。ちょいとレモンサワーを嗜みつつ食べ進めると、あっという間に麺がなくなり、ここで替え玉を注文。すぐに用意してくれたので、今度は卓上トッピングを試すことに。
まずは定番のぶどう山椒ですが、この山椒の香りが磯の香りと相性が抜群。なんか「香りで食わせる」って感じで実に良いです。で、その後激辛高菜でビシッと辛い刺激を堪能しつつ、最後にニンニクりんご酢をちょっとかけて食べると、バチっとパンチが出てこれも美味い。なんか卓上の調味料のひとつひとつが吟味されてる感じで、どれも相性抜群ですね。
そんなこんなであれよと丼がカラになったので退店。途中で麺が足りなくなってたみたいで、替え玉の食券を買った人にひとりひとり謝罪されてました。なんか誠心誠意謝られてて、怒ってる感じのお客さんはいなかったので、なんかホスピタリティに長けたお店だなぁ…なんて変なところで感心してしまいました。中野坂上や初台に比べて並ぶ感じではありますが、この味をこの値段で食べられるなら、ちょっと足を延ばしても良いかな、と思うお店です。ごちそうさまでした。また行きます。
2024/11/13 更新
2024/10 訪問
阿佐ヶ谷でこゆい発酵豚骨ラーメン
先日中野の箕輪家さんで限定の麻婆豆腐まぜそばを食べていた時ですかね。1人でお酒も呑んで満足して帰ろうとしたら、箕輪家の店主さんが「後ろの席に座ってるの、むかんの小松崎さんですよ」と紹介されまして。ふむー、私はただのラーメン好きサラリーマンであって、ラーメン屋の店主さんが私なんかを覚えたところでなんのメリットもないんですが、ともあれあのむかんの店主さん(?)とあらば挨拶せずにはいられない。「おお、そうなんですか! 中野坂上も初台も行きましたよ!! 願わくば中野坂上を再開して欲しいです…」なんて不躾な挨拶をしてしまったんですが。「来週から、阿佐ヶ谷でくさい豚骨ラーメンをやるんですよ。なのでぜひ来てください」と教えて頂きましてね。豚骨ラーメン。ラーメン好きではあるものの、あんまり食べる機会がないんですよねぇ。とはいえ、以前初台のむかんで食べた豚骨ラーメンは「くさくない豚骨」でなかなか美味かった記憶があるんですよ。で、そこが「くさい豚骨」を作るとなれば、それはまた美味いんだろうなー…ということで、行ってみることにしました。
行ったのがたしか金曜日の夜だったんですが、新宿駅から中央線に揺られてすぐですね。土日は中央線は阿佐ヶ谷に止まらないんでしたっけ? よく覚えてないですが、行くときは注意が必要です。で、駅の改札を出てロータリーを抜けて商業施設に入ると、すぐに「無冠」の看板が見えました。おお、相当駅から近いですね。初台は駅からちょっと歩いたので、この距離感は嬉しいです。
店前には3人くらい並んでて、店内は大盛況。店員さんも4~5人働いていて活気があります。とりあえず店前でぼんやり待つと…ああ、たしかに「くさい豚骨」ってのがわかるような気がします。いわゆる「豚骨の強い匂い」ですね。これは嫌いな人にはより難しいのかもしれないですが、豚骨好きにはたまらない匂いですよ。ますます期待度が上がります。
で、15分くらいポールポジションに辿り着いたので食券を購入。発酵豚骨ラーメン(800円)と明太替え玉(200円)、ハートランド(400円)を購入し店内へ。相変わらずお酒が安いっすなー。カウンター席に座ると、すぐに店員さんがハートランドを出してくれます…。あ、初台の頃はおつまみ付きでしたが、こっちはおつまみなしなんですね。どおりでレモンサワーも200円と、値下がり感を感じたわけだ。まぁこっちはおつまみ欲しさに頼んでるわけでもないので、あんまり気になりません。キンキンに冷えたビールを頂きます。
その後待つこと10分ちょっと。結構待って、着丼となりました(替え玉は後で頼む方式とのこと)。うーん、匂いが強い。「発酵」と言われれば納得するような濃厚な香りですね。では早速頂きます…おお、うめぇ! いわゆる豚骨の細麺に乳白色のスープ、ネギにきくらげにチャーシューと、食材自体はかなりオーソドックスなんですけど、スープのうま味がべらぼうに強いので、一気に品格が上がる感じですね。見た目ちょっと多いきくらげがまた美味い。ともすれば食感のリズムが出しにくい豚骨ラーメンですが、多めのきくらげがかなり良いリズムで、楽しく食べ進められます。チャーシューも相変わらず美味い。惜しむらくはごはんものが欲しかったところですが、この日は特に提供されてませんでしたね。まぁ豚骨に手間がかかるから仕方ないのかもしれませんが。
うめぇうめぇと食べ進めていたらすぐに麺がなくなったので、ここで替え玉を注文。麺に直接明太子がたっぷり乗せられていて、これもまた美味そうです。ざざっと皿から丼に移すと、豚骨スープに明太子が溶けだしてまた美味そう。実際食べると、濃厚なうま味に明太子の辛みが溶けだし、それががっちり麺に絡みつく感じで、濃厚な美味さがさらに引き立てられます。卓上の紅ショウガも酸味が乗って美味い。「もう1玉頼もうかな…」なんて思いましたが、スープがほとんどなくなっているのと、外に長蛇の列が伸びているのに気づき、そのまま退店となりました。
商業施設を出ると、目の前に喫煙所があるので一服。おお、これは初台でも中野坂上でも味わえない「食後の一服」ですね。完全に満足しました。
いやー、やっぱり名店はどこで営業しても名店ですね。指先まで痺れました。ちょっと住んでる地域からは遠い(というか面倒くさい)距離なんですけど、この味をまた味わえるなら、ちょっと足を延ばすのも悪くないな、と思いました。値段も比較的安めだし。おススメです。ごちそうさまでした。
2024/10/09 更新
昨年もよくお世話になった阿佐ヶ谷の無冠さん。個人的に感じているここの魅力は「期間によって提供されるラーメンが違う」って部分で、私自身「いろんなラーメンを食べたい」という趣味趣向なのでありがたいんですけど、反面「記事にしたとて、公開した時点でそのラーメンの提供が終わってる」みたいなことが結構ありまして。まぁ「そういうのをひっくるめて、魅力的なラーメン屋だ」という部分が少しでも伝わるとこれ幸いなんですけども。
ここ最近、「餡かけラーメン」みたいなのを提供する頻度が高いなぁ…店主さんに餡かけブームが来てるのかな…なんて思っていたところ、この週に提供されるのが「ズワイガニの餡かけラーメン」とのこと。甲殻類好きとしては見逃せないねぇ…というわけで、三連休の最終日(たしか成人の日)に伺うことにしました。
阿佐ヶ谷駅に着いたのが19時くらい。駅前のロータリーをスルスルっと抜けると…おっ、並びゼロですよ。というわけで店前へ。店内もいくつか空席があるので待たなくて済みそうですね。これはありがたい。さっそく食券を買おうとすると…カニ餡かけラーメン→800円。…この物価高のご時世にすげぇ値段設定ですな。今時素ラーメンでも800円くらい平気で超えてくるぞ…とその安さにおののきつつ、ラーメンの食券と大盛(150円)を購入。あ、カニスープってことは、最後お茶漬けっぽくしたいよね…と思いライス(100円)も。無冠と言えば酒だよねぇ…ということでレモンサワー(350円)も購入。結構なボリュームになっちゃいましたが、それでもお会計1300円。これで家が近ければ毎日通ってしまうようなレベルですね。
そのまま店内に案内されると、麺の太さを聞かれたので、「淡い味付けなら細麺が良いんだろうな…」とは思いつつも、太麺も好きなので太麺でお願いしました。するとすぐにレモンサワーが到着。いつもの担々麺のひき肉もおつまみで付いてくるのが嬉しい。ぐびっと呑みつつ、着丼を待ちます。
で、5分くらいで着丼。おお、丼の半分くらいが餡かけで覆われてますよ。すっげぇ熱そうで、冬場には良い感じですね。カニの香りが実に食欲をそそります。ではさっそくいただきます!
…ほふぅ、と吐息が出てしまうような優しい味わい。いやー、美味しい。餡かけなので、麺を手繰るとガシッと麺を包むかのように餡が絡みついてきますね。太麺だと麺とスープの絡みが悪いかな…なんて思っていたのですが、杞憂だったようです。正直かなりスープにカニが溶け込んでいるので、「カニの食感」みたいなのは感じにくいんですが、その代わりに香りで「カニ、いまっせ!」と主張している感じ。ここのラーメンって、このカニ餡かけに限らず、なんか香りを大事にしているイメージなんですよね。海苔のフレーバーとかも全部キチンと機能している感じ。そこに卓上のニンニクリンゴ酢を掛けたり、山椒を削りだすと、また刺激的なフレーバーが乗っかって美味しい。なんかそこら辺のこだわりが、ここのラーメン屋の品格を出してるのかねぇ…なんて思いつつ食べ進めてしまいました。
あらかた麺を食べ終わったら、丼に残ったスープと餡をライスにたっぷり掛けます。加熱すれば雑炊って感じになるんでしょうが、この状態だと茶漬けですね。ごはんを突き崩しつつスープと共に食べると、これがまたうめぇのなんの。再びちょいと山椒を削って食べたら、蒸発したかのようにどんぶりが空になり、大満足で退店となりました。
いやー、美味かった。まぁラーメンなんて価値観の違いが如実に出るジャンルではあると思うんで、高級食材を使ったものこそ本物…とか、安い食材では限度がある…みたいな意見もわからなくはないんですが、少なくとも800円という安価で、ズワイガニという食材を使って、多くの人を喜ばせているっていう、「ほとんどのお店が再現できないこと」を成し遂げてる時点で、私はこの店に敬意しかないですね。また次のラーメンを楽しみにしつつ。美味しかったです。ごちそうさまでしたー。