hidekimiさんが投稿した海味(東京/外苑前)の口コミ詳細

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海味外苑前、表参道、乃木坂/寿司

1

  • 夜の点数:4.6

    • ¥30,000~¥39,999 / 1人
      • 料理・味 4.8
      • |サービス 4.5
      • |雰囲気 4.5
      • |CP 4.0
      • |酒・ドリンク 4.5
1回目

2020/05 訪問

  • 夜の点数:4.6

    • [ 料理・味4.8
    • | サービス4.5
    • | 雰囲気4.5
    • | CP4.0
    • | 酒・ドリンク4.5
    ¥30,000~¥39,999
    / 1人



予約が困難と言われるカウンターのみの寿司店。

開店と同時に、ぞろぞろとお客さんが入店し、カウンター席が埋まる。
こぢんまりとした店内、L字型をした白木の清潔感あふれるカウンター席に用意された『海味』と描かれているパッケージに入れられたお箸が、出迎えてくれる。

着席すると同時に寿司屋には珍しく、和の絵柄が描かれたナプキンを膝の上に置いてくれる心遣いが女性には嬉しい。

カウンター内部では、既に寿司のパフォーマンスショーが始まっている。

遠目から見ても透明度の美しい平目を、大将がさばいていく。
その横で盛り付けられていくカウンター人数分の前菜も、遠目で見ても美しい。

 シャンパーニュをいただきつつ、供されるのを待つ胸の鼓動が高鳴るのは、予約困難・元ミシュランだからこそだろうか。

ここでは、お任せコースのみ。
おつまみ10品、握り13貫である。


・北海道毛蟹 雲丹 お酢ゼリーかけ
茶色がかった蟹、海ぶどうに穂紫蘇 がちょこんと乗り、目に美しい最初の一皿。
身をほぐした毛蟹に、酢のゼリーを混ぜていただく。
わずかな量でも蟹の甘味とゼリーの酸味が相まって、十分に蟹を堪能することができる。
海ぶどうがプチンと弾ける食感、塩気もいい。


『海味』と金文字が入ったずっしりとした正方形の小箱とともに、小さな碗に入った玄米が共に供された。
蓋を開けると、そこには『海味』と描かれたた小さな瓶が、仰々しく収まっている。
まるで高級クリームのようなそれは、更に蓋を開ければ艶やかな光沢を放つキャビアがお目見えする。
このキャビアを贅沢に、玄米ご飯にかけていただくのだ。

塩気のちょうどいいキャビアは不思議と玄米に良く合い、口の中で塩気が甘みに変化していく。
なんという贅沢さなのだろうか。 


・三重県の平目
見事だなと見ほれるほど透明度が美しい平目は、塩と山葵でいただいた。
シコシコとした跳ね返してくれる食感。


・太刀魚炭焼き
身が分厚いひと口サイズの太刀魚からは、炭火の香ばしさが漂う。
ちょこんと乗せられた爽やかな、ねっとりとした風味がする緑色の味の不思議な味のするバジルソースに似た薬味は、ネギを叩いて作られたものだという。


・コハダ烏賊
美しい銀色を放つコハダには、透明度の高い美しい烏賊が乗せられている。
程良い酸味と食感が楽しめる逸品。


・小樽 生シャコの漬け
箸でつまむとねっとりと糸を引くシャコは、口の中でとろけていく。
甘辛すぎ、辛からずの漬けは上品な味わい。

・四年うに 
カウンター越しにまるで芸術品のように並べて作られていく様子から楽しみにしていた殻付きのまま供される雲丹。
中には、富山の白海老が入っている。
塩水雲丹のみずみずしい新鮮な味わい、とろける食感、はじけるような白海老の食感が一体になった贅沢な逸品。


・こち
僅かながらにシコシコとした食感と、程良い酸味の楽しめる高級魚。


・大分の烏賊
絶妙な切り込みが烏賊は、パラリと塩がふりかけられ、柑橘の爽やかな風味が漂う。
口中でねっとりととろけ、塩気が甘みを引き出してくれる。


・有明産 あらじゃこの唐揚げ
やわらかく、あっさりとしつこさのない揚げ具合は、さながら高級料亭。
さくっとした食感と甘味を楽しめる。 


・カスゴ
均等に斜めに入れられた皮部分から覗くほのかにピンクがかった白身が美しく、酸味もまろやか。


・フルーツトマト
口直しのフルーツトマトは出汁がけられ、トマトの甘みが引き立っている。


・マグロ赤身
石垣島のマグロは赤身と中トロ、大トロの3種が供される。

ルビーのように美しい赤色を放つ赤身はあっさりとしすぎることがない。

いい艶を放った中トロのしつこすぎない脂の甘味と酢飯の酸味が絶妙。

サシが美しい大好物の大トロは、濃厚な脂の旨味と甘みを堪能できる。


・岡山の鰻
塩が振られて小鉢に入った焼き鰻は、シャコを食べて育っているという。
皮はカリッとして香ばしく、ふわりとした身は甲口中であっという間にとろけていく。
脂の乗り具合もいい感じだ。


・平貝と生バチコ 海苔巻き
海苔に挟まれたそれは、そのまま手で受け渡される。
焼き上げられた平貝の弾力の強さ、海苔から漂う磯の香り、そして生バチコのそれぞれの旨味が生かされつつ、一体になった旨味までも堪能できる。


・山口県萩の赤雲丹
雲丹と言うと軍艦だが、シャリの上にそのままどっさりと雲丹が盛られ、雪の結晶のように美しい塩が振りかけられている。
これを一口でいただくというのは、なんと罰当たりな行為なのだろうかと思うほど。
ねっとりとしすぎず、かといってあっさりとしすぎない食感の雲丹は、そのとろけ具合と甘みがたまらない。


・長岡の鳥貝
シコシコとした食感と柑橘の香り。


・紫うに
煮切り醤油がサッとかかった軍艦。
独特の磯の香りをも楽しめ、雲丹好きにはたまらない逸品だ。


・蒸し車海老
強い弾力のある車海老は、その甘味の強さに驚くほど。


・巻物
パリパリとした海苔に巻かれた巻物。
ネタもさ?ことながら、この海苔がおいしいといったらない。
寿司屋の海苔はおいしいのが当たり前だが、そ」にしてもなんておいしい海苔なのだろうかと感動である。


じゅんさい入りの味噌汁とともに、穴子が供される。
とろりととろける口どけの絶品穴子。
 

・卵焼き
昨今の寿司屋では出来合いの卵焼きを出す店が増えているが、そんな手抜きはなし。
ふんわりとして香ばしさの漂い、甘さも上品。
高級伊達巻きという形容では陳腐すぎるが、他にはない味わいの卵焼きは、〆にふさわしい味わいだった。

大凡2時間かけていただくコース。
飲食店が敬遠されがちなこの時期、カウンターのみと言う少人数制ながらも、予約客で埋まるのも納得のできるものであった。

2020/05/28 更新

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