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てんつVTRのレストランガイド
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てんつVTR (50代後半・男性・東京都) 認証済
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1回
夜の点数：3.8
2017/07 訪問
北千住で多分一番高い店
地上20F、あまり高いビルのない北千住においては多分、一番の標高の店なのでは。日本芸術センターという、千住警察署のちょっと先にある贅沢なビルの中のお店。最上階は21Fだが、こちらは天空劇場のエリア、さすがは芸術のビル。2Fのブルーシアターで鈴木清順監督「ツェゴイネルワイゼン」144分の長丁場の映画を見た後、訪問。記念日なので、ちょっと気張ってみたのだった。オードブル前のアミューズに何気なくキャビアがちょこんと乗っていたり、メインディッシュの付け合せのインカの目覚めの上には厚切りのトリュフが何枚も乗っていたり、繊細で凝った料理なのに、どこか豪快な食材の使い方がなんとも土地柄に合っているように感じた。 （トリュフなんて削ったやつしか食べたことない）魚料理はスモークしたサーモン（ただし、ナマの食感がちゃんと残っている）をさらにソテーしたこれも複雑な味わいの一品。オープンキッチンの手前に透明なワインセーラーがあり、そこにかなり気を使ったワインが多数鎮座している。キールと、グラスの白ワインを頂いた後は、やはり、ここから一本頂きたい。 サーブしている人の襟元にはソムリエバッヂが。なんか、ブルゴーニュ、ボルドーだと、半端な知識がバレそう。 安価でそれなりに当たりを引くことが多い、ラングドック地方の赤が2本リストされている。 2005年ものをちょっと背伸びして注文。 こんなビンテージのラングドックの赤なんて初めて。ソムリエさんが味見をして、その後テイスティング。 まろやかぁ。 このくらいの年齢のワインだとそれなりに癖が出ていることが多いように思うが、年齢を経た、厚みのあるねっとりとした味わいがそのまま口に残り、雑味や刺激的な味わいがほとんど感じられない。 へぇ、こういうのもあるんだ、と。なんというか、安価なワインが多い地方の上位の銘柄というのが、足立の中で際立ったフレンチのこのお店の立ち位置となんか韻をふんでいるような、そんな気分がしました。最後の一杯分は「澱があると思うので、テイスティンググラスに移しておきます。 よろしければお楽しみください」と。そんな気遣いもこの店に似合っているような。プリフィックスのコースは3種類あり、安価なコースならばちょっとした普段使いもできそうな感じ。超絶目立つビルの高層階の店なのに、なんというかこの穴場感がまた良い。また、ぜひ訪れたいと思った。
2017/07/31 更新
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地上20F、あまり高いビルのない北千住においては多分、一番の標高の店なのでは。
日本芸術センターという、千住警察署のちょっと先にある贅沢なビルの中のお店。
最上階は21Fだが、こちらは天空劇場のエリア、さすがは芸術のビル。
2Fのブルーシアターで鈴木清順監督「ツェゴイネルワイゼン」144分の長丁場の映画を見た後、訪問。
記念日なので、ちょっと気張ってみたのだった。
オードブル前のアミューズに何気なくキャビアがちょこんと乗っていたり、メインディッシュの付け合せのインカの目覚めの上には厚切りのトリュフが何枚も乗っていたり、繊細で凝った料理なのに、どこか豪快な食材の使い方がなんとも土地柄に合っているように感じた。 （トリュフなんて削ったやつしか食べたことない）
魚料理はスモークしたサーモン（ただし、ナマの食感がちゃんと残っている）をさらにソテーしたこれも複雑な味わいの一品。
オープンキッチンの手前に透明なワインセーラーがあり、そこにかなり気を使ったワインが多数鎮座している。
キールと、グラスの白ワインを頂いた後は、やはり、ここから一本頂きたい。 サーブしている人の襟元にはソムリエバッヂが。なんか、ブルゴーニュ、ボルドーだと、半端な知識がバレそう。 安価でそれなりに当たりを引くことが多い、ラングドック地方の赤が2本リストされている。 2005年ものをちょっと背伸びして注文。 こんなビンテージのラングドックの赤なんて初めて。
ソムリエさんが味見をして、その後テイスティング。 まろやかぁ。 このくらいの年齢のワインだとそれなりに癖が出ていることが多いように思うが、年齢を経た、厚みのあるねっとりとした味わいがそのまま口に残り、雑味や刺激的な味わいがほとんど感じられない。 へぇ、こういうのもあるんだ、と。
なんというか、安価なワインが多い地方の上位の銘柄というのが、足立の中で際立ったフレンチのこのお店の立ち位置となんか韻をふんでいるような、そんな気分がしました。
最後の一杯分は「澱があると思うので、テイスティンググラスに移しておきます。 よろしければお楽しみください」と。
そんな気遣いもこの店に似合っているような。
プリフィックスのコースは3種類あり、安価なコースならばちょっとした普段使いもできそうな感じ。
超絶目立つビルの高層階の店なのに、なんというかこの穴場感がまた良い。
また、ぜひ訪れたいと思った。