この口コミは、麺也さんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。
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昼の点数:3.9
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~¥999 / 1人
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料理・味 3.9
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|サービス 3.0
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|雰囲気 3.0
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|CP 3.0
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|酒・ドリンク -
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[ 料理・味3.9
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| サービス3.0
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| CP3.0
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| 酒・ドリンク- ]
茹で過ぎても美味しい麺とチャーシューが印象的な、延岡の呼び戻し豚骨ラーメン「再来軒」
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ラーメン600円(2017.9)
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ラーメン600円(2017.9)
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麺・スープのアップ(2017.9)
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お持ち帰りラーメン600円(2017.9)
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お持ち帰りラーメンのお召し上がり方(2017.9)
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店舗外観(2017.9)
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店舗外観2(2017.9)
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2017/09/17 更新
宮﨑ラーメンはほとんど食べた事がないのだが、今回は大分に遊びに行った際にちょっと無理をして訪問してみた。
それほどまでにこの数年マークしていたお店。
呼び戻しタイプのお店として、延岡では抜けて知名度があるお店というイメージがある。
それにしても、大分・宮﨑は半島県の長崎に比べると、山林も河川も大きく雄大な印象を受ける。
アウトドアをする人間には楽しい地域なんだろう。
北川沿いに南下し、ナビを頼りに再来軒に到着。
裏の駐車場に停め、階段を登ってお店に入ると、店内はほぼ満席。
繁盛しており、人気が伺える。
入ってすぐ左手にある券売機で、「ラーメン」(600円)と「お持ち帰りラーメン」を3食1800円を購入。
そして、店主らしき人が立っている前のカウンターに着席。
ラーメンを作る光景が見れるお店は嬉しい。
まずは番重(ばんじゅう)に入った麺を羽釜に投入。
蓋をかぶせて特にタイマーで測る訳でもなく麺茹でを開始されている。
茹で時間は結構しっかりとされており、測った訳ではないけれど優に3分以上は茹でていた印象だ。
その間に丼にスープをスタンバイ。
丼には、壺に入ったタレと、銀ボウルに入った固形のラードを、それぞれレードル一杯ずつ投入されている。
壺からタレを掬う時は、「コポッ、コポッ」と小気味良い音が立つ。
タレを壺に入れているという雰囲気重視の演出(?)は好きなのだけど、その壺は家庭の梅干しを入れているような壺で少々安っぽく、さらに鍋かヤカンの蓋を被せてあるのが更にチープ感を増している。
そりゃ、壺の蓋よりは軽くて便利だろうけど、雰囲気は下がるなぁ…。
出汁スープは横に置いてある寸胴から、柄杓で掬って丼に投入している。
調理台の高さと同じ位置に、寸胴の上辺を合わせていて効率は良い。
投入する動作にはスープのコンディションを気にしている素振りは全くなく、スープの表面部分からドンドン掬っている。
これはほぼ間違いなく、作り置きのスープを寸胴に入れてあるのだろう。
事前に出汁を取ったスープを、弱火にかけて(コンロは見えなかったけど、火にかけずに置いてある事は考えにくい)保温した状態の物を使用されているようだ。
麺は、網と持ち手が垂直になったタイプのザルで上げられていた。
テボ(振りザル)ではない。
佐賀ラーメンではよく見るタイプのザルなのだが、そちらの物よりも持ち手の棒が断然長い。
どちらで購入されているのだろう?
佐賀・長崎・北九州のお店では、このザルを買うお店はもう1軒くらいしかなく、形状も大体似ているのだが、南九州となるとまた別の金物屋があるのだろう。
しかし、この麺上げは少々残念であった。
丁度このお昼の時間帯に、店内のテレビでU-18野球W杯のニュースが流れると、店主が麺上げの動作を途中で止めて、観ハマっているのだ。
合計4杯分の麺。
一杯分の麺をザルに集めたと思ったら、そのまま数秒ニュースを見る、そして麺を上げて湯切りをしてから丼に投入。
これを4回繰り返されており、1杯目と4杯目は優に1分以上の時間差があったと思う。
麺の投入も実に雑…いや豪快で、スープがドバっとこぼれている丼もあった。
スープが少なくなった丼には、後から寸胴のスープを掬って調整。
スープとタレの割合をそんなに気にしてないお店のようだ。
まぁコレくらいでは、スープの味が変わらない自信があるのかもしれない。
自分に来るのは果たして何杯目か?
ちょっとドキドキしていた。
比較的早くあげていた1~2杯目が来たら良いのだけど、3~4杯目だとちょっと麺の状態が悪いかもしれない…。
1,2杯目は俺を越えてテーブル席へ配膳。
4杯目はチャーシュー麺だから大丈夫だと安心したのも束の間。
もしかして自分のラーメンの順番ではなかったんじゃないかと思い始めていた頃に、目の前の調理台に向かっていたスタッフが、くるっとターンして3杯目のラーメンが目の前に配膳された(悲)。
●ラーメン(600円)
チャーシューはデフォルトのラーメンであっても、定形の数枚から細切れまで結構な量が入っている。
チャーシュー麺では丼の表面を覆うくらいの量のチャーシューが入っているのだが、こちらではラーメンでも充分に満足出来るチャーシュー量だと思う。
他のトッピングは、メンマとキクラゲに青葱、海苔1枚。
丼は少々ボカしの入った、青い龍と雷紋が入った白ベースの物に、朱色のレンゲが付いてくる。
余談だが丼は白+青系の物が基本となっているが、種類や模様は様々だ。
カウンター前の棚に並んだ丼の数は100枚に届きそうにも見え、このお店の繁盛具合を物語っていると思う。
スープは薄茶色の色調。
中小の油の粒子がスープ表面には浮いているが、これはラードを投入していた事からも予想出来てはいた。
スープを啜ると、僅かにトロンとしたオイリーな飲み口。
だが、そんなに重くはない程度の油脂感だ。
タレとラードの味わいはやや強めで、ベースのスープがどの部位の豚骨を使っているのか等はわからなかった。
旨味は明瞭でハッキリとしており、シッカリとした味わいのスープだが、反面旨味の伸びとか深みという物はない。
多分このお店、いつ行っても大体同じ美味しさのスープを提供出来るのだろうな、という印象。
大きくハズレる事もなければ、大きく当たる事もないのではないか、と。
今日以上に美味しいスープの日に当たる事が、あまり想像できないスープだった。
しかし。
購入していた「お持ち帰りラーメン」はラーメン仲間へのお土産だったのだが、こちらの方は俺が店舗で頂いた物とは印象がちがったようだ。
まろやかでクリーミーな優しい味わいのスープで、頭骨+げんこつという報告が上がってきた。
旨味が明瞭というよりは、塩分もそんなに高くはないファジーさを残したタイプで、佐賀ラーメンを彷彿とするお味だったようだ。
意外に味のブレは大きいお店なのかもしれない。
俺も自分の分のお持ち帰りラーメンを購入しておけば良かった。
心配していた麺だが、これは全く問題なかった。
太めの中麺といった印象のサイズ感だが、ツルツルスベスベとした食感の麺であり、柔いながらも不満は全く無かった。
むしろ、これはコレで美味しい♪
この食感を見越しての茹で時間でもあったのだろうが、あれほどのタイムラグがあってもこの美味しさを提供できる所に、麺の素材の良さを感じる事ができた。
1分早く茹で上がった麺であっても美味しかったのだろうと思う。
このお店に通える立場なら、湯で時間での麺の固さも、スープコンディションと共にブレを楽しめるのかもしれない。
自家製の麺という事だが、生麺をあとで観察してみると、ちょっと伸びのある麺だ。
多加水タイプの麺なのかもしれない。
実際に食べた麺は、まぁ茹で時間の長さからも多加水になっていた。
あんまり加水率の高い麺は好みではないのだが、こちらの物は美味しかった。
チャーシューは細切れ部分は味付けが濃い目で、脂身部分も多く、スープのアクセントになっている。
幅広い定形のサイズになってくると、味付けはナチュラルな物だった。
青葱の存在感はほとんど無かったが、メンマとキクラゲは程よい食感要員となっていた。
食感要員が2種あるので、噛み心地が堪能できる一杯となっている。
大きめの海苔はほんのりと香りも良く、それがラーメンのアクセントになっていた。
トッピングにも満足感があった。
スープがやや好みでなないという部分以外は、かなり満足に近い物を得られたお店だった。
観光地や遊び場所に乏しい印象の延岡に行く事はなかなかないと思うのだが、全国発送されているお持ち帰りラーメンを数年後に注文してみてもいいかもしれない。
ご馳走様でした。