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ビルバオ (男性) 認証済
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1回
夜の点数:4.5
2014/06 訪問
「豚肉は脂を食べるものである」
2014年6月再訪。以前とは違う光景が。ご主人夫婦の他、跡継ぎの方?が店内にいらしていました。このまま閉店になったらどうしようかと思っていたため、ほっと一安心。ご主人がその方とお話をしていたためにこちらとのトークが一切無くなったのが気楽なような物足りないような。きっとこちらから話しかければ返してくれるとは思います。今回は初志貫徹で松を注文。詳細は確認していませんが、少し値上がりしたかも。注文を受けてから、大きなブロックを切り出します。さすがに分厚いです。食べきれるかな。以前より脂身を切り出す量が増えた?気がします。松なので大きいからかもしれません。揚げ具合はやはり完璧。中心まで火が通りきるかギリギリのところに抑えています。そのため中心部はほんのりピンクです。歯で軽く切れるタイプではなくしっかり嚙み締めるタイプですが、肉の旨みがぎゅっと詰まっています。ここは脂が非常にさらっとしているのが特徴。脂の多さを疑問視する方も多いようです。ここは好みの差か。臭みも無し、寧ろ良い香りなんですよね。ただし量の問題か、食べ進めると最後の方は少し飽きたかも?自分には竹くらいでちょうど良さそうです。~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~2013年7月初訪。浜松の超有名店で、後から知りましたが某料理番組にも出ていたお店です。ここに行くために石松の餃子とじねんの魚介類を諦めました。先だって食べログの評価を見ていて、結構賛否両論なのを確認。ある方は「日本一のトンカツ」ある方は「脂身だらけで食えたもんじゃない」ただし、全体的には高評価の方が多いようですね。でもこの評価の付き方は外れ率も高いので、怪しく思いながらも最悪でも話のネタにはなるかと行ってみることに。中心地ながら場所は分かりにくいです。浜松駅近くの商業施設・ザザシティのつけ麺屋の目の前の交差点から正面に向かってまっすぐの路地に入っていき、セブンイレブンの手前を左に入ると見えてきます。お店ははっきり古ぼけてます。まあ同じ場所で45年もやっていれば当然ですが。狭い店内にカウンター8席のみの小さなお店で、結構雑然としています。老夫婦で長年営業されています。店内に入るとカウンターに座ってテレビを見るご主人。…うわ、これやってもうたか?メニューはロースカツとヒレカツの定食があり、それぞれ松・竹・梅とあります。現在の金額はロースカツは松3500円、竹2800円、梅2100円。ヒレカツは覚えていませんが確か少しずつ高かったです。他にはチキンカツなど、揚げ物が幾つかありました。いずれにしてもかなり高めの金額設定。梅は質が落ちるけど松と竹は単純に量の違いだという事は食べログで確認済。ただ竹でも普通よりもかなり量が多いです。今回はロースカツ定食の竹を注文。脂身OKな方はロースカツ、苦手な方はヒレカツを注文するのが良いでしょう 。レア気味での注文も聞いてくれるようですが、最初はおすすめの揚がりで食べるのが良いかと。注文を受けるとご主人は冷蔵庫から大きな豚肉のブロックを取り出します。業務用とはいえあまり大きくない冷蔵庫からこんなにでかいものどうやって入ってたんだ(汗)ともかくそれをかなり分厚くカット。竹でもこの厚さとは。そもそもこんなに分厚くてちゃんと揚がるのかと。揚げ油はラード。ロース肉から余計な脂身を切ると、その鍋の中に投入していました。奥さんはなめこの缶詰からお椀に直接投入、その後お鍋に入っただしに赤味噌を加え、泡立て器でシャカシャカ…。おいおい、これ大丈夫か?(心の声)でもだしをちゃんと取っているのも見てるからなあ。付け合わせ用のトマトの皮を包丁でちゃんと剥くご主人。この手間を惜しまないお店はいい店だという個人的な基準があるのですが、この時点ではまだ懐疑的。調理の細かい様子はきりがないので省略します。某なんとか・レシピとかいう番組の映像でも見てください。帰ってきてからその映像は見ましたが、とんかつには表と裏があるというところにまで拘っています。完成まで10分程でしょうか。ロースカツの付け合わせにはキャベツの千切り、レタス、トマト、ポテトサラダ、あとはご飯、赤だし、漬物が付きます。ロースカツにはシートや網の類いは一切ありません。ああ、これは途中から衣がべちゃっとしちゃうかな。食べるその間際まで懐疑的でした。まずは一切れ。もう一切れ。さらにもう一切れ。!? こんなにボリュームがあって脂身がたっぷりなのになんですんなり入るの!?しっとりとした豚肉は柔らかく肉汁たっぷり、旨味も凄いです。柔らかいといっても箸で切れるような柔らかさではありません。噛み締めるタイプなのですが、それが全く苦にならない柔らかさです。叩いたりして柔らかくするということはありまんし、肉の繊維を切る回数も極めて少ないですが、その分旨味がぎゅうっと詰まっています。生でもなく、揚がりすぎでもないそのギリギリを通った完璧な揚がり具合はまさに職人芸。揚げ油から出した後も余熱を使い、食べるその瞬間に理想の揚がりになるように計算され尽くされています。あと、脂がこんなにも多いにも関わらず臭みが全く無い!ご飯に手を付けず、とんかつだけを半分食べてしまいました。衣も凄いです。衣の付きこそ薄いものの凄く荒い生パン粉でからっと揚がってはいますが、衣が硬くて口の中に刺さるような事もなくサクッとしています。赤だしもだしがしっかり効いて、赤味噌特有の尖った感じもありませんでした。まず全面に旨味が広がってきます。ご飯は昔ながらのガス釜でしたが、とんかつ屋によくあるべちゃっとしたタイプでなく抵抗なくすいすい入ります。(とんかつ屋のご飯って、なんでみんなあんなにべちゃっとしているのでしょうか?) 唯一、自家製のお新香は少し酸味が効きすぎかなとも感じましたがまあ許容範囲内。気が付くとあっという間に食べ終えてしまいました。衣がべしゃっとなるだのの懸念は一体なんだったんだ。備え付けで塩とウスターソースがありますが、塩をおすすめします。いい素材をそのままを味わうには塩が一番です。ただ最初は何も付けずに食べてほしいそうです。実は脂身は多めではあるのですが、割合的にはそこまで脂身が多いわけではありません。絶対的な量が多いため、必然的に脂身が多く感じます。松だと肉の量が300グラムあるそうですから脂身もその分多いわけです。その脂の融点は38度くらいなのだそうで、さらっとしていて融けます。ご主人曰く、「豚肉は本来脂を食べるものだ。牛肉とは違って脂の融点が低いから。」38度って体温で融けたら生きていけないでしょうから流石に誇張かもしれませんが、それに説得力を感じる程さらっとしています。いや…これは凄いわ。脂身の臭みも全くありません。「昔はこういう豚肉ばっかりだったんだけど、今はもうほとんど無くなっちゃった」とご主人。昭和30~40年代にかけて飼料が変わったり、生産性を高めるために掛け合わせたりすることで、肉や脂の質も変わってしまったとのこと。「マスコミは三元豚だとか言っているけど今はむしろ二元豚と三元豚しかいない」んだそうです。品種を掛け合わせて一度でも余計な血を混ぜちゃうと駄目だとか。お店から出て時間が経つほどにこのお店の凄さは分かります。あれだけの脂身を食べたのに時間が経過しても全くお腹がもたれないんです。理由は先述の通り、脂の融点が低いため。胃の中に入っても脂が固まらないんですね。唇のベタベタを感じないのもそれが影響しています。そういう意味では低体温の方には少し重く感じてしまうのかも。名古屋のあさくらさんも驚く旨さでしたが、あちらは新しい未体験の旨さ、こちらはベーシックなトンカツをとことん突き詰めた究極形という印象です。ご高齢の御主人が狭くて小汚くても長年真面目で丁寧な仕事をしているって振り返ってみると大好物なお店でした。評価はこれでも厳しめ(公正)に見たつもりです。ただでさえこういうおじいちゃんがその道一筋でやってきたお店にはつい甘くしがちなので。あとは注意点をひとつ。強面に見えますが、実は楽しく話し好きな御主人。お客さんがそんなに多くない時などは話が弾み、乗ってくると止まりません。つまり、ギリギリのスケジュールだとその後の予定が間に合わずズレこむ可能性があります。ただ御主人のお話も面白いんですよ。聞いていて少し感動するし。
2015/02/21 更新
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日本酒あり
焼酎あり
オシャレな空間
カップルシート
カウンター席
ソファー席
座敷
2014年6月再訪。
以前とは違う光景が。
ご主人夫婦の他、跡継ぎの方?が店内にいらしていました。
このまま閉店になったらどうしようかと思っていたため、ほっと一安心。
ご主人がその方とお話をしていたためにこちらとのトークが一切無くなったのが
気楽なような物足りないような。
きっとこちらから話しかければ返してくれるとは思います。
今回は初志貫徹で松を注文。
詳細は確認していませんが、少し値上がりしたかも。
注文を受けてから、大きなブロックを切り出します。
さすがに分厚いです。食べきれるかな。
以前より脂身を切り出す量が増えた?気がします。
松なので大きいからかもしれません。
揚げ具合はやはり完璧。
中心まで火が通りきるかギリギリのところに抑えています。
そのため中心部はほんのりピンクです。
歯で軽く切れるタイプではなくしっかり嚙み締めるタイプですが、
肉の旨みがぎゅっと詰まっています。
ここは脂が非常にさらっとしているのが特徴。
脂の多さを疑問視する方も多いようです。ここは好みの差か。
臭みも無し、寧ろ良い香りなんですよね。
ただし量の問題か、食べ進めると最後の方は少し飽きたかも?
自分には竹くらいでちょうど良さそうです。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
2013年7月初訪。
浜松の超有名店で、後から知りましたが某料理番組にも出ていたお店です。
ここに行くために石松の餃子とじねんの魚介類を諦めました。
先だって食べログの評価を見ていて、結構賛否両論なのを確認。
ある方は「日本一のトンカツ」
ある方は「脂身だらけで食えたもんじゃない」
ただし、全体的には高評価の方が多いようですね。
でもこの評価の付き方は外れ率も高いので、怪しく思いながらも
最悪でも話のネタにはなるかと行ってみることに。
中心地ながら場所は分かりにくいです。
浜松駅近くの商業施設・ザザシティのつけ麺屋の目の前の交差点から
正面に向かってまっすぐの路地に入っていき、セブンイレブンの手前を左に入ると見えてきます。
お店ははっきり古ぼけてます。まあ同じ場所で45年もやっていれば当然ですが。
狭い店内にカウンター8席のみの小さなお店で、結構雑然としています。
老夫婦で長年営業されています。
店内に入るとカウンターに座ってテレビを見るご主人。
…うわ、これやってもうたか?
メニューはロースカツとヒレカツの定食があり、それぞれ松・竹・梅とあります。
現在の金額はロースカツは松3500円、竹2800円、梅2100円。
ヒレカツは覚えていませんが確か少しずつ高かったです。
他にはチキンカツなど、揚げ物が幾つかありました。
いずれにしてもかなり高めの金額設定。
梅は質が落ちるけど松と竹は単純に量の違いだという事は食べログで確認済。
ただ竹でも普通よりもかなり量が多いです。
今回はロースカツ定食の竹を注文。
脂身OKな方はロースカツ、苦手な方はヒレカツを注文するのが良いでしょう 。
レア気味での注文も聞いてくれるようですが、最初はおすすめの揚がりで食べるのが良いかと。
注文を受けるとご主人は冷蔵庫から大きな豚肉のブロックを取り出します。
業務用とはいえあまり大きくない冷蔵庫からこんなにでかいものどうやって入ってたんだ(汗)
ともかくそれをかなり分厚くカット。竹でもこの厚さとは。
そもそもこんなに分厚くてちゃんと揚がるのかと。
揚げ油はラード。ロース肉から余計な脂身を切ると、その鍋の中に投入していました。
奥さんはなめこの缶詰からお椀に直接投入、その後お鍋に入っただしに赤味噌を加え、
泡立て器でシャカシャカ…。
おいおい、これ大丈夫か?(心の声)
でもだしをちゃんと取っているのも見てるからなあ。
付け合わせ用のトマトの皮を包丁でちゃんと剥くご主人。
この手間を惜しまないお店はいい店だという個人的な基準があるのですが、
この時点ではまだ懐疑的。
調理の細かい様子はきりがないので省略します。
某なんとか・レシピとかいう番組の映像でも見てください。
帰ってきてからその映像は見ましたが、とんかつには表と裏があるというところにまで拘っています。
完成まで10分程でしょうか。
ロースカツの付け合わせにはキャベツの千切り、レタス、トマト、ポテトサラダ、
あとはご飯、赤だし、漬物が付きます。
ロースカツにはシートや網の類いは一切ありません。
ああ、これは途中から衣がべちゃっとしちゃうかな。
食べるその間際まで懐疑的でした。
まずは一切れ。もう一切れ。さらにもう一切れ。
!?
こんなにボリュームがあって脂身がたっぷりなのになんですんなり入るの!?
しっとりとした豚肉は柔らかく肉汁たっぷり、旨味も凄いです。
柔らかいといっても箸で切れるような柔らかさではありません。
噛み締めるタイプなのですが、それが全く苦にならない柔らかさです。
叩いたりして柔らかくするということはありまんし、
肉の繊維を切る回数も極めて少ないですが、その分旨味がぎゅうっと詰まっています。
生でもなく、揚がりすぎでもないそのギリギリを通った完璧な揚がり具合はまさに職人芸。
揚げ油から出した後も余熱を使い、食べるその瞬間に理想の揚がりになるように計算され尽くされています。
あと、脂がこんなにも多いにも関わらず臭みが全く無い!
ご飯に手を付けず、とんかつだけを半分食べてしまいました。
衣も凄いです。
衣の付きこそ薄いものの凄く荒い生パン粉でからっと揚がってはいますが、
衣が硬くて口の中に刺さるような事もなくサクッとしています。
赤だしもだしがしっかり効いて、赤味噌特有の尖った感じもありませんでした。
まず全面に旨味が広がってきます。
ご飯は昔ながらのガス釜でしたが、
とんかつ屋によくあるべちゃっとしたタイプでなく抵抗なくすいすい入ります。
(とんかつ屋のご飯って、なんでみんなあんなにべちゃっとしているのでしょうか?)
唯一、自家製のお新香は少し酸味が効きすぎかなとも感じましたがまあ許容範囲内。
気が付くとあっという間に食べ終えてしまいました。
衣がべしゃっとなるだのの懸念は一体なんだったんだ。
備え付けで塩とウスターソースがありますが、
塩をおすすめします。
いい素材をそのままを味わうには塩が一番です。
ただ最初は何も付けずに食べてほしいそうです。
実は脂身は多めではあるのですが、割合的にはそこまで脂身が多いわけではありません。
絶対的な量が多いため、必然的に脂身が多く感じます。
松だと肉の量が300グラムあるそうですから脂身もその分多いわけです。
その脂の融点は38度くらいなのだそうで、さらっとしていて融けます。
ご主人曰く、
「豚肉は本来脂を食べるものだ。牛肉とは違って脂の融点が低いから。」
38度って体温で融けたら生きていけないでしょうから流石に誇張かもしれませんが、
それに説得力を感じる程さらっとしています。
いや…これは凄いわ。
脂身の臭みも全くありません。
「昔はこういう豚肉ばっかりだったんだけど、今はもうほとんど無くなっちゃった」
とご主人。
昭和30~40年代にかけて飼料が変わったり、
生産性を高めるために掛け合わせたりすることで、肉や脂の質も変わってしまったとのこと。
「マスコミは三元豚だとか言っているけど今はむしろ二元豚と三元豚しかいない」
んだそうです。
品種を掛け合わせて一度でも余計な血を混ぜちゃうと駄目だとか。
お店から出て時間が経つほどにこのお店の凄さは分かります。
あれだけの脂身を食べたのに時間が経過しても全くお腹がもたれないんです。
理由は先述の通り、脂の融点が低いため。
胃の中に入っても脂が固まらないんですね。
唇のベタベタを感じないのもそれが影響しています。
そういう意味では低体温の方には少し重く感じてしまうのかも。
名古屋のあさくらさんも驚く旨さでしたが、あちらは新しい未体験の旨さ、
こちらはベーシックなトンカツをとことん突き詰めた究極形という印象です。
ご高齢の御主人が狭くて小汚くても長年真面目で丁寧な仕事をしているって
振り返ってみると大好物なお店でした。
評価はこれでも厳しめ(公正)に見たつもりです。
ただでさえこういうおじいちゃんがその道一筋でやってきたお店にはつい甘くしがちなので。
あとは注意点をひとつ。
強面に見えますが、実は楽しく話し好きな御主人。
お客さんがそんなに多くない時などは話が弾み、乗ってくると止まりません。
つまり、ギリギリのスケジュールだとその後の予定が間に合わずズレこむ可能性があります。
ただ御主人のお話も面白いんですよ。聞いていて少し感動するし。