1回
2019/02 訪問
生涯忘れることのない、異次元体験☆
庭園でアペリティフを飲みながら40分
庭園でアペリティフを飲みながら40分
庭園でアペリティフを飲みながら40分
★9.5 The world
★9.5 The world
★9.5 The world
(写真①)★9.5Memories of a bar in the suburbs of Girona
(写真②)★9.5Memories of a bar in the suburbs of Girona
(写真③)★9.5Memories of a bar in the suburbs of Girona
★8海に来ました
★8海に来ました
★9オリーブの木
★7Bean leaves with baby bean tartar, "calçot", lemon albedo and Black mole
★9 Truffled brioche
特に☆10トマトデニッシュ秀逸☆
★8Red salad: beetroot vinaigrette, charcoal-gilled red pepper, red sisho jelly, red onion,and cilantro
★8ホワイトアスパラとトリュフのアイスクリーム(のめない人向けメニュー)
★9.5"Calçot" with black sesame ash and dark "romesco" sauce
★8Langoustine with sagebrush, vanilla oil and toasted butter
★8.5Cuttlefish "alla brutesca" with roasted rabbit sauce
★9Cabbages, truffle and anchovy sauce
★9Semi cured hake, juice of its bones, asparagus and rocket pesto, and grilled piparras and rocket oil
★9 Steamed fresh-caught whole fish market, stuffed with seaweeds and sea anemones
★9 Steamed fresh-caught whole fish market, stuffed with seaweeds and sea anemones
★9 Steamed fresh-caught whole fish market, stuffed with seaweeds and sea anemones
★9 Steamed fresh-caught whole fish market, stuffed with seaweeds and sea anemones
★9 Steamed fresh-caught whole fish market, stuffed with seaweeds and sea anemones
★8Dried eel from Delta de l'Ebre with a foam of garlic and red pepper, charcoal-grilled eel, stir-fry dried potato and saffron oil
★9 Truffle soufflé and veal oyster blade Truffle oil, truffle parmantier, truffle foam
★9.5 Smoked duck magret with orange
★9 Hare à la royal
★9 Hare à la royal
★9 Hare à la royal
★9.5 Petrichor Distilled earth, pine syrup ice cream, carob cookie, fir dust, cocoa biscuit
★10ミルクのデザート(のめない人向け)
★10ミルクのデザート(のめない人向け)
★9 From cocoa to chocolate
☆7パッションフルーツ、ライムのマカロン ☆6イチゴゼリー☆6青りんご、パイナップル、柚子のパートドフリュイ
☆7.5ボンボンショコラ ☆7チャイのチョコレート
日本庭園風。アーモンドの花。桜にそっくり
圧巻のワインセラー
圧巻のワインセラー
プライベートダイニング見学
2020/09/06 更新
スペインのジローナにある、予約は実質不可能と思っていたこちら。思わぬ方からお誘いをいただけたので、急遽スペイン旅行を組むことにした。予約してくださった方は、カンロカのHPを毎日見て空きが出ないかチェックしていたそう!
実際訪れてみて。大きな期待をはるかに上回る、一生もの、唯一無二の希少な体験となった。ランチのためにバルセロナを朝10時に出て、戻ってきたのは夜10時。レストランに滞在していたのは、約8時間。1日がかりの、食事の枠を超越した体験だった。食をテーマにしたリゾートを訪れた感覚でもあり、次々と繰り広げられるエンターテイメントを楽しむ劇場のようでもあり。それでいて、料理の味自体もしっかりおいしかった。
サービスはなんと、日本語のできる若い女性がついてくださった!フレンドリーでやわらかな物腰のかわいらしい方。サービスは、演出以外の部分は終始控えめ。同席した方が、どこか懐かしさを感じさせる力、団らんの時を提供する力がすごいとおっしゃっていた。言われてみればたしかに!空気のようで、ともすると見過ごしがちなんだけど、さりげなくそれぞれのテーブルにとって最高の雰囲気を作り上げる力、一流の技術だと思う。
レストラン到着後。まずは、いかにもヨーロッパ郊外のレストランにありそうな美しい庭園でアペリティフを飲みながら40分程過ごす。時間の使い方も贅沢。優雅な時間をある程度味わうと、私はおなかが空いているのと食事が楽しみすぎるのとで、早くメインダイニング
に行きたくなってしまった 笑。せっかちな日本人。
食事のコースは2種類で、事前に決めるスタイル。1テーブル全員が同じコース。今思えばこのエンタテインメントは、1テーブル全員が同じコースでないとなし得ないと思う。ただ、お酒が飲めない人用に、メニューの一部を取り替えてくださった。料理からアルコールを飛ばすのではなく、全く別の一皿を用意してくださった。
今回いただいたのは、Feast Menu(ごちそうメニュー)。215€のコース(税・サービス込み)、28,369円(アルコールなし)。この体験の深さを考えても、同じくスペイン三ツ星レストランである、バルセロナのlasarteのランチは30000円超えたことを考えても、この値段は破格だと思う。
メニューには、これでもかとたくさんの料理が記載されている。にもかかわらず、アミューズ、メニューに記載されていない数品が出てきた。
★9.5 The world:
アンティークな地球儀が登場。
木の板に国名が記載されていて、それぞれの国の特徴を表すアミューズが用意されている。右から左に、
Turquia: lamb, yourt, cucumber, onions with mint
Peru: "Causa limeña"ポテトサラダ、ホワイトチョコ
☆9 Korea: panco fried bread, bacon with soya sauce, kimchi and sesame oil
残りはタイOR日本。ここでクイズ登場。どちらがタイでどちらが日本か、アミューズを味わいながら考えて、それぞれの国名が記載されているところに柄を合わせると、地球儀がぱかっと開いて、別のアミューズが現れるしかけ。こういう遊び心、モダンスパニッシュっぽくて大好き♪ちなみにクイズはすごく簡単^^
Thailand: thai, chicken, coriander, coconut, curry and lime
☆9Japan; miso cream with nyinyonyaki メニュー名からして人形焼きからインスピレーションを得たようすだけど、実際はたこ焼きくらいかりっとした生地だった。
それぞれの国のゲストに合わせてアミューズを変えているのだろうか。。
☆7地球儀の中のアミューズは、海水のゼリーとキャビア
★9.5Memories of a bar in the suburbs of Girona
世界旅行を終えた後は、40年前にタイムスリップ。
(写真①)ご参照
下1/3が格子状にデザインされたお皿がサーブされる(この格子模様に意味があることがあとでわかる)。
(写真②)ご参照
お皿に乗せられた紙を広げると、雲とレトロな3人の男の子の切り絵。40年前のカンロカ3兄弟。3男はまだ生まれてないので雲の中。(こういう遊び心大好き)
(写真③)ご参照
アミューズがサーブされる。アミューズの台が、お皿の格子模様にぴったりあてはまり、キッチンが完成する♪
奥右からMontse's meat cannelloni、☆9シェリー酒で和えた腎臓(スナック状にかりかり)、たらのブランダード、手前はイカ唐揚げサンド、オレンジボールの中にハーブ酒(口の中ではじける)
★8海に来ました
海に来ました、とサービスの方がおっしゃって、海藻のような食器を持って登場。
☆7Coral: Cockles à la royal with lemon and fermented pepper airザル貝(ベルベレッチョ)とレモン
ザル貝、私は初めて食べたけど、スペインではメジャーだそう。
☆9 Tuna belly with ginger酢味噌和え風で絶品☆
★9オリーブの木
実のなったオリーブの木。収穫していただく^^
黒い実は、ブラックオリーブの天ぷら
☆9ライム色の実は、グリーンオリーブとアンチョビのアイス アンチョビの塩気絶妙☆
★7Bean leaves with baby bean tartar, "calçot", lemon albedo and Black mole
カタルーニャ地方の家庭料理のリメイクだそう。たしか、ペルービアンの要素が加わっていた。
かわいい葉っぱのお皿はLUESMA&BEGA (スペインブランド)のもの。そら豆の葉っぱの上に、そら豆のタルタル、レモンの皮の白い部分、ソーセージ。
★9 Truffled brioche
マッシュルームとトリュフクリームの中華まん。
トリュフクリームも中華まんの生地もふわっふわ。トリュフの香り。ふんわりやさしい絶品☆これまでのコースで、これが一番!という人も。
この日のコースには、トリュフが本当にたくさん出てきた。半年分くらいのトリュフを摂取した。
見るからにおいしそうなパン登場☆
☆9ワインパン
☆7オリーブオイルフォカッチャ
☆8オリーブのブリオッシュ
☆10トマトデニッシュ
ありえないくらいおいしかった!カンロカの絶品料理の数々と比べても、私の中ではこれが一番だし、今までの人生で出会った中で最高のデニッシュ。食感といい、バターとトマトの味わいといい。
ここでようやく、Feast Menuとして事前に伺っていたメニューがスタート。すでに腹7分目^^
★8Red salad: beetroot vinaigrette, charcoal-gilled red pepper, red sisho jelly, red onion,and cilantro(コリアンダー)
漬物に近いテイストの酸味と甘みが効いていた。ヴィネグレットや多種の野菜、そしてこの色彩。疲れてるときに食べたら元気が出そう^^
★8ホワイトアスパラとトリュフのアイスクリーム(のめない人向けメニュー)
食事のアイスらしい塩気。甘み、生クリーム感もしっかり。
★9.5"Calçot" with black sesame ash and dark "romesco" sauce
カタルーニャ地方の冬の名物カルソッツ(ネギ焼きにロメスコソース(パプリカ、ナッツ、オリーブオイルなどのソース))のリメイク。
手前が海藻のソース、奥がごまのソース、同じ色で見分けにくいけど。海苔のソース、佃煮の風味に近い。日本人なので、こういう和の要素を含む料理ってすごくおいしく感じる。
★8Langoustine with sagebrush, vanilla oil and toasted butter
アルテミス(セージ?)とキノコのソース。テクスチャーは軽いけど味はどっしり。
ラングスティーヌ、半生で絶妙の火入れ☆
ソースは、バニラオイルとバターで甘い香りだけど、後から塩気がくる。ラングスティーヌにも塩気しっかり。
★8.5Cuttlefish "alla brutesca" with roasted rabbit sauce
ウサギのリブと腎臓、いかすみとローストしたうさぎのソース。両わきは紋甲イカのタルタル。
★9Cabbages, truffle and anchovy sauce
真ん中の素揚げした深い緑色の野菜(キャベツ?)と、コクの深いソース絶品☆
トリュフをかけてくださる。
★9Semi cured hake, juice of its bones, asparagus and rocket pesto, and grilled piparras and rocket oil
cured hake、塩漬けしたメルルーサというタラの一種の魚だそう。ほぼレアの完璧な火入れ。カンテサンスの火入れとはまた違ったタイプのクオリティ。
グリーンピース、季節もの。前日にバルセロナのCoureというレストランでもいただいたが、全くの別格。こういう何気ない一品にも、クオリティの高さを見せつけられる。
★9 Steamed fresh-caught whole fish market, stuffed with seaweeds and sea anemones
大迫力の体長1メートルくらいのかさご、サービスの方が、ワゴンで切り分けてサーブ。魚のソースとともに。食感絶妙☆塩漬け鱈のような、硬めのマッシュポテトのような。たっぷりの魚のスープとともに。
その後、目、頬、尻尾がディスプレイされ、みんなそれぞれ好みの部位をいただくスタイル。
★8Dried eel from Delta de l'Ebre with a foam of garlic and red pepper, charcoal-grilled eel,
stir-fry dried potato and saffron oil
皮を見てもわかるように、鰻の火入れがかば焼きとは全くの別物。皮は生に近い感じで、逆に身はしっかり硬く仕上がっている。鰻大好きだけど、この調理は私の好みとは違う、発見ではあるけど。
★9 Truffle soufflé and veal oyster blade
Truffle oil, truffle parmantier, truffle foam
ここに来て再び。トリュフ三昧の逸品☆
黒トリュフの中には、3日間低温調理した仔牛と牡蠣のブレード。その上から、黒トリュフをたっぷり削っていただく。
★9.5 Smoked duck magret with orange
鴨の燻製、絶品すぎる☆これまたカンロカ独特の生に近い火入れ。食感は、例えるなら分厚い生ハム、やわらかくてなめらか。鴨のソース、くるみのソース、オレンジのムース、ピュレ。
★9 Hare à la royal
Beetroot purée, black garlic purée, cocoa dust, distilled earth
今度は野兎づくし。
野兎のパテ、野兎にコマ切れ肉を別カップで供される野兎のコンソメとともに。パンチのある濃い味つけ。コンソメはソースに近い濃厚さ、凝縮感で、この一品の中で特においしかった。
★9.5 Petrichor
Distilled earth, pine syrup ice cream, carob cookie, fir dust, cocoa biscuit
インスピレーション、味ともに最高で、逸品の数々のコースの中でも強く印象に残っている一品。
雨でわずかに湿った枯れ葉を彷彿させるプレゼンテーション。
Petrichor、雨の香りだそう。
Distilled earth(蒸留した土)土を蒸して、その水蒸気を冷やした液体を使っているそう。なんかすごく、モダンスパニッシュ的。正直土の風味はよくわからなかった。透明感のある、やや糊状の、うっすらと植物的な甘さのある液体。
松脂シロップのアイス、いなご豆のクッキー、乾燥したもみの木、カカオビスケット。
全体としては、カカオのビスケットをくだいたクランチ感、落ち葉のように見えるカカオ風味の極薄の板、そして植物的なほんのりした透明感の甘さが印象的、さっぱりしていてとてもおいしいデザートだった。
★10ミルクのデザート(のめない人向け)
Wiskey Cakeの代わりで登場。今まで、のめない人向けメニューはのめる人向けメニューより劣っている印象があったけど、これに関しては圧勝だと思う☆めちゃめちゃおいしかった、特にミルクのやさしいけどしっかりした甘さ。
下から、ドルセデレチェのソース、ミルクのクリーム、ミルクのアイスクリーム、綿あめ。脇にはパッションフルーツのソルベ。
★9 From cocoa to chocolate
Pantone gradient(勾配) of cocoa pulp, lychee, vinegar and manzanilla wine, almond milk, raisin, PX and chocolate.
お皿手前の白→茶色のグラデーション、ココア豆→チョコレートの過程を示しているそう。今はやりのBean to Barから着想を得たのか^^
Brownie, chocolate sorbet, crispy chocolate made in our bakery workroom and cocoa nib
お皿奥。
子供のころ遊園地で見たようなポップなデザートワゴン登場♪童心に帰って、一同テンション上がりまくり。
メインダイニングではいただかず、テラスの見えるソファ席に移動。
☆7パッションフルーツ、ライムのマカロン
☆6イチゴゼリー
縁日のいちご飴風の見た目。つかむのが難しい、ぷるっと独特の食感。
☆6青りんご、パイナップル、柚子のパートドフリュイ
☆7.5ボンボンショコラ
☆7チャイのチョコレート
☆6ギモーブ
☆6.5プラリネ(くるみ、芥子の実、パチパチ飴)
☆7マドレーヌ
★8カフェコンレチェ カフェラテのスペイン版。見た目どおりのおいしさ。カプチーノと大きくは変わらず。
この時点で18時過ぎ。もうすでに夕暮れで、ディナーの準備が始まっている。
最後にキッチン見学。今回訪れたカタルーニャの三ツ星レストラン3店全て、キッチン見学が組み込まれていた。今スペインで流行っているのかもしれない。
お庭&ワインセラー見学と続いた。解説つき。ワインセラー、ワインのことはよくわからないながら、圧巻だった。
19時。真っ暗になってからお店を出た。興奮おさまらず。
ディナーの人は全員ジローナ泊だろうか。
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