22回
2016/11 訪問
至極真っ当
晩秋のはやしさん
海老芋の白味噌仕立て、グジの焼物、津居山の蟹、鯨のハリハリ鍋等をいただきました。
派手さはありませんが、とても満足度の高いお店だと思います。
2016年11月
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晩夏のはやしさん。鮎と鱧を目当てに訪問しました。
先付(茄子、南瓜等)
八寸
椀(鮑、肝の白玉)
練り雲丹
お造り(車海老)
お造り(鮪、烏賊、湯葉等)
お造り(鱧の落とし)
お凌ぎ(鰯の寿司、鱧の寿司、鮑の寿司)
鮎塩焼き(南川)
揚げ物(鮎、鱧、玉蜀黍)
炊合せ(冬瓜、新銀杏等)
鱧しゃぶ
葛の素麺
お茶漬け
水物
抹茶
一口目から主張しすぎない吸い地や素材を覆わない味付けは相変わらず秀逸でした。毎回安定しているのもさすがだなと。目当ての鮎と鱧も堪能でき、大満足でした。
2016年8月
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桜の季節の料理を味わいに。
ふきのとう味噌
白和え(独活等)
八寸(空豆、独活湯葉巻き、稚鮎等)
アイナメの椀
お造り(鯛、赤貝、湯葉)
お造り(雲丹、のり)
お造り(さより、烏賊、湯葉)
若竹煮
お凌ぎ(カラスミと大根)
焼き物(筍)
焼き物(鯛)
焼き物(田楽)
揚げ物(車海老、タラの芽)
酢の物(鮑)
土筆の玉閉め
お茶漬け
桜餅
抹茶
大体こんな感じだったと思います。特に印象に残った料理はアイナメの椀と若竹煮。出汁は鰹臭くなく澄んだ味わいで、飲み進めるうちに味わいが増していきます。派手さこそありませんが、季節感あふれる確かな料理を堪能できました。
2016年4月
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秋のはやしさんにお邪魔しました。
白和え
八寸(丹波栗、銀杏等)
土瓶蒸し(京都産松茸、鱧)
お造り(雲丹、のり)
お造り(明石の鯛、とり貝、湯葉)
蕪の菊花餡かけ
お凌ぎ(穴子、松茸の寿司等)
ぐじのかま
揚げ物(小芋等)
蟹の酢の物
葛切り
舞茸ご飯
無花果
お薄
こんな感じだったと思います。お造りの鯛、土瓶蒸し、蕪の菊花餡かけが印象に残りました。特に蕪の菊花餡は味わい深い逸品でした。いわゆる高級食材をふんだんに使用しているわけではありませんが、素材はどれも吟味されたものばかり。一切の虚飾を排した料理という感じです。秋の味覚を堪能できました。
2015年10月
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楽しみにしていた筍は、焼き物、炊合せ、そしてご飯で頂きました。
その他にも、アブラメの椀や土筆の玉締めなど、春の料理を堪能できました。
2015年3月
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三口目でビシッと合う蛤の椀、絶妙な加減でした。また、グジの蕪蒸しも絶品でした。蟹等も含めて、冬の味覚を存分に堪能できました。供される料理は真っ当なものばかりで、細部に至るまで手抜きがありません。
訪問する度に色々気付かされるお店です。それと同時に居心地の良さも増していきます。通えば通うほど良くなる、まるでお椀のようなお店です。
2014年12月
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花見には少し早い時期でしたが、料理の方で春を楽しむことができました。
蛤真丈の椀
グジの焼き物
若竹煮
土筆の玉締め
等を頂きました。
たしかに料理の説明等は基本的にありませんが、食べ方に関してはアドバイスをして下さいます。ご主人は物腰は柔らかいですが、この辺りは割りとハッキリと伝えてくれます。個人的には表面的な料理の説明よりも、こういったアドバイスの方が意味があるように感じます。
蛤真丈や若竹煮(塚原産)など、どれも美味しかったです。鯛に施された細かい仕事も見事でした。また、菓子に至っても、蕗の薹が雪の間から顔をのぞかせる姿をイメージするなど、春の訪れが感じられるものでした。
また京都に行く際にはぜひ立ち寄りたいお店です。
2014年3月
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以前よりザガットやミシュラン等で見かけたことがあり、名前だけは知っていましたが、白髪鬼様のレビューを拝読して訪問を決めました。場所は北村美術館のちょうど向かい側にあたるのですが、ご自宅を使われているようで、夜だとかなり分かりづらいです。靴を脱いでお邪魔すると、掘りごたつのカウンター席に案内されました。席の間隔は決して広くありませんが、何とも言えない独特の良い雰囲気があります。
食前酒を頂くと、先付けに蕪の煮物が出されました。淡くて優しい出汁には奥深い味わいがあります。鯛、いか、雲丹などのお造りもどれも美味しかったです。えび芋の白味噌仕立ても非常に美味しかったです。海老芋のねっとりとした食感と旨み、そして白味噌の優しい甘みが口の中に広がりました。グジの焼き物は少し塩辛かったですが、冷酒を飲みながら美味しく頂きました。〆のお茶漬けを頂いている最中にご主人が振る舞って下さった甲羅酒は、風味や香りが何とも言えないものでした。
接客は好みが分かれるようですが、誰の紹介でもない一見の私にも話を振る様に気を配って下さいました。ただし、ある程度自分から雰囲気に溶け込む努力が必要なのも事実でしょう。たしかに、東京のお店で受けるサービスとは種類が違います。こういった点も京都らしいと言えば京都らしいのかもしれません。実直なご主人の歯に衣着せぬトークも非常に面白かったです。
料理だけでなく雰囲気も含めて、色々な意味で京都を愉しむことができました。京都に行く際には、また寄りたいと思うお店です。
2013年11月
2021/01/02 更新
梅が咲き始めた頃のはやしさん。
ふろふき大根
八寸(いさざ、蕗の薹味噌、川海老、柚、煮蛸等)
椀(鴨と葱)
お造り1(雲丹)
お造り2(関サバ)
お造り3(赤貝、さより、鮃、湯葉)
蓮根饅頭
お凌ぎ1(カジキマグロの寿司)
お凌ぎ2(穴子の寿司)
焼きもろこ
油物(車海老、牛蒡と海老、タラの芽)
お揚げの羹
(餡掛け)おじや
苺
湯葉饅頭
お薄
こんな感じだったと思います。
もろこは竹串に刺して焼かれていました。頭を網に突き刺さずとも、しっかり焼けるようにとのことだったと思います。実際、焦げによる苦味が気にならず、美味しかったです。もちろん、もろこは良質。
もろこ以外にも、ふろふき大根、蓮根饅頭、お揚げの羹、おじや等、美味しい料理を堪能出来ました。