Yukiitaさんが投稿したInstallation Table ENSO L'asymetrie du calme(石川/野町)の口コミ詳細

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Yukiita (女性・東京都) 認証済

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Installation Table ENSO L'asymetrie du calme野町/フレンチ、イノベーティブ

1

  • 夜の点数:4.2

      • 料理・味 -
      • |サービス -
      • |雰囲気 -
      • |CP -
      • |酒・ドリンク -
1回目

2020/09 訪問

  • 夜の点数:4.2

    • [ 料理・味-
    • | サービス-
    • | 雰囲気-
    • | CP-
    • | 酒・ドリンク-

唯一無二

金沢の住宅街に佇むフレンチ。ランチタイムに徘徊し、場所を事前把握しておいたので難なく辿り着きましたが、土地勘がないと少々わかりにくい立地。まぁ、それが隠れ処的でよいのかしらん。

ちなみに、タクシーの運ちゃんに『Installation Table ENSO Lasymetrie du calme』と目的地を伝えたところ、『へ???』となってました。呪文のようなずいぶん長い店名です。すぐ隣にある天ぷら小泉があるので『天ぷらの小泉の横!』というと比較的通じるようです。

当店は、明治時代の洋裁学校をリノベーションした建物に店舗を構えてます。外観がもの凄くレトロ。店内はうってかわって清潔でオサレ、フルオープンキッチンになっており、席の間合いも十分。ゆったりと過ごせる雰囲気です。

土井誠シェフは日本料理からキャリアをスタートさせ、フレンチの道へ。銀座のフランス料理店でシェフを務めた後、渡欧。スイス、北欧、フランスなどで約4年間研鑽を積まれたそうな。

ランチは、4,500円/ 6,000円/ 10,000円の価格帯。夜は8,000円/ 12,000円からなるおまかせコースです。

まず、初っ端から斬新なのはメニューがイラストな事。『シェフずいぶん絵心あるなぁ~』と思って聞いてみると、絵は美大生に依頼して描いてもらっているそうな。

『加賀蓮根』
加賀蓮根を使った料理。蓮根を刻んで海老のすり身とあわせ餅仕立てにし、その周りに細かく刻んだ大葉が添えてあります。上には濃厚な雲丹と小さなパセリのハーブをのせて仕上げ。

『トウモロコシムース』
トウモロコシを使ったムース。ムースの周りをトウモロコシとヨーグルトチュイルを纏わせてコーティングしたもの。とてもまろやかな口当たり。口の中に優しい味が広がります

『海苔サンド。イチジクと生ハムマリネミルクスープ』
3皿目のアミューズ。メニュー1番右上。地物の能登海苔を使ったサンド。食感の強い海苔を焼き上げ、間に白エビタルタルとカニ味噌バターをそれぞれサンドしたもの。サクサクっとした海苔とクリーミーな味噌がよく合うねぇ。白エビのタルタルも甘くてまろやか~。

一緒に提供されたのは、イチジクと生ハムマリネ。マリネしたイチジクの上に生ハムをそえ上から白いミルクが注いであります。ミルクに移ったスモークしたクロモジの余韻が香ばしく、これまた旨いなぁ。

『ヨモギのチュロスとスープ』
イラスト右の2番目。ヨモギで作ったチュロス。チュロスの中央には豚のリエットが詰めてあります。上にはハニーライムのピュレ、陸海苔、おかわかめのチップが添えてあり、よもぎスープと一緒に頂きます。

『スナップエンドウのニョッキ』
お次は自家製菊芋ニョッキ。中はクリーム状になっており、下にグリーンピースのピュレが添えてあります。右手にはスナップエンドウのマリネとピーテンドリル(スナップエンドウの新芽)のサラダ、ニョッキの上にはキャビアをのせて豪華仕立て。白いパプリカの花が添えてあるのも素敵。

『牡蠣』
当店のスぺシャリテ。右のイラスト4番目。地物の大粒の能登牡蠣の身を62度で低温調理。味わいと食感は生に近め。牡蠣のエキスとサワークリームを使ったソースもハマるねぇ。牡蠣の上にはキウイフルーツのジュレをのせて爽やかなアクセントに。その下には金糸瓜(きんしうり。別名そうめんかぼちゃ)が敷いてあります。

『鰹』
お魚のイラストはシマガツオ、本ガツオより脂が乗ってんるんだって。食感は鮪に近いですね。中央にお野菜の煮込みと、ハーブが添えてあり、その横にはフェッタチーズのアイスクリームが。オレンジソースはセビーチェのソース。柑橘と香草を合わせた南フランスでポピュラーなソースだそうです。これまた絶品でした。

『山羊と根セロリのタコス』
お次は富山の子ヤギ。臭みのまったくない子ヤギをオイルの中で長時間炊いて調理。タコスの皮はなんとコーンではなく、根セロリでこしらえたというので斬新。根セロリをスライスし焼いてタコスの皮を作っているそうです。中には、子ヤギとブルーベリーを発酵させたソース、能登の黄ニラのソテーとハーブがサンドしてあります。ちなみに、黄色いゴマ状のものは、卵黄を塩漬けにし、乾燥させてパウダー状にしたものだそう。手が込んでるなぁ。

『白子のソテー』
タラの白子のソテー。我々は白子を好まないのですが、レストランに伝え忘れますた。もったいないので渋々食しましたが思いのほか美味しかった。熱々の白子のソテーの周りには常温で3週間程発酵させてこしらえたマッシュルームソースが添えてあり濃厚。上にはスライスしたフレッシュなマッシュルームとからし菜のサラダが乗ってました。白子ラバーの皆さんには絶品なのでしょう。

『本日の魚料理』
今宵のお魚は能登七尾でとれたアラ。アラを蒸し焼きにし、下にはラタトゥイユが敷いてあります。上には白エビのガレットと爽やかなカボスのプリンがのせられ、サイドのパプリカとオマールのソースにつけながら頂きます。ソースに深みがあって実に旨い。

『ホロホロ鶏』
低温ローストしたホロホロ鳥胸肉がしっとりとして旨いですねえ。付け合わせのもも肉メンチカツとインカの目覚めのピューレ、地物の落花のキャラメリゼ、紫茄子をコンソメで炊き上げたモノが乗ってましたがどれも文句なしに旨い。黄色の柚子のパウダーはお好みでどうぞ。

『全粒粉パン』
焼きたてホカホカ

『モモ』
桃のコンポートの上に、フロマンジュブランのソース、ブルーベリーとフランフランボワーズが乗ってます。横にはラベンダーのアイスクリームを添えて。

『小菓子と食後の紅茶かコーヒー』
ホワイトチョコボンボン、マスカルポーネたっぷりの濃厚クレームブリュレ、グレープフルーツタルト。

いあ~料理のクオリティと美しいプレゼン。そしてシェフのクリエイティブさにびっくり。そしてお料理の説明がものすごく丁寧です。料理愛を感じます。
金沢の食材を色々な調理方法で味わえるのも嬉しいのですが、最初から最後まで手抜きのない素晴らしいお店です。金沢に行ったら立ち寄るべき名店に間違いなし。この価格帯でこんなフレンチなかなかお目にかかれない唯一無二。本当におススメ。

  • メニューでござんす

  • 加賀蓮根

  • トウモロコシムース

  • 海苔サンド

  • 海苔サンド。イチジクと生ハムマリネミルクスープ添え

  • ヨモギのチュロス

  • ヨモギスープ

  • スナップエンドウのニョッキ

  • 牡蠣

  • 牡蠣

  • 山羊と根セロリのタコス

  • 白子のソテー

  • 本日の魚料理、アラ

  • ホロホロ鶏

  • パン

  • 桃のコンポート

  • 桃のコンポート

  • マスカルポーネたっぷりの濃厚クレームブリュレ

  • ホワイトチョコボンボン グレープフルーツタルト

2020/10/02 更新

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