ファヴェーラ。映画「
シティ・オブ・ゴッド」の舞台となった、マフィアが支配しているスラム街と言われている地域。
くわしくは→
Wikipediaの解説リオ滞在1日目は地下鉄駅横で見かけた小さなファヴェーラに、2日目はリオ・デ・ジャネイロで一番大きなファヴェーラに行ってみた。
小さなファヴェーラ(写真①)有名なコパカバーナ海岸&イパネマ海岸の最寄駅のわきから入れる。
勇気を出して入ってみたら、案内してあげると話しかけてきた人がいた。ファヴェーラの住民のおっちゃん。
リスクは相当高いけど、好奇心が勝ってついて行くことにした。
迷路のように入り組んだ細い道に、ひたすら茶色いレンガの家、家、家(写真①)。
おっちゃんはすれ違う住民とあいさつしながら、案内してくれた。
ポルトガル語でいろいろ話してくれたけれど、ほとんどわからない。
ほとんどの住民はファヴェーラの外にいるブラジル人たちと変わらないように見えた。
写真撮らせてとは怖くて言えなかったけど。
一方目つきがありえないくらい鋭く、金の鎖をしていて絵に描いたようなガラの悪い男性もちらほら。
いかにもギャング。こちらを睨みつけてて怖い。でも何も攻撃とかしてこなかった。
結局おっちゃんはいいやつで、最後にも何も要求してこなかった。
でもお礼の気持ちを込めて小額渡した。ホテルの従業員などとちがって、遠慮なく受け取ってくれた^^
このファヴェーラの入り口のある通りには一軒家の豪邸が並ぶ。
分厚い鉄格子。各家に警備員が配置されている。
ファヴェーラと高級住宅街が隣接していることが驚き。
ちなみにリオ・デ・ジャネイロで最も高級な住宅街は海岸沿いだそう。2億円とかするところもザラだそう。
でもぱっと見何の変哲もないマンションの数々。
一軒家の豪邸ストリートの方がずっと豪華&日本の億ションの方がよっぽど高級感がある。
リオ最大のファヴェーラ(写真②~⑤)↓のツアーで行ってみた。
http://www.favelatour.com.br/ing/index.htm個人で行くのとちがって安心なだけじゃなく、ガイドさんからいろんな話を聞けたのも面白かった。
・小さなファヴェーラは家しかなかったのに対し、こちらはインドなどの大きなスラムと同じく、一通りの日用品のお店がそろっている。
何でも診療する病院もあり(ファヴェーラの他の建物と同じくかなりおどろおどろしい感じで入りたくない。。)、ファヴェーラ内で日常生 活は完結できそう。
ガイドさんいわく、
・なんとWifiも通っているそう!
・昔は貧しい人が住むところだったけど、今はローワー・ミドルクラス層が住んでいる。
所得が月10万円程度はあるそう!
・昔と違ってマフィアがしっかり統治してるので危険ではない(どこまで本当かは疑問)。
ファヴェーラ内で犯罪を犯した人は厳しく罰せられ(たしか腕を切られたり?)、仕事も奪われてしまうからだそう。
・前こんなこともあったそう。ファヴェーラの人が銀行強盗をした。マフィアは銀行に謝りに行って、返金した。
丘にびっしり並ぶレンガの家々。これがファヴェーラ(写真②)。
リオ・デ・ジャネイロではあちこちで見る光景。
最初は鮮烈な印象を受けたけど、3日もいたらすっかりこの光景になじんでしまい、リオを出る頃にはもはやなんとも思わなくなっていた。