麺也さんが投稿したSpice&Dining KALA(福岡/筑豊中間)の口コミ詳細

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移転Spice&Dining KALA筑豊中間、東中間/イノベーティブ、インド料理、フレンチ

1

  • 昼の点数:4.0

    • ¥2,000~¥2,999 / 1人
      • 料理・味 4.0
      • |サービス 3.0
      • |雰囲気 3.0
      • |CP 3.0
      • |酒・ドリンク 4.0
1回目

2015/05 訪問

  • 昼の点数:4.0

    • [ 料理・味4.0
    • | サービス3.0
    • | 雰囲気3.0
    • | CP3.0
    • | 酒・ドリンク4.0
    ¥2,000~¥2,999
    / 1人

スパイス初心者が初めて食べた南インド料理。嗅覚をも使って味わう、KALAのミールス。

まず最初にお断りしておかないといけないと思うのですが、こちらは決して万人向けするお店ではないということです。
苦手な人はとことん苦手な料理だと思います。

俺は一緒に食べ歩く仲間が数組・数名いますが…。
多分、うちの嫁さん以外は誰もこのお店の良さが理解できないんじゃないか?と食後に思いました(笑)。
今後も再訪したいお店ですけど、行くのなら単身か妻同伴の二択となりそうです。

こちらの店長はフレンドレビュアーでもある「dreamgirl」さん。
知り合った当時は、食べログの点数が3.0点程度だった思うのですが、この一年でぐんぐんと点数を伸ばしていき、現在は全国ベスト5000。
感嘆の思いでそれを見ていました。
ずっと食べたいと思っていたのですけれど、なかなか機会を得られず、1年越しの訪問となりました。

★2015年5月初回訪問(4.0点)

GWの真っただ中。
IKEAに行くという大義名分を得、あくまで「ついで」という名目でKALAに初訪問しました♪
11時半オープンのお店ですけど、11時前にはお店近辺に到着。
近所のツタヤで時間を潰します。
近くにモスバーガーもあり、「菜摘バーガーのレビューはここのお店のことか…。」など思いながら散策。

11時半前にはお店の扉が開いていたので入店。
例の自動ドアのスイッチは、妻はわかりずじまいでした(笑)。

初対面の店長には少々緊張しましたが、努めてにこやかに「予約していた麺也ですが・・・。」と挨拶。
が、一瞥された後「どうぞ。」と一言のみ。

…あれ?意外に素気ない。
よくある「ネットとリアルでは別人格」ってパターンだろうか?ともちょっと思いましたが、多分そんなキャラではないはず。
結局、俺の予約日をその次の日と勘違いしていて、気づいていなかったというオチでした(笑)。

あらかじめ食べログで予習し、注文するのはシーフードのランチにすると決めていました。
こちらの店長に教えてもらった、フィッシューモイリー(ハマチのアラ)が、チキンのものより断然美味しかったので。

妻はミートの方にするとの事。
2ミートを選んでいました。

●ノンベジタリアンミールス・シーフード(2300JPY)
●ノンベジタリアンミールス2ミート(2000JPY)

ノンベジタリアンミールスは、ベジタリアンミールス(1500JPY)に、お肉や魚のミールスが追加されるというスタイル。
俺のアラカブは追加で800円、妻の2ミートは500円ということです。

妻のお肉のミールス2種の内容は、「ビーフ・ペッパー・フライ(ケララ州)」と「チキン・チェティナード(タミル・ナードゥ州)」というもの。
具体的にはよくわかりませんが、つまりは牛肉と鶏肉のミールスです。

俺のシーフードは、この日はアラカブとマグロの2択でした。
食べにくいけど、「お勧めはアラカブ」とのことだったので、「アラカブのフィッシュモイリー(魚のココナッツミルクカレー)」をチョイスしました。

サーブ時間は意外に速く、10分程度だったと思います。
ターリー(大皿)に入った、カトリ(小皿)の中の色鮮やかなミールス達。
スパイスの豊かで強い香りは、もちろん初体験。

他の方の「メニュー写真」を参考にして読んでいただきたいのですが…。

A:サンバル(豆と野菜のスープカレー)
B:ラッサム(胡椒とニンニクの辛いスープ)
C:ダール(豆のカレー)
D:ビーツのカーラン(てんさいの酸味系カレー)
E:カード(ヨーグルト)

…というカトリの内容。
写真でいうと左から右にかけて、順番にA~Eとなっています。

ターリーには他にも…
カボチャのトーレン、パクチーのグリーンチャトニ、アチャールが乗っていました。

中央には、パスマティライスとパパド(豆のせんべい)。
そして、メインのシーフードやミートが乗っているという構成です。

まずはターリーからカトリを取り出し、カトリの半分くらいの量をパスマティラライスにかけていきます。
そして、とりあえずそれぞれの味見。

A:サンバル(豆と野菜のスープカレー)…酸味がありました。
B:ラッサム(胡椒とニンニクの辛いスープ)…液状で辛く、ちょっと苦手。
C:ダール(豆のカレー)…ダールって色んな種類があるようなので楽しみにしていたのですが、一番印象が薄かったです。そもそもダールってわかったのは、後日教えてもらったからですし。
D:ビーツのカーラン(てんさいの酸味系カレー)・・・鮮やかなピンク。酸味系カレーということでしたが、ほんのりと甘いお味です。
E:カード(ヨーグルト)…プレーンヨーグルトですね。
カボチャのトーレン…カボチャの甘味が出ており、いいアクセントになりました。
パクチーのグリーンチャトニ…なんか美味い!これ好き。
アチャール…あんまり印象にないです。なんの野菜だったんだろ?
パパド…塩味が効いてて美味しい。プレーンな塩味のみの薄いクラッカーのようなもの。これはそのままでパリパリ食べる方が好みでした。
パスティマラライス…ジャポニカ米を食べ慣れている俺には、このインディカ米(長粒種)は、甘味や旨味を感じにくいものでした。

酸味・辛味の強いお皿が多く、全体として好みの味とは言い難いです。
俺、酸味・辛味は苦手なんです(爆)。

徐々に混ぜ進めていきます。
あんまり混ぜすぎるのはダメなのだとか。
味の変化がなくなり、単調になるようです。
妻が発見してましたが、ビーツとヨーグルトを混ぜると、甘くて美味しかったです。

俺のメインの「アラカブのフィッシュモイリー」は美味しいです。
でもアラカブの身自体が、当たり前ですけど淡白。
この酸味と辛味の構成には、もしかしたら妻の肉料理の方が合っていたのではないか?とも食中思っていました。

当初は手食にチャレンジしていました。
そうしないとアラカブは食べれなかったでしょうし、できれば本場のように食べてみたかったので。
でも、あまりの自分の食べ方の汚さに辟易し(笑)、後半からは大人しくスプーンを使うことにしました。

ホールスパイスが(唐辛子が何本とか、黒コショウが何粒もとか)ゴロゴロと入っているため、それを食べてしまうと口の中が辛かったり・熱かったりします(笑)。
水を飲んだり、カードを口に含んだりしながら対処していました。

「パクチーはカメムシの味」とさんざん聞かされていましたが、たっぷりとアラカブにトッピングされたパクチーは、確かにカメムシっぽい味(笑)。
グリーンチャトニとは違って、少々苦手といえば苦手な方かもしれません。

「俺、あんまりミールスって理解できないかも…。」と思い始めていた頃、中盤からでしょうか?
スパイスのマリアージュを感じることができました。

混ざり合った味が、口の中でハーモニーを奏で始めています。
いや、マジで口の中の香りや味が楽しいんですよ…。
苦手にも感じたスパイスの味わいが、複合的に構築されて、未だに味わったことのない味覚の存在に気付かされたような気がしました。

これは味覚だけではなく、嗅覚でも感じる「味わい」です。
旨味重視の俺には未知の領域・体験。
普段食べる料理って、基本的に口腔内だけで完結しますからね。
スパイスを多様する国って、「香り」や「刺激」も「味」として認識しているのだなぁ、と実感することが出来たように思います。

口の中だけでは終わらない美味しさに、「こりゃスパイス難民って言葉が生まれる訳だ…。」と妙に納得してしまいました。
こんなスパイスの効いた料理を提供してくれるお店って、普通は近所にないでしょう。

このスパイスのハーモニーはは中盤の一時期だけあり、終盤は失速。
原因は俺が混ぜ混ぜしすぎて味を単調にしてしまった?のと、食べるのに時間がかかって冷めてしまったのが原因のように思います。
アツアツのうちに食べるのが良いのでしょうかね?

恍惚の領域にいたのは、全体の3割くらいの時間だったでしょうか?
これが5~6割以上だったら更に上の評価ができましたし、8割超えていたら大絶賛だったでしょうね。

●マサラ・チャイ(300JPY)
●ソルト・ラッシー(300JPY)

ホントは酒を飲みたかったんですけど、妻に阻止されましたので、大人しくソフトドリンクを頼みます。

「ソルト・ラッシー」は、表面に何かのスパイスが浮いています。
ローストした麦の粒みたいなスパイス。
ブラックペッパーとローストクミンとお聞きしましたので、多分ローストクミンなのでしょう。
プレーンなラッシーに、ほんのりとそのスパイスの味を感じる一杯でした。

滅茶苦茶美味しかったのは「マサラ・チャイ」。
銀色の急須のようなもので、店長が目の前で淹れてくれます。

基本はミルクティーだと思うのですが、後味のフレーバーが素晴らしい!
癖がありつつも、オリエンタルで重厚な後味!
シナモン、カルダモン、ジンジャー、ブラックペッパーの四重奏の香りだったようです。
妻とマサラ・チャイを取り合うようにして、飲んでいました。

満足しての退店。
食後は胃の腑の辺りが、ポカポカと温かったです。
これもスパイス効果なのでしょう。

妻は「食の遊園地」と、彦摩呂みたいな評価をしていました(笑)。
俺とは違い、酸味・辛味が大好きなタイプで、食べてる間中「美味しい、美味しい」を連発してたからなぁ…。

同時に俺と同じく、あまり一般ウケするお店とは思わなかったよう…。
「肉なんかのメインを1皿で出したら、一般的にウケるかも。」とも言ってました。

「…うーん、あそこの店長はこだわりが強いみたいだから、そんな事はしないと思うよ。」と、その時は答えましたが…。
フェイスブック見てたら、次の日くらいに「イトヨリ一匹のフィッシュモイリー」の画像がありました。
こういう出し方もありなんだね、dreamgirlさん…。

●スパイス初心者へのアドバイス

スパイス初心者は、馴染みのある「肉」のミールスをメインとした方がいいかもしれません。
それも2ミートで、メインの量を増やした方がベターかも。
日頃馴染みのある、強い味のある食べ物(肉)を多用して混ぜ混ぜした方が、ミールスを初心者は受け入れやすいように思いました。
逆に、初回から「ベジタリアンミールス」を注文するのはハードルが高いでしょうね…。

俺も2ミートにしておけば、もっと上の評価をしていたのではないか?と思います。
妻のをちょっと食べさせてもらったけど、お肉のミールスはウマウマでしたから。


御馳走さまでした。
なかなか再訪する機会は得られないでしょうが、また食べて新たな発見をしたいと感じる初ミールスでした♪

帰りの車内では、ハンドルを握る手から芳しいスパイスの香りが漂っていました…。

  • ノンベジタリアンミールス・シーフード@アラカブ2300円(2015.5)

  • ノンベジタリアンミールス2ミート2000円(2015.5)

  • 噂の店舗入り口(2015.5)

  • 店舗外観(2015.5)

2015/07/01 更新

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