10回
2019/01 訪問
【BLACK & WHITE】
甲イカとイカ墨バターラーメン&スパムご飯セット1000円@食堂酒場グラシア in 東京都台東区浅草橋
甲烏賊、別名 墨烏賊の旬は、正に今から3月にかけてとの事。
旬の食材を使った変り種ラーメンが、今日の日替りメニューだ。
真っ黒なスープの中に、烏賊の白い柔肌がフヨフヨと揺らめく。
両端の刻みにより、その身にスープを吸い上げている。
バターによる油の層を幾重にも重ね、墨特有のコクがある旨みに、思わず相好を崩す。
少量しか採れない烏賊墨の、パスタにはない贅沢な楽しみ方に喝采だ。
箸を入れると漆黒の液体から、色白の麺がユルユルと顔を出す。
墨を所々に纏った麺は、純白が穢される背徳の味。
箸休めのスパムは適度な塩分により、白米がパクパク進む。
半分程残して烏賊墨スープへ入れれば、簡易イカスミリゾットの完成だ。
この旨みの塊を一滴も残さずに満喫。
サービスの和牛脛肉は、ポン酢でさっぱりと頂いた。
2019/03/12 更新
2019/01 訪問
【四谷三丁目リスペクト】
悪魔ラーメン&野沢菜ごはんセット1000円@食堂酒場グラシア in 東京都台東区浅草橋
今日はオレのリクエストがとおり、四谷三丁目 がんこ総本家が提供している「悪魔」のオマージュ。
麺は北海道 出口製麺から取り寄せた、鹹水の効いた縮れ麺。
スープが麺に染み込み絡んでいく様が小気味良い。
ジュポジュポと啜り、縮れ麺の妙を口内で楽しむ。
トッピングは牛肉・デカい豚バラロールが2枚づつと、紋甲烏賊4杯&煮卵というテンコ盛りっぷり。
バラは二郎系のガッツな仕上がりで、女性客は食べきれずに1枚残されていた。
数日前からの仕込で採られたスープは、様々な素材で構成され、厚みがあるかなり複雑な味。
本来はだいぶ塩っぱいのだが、家元の味に慣れている所為か、気にせずゴクゴクと絶品スープを飲んでいく。
自由ヶ丘と悪魔の差はカエシの濃さ。
カエシなしのベーススープも少し頂き、その重厚さを再確認。
悪魔とは塩分ベクトルが違う、瑞々しい野沢菜をアテに、白米もパクパク進む。
浅草橋でがんこが食べられるとは、なんと素晴らしい事か。
食後の唇回りがかなり塩っぱいのは何故?
2019/03/12 更新
2018/12 訪問
【メニューに無いメニュー】
はなぢ専用伊勢海老つけ麺+明太子ごはんセット1000円@食堂酒場グラシア in 東京都台東区浅草橋
午前中に有楽町での仕事が終わった。
以前、別の店へ行ってしまった為に食べられなかった「銀座風見」の牡蠣そばを食べよう、と一服していたら、グラシアマスターからのLINE。
本来今日のグラシアランチは、中本インスパイアの赤い悪魔つけ麺の筈だったが、横須賀で仕入れてきた伊勢海老のつけ麺を、オレの為に1食分だけ用意している、と。
赤い悪魔であれば風見へ向かっていたが、このタイミングにしか無い伊勢海老とあれば、断る理由はなかろう。
牡蠣そばは次の機会へ譲り、一期一会な伊勢海老の元へ急遽方向転換。
ピークタイムを過ぎた時間の店内は、ゆったりとした食事時間が流れる。
面影橋の某店のモノを使用した麺は、上にモヤシが載り、しっかりと冷水で締められている。
つけ汁は醤油が立っており、伊勢海老のガラ・身と根昆布や鯖節などが入った、優しく滋味深い味だ。
つけ汁として濃いめではあるものの、そのままでも飲める丁度いい塩梅。
中には伊勢海老の下半身部分がゴロリ。
ホッコリと甘いその身は、弾力があり歯にダイレクトでムッチリぶりを伝え、口の中へ甲殻類特有の濃厚さを広げていく。
これが1000円で食べられるなんて、全く有り得ない事だ。
更にはセットのご飯には、「博多の料亭 稚加榮の明太子」がボッコリと載せられている。
マスターが「日本で2番目に旨い明太子」と豪語する逸品だ。
いつもならラーメンには付かないお新香や、金曜日に出現機会の高いヤクルトまでサービスで頂いた。
やはり浅草橋へ戻ってきて良かった。
2019/03/12 更新
2018/11 訪問
【濃厚の定義】
濃厚醤油ラーメン+タコめし1000円@食堂酒場グラシア in 東京都台東区浅草橋
一般的に「濃厚」と聞くと、ドロドロやコッテリ、ヌルヌル・ネバネバのようなキーワードが浮かぶのではなかろうか。
しかしこの「濃厚」はそれらのイメージには合致しない。
スープへ使用している材料が「重厚」なのだ。
一部の辞書には「その要素が強く感じられること」とあり、そちらの意味にマッチしている。
蟹と煮干から採ったという出汁に、豚?の動物系スープが合わせてあるのだろうか。
ファーストインプレッションとしては、蟹がドッシリ中心に構え、煮干がサイドを彩り、動物系スープがベースを支えている印象。
「ブワーッ」とか「ガーッ」ではなく、ズンズンと小刻みに効くボディブローを受け続けている感じ。
気付いたら徐々に効いてくるのだ。
同行者は四谷三丁目の家元スープを例えの引き合いに出していた。
なるほど、ニュアンスはわかる。
特に暫く続く後味の感覚が似ている。
そこへ合わさるは、京都棣鄂の全粒粉麺。
ヌッチリとした歯応えの、重みのある麺が200g程の量で迫りくる。
トッピングは獅子唐と林SPFポークのソテー2枚。
さっくりとした食感で、噛むと口中にジンワリと豚の旨味が広がっていく。
「コストかかってんねや!」とはマスターの弁。
今日のセットはタコめし
陸で立って歩く、と言われる明石蛸だ。
押し返してくるような強い弾力のある食感と、グワーッとくる独特の旨味。
一口食べて直ぐに「これはおかわりせねば!」と感じたが、デフォの麺とタコめしで十分に腹パン。
満席の上に外待ちも発生のてんやわんや状態となったので、頃合を見てヌルリと退散した。
御馳走様でした〜
2019/03/12 更新
2018/11 訪問
【アブラマシマシニンニク】
グラ二郎ラーメン・キムチ付1000円@食堂酒場グラシア in 東京都台東区浅草橋
ここグラシアでは4ヶ月ぶりとなる、二郎インスパイアの登場だ。
どこで嗅ぎつけたのか、店内はほぼ満席。
7分程で着丼した二郎さんは、明らかに挑戦的な標高でオレを見下ろす。
14時に商談を控える身ながら、呪文を唱えてしまい、どえらい事になった。
マスターがすかさず空の別皿を出してくれて、上物を移動させる事からスタート。
乳化したスープへマシマシにしたアブラが溶け込み、なんとも蠱惑的な旨さがヤバい。
カエシもジャンプから提供されたもので、カネシ醤油の紫ラベル。
野菜(モヤシ&キャベツ)は食べても食べても減らず、なかなか麺が姿を現さない。
ようやく出てきたジャンプ(春日部)のオーション麺は、ゴワムチの野蛮な旨さを誇る。
とにかく必死でワシワシと貪る。
マスターが「味変に」と赤い液体を出してくれた。
今日の日替りランチのキムチ鍋の汁だ。
刺すような鋭い辛さで、一気に汗が吹き出し、おまけに鼻水までズルズル出てきた。
ネ申月豕はウデ肉とバラ肉のコンボ。
一つ一つの繊維がしっかりしたウデ肉は、スープと絡めながら美味しく頂く。
バラ肉が難敵で、大量の麺と野菜にフラフラなオレへ、マダムが「これは持って帰りなよ」と、コーナーからタオルを投げ入れてくれたのでようやく終了。
スープは残すは、チャーシューは持ち帰るはで、悔いの残るフィニッシュとなってしまった。
自分では気付かないのだが、相当オイニーがキツいようで、周りの人がオレを避けるんですけどー
2019/03/12 更新
2018/09 訪問
【n6/n3比率って何?】
熊本赤牛リブアイステーキ定食1300円@食堂酒場グラシア in 東京都台東区浅草橋
ラーメンばかり食べているオレが、何故か今日はもう一つのToday's Specialに惹かれた。
赤牛とは、良い遺伝子を寄せて交配によるバラツキがない種として、日本固有の肉用品種和牛に認定されたもので、霜降り部分の脂肪酸のn6/n3比率が低く、健康に良い脂肪酸バランスが特徴なのだそう。
熊本系・高知系の2つに分かれ、それぞれ改良の経緯が異なる。
リブアイとは、リブロースの中心にある最上級部位で、1頭からほんの少ししか取れない希少性の高いもの。
「リブアイステーキ」を楽天で調べてみると、飛騨牛のリブアイ180gで4000円以上で売られていた。
今日食べたものも180〜200gはありそうな大きさ。
まさに利益度外視の出血大サービス品だ。
表面に焼きを入れて中はレアの状態のリブアイは、見た目よりも脂は少なめで肉肉しい歯応えだ。
肉の味が濃く、噛んでいるとジュワジュワ〜と濃厚な肉汁が口内に広がる。
ブロッコリー・人参・クレソンにザワークラウトが添えられる。
独特の酸味を纏ったザワークラウトが、肉の脂の口直しとして活躍してくれた。
セットの白米はパッチリした炊き具合で、好みのタイプ。
大根のお新香と味噌汁も美味。
因みに今日のラーメンは
「さつま地鶏ラーメン&和牛煮込カレー(ミニ)」
であった。
ローストされた鶏もも肉のチャーシューが、骨付きで3本くらい別添され、かなりの迫力があった。
いやぁ〜何を食ってもこの店は旨い‼️
2019/03/12 更新
2018/08 訪問
【お盆休み前ランチは価格度外視】
黒毛和牛あえ麺&カキめしセット+タマゴサンド1400円@食堂酒場グラシア in 東京都台東区浅草橋
黒毛和牛は松阪牛。
どデカイホルモンがドーンッと入っていて、コレがまた「クッソ美味い」。
あえ麺とあるが、スペシャル仕様で汁だくにしてもらった。
スープも松阪牛から採った出汁との事で、牛肉の甘みとコクが楽しめる。
上品な脂が麺に纏わりつき、スルスルと食べ進められる。
アスパラとパプリカが色鮮やかだ。
「つけ麺みたいにして味変に使って〜」と言って、コツンと置かれた小丼には、生姜の効いたカエシが。
これまたベクトルが違い、口内がさっぱりとする。
セットのカキめしは、三重的矢の岩牡蠣を炊き込んだもの。
小粒ながら牡蠣の味が染みわたっている。
今日はそこへ更にオプションを付けた。
大好きなペリカンのパンを使用した卵サンドだ。
思えばペリカンのパンを初めて食べたのもこの店。
その時は生ホタテの貝柱がサンドされており、組み合わせの妙とその旨さに感銘を受けて以来、ペリカンのパンを食べられる店を結構探したものだ。
みっしりと挟まれた卵をボロボロこぼしながら、分厚いパンにかぶりつく。
パンの耳もカットされずに付いており、その点でも満足感が高かった。
ブランド三昧の旨い食事を終え、台風一過の晴天が眩しかった。
2019/03/12 更新
2018/07 訪問
【はなぢ担々麺】
冷やし担々麺とマグロ漬け丼ミニセット1000円@食堂酒場グラシア in 東京都台東区浅草橋
暑い夏に汗をダラダラかきながら食べる熱い担々麺もいいが、冷やしの方が尚良い。
しかもトッピングも豪華で、アスパラ5本・ヤングコーン・ルッコラ?・ミニトマト・小海老・ニンニク・唐辛子・皮蛋・ブルーベリー(!)、そして肉味噌とスープ&麺の構成だ。
辛さは50倍・痺れは100倍まで調節OKとあり、何故か「はなぢ担々麺」と名付けられていたが、痺れやや増しでお願いした。
これは五稜郭の麺かな?
中太やや縮れの麺が胡麻ベースの担々スープによく絡む。
値段が高騰している葉物野菜がたっぷりで、麺と交互にサラダ感覚で食べ進めていく。
痺れ増しにしたものの、あまり攻めてこないなぁと思っていたら、丼底から急にフルーティで爽やかな痺れが出現。
皮蛋とブルーベリーのトッピングも意外性があり、尚且つよく調和されていた。
肝であるミンチ肉は多分A5ランクなのだろう、肉の旨味がありながら脂重たくないもの。
担々飯としても食いたかったが、漬け丼が酢飯であったのと、腹一杯になってしまい、更に白米をお代わりする余力が残念ながらなかった。
その漬け丼は、漬けマグロが3切れ載っていると思いきや、サービスで漬けレバーも載っていた。
更に食べ進めると、米の下から漬け度合の違う薄切りマグロがドサドサ出てきた。
この大盤振る舞いっぷりには本当に頭が下がる。
2019/03/12 更新
2018/06 訪問
【芸の細かさに脱帽です】
カメノテ煮干しラーメン温+牛めしセット1000円@食堂酒場グラシア in 東京都台東区浅草橋
今日のグラシア限定は、見た目が亀の手にソックリなカメノテ煮干の塩ラーメン。
カメノテとは貝ではなく甲殻類に属するようで、海岸の岩肌やテトラポットに付着している固着動物。
食感は貝に近いが味の癖がなく、先を割って楊枝で摘んで食べるのだが、割る時に中の汁がピュッと飛び出してくる。
見た目のグロテスクさと、汁が飛び出してくる驚きは何とも新鮮であり、強烈な癖を持った食材だ。
そのカメノテスープはあっさりしたライトな味わいだが、なんだか分からない奥行きが感じられた。
この日は温と冷が選べ、冷はノンオイル・温のスープに鶏油がプラスされる、という芸の細かさ。
更には冷は心の味製麺による「とみ田」の麺、温は函館五稜郭が使用している、出口製麺所のもので、カンスイの効いたやや黄色く縮れた麺だ。
何とも芸が細かい。
トッピングはさつま地鶏のささみ漬け。
レア感を残したもので、ほっておくとスープに熱せられてしまうので早々に頂くと、ギュッと鶏の旨味が噛むと染み出し、プリッとした肉の柔らかさの歯応え。
セットの牛飯は、以前のまぜそばでも使用された仙台牛A5ランクの上質なすき焼き用肉に、卵を絡めて仕上げたもの。
米もしっかり硬めに炊いてあって、肉との食べ合わせのバランスが良い。
今日は稀有な食材と、そのサイドを固めた手間のかかった料理の芸の細かさに脱帽だ。
2019/03/12 更新
食堂酒場グラシア
東京都台東区浅草橋2-27-5
最寄駅:JR浅草橋駅
♂️ 徒歩5分
いちじくとブッラータチーズ
黒毛和牛ビーフシチュー
信州野菜のラタトゥイユ
おしんこ(サービス)
生ビール×2
シークァーサーサワー
SNS情報
Instagram: @gracia_asakusabashi
X: @gracia_2011
営業時間
営業時間: 11:30〜14:00・18:00〜21:00
定休日: 月曜日
喫煙不可
半年振りのグラシア。
すっかり超人気店が板に付いてきて、高回転でお客が回る回る。
誰もが四日市とんてきを食べる中、1人チンタラとビールを飲み、ツマミを食べ回転を濁すオレ。
「お前、コレ食え」
と言われるがままに食したのが、ビーフシチューとラタトゥイユ。
一体何時間煮込んだのだろう、と思う程にシチュールゥは牛牛牛だ。
(どうやら8時間みたい)
ラタトゥイユは、マダムのご実家から取り寄せた信州野菜を用いたモノ。
ニンニクが実のまま入ってて、思わず「オッ⁉️」と声が漏れる。
ひっきりなしに来店が続く為、以前のようにバカ話をダラダラ出来ず、ちょっと寂しいような嬉しいような…
ご馳走様でした
またね