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1位
1回
2014/05訪問 2014/10/29
★2014年10月下旬閉店
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とうとうこの日が来てしまいました。
フェイスブック経由の情報で知り、次の日に店まで行って確認しましたが…。
「中央軒」が閉店しました(号泣)。
今月下旬から休業されたとの情報があり、俺自身も22日には営業していないのを確認していました。
が、それでも閉店はもう少し先だろうと思っていました。
情報を得ていれば、最後に食べにいったのですが…。
残念です…、残念でなりません。
今まさに、喪失感と闘っております。
ルーツは佐賀神埼だったそうです。
長崎らしからぬ味とは思っていましたので、佐賀ラーメンがルーツと聞いても納得です。
創業当時は革新的なラーメンだったのでは?と思わずにいられません。
追憶の名店となってしまいました。
45年間の営業、本当にお疲れ様でした。
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【中央軒について】
初めて行ったのは、高校時代に友人に連れられてでした。
臭いけど美味しいなぁ、と思ったのをなんとなく覚えています。
その後も、図書館を利用した折などの昼食に利用していました。
たまに食べたら美味しいラーメン、と。
最近味覚が変わったのでしょうか。
ここのアッサリ豚骨ラーメンが美味しくてたまりません。
とにかくスープのうま味が素晴らしい。
アッサリなのにこのうま味。
しかも豚骨って、その日その日、もっと言うとその時間帯時間帯での、スープの出来(コンディション)に差があるのですが、ここはほとんどそれがありません。
いつ行っても大抵美味しい。
俺の勝手な想像ですが、化調を結構使っているのではないか?と思っています。
そう思いたくなるほどの、スープの出来不出来のバラつきの少なさなんです。
もちろん、旨味がそうないハズレの日もあります。
ここのラーメンは並か大盛りしかなく、チャーシュー麺というメニューはないけど、ラーメンがすでにチャーシュー麺です。
スープのダシを取った肉で作った、いわゆる「ダシブタ」のチャーシューですけど、厚みも適度にある大振りな物が4~5枚入っています。
運がよければ、脂身のついたチャーシューですが、脂身のほとんど付いていない場合もあります。
これが噛むほどにうま味が出ます。
このスープとチャーシューのうま味を、麺に絡めて食べるのが最高に美味しいのです。
麺は白い中細~中麺といった太さの丸麺。角打ちっぽくも見えはしますが、ほとんど断端は円形かな。
他のトッピングは少量の青ネギと、今時珍しい厚切りで細いシナチク、しなびた海苔です。
ラーメン400円、大盛りでも450円という驚異のコスパ。
ただ大盛り時は幾分つくりが雑になる感じもします。
並の時の方が俺は満足する場合が多いです。
店主夫婦はおそらく70代。
ラーメンは奥さんが作っています。
跡継ぎらしき人を見たことはありません。
おそらくあと10年も営業できないのではないかな?
実際、去年7月には奥さんのご病気のため、数週間臨時休業をなさっていました。
失われ行く諫早の老舗の味、なのかも。
その日が来るまで通い続けます。
【店舗情報】
諌早市栄町アーケードの本通りから一本脇道に入ってすぐの所に店舗はあります。
詳しくは地図を参照してください。
駐車場はありません。
近くのアエル諫早や諫早図書館、18銀行などの駐車場を利用した方がいいかもしれません。
平成25年になってから定休日が水曜・木曜の二日に増えています。
営業時間は11時~19時半まで。
★2014年5月中旬訪問(3.7点)
今回はそう間を開けずに訪問。
いつものごとく、「ラーメン」(450円)をカタメン注文。
届いたラーメンのスープは、今日はやや扁平な一色系色調でした。
また油膜がスープ一面に張っており、スープ表面がテラテラと光っています。
こういうラーメンのルックスもいつもと違いました。
麺はいつもと印象の変わらないもので、チャーシューは前回ほどの絶品ではありませんでしたが。
スープは見た目同様、ちょっと印象が違いました。
いつもより幾分油分を感じ、旨味は少々欠けるといいますか…。
それでも十分に美味しいんですけどね。
ご馳走様でした。
★2014年4月下旬訪問(3.9点)
久しぶりに中央軒に訪問しました。
4月の消費税増税を受け、ラーメンは450円になってます。
大盛りラーメンは500円。
チャーハンや餃子なども値上げがあったようで、店内の値札が新しくなっています。
そして、チャンポンが無くなっています。
店主に確認すると、「チャンポンは止めたんですよ。」との返答。
いつものように「ラーメン」(450円)をカタメンで注文。
15時台なのに、客は5,6人入っています。
今日は美味かったです。
肉厚幅広のチャーシューは3枚。
いつものように硬くもなく、パサパサでもない。
トロンとした脂身の甘い旨味のある、柔らか目のチャーシュー。
実に美味しい♪
煮出し過ぎない時のチャーシューはこんなに美味しい味わいなのだ、という事を初めて知りました(笑)。
麺は白色~生成りのような淡々黄色の麺はツルっとした中麺。
カタメンオーダーですけど、特別カタメンとは感じません。
白色系統のスープは味わい深いもの。
淡泊でアッサリなんだけど旨味のある、イニシエ豚骨系。
100%豚骨って訳ではないのかもしれませんが、同時に豚骨のみと言われても納得するスープです。
ピリピリするほどの化調の強さもなし。
良かったです。
先日の一杯を忘れさせてくれるラーメンでした。
こういう日の中央軒を味わうと、無理な事は理解していますが、やはり無くなって欲しくないと思ってしまいます。
★2014年2月上旬訪問(3.5点)
11時過ぎに、「山しげ」に行こうとしたらオープン前。
この日は急いでいたので、近隣店舗ですでにオープンしていた、「中央軒」に行くことにしました。
今日は先客なしだったんで、店内の写真を撮影。
ラーメン大盛り(450円)をカタメン注文。
チャーシューは脂身少ない肉質系のものばかりの、いつもの大きいサイズのものが乗っています。
一枚だけ独特の臭いがありましたが、俺は慣れているので問題なし。
麺の茹で加減はややカタよりは茹で気味か。
麺のサイズ感は前回のようには違和感を感じない、中細~中麺。
スープはふんわり優しい味付け。
前回のような塩辛さもなく、しかし一昨年のように冴えわたる旨味もありません…。
あっさり頂けるような旨みのラーメンでした。
★2013年7月中旬訪問(3.0点)
今回は残念な一杯でした。
ラーメン並400円をカタメン注文。
今日はスープの余計なトッピングもあり(苦笑)。
スープは油膜の層がなんだか厚い??
乳白色~白色混濁系だと思っていたのに、今日は白色の半透明系で下層は混濁系。
上層と下層で分離しています。
塩味は強い。
で、旨味は少ない…。
以前は甘い感じの旨味があったのに、味の奥行きもありません。
麺も変えたのかと思いました。
以前は中麺と書けたのが、久留米系くらいの中細でした(下の以前のレビューに中細~中麺と書いてはいますが、俺はやや太目に表記する傾向があるみたいなので、中細と感じる人のために幅を広く書いていたんです)。
ここに限って自家製麺ってことはないと思いますので、仕入れを変えたのかな?
俺の勘違いかもしれませんが…。
チャーシューはスープや麺と一緒に食べると絶品だったのが、今日はやたらアンモニア系の酸味がするのが気になります。
パサパサ感もこうなると見過ごせなくなる。
賛否両論あれど俺はここをそれなりに高評価していました。
化調を多用してる感じはするものの、イニシエ系の美味しいラーメン屋だと。
でも、今日の出来なら普通のラーメン屋です。
塩味の強いアッサリ豚骨って印象。
もちろん次回行けば美味しかった、ってことも十分あり得るのが豚骨ラーメン。
でも昼の点数をちょっと減点します…。
今日のお味なら、極々標準的な3点です。
2位
1回
2015/06訪問 2015/07/17
日本酒を飲むお店で、「暮六つ」以上のお店があるなら教えて欲しい…。
●店舗情報
営業時間:17:00~24:00
店休日:日曜日
住所:長崎県長崎市船大工町1-11
℡:080-6432-0901
駐車場:無
座席:カウンター7~8席、小上がり席1卓。
備考:年に数回、「暮六つ寄席」という落語の寄席を聴きながら飲める時があります(木戸銭500円+飲食代@6名限定)。
★2015年6月訪問(4.5点)
大好きな「日本酒暮六つ」を、コース1500円で予約。
これを頼んだら、どのお酒でも一杯500円で頂けます。
お店の前の風俗のキャッチを、華麗にスルーし入店。
・突出し
お通しは「ツルムラサキ」のおひたし。
初めて頂く野菜です。
敢えて言うならホウレンソウのような感じでしょうか?
茎の大きくて、その食感の良い野菜です。
わずかなヌメリもあります。
軽く白胡麻が振ってあり、店主の手作りという鰹の風味のあるお出汁も美味しい!
今までで、一番ヒットした「暮六つ」たお通しかもしれません。
この日は狙っていたお酒が4つあったのですが…。
残念ながら、三井の寿のチカーラは無くなっていました。
・「夏どぶろっく純米活性にごり酒」(八戸酒造)
好きなお酒「八仙」の蔵ですけど、にごり酒ながらも八仙に似たような爽やかさがあるお酒でした。
・「サラダ」
サラダはトマトが添えられ、刻んだ大葉が乗ったツナサラダ。
普通に美味しいです。
・「天吹 超辛口純米酒うるとらDRY」
二杯目は佐賀のお酒。
まず青地に歌舞伎風のラベルがカッコイイです。
名前の通りの辛口なお酒。
ボディがしっかりした濃厚なタイプのお酒でした。
・「御造り」
御造りは「天然鯛」と「鰺」。
わさびは本わさびになっていました。
天然鯛はねっとりとした、柔らかいながらも弾力のある身です。
鰺は小ぶりながらも脂が乗っていたようで、美味しかったですよ。
刺身醤油はミツル醤油醸造元の「生成り」。
小瓶で1200円程のものです。
我が家はチョーコー醤油やグリーンコープの刺身醤油を普段使っていますが、こちらの刺身醤油はそれらより濃厚な辛さのある醤油で、美味しいものでした。
不自然な甘みなんか皆無ですね。
大豆や塩まで糸島や唐津産のものを使用している、こだわりの醤油のようです。
連れは島原の「月のよさ」を注文。
味見させてもらいましたが、以前飲んだときと同じく飲みやすいお酒でした。
・「鰺のソテー・トウモロコシソース添え」
インゲンが乗っているソテー。
鰺よりも、添えられているトウモロコシソースが美味しかったです。
繊維の残ったトウモロコシソースの味と飲み口が堪りません。
鰺続きだったのはご愛嬌。
・「風の森純米大吟醸」
3杯目は、大好きな奈良のお酒。
今回は目の前で開封。
微炭酸の飲み口は、記憶のものよりは軽かったですね。
でも、美味しいお酒であることに間違いはありません。
・「豚軟骨炒め」
塩コショウでしっかりと味付けされた軟骨は、軟骨と言っても肉もしっかりとついています。
シンプルな料理ですが、コリコリ食感も楽しみながら頂けました。
・「黎明純米吟醸」
四杯目は地元諫早のお酒。
酒屋で一升3200円くらいで売ってあり気になっていたのですが、ちょっと高めのお酒なんで、なかなか買えないでいました。
こちらで500円で味見しておこうと思い注文(笑)。
杵の川らしい味ですね…。
もう正確に味がどうこうと言えるような舌ではありませんでしたけど…。
あまり好みではないかなぁ。
先の三杯に比べると、どうしても1段落ちてしまう印象でした。
当初狙っていたお酒を飲めばよかったかな。
・「エイヒレ」
アツアツのエイヒレは、マヨネーズをつけていただきます。
乾物でしょうけど、旨いです。
・「素麺」
締めは素麵ですが、これ麺ツユではなく、トマトの風味があるツユでした。
大葉もたっぷりトッピングされており美味しい。
ですが、ここはシンプルに麺つゆの方が好みだったかも。
お会計は、日本酒4杯なんで当然3500円。
安いっすねぇ…。
近所にこのお店があればなぁ…。
今回も最高の時間でした♪
9月の6周年イベント、楽しみにしています♪♪
★2015年1月下旬訪問(4.5点) 「日本酒が美味しいのはいつもの事だけど、おつまみメニューも洗練されてきた感じがします♪」
浜の町で飲んだ居酒屋の日本酒が、あんまりにも美味しくなかったので、大好きな日本酒暮六つを二次会利用しました♪
日本酒は食中酒であるため、二次会利用されるのをあまり好まない店主さんなのですが、「我慢します(笑)」と快諾してくださいました(笑)。
●日本酒
この日のお勧めは、壱岐の日本酒「横山50 純米大吟醸」(680円)。
壱岐の重家酒造の日本酒ですが、実際に作られている蔵は山口県の澄川酒造。
一度、杜氏の高齢化から日本酒作りを止められた蔵で、そのために澄川酒造で一時的に作られているようです。
「高いから」と枡にこぼすサービスはありませんでした。
一升3970円と、確かに高めのお酒。
フルーティーな香りとお味の日本酒でした。
旨いわこりゃ♪
大好きな「風の森 純米大吟醸」は、いつものようにシュワシュワとした微炭酸様の飲み口がなく残念。
この微炭酸感が肝なのに・・・。
最近注文する人がいなくて、開封して時間が経っていたのかな?
隣のお客さんが飲んでいて、ラベルがカッコ良かった、兵庫の「小鼓 純米大吟醸」の「奉鼓献酒」も注文。
優しい日本酒とは対極の、ハードな感じがする飲み口。
これまた旨いお酒です。
が、具体的にどう旨いのかは忘れました(笑)。
それは以下のお酒も同様ww
「日置桜」の熱燗も二合注文。
今回始めて受けたサービスでしたが、お猪口は自分の好きなモノを選べるスタイル。
俺は盃タイプにしましたね。
その方が、ぐい呑みよりも香りの広がりが良いと聞いたので。
大分の「八鹿 吟醸」、平戸の「福田」、濁り酒の熱燗(銘柄失念)も飲みました。
●おつまみ
「刺身盛り合わせ」。
カツオのたたきと太刀魚。
そしてアンキモ♪♪
最近、暮れ六つのFBで告知されていたんですけど。
周囲は白く中心は放射するようにピンクのアンキモ。
絶品でした♪
今後もレギュラーメニュー化して欲しいなぁ。
それは「焼きたらこ」も同様。
ただ、明太子を焼いただけなんでしょうけど美味しい♪
日本酒と一緒に頂くと最高です。
プリン体が多いであろうこの二品。
めっちゃ美味しかったです。
「焼きあご」という、一夜干ししたくらいの干し加減の小ぶりのあご(飛魚)を、焼いたメニューもありました。
適度に利いた塩味と、干した独特の食感が良かったです。
以前はこの3メニューってなかったと思うのですけど。
どんどんおつまみメニューが、洗練されてきているような気がします。
開業当時のメニュー構成とは比べ物になりませんね。
「カジキ腹の塩焼き」も、いつも通り美味しく、鉄板メニューです。
ご馳走様でした。
次の日は友人ともども、二日酔いになっていましたが(笑)。
ホント、毎月行きたいくらいのお店です。
★2014年9月中旬訪問(4.5点) 「日本酒暮六つ」の5周年イベントは素晴らしい空間でした…
2014年9月10・11日に行われた、「日本酒暮六つ」さんの5周年イベントに初めてお邪魔しました。
昨年までは常連様のみをご招待されていたそうですが、今年からは門戸を一般客にも開放。
この日のシステムは1500円で日本酒飲み放題!!
ただ料理は提供されないので、持ち込みが必須です。
お皿やお箸は貸し出してくださいます。
で、座席は移動式。
入ったら左手のカウンターの端からスタートし、次のお客さんが入ってくるにつれ右側にスライド。
最後は座敷席(この日はテーブルを設置)に上がって、それでもお客さんが来るようなら退店、という流れでした。
実際に客が入りすぎて退店したお客さんはいませんでしたけど。
また席が空けば再入店OKにしてくれたと思います。
訪問すると、まずはプレゼントを頂きました。
開けてみると大村の「六音窯(ろくねがま)」の酒器♪♪
こんなもの頂いていいのでしょうか!!本当に嬉しい…。
こっちがお祝いの品を持参しなきゃいけないかなぁ?と思いつつも、会の雰囲気がわからないので止めてしまったのですけど…。
失敗したなぁ…。
最初は、ご主人が「ノルマ」と評したお酒三種を小さなグラスでそれぞれ頂きます。
これを飲んだ以降はどれでも注文してOKです。
平戸の「長崎美人」や姫路の「八重垣 純米大吟醸」、そしてどこかの濁り酒でした。
平戸の長崎美人は良かったですねぇ。
ちょっと濃い目の飲み口で、旨味と酸味が同居した美味しいものでした。
八重垣もすっきりとした旨味に、わずかな酸味があるもので美味しかったのですけど。
好みは長崎美人の方かな。
ご主人が、俺が「風の森」好きなのを覚えていてくださっており、出してくださった 「風の森ALPHA TYPE2 純米大吟醸 22%」。
精米は脅威の22%!!
美味しかったぁ~。
後でまた注文しました(笑)。
今回、改めて良さを感じたのは三井の寿の「ポルチーニ」。
季節モノのラベルが張ってある非常にオシャレな日本酒を出す蔵です。
春は四葉のクローバー、夏は蝉、冬は雪だるま、という感じ。
このポルチーニはその秋版で、イタリア語の意味の通りキノコが描かれています。
一緒に可愛らしいミノムシも描かれており、一升瓶は茶色。
贈り物にしても喜ばれそうな、素敵な日本酒です。
お味の方は、アルコールの強さはあまり感じないライトな飲み口。
でも旨味と酸味はいい感じで、春に頂いた「バトナージュ」の時のような不満はなし。
ライトな飲み口のため、いくらでもグイグイといける感じ。
「黒龍吟醸いっちょらい」も初めて頂きました。
「墨廼江」(宮城)も頂きましたが、改めて飲むと以前とは違う美味しさを感じることが出来ました。
ベロンベロンで注文した時よりも、当たり前だけど美味しいという(笑)。
上記以外にも熱燗などにしながらいく種類もいただきました。
今回痛感したのは、日本酒って色々飲まないとだめだなぁ、って事。
この日頂いたお酒は、好みど真ん中っていう銘柄はいくつかしかありませんでした。
でも、自分の好みではないお酒であっても、それぞれの良さがあるんだなぁ、って感じたんです。
食べログ的に言うと3.0~3.5点採点のお味であっても、また良さというのは別の部分でもあるという事。
良かったです…。
初めてお会いする、このお店を愛する人達との会話は、実に心和むもの。
初対面の方と酒を酌み交わし、おつまみを交換しあいながら頂くという特別な空間。
言葉や文章には出来ない雰囲気でした。
東京から来崎し、看板をみて何気なく入ったという若者もいました。
会の趣旨は当然知らないはずでオツマミの持参はなし。
もちろん店主にお願いして、オツマミのお裾分けをお渡ししました。
が、何故かお礼を言ってきたのはその手前の、お裾分けしたつもりのないお客さんだったのですが…(汗)。
また、来年も参加させていただきたいと思います。
今度はお祝いの品を持参して。
★2014年8月上旬訪問(4.0点)
久しぶりに、日本酒暮六つにお邪魔しました♪
今回は、1500円で料理を注文しておりました。
これを注文すると、今後飲むお酒はどれも一杯500円になります♪
●コース料理(1500円)
最初は、「夏野菜のマリネ」。
茄子やトマト、オクラなどだったと思うのですが、綺麗な小鉢に入った見た目も味も良いマリネでした。
続いては、ジャガイモを短冊に切ってオイルで和えたようなもの。
これまたさっぱりしていて美味しい。
「出汁醤油の掛かったゴーヤ」。
苦味は全くなく美味しいです。
連れは満足しています…が、俺はちょっと野菜続きだったのは苦手でしたね。
どれも美味しい小料理なんですけど、ヤサイヤサイし過ぎた感がありまして。
その次も、「キュウリの浅漬け」でしたし…。
漸く次に「刺身盛り」が登場し、一安心。
カツオのタタキと、タコ、コチというラインナップの刺身盛り。
美味しいです♪
コチは初めて食べる魚で、白身でした。
後で調べると、平べったいナマズのような魚でしたね。
次は「酒粕を使ったチキンカレー」に、焼きたてのトーストが付いてきます♪
これは美味しかったぁ…。
酒粕って風味が良くなるんでしょうかね?
まだ汁気の残ったキーマカレー様の、チキンカレーでした。
トーストが足りなくなると、また焼いてくださいます(嬉)。
次は「ゴボウの天ぷら」。
スパイシーな味付けがしてあり、好みです。
味付けについてそれとなく店主に尋ねましたが、教えてはくださいませんでした(笑)。
小海老と刻んだショウガの乗った「冷奴」。
揚げ油を掛けるという一手間が、より料理を美味しくしていました。
コースの〆は「塩焼きそば」。
さっぱりした塩味が美味しい焼きそばでした。
●日本酒
今回もスタートこそ生ビール(ハートランド)ですけど、その後は「風の森」をいただきます。
今回はオレンジラベルの「純米大吟醸」でした。
相変わらずの、シュワっとした微炭酸系の口当たりと、爽やかな酸味の後味…。
間違いなくオススメのお酒です。
高知の「美丈夫 純米吟醸」もいただきます。
これまた美味しいお酒!
具体的にどういう味だったのかは、もう今は語れませんが…。
次回訪問時に置いてあれば、間違いなく注文するでしょうね。
が、この日は俺の体調がちょっと悪かったのか?
全体的に、日本酒がいつもより美味しく感じれませんでした。
ある程度は美味しく感じるんですけど、味覚が冴えないというか…。
「日高見」や「黒龍」も頂きましたが、その後は「風の森 純米大吟醸」を繰り返し呑んでいました。
●単品注文料理
「トマト鯖サンド」は安定の美味しさ。
連れにも好評で、結局2つ頂きました。
「鶏レバーソース煮」は、青い小鉢に入っています。
名前の通り、鶏の小ぶりなレバーを、サラっとしたソースで煮込んだ一品で、酒に合う小料理です。
木のしゃもじに塗りつけて焼かれている「焼き味噌」は、ちょっと今回は塩辛く感じ、前回ほど美味しいとは思いませんでした。
「酒盗のクリームチーズ」は、…多分クリームチーズに、魚の内臓を使った塩辛を掛けてあった小料理だったと思います。
そういうのを食べた記憶がなんとなくありますね(苦笑)。
「ガゼミソ」も相変わらず、お酒に合うオツマミです。
長崎で有名な「カラスミ」は、俺はそんなに好きではなく、次回は注文しないかな。
「酒粕グラタン」も熱々で頂き、オリーブオイルとバジルのかかった「トマトスライス」はサッパリとした酸味が美味しい一品でした。
ちょっと時間の経過と酔いのために、具体的な記述ができなかったですけど…。
ひさしぶりにこちらで飲めて、満足できました。
四時間ほど滞在して飲み食いしても、お会計はやっぱり5000円いかないという素晴らしいコスパ♪
一人訪問時よりも、明らかにグループ訪問時の方がお得ですね。
でも、一人でちびちびカウンターで飲む時のも、このお店はいいんですよねぇ…♪
ただ真夏のこの日、店内はちょっと暑かったです。
冷房も強めにする事が出来ないとの事で、団扇をお借りしましたが、快適にという訳には行きませんでした。
また初めて連れていった友人は、「清潔感溢れる」ってタイプのお店では決してないので、多少気になる部分もあったようです。
俺は「こんな時に向いてる」にデートの部分もチェックしていますけど、初デートにいきなり女性を連れて行くお店でない事だけは、付け足しておきます(笑)。
★2014年3月下旬訪問(4.3点)
前回から一週間も空けずに、1人で訪問していました。
長崎で飲むのも今後はそう機会がないと思いますので、こちらのお店に行くのも次はいつになることやら…(涙)。
今日は厨房の作業がよく見える席に座っており、これはこれで面白いものでした。
・突き出し
里芋のコックリ煮でした。
特別美味しいという訳ではないのですが、優しい味わいです♪
・猫魔の雫 純米吟醸無濾過生原酒(福島)
最初に頂いたお酒は、この時のお勧めであった、福島の「猫魔の雫 純米吟醸無濾過生原酒」。
わずかな酸味と旨みがありますが、それ以外に味の取っ掛りが無い感じがして、あまり好みではありませんでした…。
・日本酒お試しセット(月曜~木曜 20時まで 一人1回/日 650円)
この日なら「六十餘洲」「月のよさ」「はねぎ搾り」という県内のお酒三種が、小グラスで頂けるお得なセットです。
「六十餘洲 清酒」はある意味予想通りの味でした。美味しいけど新鮮さはなし。
辛味が立っていて、他の味はあまりしない「吉田酒造」の「はねぎ搾り 純米酒」(南島原市有家町)は苦手。
「月のよさ 清酒」(島原市)は、一番飲みやすい美味しさがありました。
店主にも「飲みやすいですもんね。」とバッサリ言われてしまいました(^^;)
・刺身盛り合わせ(680円)
この日は天然ブリとタコ、サヨリでした。
三品とも美味しいお刺身です。
また山葵はこの日はネリワサではなく、本ワサで嬉しかったですね。
カウンターで飲んでいた女性が「私の名前、サユリなんですよ。」と、他のお客さん含め、話しかけてこられました。
こういうお店ならではの客同士の交流であり、楽しかったです。
やっぱりいいお店だなぁ、とホッコリ(*^-^*)
・瑞泉(鳥取)
こちらに「寄り道」せずに訪問すると、お店の「隠し酒」をちょっとだけ頂けることがあります。
この日は瑞泉というお酒でした。
正直そう美味しいとは思わなかったのですけど、気持ちが嬉しいです♪
・原木しいたけ(380円)
前回はプリっとした丸みのあるシイタケだったのですが…。
季節的なモノなのか、今回は平たいシイタケでした。
塩味だけのトースターで焼いたシイタケですが、変わらずの美味しさです♪
・風の森純米 ALPHA TYPE1(奈良)
やっぱりこのお店で戻るのはこのお酒♪
このお酒がある限り、このお店の「酒・ドリンク」の点数は下がらないような気がします♪
微炭酸様の飲み口と旨み、爽やかな酸味の後味…。
相変わらずの美味しさが堪りません♪
・鶏唐揚げver2.1(580円)
これを注文したために、バスに乗る時間が一本(1時間)遅くなりました(涙)。
意外にサーブが予想よりも遅れたので。
ver2.1と書いてありますが、昨年末に俺がいただいた時とバージョンは変わっていないそうです(笑)。
鶏モモ肉1枚を揚げた後にカットした唐揚げは、衣の香ばしさが美味しい一品です。
前回ほどではなかったようにも感じましたけど、充分です(*^_^*)
・キリンハートランド生ビール(500円)
日本酒にやや飽いたため、頂いたのが生ビール。
こちらはキリンのハートランドのみとなります。
俺は結構好きなビールなんで、美味しく頂きました。
変わった形のグラスもカワイイです。
・鯖サンド(480円)
別名「鯖のトマト煮」。
前回と同じく、鯖が前に出た印象の味わいです。
乾燥バジルが乗っており、おそらくは缶のトマトピューレとあえて、極普通のトーストに乗せて頂くだけの一品。
でも旨いんです♪
そろそろ次のバスの時間が迫っており、ここで退店。
お会計は4500円でした。
今回はお酒がそう好みのモノに当たらなかった印象もありましたけど、それでも心は満足し、味も本当に美味しいと思う小料理の数々でした。
なかなか行けなくなりましたが、またお邪魔したいと思っております。
ご馳走様でした<(_ _)>
★2014年3月下旬訪問(4.3点)
1人で軽く飲みに訪問。
このお店、寄り道せずに来るとサービスのお酒をくれたりもします。
突出しは残念ながら、ツナサラダでした。
ものすごく美味しい突出しもあるお店ですので、ちょっと期待してしまうんですよね(^_^;)。
・純米吟醸バトナージュ(福岡)
ワインの製法を真似て、バトンで澱が沈殿しないように常時撹拌して作っているお酒、との説明を受けました。
普通、澱は沈殿させるものらしいです。
人によっては酸味と旨味を感じるらしいのですが…。
俺の舌では、わずかな酸味のあるお酒って印象で、そう好みではありませんでした(^_^;)
・刺身3種盛り(680円)
今日はウルメイワシにレンコ鯛、天然ブリでした。
ウルメイワシの銀色と赤色が綺麗でした♪味も良し。
レンコ鯛の刺身っていうのも初めてで、淡泊な身ですけど美味しいものでした。
・風の森純米 ALPHA TYPE1(奈良)
やっぱりお気に入りに行こうと言うことで、「風の森」を注文。
前回のオレンジのラベルの大吟醸ではなく、白・銀・赤のシックなラベルの純米酒です。
14度とやや低めのアルコール度数ながらもそれを感じさせません。
全て生酒を造っている蔵だそうで、シュワっとする微炭酸のような飲み口と、それに続く柔らかな酸味が堪りません(*^_^*)。
発酵するときに出るガスを残す製法の蔵なのだそうですが、一番のお気に入りです。
自分で買って飲みたいくらい♪
・墨廼江(宮城)
特別な味の特徴はないものの、美味しいお酒でした。
結構気に入りましたね。
宮城では墨廼江よりも、日高見の方が有名だそうですが。
東北レビュアーの方で、ここらへん詳しい方は情報提供をお願いしたいですね<(_ _)>
・鯖サンド(480円)
前回よりはトマトソースの割合が減っているような印象の、サバサンド。
その分、サバの味が前に出ています。
4つにカットされた焼き立てのトーストが付いているだけなんだけど、サバトマトを乗っけて食べると美味しいですし、お酒にも合いますねぇ(*^_^*)
・カジキ腹身塩焼き(420円)
魚の塩焼きは間違いないでしょう♪
ちょっと小振りなのが残念ですけど、人気のメニューのようです。
滞在時間は1時間。
お会計は3740円で、頂いた日本酒は一杯700円位だったようです。
この日は1番目の客だったようで、店主とゆっくりお話しも出来、満足しました(*^_^*)
御馳走さまでした。
また行きます。
★2013年12月中旬訪問
飲み会として4年ぶりに利用しました。
前回はカウンター席だったのですが、今回は座敷席です。
ゆったり座るなら4人くらいの座卓の席。
詰めたら5,6人くらいはなんとか座れそうですが、店主が酒を取りにこの一角にある冷蔵庫に来られますので、ちょっと窮屈でしょう。
BGMは落語の寄席♪
思わず笑ってしまいましたが、これもこのお店の雰囲気を醸し出しています。
今回は1500円でコース料理をお願いしました。
料理は1500円~で、6~7品用意するとの事。
そしてコース料理を頂くと、すべての日本酒は一杯500円になります♪
つまりは一升瓶を5000円で出しても利益が得られるような、値段的にはお手頃な日本酒を揃えていらっしゃるのでしょうね。
●コース料理(6品1500円)
最初は「キャベツとツナのサラダ」でした。
次は「里芋の煮物」。
もしかしたら、この時期にお店のFBで紹介していた「里芋のこっくり煮」かもしれません。
それ含め、勝手にお店のFBから写真を拝借しています(^_^;)
煮物として素直に美味しいと思える味付けです。
「天然ブリの刺身」
ミズナがツマとして入っています。
天然物かどうかは俺の舌ではわかりませんが、、冷たすぎない適度な温度の刺身。
これだけで冷凍とは無縁の魚であることがわかります。
食感、旨み申し分がなかったです。
「鶏モモ肉の唐揚げ」
もも肉一枚を揚げた後にカットしたタイプのから揚げです。
衣の味付けが実に美味しかったです♪
和食の味付けではなく、洋食的で、でもスパイシーすぎない衣でした。
俺個人としてはかなり好きな味付けです。
「砂ずりスモーク」
平日の暇な時限定で最近スモークされていますが。他にもウィンナーやレバーがあるようです。食べたいとお願いしていたら、コースの中に入れていてくださっていました♪
煙の香りがするような、食感のイイ砂ずりでした。
とても美味しかった(*^_^*)
次回はレバーのスモークも食べてみたいです。
「かやくご飯」
先に〆の料理について書きますが、かやくご飯でした。
具体的なことは忘れていますが、薄茶色に染まったご飯で、白ごまがかかっていました。別名の五目御飯のように、具沢山って訳ではないですけど、美味しくいただけました。
これだけのつまみでもかなり満腹感が得られ、コース料理は本当にお得だと感じました。
●追加メニュー
「カジキ腹塩やき」(420円)
メニューの中で気になっていた品だったので注文。
脂の乗ったハラミは、塩が良い感じに効いていました。
間違いなく酒に合います(*^_^*)
原木しいたけが一つ、付け合せてついてきます。
こちらも美味しく、あとで追加オーダーしました。
「大阪風湯豆腐」(450円)
どこらへんが大阪風なのかわかりませんでしたが(^_^;)
薄味の出汁で頂く湯豆腐でした。
「鯖のとまと煮」(480円)
トマトと鯖を煮て和えた料理で、焼き立てのトーストも付いてきます。
これにトマト鯖を乗せて食べるのも絶品♪
「タコワサ」(380円)
タコワサは普通にいただきました。
「ガゼミソ」(480円)
雲丹と砂糖と味噌を混ぜた小浜の料理だと、後日カウンターで隣り合わせたお客さんに教えていただきました。
濃い灰色の味噌です。
日本酒のオツマミとしては最高です♪
「焼き味噌」(380円)
シャモジに乗せた状態の味噌を、シャモジごと焼いた料理です。
これも酒に合います!!
「原木しいたけ」(380円)
生シイタケに塩をしっかりと振って焼いただけのメニュー。
ただそれだけなのに、なんなのでしょうこの美味しさは♪♪
家に大分産椎茸を頂いた時、真似して作ったのですが美味しくて家族にも好評♪
この時気づいたのですけど、鮮度の良い椎茸でないと、この美味しい食感は出せないんですね。
本当に日本酒にあうツマミを知りつくしているといった感じの料理でした。
これらの料理をツマミながら飲む日本酒の本当に美味しかったこと!!
●日本酒
スタート時こそキリンハートランドの生ビール(500円)を頂きましたが、その後はすぐに日本酒に移り、かなりの数を飲みました。
青い切子ガラス風のグラスに、枡がついており、居酒屋のようにケチらずしっかりと枡にまで酒を満たしてくれます♪
ちなみにグラスは替えてくれましたが、枡はずっと同じものを使うスタイルでした。
メニューに載っている日本酒は、この時ある程度飲んでしまった感じです。
北は青森の「喜久泉」から、南は愛野町の「あい娘」まで。
熱燗では「日置桜」を何合もいただきました。
「黒龍」だって久しぶりに頂きましたし、佐賀の「東鶴」も美味しいものでした。
具体的にどのお酒がどう美味しかったのかは、ひとつひとつ覚えていません。
地元の酒屋でよく買う北陸地方のお酒は、すっきりとした辛口の飲みやすいものが多いのですが、こちらのお店の日本酒は少し独特の癖があるものが多いようにも感じます。
店主の好みなのかもしれません。
その中でも特筆する美味しさだったのが、奈良の「風の森 純米大吟醸」。
通常は630円の日本酒です。
微炭酸のような軽くシュワっとした飲み口と、後を引かないわずかな酸味。
酸味のある日本酒って俺は苦手なんです。
でも、この風の森は全然気にならないし、むしろそれが美味しい!
上品な日本酒の旨味があります。
ラベルも可愛い日本酒でした♪
結局4時間以上居座ってお腹いっぱい飲み食いし、お会計は5000円♪
お値段もお酒も料理も、連れは全員が満足していました(^_^)
このお店のファンになってくれた人もいましたね。
ちょっと訪問から時間が経っており、今回は具体的な味のレビューができず不満なのですが…。
近々また再訪したいと思っています(*^_^*)
今度は1人カウンターでゆっくりと飲みながら、料理やお酒の写真も撮らせていただきたいです<(_ _)>
こんなに料理が良くなっているとは思いませんでした♪♪
★2009年10月初回訪問
今は無き長崎のタウン誌「ザ・ながさき」。
その新規オープンのお店の紹介ページに、小さな数センチ四方の記事が出ていたのが、こちらの「暮六つ」さんでした。
日本酒にこだわっているお店であると知り、たまたま飲み屋を探していたこともあり即訪問しました。
銅座の小路地の奥、ビルの一階にある狭いお店。
一階といっても、玄関はさらにビルの軒下の通路奥にあり、パッと見小路地からは店があるのかわからない。
ビルの玄関先に日本酒の一升瓶のディスプレイを出して、存在をアピールされていました。
店内はほんの数席のカウンターと、確か奥に小さな部屋があったような…(うろ覚え)。
俺らはカウンターに座りました。
坊主頭の少しぽっちゃりとした、人の好さそうな店主。
目の前にいるのだけど、友人との会話を邪魔することもなく、静かに調理されています。
尋ねると日本酒のことについて、しっかりと説明してくれます。
日本酒の知識は持ってらっしゃいますけど、この手のお店にありがちな、どことなく漂う少しだけ上からの目線などは全くない、低姿勢なお方。
その日飲んだ日本酒の銘柄は覚えていません。
店主オススメの日本酒(玄関先でも宣伝してありました)は、1合しか残っておらず、一緒に行った友人に譲りました。
俺は同じ銘柄だけど、先の日本酒よりはオススメではなかったものをいただきました(*^_^*)
驚いたのは、オススメしているその日本酒が本醸造であったこと。
大吟醸や純米吟醸ではないお酒を、日本酒に詳しい人が一番のオススメにしている。
本醸造にも美味しいものはあるでしょうし、杜氏の腕の見せ所も本醸造酒である、という話も聞いた事はありますが…。
もちろん、そのお酒は美味しかったですよ♪
ちょっとした小料理を店主が調理もしてくれますが、ガッツリした量のメニューはなかったです。
刺身や、小振りな魚を網焼きしてもらい、酒のつまみにしていただきました。
お値段も、数百円とお手頃価格でした。
ちょっと調理には時間のかかるお店でしたけど、それは仕方ないと思います。
かなり良い感じに酔っぱらってしまい、会計をして連れと一緒に退店。
ビルの軒先まで歩いて出て連れと喋っていたら、後ろに人の気配を感じました。
振り返ると、店主がご丁寧にも来店の御礼を言いに出てきて、お辞儀をされていました・・。
お酒、小料理、雰囲気、人。
全てが気持ちの良いお店でした(*^_^*)
あまりに人が好い店主と、良心的であった価格設定に、大きなお世話でしょうけど「このお店大丈夫かな?」と心配したのを覚えています。
4年前に行ったきりですが、まだ営業されているのでしたら近々伺いたいと思います(*^_^*)
3位
1回
2016/10訪問 2016/10/12
★2016年10月昼訪問@10回目(3.7点)
久しぶりの鹿島。
半年ぶりの「松福」さんでした♪
この日は、親子三人で厨房に立たれています。
時々客と間違えそうになる旦那さんも、よく動いていらっしゃいました。
●ラーメン(500円)
チャーシュー2枚、小振りの海苔1枚、青葱のトッピング。
中央に寄せるようにして、四角形にトッピングされています。
しっかりと火の通ったチャーシューと、レア感のあるピンク色のモノと2枚ありました。
スープに漬けていると、レアな方のチャーシューもピンクの色合いが和らぎました。
スープは、均一感のある色調の茶色。
ちょっとオレンジがかった茶です。
こちらの特徴の、濃さのある濁度が今回は薄かった感じです。
旨味もしっかりとありますが、こちらの当たりの日のスープに比べると、ちょっと大人しく感じます。
豚足的な風味は、あるか無いか?位。
魚介的な風味は感じません。
麺は細麺。
こんなに細かったっけ?って思ってしまう位のサイズ感でした。
ツルツルっとしている啜り心地。
カタメンでも美味しいそうな麺でした。
チャーシューは、以前のように、味付けがされておらず、ナチュラルな煮豚の旨味のみのモノでした。
ご馳走様でした。
★2016年4月昼訪問@9回目(3.8点)
ラーメン仲間と、朝からどこかラーメンを食べに行こう、となったのですが…。
長崎県南部の名店2店は、どちらもお休み。
特に贔屓の店は電話したら、またスープが壊れてきたとかなんとか…(汗)。
もっとも今は持ち直していいスープを提供されているようですが、休業する期間も長いお店だから、そんな話を聞くとヒヤヒヤするんですよね…。
近所のお店が軒並みお休みだけど、「美味いラーメンを食べたい!!」って日は、こちらに伺います♪
鹿島まで、長崎県央部からは大体1時間で着きますから。
●ラーメン(500円)
トッピングはチャーシュー2枚、海苔、青葱。
濁度の高い、茶色いスープの旨味は充分♪
こちらのお店にしては、当たりのスープではなかったですけど、それでもこの美味しさとは恐れ入ります。
今回は、魚介出汁の味も、豚足のアロマも、感じることはありませんでした。
実際何が入っているのかは不明となっている、濃度のスープと感じます。
前回、初めて気になったスープの温さは、今回は全く問題なかったです。
ちょっとヤワめに茹でられた、黄色の中麺。
チャーシューは、いつものバラ肉で、味が比較的しっかり付けられているタイプ。
タレでの味付けではないようで、茶色く色付いていたりはしません。
この日は、中心部分が桃色になった、綺麗なチャーシューでした♪
海苔はそう特筆するものはなく、見た目要員なのでしょう。
ご馳走さまでした。
また伺います。
★2015年9月昼訪問@8回目(3.7点) 「豚足アロマの香る、濁度と深みのあるスープが美味しい 「松福」。初めて温いスープに当たりました…。」
佐賀ラーメンを食べ歩いた際に訪問。
鹿島市では鉄板のお店です。
老夫婦が提供するとは思えないような、濃厚滋味スープのラーメンが頂けます。
●ラーメン(500円)
麺の茹で方は普通でオーダー。
いつものように、チャーシュー2枚、海苔、青葱というトッピングです。
スープは、薄茶色に乳白色を足したような色合いです。
やや肌色がかったように見えます。
いつもの濁度も健在です。
今回のスープは、こちらのお店にしてはやや外れたか…。
旨味がいつもより乏しい感じがありました。
いや、充分な旨味はあります。
が、当たった日ほどではなかったんです。
また魚介出汁の風味もやっぱりあります。
前回の感想は、勘違いではありませんでしたね。
何の出汁かはわかりませんが、豚骨100%というお店ではないようです。
しかし、何より残念だったのは、スープが温かったこと。
こちらのレビューで、たまに温いスープという感想がありましたが、俺は今まで当たったことがありませんでした。
うーん、こんな事もあるんだ…。
チャーシューは味付けしっかりしているタイプで、塩気も強めでした。
青葱は青々とした濃厚さがあり、いい感じにアクセントを提供していました。
ご馳走さまでした。
次回に期待しています。
★2015年8月夜訪問(4.4点) 「豚足アロマの香る、濁度と深みのあるスープが美味しい 「松福」は、カレーも美味しいお店でした。」
武雄の宇宙科学館からの帰り道、夕飯は「松福」へ家族で訪問しました。
俺は「ラーメン」(500円)を、家族は「卵ラーメン」(550円)や「カツカレー」(650円)をオーダー。
見た目の良い、「卵ラーメン」の写真は撮りませんでしたが、折角の機会なので撮影しておけばよかったですね…。
●ラーメン(500円)
トッピングは、バラチャーシュー2枚と青葱、海苔。
ややオレンジがかったような、黄色みのあるスープは、微細な混濁があります。
この日は当たりでした。
重厚な旨味のスープにやられました…。
スープは濃度も高いし、旨味も濃い。
でもコッテリではなく、胃もたれなんかは全くしなさそうなタイプ。
ちょっと違うのかもしれませんが、「こっさり」という言葉を思い出しました。
麺は、細麺から中細麺くらいのサイズ。
具体的な食感の方は、スープに気を取られており忘れてしまいました。
「畑瀬食品」の麺でない以上は、好みど真ん中という訳にはいかないのでしょうけど、それでも不満は感じませんでしたね。
豚バラチャーシューは、塩気が強く、下味がついていました。
今回は、完璧に美味い…。
●卵ラーメン(550円)
家族の卵ラーメンのスープを頂きましたが。
やっぱり卵のまろやかさと、黄身の濃さがプラスされていました。
もともと濃いスープが、更に濃くなる感じがありました。
妻が、俺のラーメンのスープを飲んだ時に、「魚介の風味がする。」と言っていたんですよね。
そんなはずはないと思い、俺自身は気づかなかったのですけど…。
卵ラーメンの方では何故か、魚介の風味を感じます。
不思議でした。
豚骨だけでやってます、っていうタイプのお店っぽくもあるのですが。
隠し味的に何かを使っているのでしょうか?
●カツカレー(650円)
ビックリしたのですけど、こちらはカレーも美味いんですね。
揚げたてのカツも美味しいのですけど、何よりもルゥが最高♪
濃厚な旨味で、ビーフシチュー的な味わいがあり、「カレーライス」としては相当美味しい部類に入るんじゃないかとも思います。
以前作っているのを見たことがありますが、固形ルゥを使っていたから大したことないと思ってました。
そして、スパイスが妙に効きすぎて、舌が馬鹿になるような味ではない。
カレーを食べた後でも、ラーメンのスープの旨味もきちんと感じ取れるようなルゥでした。
ラーメン屋でカレーライスを出す店を、どうなんだろう?と思う所がありましたが、こちらのカレーは問題無しです♪
流石です。
ご馳走さまでした。
★2015年3月訪問(4.0点)
「鹿島酒蔵ツーリズム」に3年連続での訪問。
今までの2倍近い人出に、辟易した一日でした。
鍋島一本買ったきりでしたし。
さて、出店の「だご汁」を食べた位で過ごしていた一日。
やっぱりなんとなくお腹が空きます。
幸い「松福」のすぐ近くに、酒蔵ツーリズムの無料循環バスのバス停があります。
もうすぐ酒蔵ツーリズムも終わろうとしている、17時頃に訪問。
暖簾は出ていませんでしたが、中で老夫婦が作業していたので「いいですか?」と一声。
一瞬、戸惑ったような表情を浮かべた奥さんでしたが、すぐにお店に入れてくださいました。
●ラーメン(500円)
もちろん頂くのはラーメン。
普通麺オーダーです。
こちらの麺は、多分佐賀ラーメンの主流である「畑瀬製麺」ではないと思うんですよね。
ちょいちょいハズレるこの予想ですが、こちらのはなんとなく違うと思っています。
酔っており、味の詳細な構成はわかりませんが、相変わらずのジンワリとした滋味スープです♪
酒ばかり飲んでいた、胃の腑に染み渡ります。
唸ってしまう程の当たりの日ではないものの、決して浅い旨味でもありません。
満足する一杯です。
御馳走さまでした。
★2015年1月下旬訪問(3.8点)
●ラーメン(500円)
普通麺でオーダーしました。
今日のスープは明るい茶色・・・というか、ややオレンジがかった色合いを強く感じます。
スープに泡立ちはほとんどない感じ。
今回のチャーシュー2枚は幅広です♪
他は青葱、海苔というトッピング。
スープをひと口啜ると、まろやかでクリーミーなもの。
美味しい時に遭遇する、豚足アロマも感じません。
ちょっと旨味が弱く、パンチもありません。
呑み勧めると、後半は豚骨の旨味をそれなりに感じることができました。
普通オーダーの麺は、ヤワく茹でてあります。
もう少し固めでも良かったですね。
チャーシューは下味を付けてあるお店ですが、いつもより強くはありませんでした。
佐賀ラーメンらしい滋味深さはあり、十分美味しいラーメンではあるのですけど・・・。
久々にブレちゃったなぁ、という感じ。
松福の当たりの日を知る身としては、少々物足りなかったです。
ご馳走様でした。
★2014年10月上旬訪問(4.0点)
鹿島に日本酒を買いに行くついでに、食事を取ることにしました。
当然向かうは「松福」。
ちなみに「竹林にっくにっく店」は営業している気配がありませんね(苦笑)。
店の前には何台も、客の車が停まっており、中川の川端の道路が狭くなっていました。
今日は息子さんと思われる若い男性が、カレーの仕込みをしておられました。
やはりこの息子さんが、スープを仕込まれているのでしょうか?
老齢の店主夫婦が作られているのが、想像できないようなスープのお店なので…。
●ラーメン(500円)
チャーシュー麺とも迷いましたが、ラーメンを麺の茹で方指定なしでオーダー。
スープは豚骨の髄を感じるような飲み口。
ザラっとする訳ではないんですけど、粉感があります。
で、極々わずかなトロミもあります。
が、これはライト豚骨チェーンにあるような、チープなトロミではありません。
明るい茶色の濃い色合いのスープのお味は濃厚♪
出汁スープのボディの強さを感じるお味です。
ただ今回はタレが弱かったのか、やや旨味に切れ味がないというか、締まりがないような印象もありました。
もちろん充分に美味しいんですけど。
前回が3軒目なのに美味しさがわかる、素晴らしいスープであったのと比べるとですね…。
それでも、こちらが美味しいラーメン店であるという、俺の評価は全く変わりませんけどね。
こちらのチャーシューは下味がシッカリ付いたタイプです。
麺の印象は強くありません。
スープに惹かれているお店ですし、いつの間にか食べてしまってた感じでした。
ご馳走様でした。
★2014年7月下旬訪問(4.3点)
佐賀ラーメン食べ歩き3軒目は、こちらの松福にしました。
すでに2軒食べていたので、このまま帰る予定だったのですが。
鹿島を通る際には、幸陽閣を出てから2時間が経過し、腹8分くらいになっていました。
一度は通過したのですが、引き返してしまいました(^^;。
調理者は奥様で、ご主人は最後にちらっと見たくらいでした。
相変わらず、年季の入りすぎた卓上調味料の容器類が苦手…。
セルフのお冷は、多分カルキ臭いだろうから注ぎませんでした。
●ラーメン(500円)
トッピングが、チャーシュー2枚、海苔(小)1枚、青葱のシンプルなラーメン。
今回はどの店でも麺の茹で加減はお任せ。
こちらもシッカリ茹でておられたのですが、麺にコシがありました♪
シコシコとした食感がいい、中細~中麺。
ヤワ麺ばかりこの日は頂いていたので、嬉しかったですね。
チャーシューは豚バラで、脂身が半分を占めるチャーシューです。
美味しいチャーシューですけど、3軒目のラーメンですのでちょっと今回は重く感じました。
が、それは俺の都合です。
1軒目なら絶賛していたと思います。
青葱は茎部も結構使われており、その食感と葱の風味がいいですね。
スープは、ドンブリの縁に少量の泡立ちがある、明るい茶系色。
ドンブリの下には受け皿もあります。
こういう色調のスープは珍しいと感じます。
写真ではわかりにくいですが、細かい粒子による混濁もあります。
トロミがあり、油分は強め。
濁度のある、やや重みのある飲み口です。
コッテリとはしていませんが、実に濃厚。
旨味も強く、味にメリハリのあるスープ。
どちらかといえば一層性タイプの旨味なんですけど、決して軽くはなく深みがあります。
前回ほどではないのですが、相変わらず豚足アロマも感じるスープです♪
ご高齢の夫婦なのにアッサリ系統ではないこのスープをよく作れるなぁ、と感心してしまいます。
3軒目で後半多少失速してしまったとはいえ、最後までしつこくスープを啜ってしまう美味しさ。
ラーメンに特徴・クセのあるお店ですけど…。
最近の2回の訪問では、非常にレベルが高いと感じます。
初回訪問時は3軒目で味がよくわからなかったのですが、今回は同条件なのに美味しさが色褪せていませんでした。
こちらのラーメンを頂くためなら、1時間車を走らせるのは、全く苦痛ではありません。
それだけの味があります。
★2014年5月中旬訪問(4.0点)
たまには佐賀ラーメンを食べたいと思うものの、気軽に行ける距離って、嬉野や武雄、鹿島程度。
その中でラーメン屋を探していましたが…。
一昨年、訪問したこのお店がなんだか気になっておりました。
前回はそう美味しいとは思わなかったものの、3軒目の満腹訪問でしたので正確には味がわからなかったという印象でした。
スープのブレを考えたら、もしかしたら期待できるお店かもしれない、と。
なんだかんだで鹿島を目指します。
鹿島市内に入ると「ラーメン庄」も気になりますけど、準備中の看板が…。
16時半の訪問でしたけど、「松福」はアイドルタイムもなく営業されていました。
今回は老夫婦だけではなく、40代とおぼしき男性スタッフもいます。
息子さんかな?
跡継ぎならば嬉しいですね!
店内は本当に古びています。
潔癖症って訳ではないのですけど、正直このお店の古さは俺は苦手です。
カウンターの木目に付いた黒々としたモノとか、使い込まれたプラスチック製のレンゲとか、醤油差しの瓶とか…、生理的に苦手(汗)。
こういうのを感じるのは珍しいのですけど…。
家族で訪問し、「ラーメン」(500円)をカタメンで3杯注文。
増税によるものでしょうけど、前回450円だったのがちょっと値上がりしておりました。
子供用の取り皿をお願いしたのですが、ご主人はキョトンとしているというか、2回繰り返しても無表情…。
取り皿は来ないものと、その瞬間諦めた自分がいました。
が、サーブされた時は取り皿も付いてきました。
一人で一杯は食べれない子供らにラーメンを分けている間に、麺はちょっとのびてしまいました。
●「ラーメン」500円
ラーメンのルックスは期待させるものでした。
わずかに泡立つスープは、淡い茶色系統色調。
なおかつスープは混濁しています。
マダラ模様というには、細かすぎる混濁。
ほとんど明るい茶色のスープなんですけど、わずかに透明の層・部分があるという感じです。
トッピングは、薄いけど幅広で脂身の多いチャーシュー2枚、海苔、青ねぎ。
チャーシューは赤みがわずかにあり、実に綺麗な色合いをしております♪
麺は中麺と言っていいかと思います。
やや固めに茹でてあります。
モチ・クニュっとしているような、コシのある加水率は普通~やや高めの印象です。
中麺であり、麺の量も少なくなく食べ応えがあります。
好みど真ん中の低加水麺ではないのですけど、嫌いではないですし、好感は持てます。
鹿島という立地ながら、こちらのお店が紛れも無く佐賀ラーメンだと感じさせてくれる麺です。
スープは旨かった!!
豚骨アロマのするスープ。
豚骨ってよりは豚足の香りがします。いや、本当に。
ひと口啜るごとに、口腔・鼻腔内に漂う豚足アロマ♪
これはマイレビュアーR.ZOROさんのレビューを読んでなかったら、気づいていなかったかもしれません。
前回よりも、タレは強く感じますね。
スープのトロミもわずかにあります。
でも、豚骨濃度は高いのですけど、コッテリ豚骨って言う訳でもなく食べやすいスープなんです。
チャーシューはタレで煮込まれており、塩味は強すぎるのですが、美味しいです。
「替え玉」(100円)にもタレが絡めてありました。
子供らにも少し分けて、2/3は俺が頂きました。
長女は「スープが美味しい。」と、執拗にスープをレンゲですくって飲んでいます。
先日の味納喜知武雄店でもそうでしたけど、旨いスープの時だけこんな反応をしてくれるのが、麺バカの親としては嬉しい(*^_^*)麺類大好きです♪
次女は…、コイツは食べれたら何でもいいんです。
自分の好みとは、ちょっと系統の違う豚骨とは思いますけど、 実に満足しました。
久しぶりにシッカリ作ってある豚骨ラーメンを頂く事が出来たという想い♪
1時間、車を走らせた甲斐がありました。
もちろん今回はたまたまかもしれません。
前回の印象や、他のレビュアーのレビューを読んでいても、ちょっと薄めのスープがデフォルトのように思えるお店ですので。
でも、好きですこのお店のラーメン。
近所なら通ってしまうでしょうね。
お冷はセルフサービスのようでしたが、途中でご主人が満面の笑顔でサーブしてくれました…。
あの無表情とのギャップがすごかったです。
俺が早口でまくし立てるように、オーダーを言ってたのかもしれません。
(ちなみにお冷は、水道水の臭味らしきものがあり、美味しくないです。)
今後、鹿島でラーメンを食べる時は「松福」をファーストチョイスにします♪
★2012年11月初回訪問(3.3点)
佐賀ラーメンツアーの三軒目は、鹿島の「松福」。
本当は竹林にっくにっく店が目的でしたが、臨時休業のため訪問しました。
サムデイさんのオススメでもありましたので(*^_^*)
ちょっと国道からは入り込んだところにあります。
大き目の川が店の前を流れています。
二級河川の中川というみたい。
店の前のガードレール?には救助用ロープもついてますね(笑)。
店内は古い造りですねー。
レンゲから醤油入れからカウンターから、何もかもが年代を感じさせてくれます。
こちらも70代くらいの老夫婦が営まれています。
奥さんはしっかりとメイクをしており、若いころは美人だったと思われる顔立ちの方。
主な調理は奥さんがされています。
旦那さんはちょっと手伝うくらい(笑)。
動きからして、定年退職した後に手伝うようになったのかな?と思うようなぎこちなさでしたが(笑)。
ちょうど佐賀では水戸黄門の再放送があっていた時間帯らしく、奥さんは調理しながらも、視線はテレビから離れません(笑)。
ちょっとご迷惑な時間帯の来店だったのかも・・(^_^;)
友人はラーメン450円、俺は卵入りラーメン500円を注文。
素晴らしいCPですね!
出てきたラーメンは、わずかに泡立ち薄茶色に混濁したスープ。
卵は黄身のみ中央に鎮座し、青ネギ、海苔、豚バラの薄いチャーシューが2,3枚。
麺は薄い黄色の中麺ストレート。丸麺だったと思います。
手打ちとか、特別に製麺させてるって感じの麺ではないです。
こういう規模のお店ならば当たり前でしょうが。
普通~やや多めの加水率って印象の麺。
友人のにはなかったらしいのですが、俺はスープにわずかな一味のような唐辛子の風味を感じました。
卵入りだったから加えたのでしょうか?
それとも俺の勘違いかな?
スープの味は濃いめかな?
老舗系のアッサリ豚骨とはちょっと違った濃さがありました。
脂が強いように感じましたね。
といってコッテリ豚骨ってわけではないですよ。
アッサリ系豚骨に分類されると思います
正直三軒目のハンディがありますね(^_^;)
満腹感と戦いながら食べていましたので。
微妙な味はわからなかったので、正確な評価はできそうにありません。
またいつか食べに行きたいと思います。
4位
1回
2015/09訪問 2015/10/04
★2015年9月 お持ち帰りラーメン実食(採点なし)
北九州でラーメン食べ歩きをした際、こちらに訪問した友人に頼み、ラーメンのお持ち帰りを購入していました。
さっそく次の日に頂きました。
●お持ち帰りラーメン(620円)
お店のラーメンは600円だったそうです。
俺が昨年お店で食べた頃より、段階的に40円値上がりしているようです。
仕方ないですね。
スープは、薄茶色で油が斑模様を描いています。
油分は高いです。
麺は白色のストレート。
ギリギリ細麺と言ってもいい位のサイズです。
中細麺という人も当然いらっしゃるかと思います。
トッピングは豚バラ肉のチャーシューが3枚、キクラゲ、青葱。
紅ショウガもありましたが、既製品の小袋入りという事もあり、頂きませんでした。
実はこちらのお店、ラーメンを一緒に食べ歩いた仲間内での評判はイマイチでした。
「出汁が出ていなかった」と評されていましたし、「雰囲気で食わせる店」とまで言う人もいました(汗)。
前回俺が食べた時は、かなり美味しかったのですけど…。
恐る恐るスープを一口頂きます。
まろやかでコッテリとしたスープです。
ぎょらん系列店やこちらのラーメン工房龍は、このこってり感のあるスープから、あまり連食には向かないお店だと思います。
チャーシューも脂身たっぷりの豚バラ肉ですし、油の消化能力の高い人でない限り、しばらくはダウンするでしょう。
あまり、この系統のスープを俺は好まなくなってきてもいます。
肝心のスープの旨味ですが、それはありました。
しかし、本当に満足できる旨味ではないかも…。
スープコンディションのブレかもしれませんが、確かに出汁スープがそう良いとは思えませんでした。
それであっても、満足するクオリティをキープしています。
十分に「美味しい」と思えるお味。
というか、マイナスにブレてこのスープなら、凄いというしかないですね。
麺は茹で過ぎてしまい、柔麺となっていました。
ご馳走さまでした。
今度はお店の方で食べてみたいと思います。
あらかた、北九州の豚骨ラーメンを食べた後になるかと思いますが…。
今回は採点は控えておりますし、写真の掲載もいたしません。
★2014年2月下旬初回訪問(4.3点) 「食べる日を待ち望んでいたらーめん工房龍♪」
この1年程、北九州のラーメンが気になって仕方ありません。
漸く今回、2軒だけ食べる機会に恵まれました。
「い」の一番で選んだのが、こちらの「らーめん工房龍」。
去年から自分の周囲で聞こえてくる感想が、トンでもない高評価だったの相当期待しておりました。
店舗外観の写真は観ていましたが、坂道の上の小路地にあるお店なのですね。
ボロボロと聞いていた暖簾も新しいモノに代わっていました。
行列を覚悟していましたが、道を挟んだ店の前の駐車場(7台)も空いており、休日12時ごろの訪問はそう待つことなく店内に案内されました。
真冬なのになぜか冷房が効いている店内(^_^;)
寒かったです…。
ラーメンをバリカタで注文。
ついでにお土産ラーメンも2食注文です。
今回のラーメンの感想は、お店のラーメンとお土産ラーメンとごっちゃになってますのでご了承ください(^_^;)
丁寧に作っているためか、サーブ時間はラーメン屋にしては長めです。
●ラーメン(560円)
届いたのは青と白のドンブリに入ったラーメン。
「らーめん工房龍」の龍は「青龍」の事だったんだ、と思ってしまうドンブリでした。
トッピングは、脂身としっかりとした肉質の両方がついた小振りのチャーシュー数枚、海苔、青葱、キクラゲ。
スープは茶濁色調なのですけど…。
単色系統ではなく、油膜による細かな層・複雑な模様がありました。
飲み干した後の話ですけど、スープに骨粉が沈んでいるタイプのお店ではありません。
見た目から期待できるスープです♪
麺は白色のストレート中細麺。
低加水麺と思われますが、麺はややツルツルとした食感がありました。
スープは見た目通りのオイリーなもの。
トロっとした口当たりで、濃厚旨味に一口目からヤラれます(*^_^*)
多層性の旨味が広がる、という事はありませんが、それでも単調な旨味ではないです。
ガツンと塊でくる旨味は、細かな幾種類もの味が重なり合って構成しているようにも感じます。
スープの濃度差は前半と後半では違いました。
前半が濃く、後半がやや薄目になったような印象。
でもそれはお店で食べた時の事であり、自宅でお土産ラーメンを食べた時はそういう感じはありませんでした。
お土産ラーメンの方が濃厚な感じがしましたね。
生キクラゲの食感も良く、青葱も良いモノを使っていると思います。
チャーシューは脂身がスープの温度で柔らかくなり、美味しいものでした。
しかし、このスープやチャーシューの脂が、後半の飽きに繋がってしまいました。
一気呵成に最後まで啜らせるスープではなく、俺には後半失速するタイプのスープでしたね。
これがなければ、もう1ランク上の高評価が出来たと思うのですが…。
もう濃厚豚骨は厳しい年齢に差し掛かったのかもしれませんね(^_^;)
でも十二分に楽しませていただきました♪
御馳走様でした<(_ _)>
5位
2回
2017/02訪問 2017/03/20
★2017年2月訪問@5回目
急遽、佐賀までラーメンを食べに行くことになりました。
久しぶりに食べたいと思ったお店は2軒ありました。
こちら「もとむら」と「幸陽閣」です。
残念ながら幸陽閣は定休日だったのですが、もとむらには訪問する事が出来ました。
ピークタイムを外した14時頃の訪問。
店主さんは、自分用の素ラーメンの麺上げをされている最中でした。
ちょっと間が悪く、申し訳なかったです。
三杯同時に作られていましたが、麺上げはサッとされるのに、ほぼ3等分にする技術は年季を感じます。
●ラーメン(570円)
チャーシュー3~4枚、青葱、海苔のトッピング。
藍色の草模様(?)が入った、灰色がかった丼です。
最近知ったのですが、こちらの丼は有田焼きで、ちょっとビックリするくらいイイお値段なんですよね…。
上層がやや透明感のあるスープは、淡黄色の色合いを成していて、綺麗です。
俺のカメラでは、この色合いを再現できていません。
スープを啜って驚きました。
美味い!
何回か訪問していますが、これまでで一番美味しいかもしれません。
派手さなど皆無のスープですが、仄かに甘い旨味のある豚骨出汁の旨味は素晴らしいモノがありました。
突き抜けるようなアップ系とも、沈み込むようなダウン系とも感じる旨味ではないのですけれど…。
そういった派手は旨さは無いものの、凡庸なスープで無い事は飲めばわかります。
飲み口自体は、油分の重さのない軽やかなスープ。
食後の胃もたれ感など感じる事もない、こちらが目指している「毎日食べられるラーメン」となっている気がします。
柔らかく茹で上げられた麺ですが、柔いながらもクッとした食感があるので、決してダルダルに伸びた麺ではありません。
茹で加減というよりは、麺そのモノの性質のように感じます。
おそらくこちらは「畑瀬食品」の麺なのでしょう。
美味しいと思う麺でした。
中麺…水分を吸って中太に近いサイズ感となった麺は、細麺にはない食べごたえがあります。
青葱は黄緑色の部分で、これまた食感が良いモノです。
海苔は特筆する部分はありません。
幅広のチャーシューは4枚程入っています。
部位はモモ肉だと思いますが、これまた美味しいチャーシューです。
塩気のある出汁豚なんですけど、これがスープとも麺とも合うし、食べごたえもあるんです。
滋味深いラーメンですけれど、地味なラーメンでもあります。
職人の作るラーメンを頂いたと感じました。
ご馳走様でした。
今後も定期的に伺いたいお店です。
●店舗情報
駐車場:共用駐車場あり
座席:L字型カウンター席12席 テーブル席3卓12席
メニュー:ラーメン 玉子ラーメン 特製ラーメン 餃子 稲荷寿司 ご飯 ビール
卓上調味料:胡椒 ラー油
備考:大盛り・替え玉無し
★2015年10月訪問@4回目(4.1点)
数日と間を空けずに、妻を連れて再訪。
スープの旨味キレッキレの日もあるお店(同時にシャバシャバの日もあるそう…)ですので、前回訪問と間が開いてなくても、そう参考にはならないでしょう。
妻に食べさせたい、という想いもありました。
17時前の訪問だったのですが、いつもいる女性スタッフは休憩中か自宅に帰られている様子。
店主と息子さんだけ、カウンターの中にいらっしゃいました。
…ここのお店は、名店らしからぬ高サービスのお店ですけど、女性スタッフがいないとなるとそれは半減しますね。
俺はラーメン屋に行っても、ラーメン以外は興味ないのですが、妻はよく餃子をオーダーします。
この日も、注文していました。
ラーメン作りが目の前で見れる特等席カウンターに着座。
目の前で、名人芸を見てきました♪
●ラーメン(570円)
いつものように、ラーメンを普通の茹で加減でオーダー。
トッピングはダシ豚チャーシューが3~4枚と、青葱、海苔。
…今回は、海苔はヘタっていますし、青葱は極少量を散らかすように入れられており、見た目はかなり悪い(笑)。
中小の油の粒子が散在し、テラテラとしたスープは、丼一杯になみなみと注がれていました。
スープのジンワリとした旨味は今回も感じます。
この旨味は伸びがある、アップ系のモノでした。
前回訪問よりは、スープが当たった感じがします。
同時に、去年の2回の訪問時のスープの方が美味しいとも感じました。
麺はいつものようにしっかりと、柔く茹でてありました。
●餃子(320円)
餃子は5個。
タイマー付きの焼き機で調理されていました。
しっかりと焼き色がついた餃子は、至って普通のお味でした。
餃子の名店ではないですので、このお味は当然かなと思います。
ご馳走さまでした。
また来年、訪問すると思います。
★2015年10月訪問@3回目(4.0点) 「1年ぶりに頂いた名店もとむら♪」
ひさしぶりに、こちら「もとむら」を訪問する機会を得ました。
また食べたいと思いつつも、佐賀に行くのは何故かこちらの定休日の水曜日が多かった。
「いちげん」と共にこの1年再訪出来ずじまいでした。
カウンター席に座り、こちらの調理風景を楽しみながら見させて頂きました。
佐賀ラーメンらしい、呼び戻し手法のスープの取り方は実に面白いモノでした。
12時頃の訪問で、次々に後客が来店。
息子さんがそれを見ながら、二番出汁を出汁スープの釜に投入しています。
「今日はちょっと薄いかもな…。」と、その時は覚悟しました。
そのまますぐに丼にスープを注ぐと言うことはなく、しばらく炊いていましたので、結果的にはそう薄いという事はなかったです。
タレと塩も事前に丼に入れて、出汁スープを投入。
茹であがった麺が投入され、具材が盛りつけられ、カウンター越しの提供となります。
●ラーメン(570円)
浅めの丼に入ったラーメンのトッピングは、チャーシュー3枚、青葱、海苔というもの。
スープは薄い茶色で、やや澄んでいるようにも見えます。
細かな油の粒子も浮かんでいます。
常に豚骨を炊き続けているお店ですので、スープは舌を火傷するくらい熱々です。
スープの旨味は、ジンワリとしたものがありました。
しかし、沈みこむような奥行きのある、ダウン系の旨味とはまた違います。
伸びのある旨味もなく、去年の訪問時の方が、スープは美味しかったた気がします。
同時に十分満足もしました。
麺の茹で方の指定はしていませんでした。
こちらの大将の麺茹では、長年この作業を繰り返してきたことが窺えるものです。
柔めの茹で加減であるのは、織り込み済み。
でも、この茹で加減が「もとむら」のラーメンであるのでしょう。
佐賀で頂く畑瀬食品の麺は、フレッシュさを感じるもので、また表情が違うなぁと毎回思います。
色合いもやや黄色みがかっていますし…。
製造後間もないという事と、関係あるのでしょうか?
それにしても、こちらの女性スタッフの接客はいつも素晴らしいですね。
気遣いに溢れていて、感心してしまいます。
満足して退店し、2軒目の「いちげん」を目指しました。
ご馳走さまでした。
★2014年12月上旬訪問(4.2点) 「店休日明けでも、滋味スープが美味しかった「らーめんもとむら」♪」
「定休日明けはハズレが多い」という情報も入っていましたけど、行ける機会を逃したくもありませんし、ハズレを覚悟して木曜日に訪問しました。
「ラーメン」をカタメンでオーダー。
麺を数人分、釜の中に投入されているのを見て、絶妙な湯で加減は期待するのはやめました(笑)。
●ラーメン(570円)
数分後にサーブされたラーメン。
まず、香りが良いです♪
実に食欲をそそる香り。
もしかして、ハズレではなく美味しいのか??と期待してしまいます。
トッピングは大降りのチャーシュー3枚、海苔、少量の青ねぎ。
スープの表面一センチ近くが透明の油の層を成しています。
大粒の油の粒子も浮かんでいます。
その透明の油の層の下には、やや黄みがかかった薄茶色のスープがあります。
といっても、俺のシャメ程は、黄色が強く発色している訳ではなかった。
一口スープをすすると…。
アッサリながらも実に味わい深い旨みがあります!
前回の一味足らない印象とは違い、前には経験しなかった旨み!
ジンワリとした滋味深いスープですね。
同時にこの旨み、やや甘みがあります。
こちらのタレは、化学調味料の強いタレではなく、普通の醤油・塩だという情報も入っていたんですけど…。
ちょっとこの整った後味の旨みは、花鳥由来のものなんじゃないかな?と思ってもしまいますね。
逆に、ひと味足らなかった前回は、生醤油といわれても不思議はない。
このため、地元の滋味系出汁スープのラーメン店に似ている、という印象を今回は持ちませんでした。
もっとも花鳥を否定するわけではないので、これはこれで全然OKです。
2段階くらいの多層性の旨味もあり、実に満足するスープでした。
麺は黄色みの強い、中麺。
カタメンで注文していましたが、柔目に茹で上げてあります。
が、心配していたほどヤワヤワではなく、程よい柔らかさでした。
啜るとツルっとしてますが、噛むとムニュムニュとでも言いたいような食感。
この麺を固めで食べてもどうだろう?とも思いますしね。
佐賀ラーメンはデフォルトの湯で加減がマストなのかもしれません。
チャーシュー麺がないお店ですけど、3枚のチャーシューは実に大降り♪
ダシブタなのでしょうけど、パサパサに旨みが出尽くしているわけでもなく普通に美味しくいただけるものでした。
旨かった!!
店休日明けでしたけど、当たりましたね♪
もっとも「次回訪問時はイマイチ」って事もある、お店のようですけど。
ご馳走様でした。
★2014年7月下旬初回訪問(4.0点) 「一休軒の流れを汲むラーメンもとむらは、滋味系スープのお店でした♪」
急遽、時間の出来た久しぶりの休日♪
車に珈琲と手荷物を積み、一路佐賀へ。
今回も佐賀ラーメンを2軒ほど食べてやるんだと、意気込んでおりました。
せっかくだから未訪のお店にしたかった。
佐賀ラーメンの名店「一休軒」の流れを汲む「らーめんもとむら」へ。
大当たりも期待してはいませんが、ハズレもないだろうと思っておりました。
比較的簡単に見つけた「らーめんもとむら」は実に地味な外観のお店です。
元一休軒の肩書きが無ければ訪問はしなかったかもしれない…。
●ラーメン(570円)
ラーメンを茹で方の指定無しで注文。
数分でサーブされたラーメンは、浅めの白いドンブリにスープがタップリ注がれた一杯でした♪
ドンブリの下には金属製の受け皿が敷かれてあります。
トッピングはチャーシュー・海苔・青葱だけのシンプルさ。
佐賀ラーメンによく付く生卵は、個人的嗜好から注文しません。
スープの色調は、濁った茶系。
微細な油の粒子が一面に浮いています。
麺は淡黄色の細麺~中細麺。
スープをひと口啜ると、アッサリとした滋味系のスープ。
優しい旨味です♪
旨味の広がりは一層性なんですけど、深みはある方だと感じます。
クセも臭味もない、まろやかでマイルドな口当たりのスープ。
油分はある程度はあるものの、くどさやコッテリ感などは皆無。
人によっては、スープに弱さを感じるくらいの優しさでしょうね。
飲み干すと、ドンブリの底には少量の骨粉が沈んでいました。
このスープには胡椒が合うのでしょう。
試しに、卓上のSB胡椒を一振りしてみましたが、締まった印象のスープになりました。
でも、俺は地のスープを堪能してみたいタイプ。
卓上調味料で自己調整するのは苦手且つ嫌いなんで、それ以上はやりませんでした。
胡椒が好きな方にはオススメです。
麺はツル、シコっとした食感です。
ツルツル・シコシコとまではない印象。
茹で方指定なしの麺は、かなり柔い麺となっていました。
まぁ、でも佐賀ラーメンならばこれはこれでいいかな♪
同時に、麺の特徴がこれといって無いような印象も受けます。
チャーシューはダシブタ様の肉質の多いロースタイプ。
下味は付いていません。
幅広のそれが3~4枚入っており、ボリュームがありました。
●感想
スープの特徴と、佐賀ラーメンらしい浅めのドンブリによる量からか、スープまで完食してもまだまだ食べれそうな腹6~7分感。
一軒目のラーメンとしては理想的なお店でした。
またラーメン以外の印象も良かったです。
家族経営のお店なのでしょうか?
全員で6,7人はいたスタッフ。
男性店員さんはそうでもなかったのですけど、女性店員さんの接客は丁寧で笑顔が良かったです。
店内の清潔さも素晴らしい。
ラーメン屋ならば油汚れもあるでしょうに、どこもかしこもピカピカでした。
オープンキッチンで羽釜が3つ程並んでおり、客側にも調理風景は丸見えでしたが、このお店なら見えていても問題ないでしょうね。
ご馳走様でした。
6位
1回
2014/03訪問 2014/03/12
★2014年3月上旬訪問
こちらのお店には2009年の秋に初回訪問しています。
その時は「北熊支那そば(小)」(590円)をカタメンで食べました。
扁平な色調のスープを、期待せずに口に運んだ瞬間、驚愕しましたね。
野菜と鶏ガラベースのスープは、アッサリながらも濃厚な旨味があり悶絶しました。
確か、熊本のラーメン屋を回った時の3軒目くらいだったはずですが。
そういうハンデをモノともしない旨さがありました。
同行したラーメン仲間らも満足していました。
あの日ならば4.5点は付けることが出来ます。
4年半経った今月、家族で訪問しました。
店の前の駐車場は実に狭いです。
車を擦ったり、擦られたりするのではないか?と心配してしまうくらい。
心配な方は150メートル程離れた、第2駐車場を利用したほうがよさそうです。
第2駐車場がどのくらいの広さか確認していませんけど。
週末のお昼という事もあり、お店は混雑していました。
行列こそなかったものの、店内では席が空くのを待つ客が、長椅子に座って待機しています。
この日、熊本ロアッソとの対戦を数時間後に控えていた、松本山雅のサポーターも何人もいらっしゃいました。
俺たちも店内の長椅子に座り順番を待ちます。
長椅子の端(つまり待機客の最前列)に来るころにメニュー表を渡され、注文を決めるスタイル。
家族連れには、カウンターとテーブル席のどちらがいいか聞いてくれるなどの配慮もあります。
ただラーメンのサーブ時間はやや長めのお店のようで、客の回転もやや遅く、なかなか席につけませんでした。
俺ら家族はテーブル席にしていただきました。
カウンターならもう少し早く座れたのですが、後続の客に譲ります。
サーブの順番が前後したのかは不明。
カウンターにもテーブルにも、大きな桶に盛られた自家製朝鮮漬けが置いてあります。
いわゆるキムチですね。
辛いモノ好きの妻はパクパク食べています。
味覚が麻痺してスープの味がわからなくなるからほどほどにしろよ、とアドバイスしましたが…。
このお店では当てはまらないかもな、と思ったのはまた後のこと。
今回は「北熊支那そば」(690円)を3杯注文。
麺の硬さ指定はなし。
「支那そば(小)」(590円)も結構ボリュームがあるとのことで、子供らは2人で一杯をシェアする事にします。
子供用カトラリーはあるお店です。
事前注文していても、待つこと10分ほどでしょうか。
届いた3杯の「北熊支那そば」。
チャーシューは1枚+細切れが入っています。
メンマ、白~青葱、ゆで卵1/2個のトッピング。
そして多量にかけられた背脂!
北熊自社工場製という麺は、淡黄色の縮れ麺です。
中麺サイズの断端スクエアタイプ。
加水率は高めの印象です。
ツルモチ麺です。
ツルツル、モチモチって言う程ではないのですけど、イイ感じにそれらの要素がある麺。
中麺サイズであり、量も多く食べごたえがあります!
小指の先程の背脂の塊が浮いたスープは、細かな油膜こそ浮いてはいるものの、白色一色印象の色合いです。
スープを啜ると優しい旨味があります(*^_^*)
前回程の極上スープではないかもしれませんが、それでも十二分に美味い!!
複雑で多層性の旨味のあるスープで満足しました(*^_^*)
ここで調味料系が嫌いな俺が、朝鮮漬けをスープに入れてみることにしました。
ちょっと入れて食べてみましたが、唐辛子でスープが壊された、って感じはありません。
もう少し多めに入れてみても大丈夫…。
相当、ボディの強いスープなのではないかと思いました…。
妻は朝鮮漬けの酸味がスープにプラスされ、飲みやすくなったとの感想。
確かに多少スッキリした感じにはなりましたが。
だからと言って、スープの旨味が消える事もなくビックリしました。
スープはほぼ完食。
満足かつ満腹にさせてもらい、この瞬間に有明フェリーに乗る前の玉名ラーメンを諦めることにしました(涙)。
でも後悔はありません(*^_^*)
で、強烈で不快なものではなかったのですけど、やっぱり多少の胃もたれになってしまい、その日は夕飯を食べれませんでした。
7位
1回
2014/11訪問 2015/01/02
ラーメンも焼き飯も美味しく、チャンポンも気になって仕方ない、老舗ラーメン店でした。
★2014年11月上旬初回訪問(4.2点)
実は「来雷軒」を訪問した後、南下して「大峰」も連食しておりました。
郊外の閑静な住宅街の中の、青峰小学校の傍に「大峰」はありました。
初めて大峰を見て、ビックリしてしまいましたね。
てっきり、今流行りのラーメン専門店的なお店だと思っていたんです。
でも、外観からは老舗テイストが漂っています。
店内のカウンター・テーブル席も老舗のテイスト抜群。
「焼き飯」や「チャンポン」もある、メニュー表の構成も老舗の食堂的。
店員さんだってご高齢で、これまた老舗感があります。
極めつけはお客様。
先客全て、近所の高齢者のような方ばかり。
そして、その全員が「ちゃんぽん」を啜っています…。
このお店がラーメン専門店ではなく(勿論メニューの柱ではあるのでしょうが)、元々食堂から始まったようなお店なのだということが、その時わかりました。
●ラーメン(480円)
チャンポンが滅茶苦茶気になりましたが、やっぱりラーメンをオーダー。
お値段は脅威の480円。
これでも、4月中旬までは450円だったのだとか。
久留米ラーメンのコスパの良さには、毎回驚かされます。
これが普通と思ってはバチが当たりますよ…、と久留米人には言いたくなりますね(笑)。
数分後にサーブされたラーメンは、厚切りの脂身付きチャーシューが三枚、海苔、緑が鮮やかな青葱というトッピング。
スープ表面には油膜が張り、油の透明の層もあります。
背油かラードかわかりませんけど、油分は高いスープです。
ずずっとスープを啜ると、飲み口はまろやかで、ナチュラルな油のトロミを感じるもの。
味が実にハッキリとしています。
ガツンとした旨味が特徴的なスープ。
これは一層性タイプの旨味であり、味わいの重なりなどがあるものではなく、悪く言ってしまうとやや単調でもあります。
でも、この強い旨味なら、これはこれでOKです。
旨い!!
麺は、久留米では珍しいと感じる細麺。
普通麺であっても、適度な弾力のあるシコシコとした歯切れ・食感に茹で上げてあります♪
ヤワ麺になっても全くおかしくない普通麺オーダーなのに、この食感とは…。
俺の好きなタイプの麺ですね。
連食でしたので、食べるのがかなりキツかったチャーシュー。
しかし、このチャーシューは厚切りで、タップリと脂身が付いています♪
味も、肉の歯ごたえも良し!
空腹であったなら相当旨かったろうなぁ~、と思わずにいられませんでした。
●焼き飯(550円)
店外の幟には、「焼き飯の美味しいお店」の文字がはためいていました。
以前、「ひろせ食堂」の焼き飯が美味しそうだったのに、食べきれないと判断して泣く泣く諦めたことがありますが…。
実はアルミホイルに包んで、持ち帰れたんですよね。
大峰もそうではないかと思い、カブリ(持ち帰り)が出来る事を確認して、焼き飯も注文してしまいました。
焼き飯は大きな中華鍋で、チャッチャと調理されていました。
楕円形の無地の白皿に、こんもりと盛られてサーブされました。
御飯は、薄い茶色に色づいています。
具材は細かく刻んであり、見た目も味でもそう主張していません。
これまた、結構美味しいものでした。
飯に染みこんだ味が何なのかはわかりませんけど、ラーメンの強い旨味とは違う、程好い味わいが良かった。
ラーメンは箸が進まないけど、焼き飯はスイスイとお腹に入っていきます。
結局カブリにしてもらいましたが、帰宅して嫁と食べた時も、やっぱり美味しかったです。
●感想
「大峰」は接客も温かいお店でした。
気遣いの良かった「来雷軒」とはまた違う、店員さんの「素」の人柄の良さを感じる接客です。
地元にあったら通うでしょうねぇ…。
満腹感と戦いながら食べたのだけど、「美味しかった」という想いが強く残ったお店。
珍しいパターンです。
今後、久留米訪問時のファーストチョイスになりそうなお店。
次回は、是非「チャンポン」も狙いたいと思っています。
「焼きそば」も「野菜炒め」、「中華丼」もカブリに出来るのであれば、お願いしたいと思ってしまいます。
それくらい、他のメニューも気になります。
ところでこのお店、ずっと「おおみね」だと思っていたのですけど。
他のレビューにあるように「たいほう」なのでしょうか?
もしそうなら紛らわしいなぁ…。
1位 げんこつ家
数年前から好きなラーメン店ではありましたが、2014年の再オープンからのラーメンは秀逸。
「化けた」「花開いた」という印象です。
とにかく一度食べてみて欲しい。
ある程度ラーメンを食べたことのある人ならば、好みかどうかに関わらず、一定の評価をせざるを得ないのではないでしょうか。
近い将来ブレイクし、有名店になる可能性は十分にあるお店です。
2位 中央軒
諫早で47年前の長崎国体の年から、昨年の長崎国体まで営業していた、老舗中の老舗ラーメンが10月に閉店しました。
福岡の有名ラーメン店店主ですら、「中央軒閉まったんですか!?」と驚いていました。
ルーツは、佐賀神埼だったとか。
佐賀ラーメンらしい滋味ながらも、深い旨味のあるラーメンでした。
3位 日本酒暮六つ
5周年記念イベントの空間はスペシャルでした。
それでなくとも、13年年末から去年夏にかけて、結構通ったお店。
毎回、満足させてくれる日本酒とオツマミの数々。
他にこんなお店が長崎にあるのなら、教えてほしい。
4位 ほんだ
これまた滋味っとしたお出汁のうどん屋。
その出汁の旨味の奥深さは計り知れません。
うどんは讃岐系らしいのですが、コシはなく、柔い饂飩です。
レトロなお店も、店主の人柄も魅力的。
片道1時間半かかっても、食べたくなるうどんです。
5位 松福
直近の一杯はちょっと残念でしたけど。
数年前の初回訪問とは比べ物にならない一杯を、昨年は何度も頂きました。
なんであんな高齢のご夫婦が、若者にもウケるような、滋味ながらも旨みの強いスープが作れるのでしょうか?
不思議です。
6位 ラーメン工房龍
「美味しい」と以前から聞いており、ようやくの訪問。
この日はキレやインパクトが少々欠けていたので、そんなに当たりのスープではなかったと思われます。
それでも美味しかった。
7位 らーめんもとむら
一休軒が無くなってしまった佐賀において、その味を継ぐ老舗名店でしょう。
ハズレた時はとことんハズレるらしいですけど(笑)。
俺は2回とも美味しかったです。
8位 支那そば 北熊 総本店
数年ぶりに食べましたけど、やっぱり旨かった。
好みの系統のラーメンじゃないんですけど、乳白色の扁平な色合いのスープは、実に旨味に富んでいます。
熊本ラーメンでは、ファーストチョイスになりそうなお店です。
また食べたい!!
9位 大峰ラーメン
満腹で訪問しましたけど、それでも旨かった。
久留米ラーメンには最近ガッカリしてばかりいましたが、その偏見を払拭してくれるような、ラーメンと焼き飯。
老夫婦が営む老舗でこの味か!?という感動がありました。
10位 大臣閣
名前だけは以前から知っていた大臣閣にようやく訪問。
頭骨スープの甘みと、油の上質さに満足しました。
が、今年(2015年)の訪問では旨味にやや欠ける一杯で、ちょっと残念でしたね。