13回
2025/07 訪問
改装を経て、さらに進化したFujiya1935さん
少しの間、改装をされていたこともあり、半年以上空いてのFujiya1935さんに伺いました。
新しい内装の設計は、大阪万博の一部のパビリオンなどを設計された永山祐子さんとのことで、従来の雰囲気も残しながらも、「季節をいただく」という藤原シェフの想いがさらに伝わる素敵な空間になりました。
また、お料理についても、従来は全て1人ずつ取りわけられてサーブされていましたが、今回から一部のお料理を、調理器具に入ったままの取り分ける前の状態のものを見せていただいたり、食材の説明をしていただく素敵な案内も出たりして、新しい取り組みもされています。
しかも、一皿ごとに「なにこれー!」となるような楽しく鮮やかな飾り付けでありながら、決して見た目を重視したわけではなく、食材ごとの組み合わせが見事です。「合うんだね〜、これとこれが」と唸ってしまう組み合わせです。
藤原シェフの攻める姿勢が見え隠れします 笑
しかも、今回はパエリアのおかわりが出来たりしました。
スタッフも少し変わられてましたが、シェフを始めみなさんが明るくプロの対応で、入店から出るまで気持ちのいい時間を過ごすことができます。
飲み物はアルコールのペアリングのほか、お茶のペアリングというのも始まっていましたが、今回は参加した4人ともアルコールのペアリングを選んだので、お茶のペアリングを見ることはできませんでした。
アルコールは、料理が料理なので基本はスパークリングや白、赤、オレンジなどのワインですが、シェリーや日本酒などをお量に合わせて出していただけます。全ての料理ごとにアルコールが少しずつでてきますので、飽きることなくいろんなものを楽しめますし、「なるほど!確かにこれには日本酒が合うね!」という物が出てくるので楽しみでもあります。
写真にも載せていますが、今日のコースは以下の内容でした。
枝豆の冷たいムース
気泡を含ませたトマトのパン
真つぶ貝とすじのりのソース
ハモとガスパチョウォーター
水茄子とウニのソース
鮎 ルッコラセルバチコのソース
トウモロコシ 手打ちパスタ ロリギッタス
サドルバック豚 紅い野菜
アワビとイカスミのパエリア
夏のベリー類のゼリー
メロンとワサビ風味のクリームチーズ
青のりとチョコレートのディスク
ハチミツとハイビスカスとほうじ茶の温かいゼリー
ご一緒いただいた皆様にも唸っていただき、最高の夜となりました。
今日もご馳走様でした。
入店して最初にお野菜の爽やかな冷たい氷が出てきました。
枝豆の冷たいムース
コーティングされてるので手で行けます
季節ごとに変わる気泡を含ませたパン。ちぎらずにそのままお口に。
ハモとガスパチョウォーター。鱧は表面を軽く炙ってあって、食感が絶妙です。
真つぶ貝とすじのりのソース。真つぶ貝は貝殻の中にオイルでアヒージョになっています。添えてあるすじのりのソースにつけていただきます。これも食感が絶妙。貝の身を刺しているのはクロモジの枝。
水茄子とウニのソース。水茄子は立てたままオイルを少しずつかけるそうですが、そうすることによって、下と上、あるいは外と中の火の入り具合が変わり、食感にグラデーションが出来るそうです。
パンは熱い石板の入った専用の箱で提供されますので、温かさが維持できています。
ラードを使ったものと、豆乳を使ったもの。いずれもパンにつけて頂きます。
島根県で獲れた鮎を苔に見立てたルッコラセルバチコのソースでいただきます。頭から尻尾まで頂きます。夏を感じる逸品です。日本の食材をうまく取り入れるところが藤原シェフらしいところ。
サルデーニャ島の少し変わったパスタ「ロリギッタス」 実は関西万博のミャクミャクから発想を得てこれを使おうと思ったそうです。そのお話をしている藤原シェフは少し楽しそうでした
サドルバック豚はイギリスの豚らしいですが、スペインのイベリコ豚などもこれが派生してできたそうです。全く脂っこさもなく、柔らかくとても美味しい豚でした。
アワビとイカスミのパエリア。イカスミには鮑の肝も丁寧に濾したものを入れているそうで、おいしく無いわけがない。しかもおかわりできました。
これは一杯目ですが、おかわりしました。メインの後にこういうのを持ってくるお店は少ないそうですが、あまり拘らずに自分のやりたいことをされています。ありがたや。
ベリーの美味しい時期なのでといろんなベリーが入ったゼリー。泡立てて絶妙の食感になったものを提供してくれます。この、1番おいしいタイミングを出していただけるのがまたこのお店のいいところ。
青のりとチョコレートのディスク。メニューを見た時、ディスク?って思いましたが、なるほどこういうことなのねと納得。しかも青のりの味が意外にチョコレートに合う。手にチョコレートをつけながらパリパリ。
右がメロンとワサビ風味のクリームチーズ。左はハチミツとハイビスカスとほうじ茶の温かいゼリー。少しずつですが、その量がまたちょうどいい。
シェフの想いを伝えるために、鮎のお料理の前にはこれがついてきました。「季節をいただくレストラン」ですね〜
今日のメニュー表。食べる前に妄想を膨らませるのも楽しみの一つ。
2025/07/24 更新
2024/08 訪問
自信を持って高得点をつけられる素晴らしいお料理
洋食屋ふじやを起源に持つこの地で、跡を継いだシェフが修行を積んで始めたスパニッシュ。
だんだん予約が取れなくなって、もう次は年内が無理だそう。
季節を感じるお料理というのがテーマですが、今回も鮎を始め夏の食材をふんだんに使ったコースを頂きました。
飲み物はいつもお料理に合わせたペアリングをオーダー。ウニを使ったお料理には日本酒を合わせていただくなど、いつも型にとらわれず、素晴らしいマリアージュを演出してくれます。
デザートのシュークリームは焼きたてのシュー生地を半分だけシューだけで味わうなど、普段はなかなかできない心遣いも。
本当は四季折々に伺いたいですが、なかなかそれも難しいですが、懇意にしているお店が人気が出るのは喜ぶべきなのでしょう。
いつもご馳走様です
2024/08/29 更新
2024/01 訪問
大阪を代表するモダンスパニッシュ
最近はどんどん予約取れなくて多分6ヶ月ぶりぐはいのFujiya1935さん。
今回もお客様とのご接待で利用しましたが、サービスにおいても、お客様との会話に邪魔しないようにしながらも必要なご説明やお料理の提供は抜かりなくきちんとしてくれます。
お酒においては、個人的にはペアリングが好きで、それぞれのお料理のマリアージュを考えて、色々なワインを楽しめる利点があります。
こちらのお店は最初にシェフからご説明がある通り、「季節を食べる」レストランです。
ホームページにありますが、「季節の食材を使って美味しい記憶を呼び起こす料理」がシェフの目指すテーマです。
今回も、ウェイティングルームで提供された、「土筆のお茶」から始まり、ブリ、氷魚、熊肉、フグ、太刀魚などを使った季節感満載のお料理を頂きました。
◆今回のコース
根セロリとカラスミのフラン
気泡をたくさん含ませた黒豆のパン
ブリのカルパッチョ
氷魚とレンコン
熊肉と黒トリュフの軽い煮込み
フグの白子 金ゴマ
熟成ゆり根のスパゲットーニ
タチウオ 白菜とオリーブオイル
島根県益田市匹見のワサビのパスタ
バスク豚 キノコのソース
温かいオレンジのゼリー
レモンの雪だるま
今日もご馳走様でした。
また次も宜しくお願いいたします。
2024/01/29 更新
2023/08 訪問
ますます予約が取れないFujiya1935
前回の3月以来5ヶ月ぶりの訪問ですが、グルメのお客様をご案内しました。
シェフ自らがお話の通り、ここは「季節を頂くレストラン」。今回も鮎を筆頭に季節の食材にシェフの息がかかった見事なコースでした。
(写真いくつか撮り忘れました)
ハモと無花果のガスパチョ
気泡をたくさん含ませたとうもろこしのパン
白甘鯛 青梅と加賀太きゅうり
白エビとえんどう豆
アワビ 水茄子
高津川の鮎 ルッコラのパウダー
ズッキーニの花とレモンのリングイネ
天然鰻 赤玉葱
島根県益田市匹見のワサビのパスタ
あか牛 紅い野菜
In Praise of Shadows
パッションフルーツとクロテッドクリーム
ピスタチオ ピスタチオ ピスタチオ
桃のパイ
季節を頂くレストランながら、もう次の予約も5ヶ月先。
年2回ペースになりましたが、次は冬をいただきに訪れたいです。
ご馳走様でした。
2023/08/02 更新
2023/03 訪問
春を感じながら頂きました。季節を味わうFujiya1935さん
いつもなら食事の写真、飲み物の写真、その他の写真と並べるのですが、季節をいただくというこちらのお店のコンセプトに敬意を表して、今日のコースのコンセプトとメニューを最初に持ってきました。
いつもシェフのご説明をお聞きしてからコースが始まります。
今回のお話は、「厳しい冬を越すためにキノコや木の実でエネルギーを貯めた生き物たちは、冬眠から覚めてこの時期に身体に溜まった膿などを出すために山菜などをたっぷり食べます。…春を感じていただければ…」と言うお話で始まりました。
春の食材の魅力を存分に引き出した季節感のあるお料理が出てきます。
メインの前のお口直しに、匹見のワサビを使ったパスタが出たり、緩急(と言っていいのかわかりませんが)使い分け、一品一品の楽しみがあるコースになっています。
蝦夷豚は、野で自由に暮らす豚を使っているそうで、甘い脂を楽しむというよりも肉肉しい美味しさでした。
こちらのお料理にはペアリングのワイン(日本酒も入ってきます)がおすすめです。
また3ヶ月後の夏のコースが楽しみです。
ご馳走様でした。
2023/04/01 更新
2022/12 訪問
至福の時間。大阪No.1のイノベーティブ・フュージョン
食べログのカテゴリーはイノベーティブ・フュージョン、モダンスパニッシュとなっています。ただ、シェフはイタリアとスペインで修行されていますが、あまり、カテゴリーには囚われていないように思います。
お店のHPにあるように、シェフが大切にしているテーマは「季節と記憶の食卓」、「季節の食材を使って美味しい記憶を呼び起こすような料理」。これがシェフの最も大切にしているテーマであり、毎回その意気込みを感じます。
今回は白トリュフをふんだんに使い、松葉ガニ、タラの白子、柚子、蝦夷鹿などの食材で、まさに今回も記憶に残る素晴らしいコースでした。
今日は今年世話になった同僚への感謝を込めての忘年会でもあり、オプションの追加白トリュフをお願いしました。
テーブルにお料理が運ばれてくると部屋中が芳しい白トリュフの香りで包まれます。
また、一つ一つのお料理は繊細で、素材を活かしながら、サプライズで飽きることがありません。
飲み物は毎回ペアリングでお願いしますが、中には日本酒も合わせたり、自由な発想でマリアージュを演出してくれます。
3ヶ月に一度しか来れませんが、だからこそ、その時間を心から楽しみたいと思えるお店です。
ご馳走様でした。
2022/12/09 更新
2022/09 訪問
季節を頂くお料理
3ヶ月毎にお邪魔している(というか3ヶ月先しか取れない)Fujiya1935さん。…という意味では、ちょうど四季に応じてお料理をいただいているともいえる。
今回はコロナでご一緒できない相手さんもあり、4人を2人に減らさせていただいたが、気持ちよくご対応いただきました。
お店の由来も好きだし、お食事前のシェフのお話も食前に想像を膨らませる楽しみ。シェフ曰くこの時期は命を絶つ(命を頂く)ということを強く感じる時期だと。
川を遡上する魚のお腹の卵を頂くということをお聞きしても、「命を頂く」ということの意味を感じながら、お料理をいただきました。
ちなみにお飲み物はペアリングがおすすめです。
毎回ながら五感を研ぎ澄ましながら頂くお料理でした。
次回もよろしくお願いします。
ご馳走様でした。
筋子のフラン
気泡をたくさん含ませた栗のパン
新銀杏のクレープ 白甘鯛
毛蟹と茶豆
玄米 天然ウナギとマイタケ
鮎 ルッコラのパウダー
暖かいパン
国内産松茸のスパゲットーニ
サワラ 菜の花のソース
冷静カッペリーニ 匹見のワサビ
豚 トマトのソース
桃のスープ クロモジのグラニテ
温かい葡萄と冷たい葡萄
ホットオレンジゼリーと蜂蜜のケーキ
ベアリング1杯目
ペアリング2杯目
ペアリング3杯目
ペアリング4杯目
ペアリング5杯目
2022/09/05 更新
2022/06 訪問
テーマは「季節を食べる」
3ヶ月ごとに次の予約を取ってお邪魔するお店。
訪れるたびに、季節の違いを感じさせてくれる、モダンスパニッシュ。
舌だけではなく五感で、楽しむお料理です。
ジュンサイ トマトウォーター
鯛のマリネ 塩柚子
白エビと桜エビ
気泡をたくさん含ませた緑茶のパン
トリ貝 海藻チップ スナップエンドウ
毛ガニ 朝採れ碓井えんどう豆
グリーンアスパラガスのスパゲットーニ
サクラマス 寺本農園 濃縮トマト
全粒粉の手打ちのパスタ 島根県益田市匹見のワサビ
8週間熟成させた但馬牛 アスパラソバージュ
空豆のアイスクリーム
山羊ミルクのシュークリーム
カモミールのゼリー
イチゴとバラのドーナツ
お飲み物はマリアージュがお勧めです。
ご馳走様でした。
http://fujiya1935.com/
2022/06/04 更新
2021/12 訪問
至福の時間
もう、何も言わなくてもこのお店の素晴らしさは大阪のグルメなら皆さんご存知のはずですが、幸い空きができた枠を取れて良かった。
材料はもちろん全てにこだわったモダンスパニッシュ。店名がお父様が営まれていた洋食屋から名前をいただいていることも含め、一つ一つに理由を求めるのは、料理にも現れています。
お酒は悩みましたが、色々飲みたいのでマリアージュをお願いしました。オレンジワインなど含む6種類でしたが、こちらもお料理との相性を考えられた楽しめる内容でした。
帰りに次の予約をお願いしましたが、今で約3ヶ月ほど先のようです。
長居させていただきましたが、また3月が楽しみです。
ご馳走様でした。
2021/12/10 更新
2021/09/10 更新
年に数回訪れる「Fujiya1935」さん。
食事の前に、待合のお部屋でシェフからその日のメニューについてのお話しがある。
いつも「フジヤは季節をいただくレストラン」とお話しいただきますが、本当にその通りだと思います。
お店の改装を経て、最近は新しい試みをされていて、お料理の一部を表す絵をつけていただいたり、ピザを出してみたり。新しく進化するフジヤさんもまた素晴らしいです。
気泡をたくさん含ませたかぼちゃのパン
ブリとブニュエロ
ワタリガニの身とクリーム
筋子のフラン
玄米と銀杏
子持ち鮎 菊の花のソース
松茸 自家製パスタ ゴルツェッティ
サドルバック豚 マイタケ 干しブドウ
ウニのピッツァ
栗のプリン ラム酒のコーヒーゼリー
はちみつのケーキ
イチジクとしょうがのゼリー
次は一月。
楽しみです。
ご馳走様でした。