1回
2017/04 訪問
大将がそこにいるという現実
「小松弥助が復活するというのは本当ですか?」
とある方から問い合わせいただいたのは予約開始翌日の事。
あ!しまった、忘れてた!
極々限られた方にのみ情報を提供し、慌てて自分の席を予約してから情報公開した自分は我ながら卑怯者です。
とか書きながら自分も知ったのは結構遅かったんですけどね。
ケータリングやお店の監修はしていたものの、次のお店は何処に出すのか?
京都だ何処だと色んな噂が流れましたが稀代の名人が最後の舞台に選んだのはやっぱり金沢。
加賀屋が経営する金沢茶屋の新築した別館に入りました。
地元民としては本当にありがたい事です。
今回は紹介制。前のお店は疲れ果てての閉店だったので仕方ないところか。
今は過去来店歴のある方もOKですがこれは限定的なものでしょう。
お店は駅前。日航ホテルの裏にある、金沢茶屋の中を通った別館内にあります。
物理的には裏からも入れるんだけど基本、正面から入ってねとの事。
フロントで声を掛けて待つ仕組みのようです。
皆がフロントのソファーに座って待っていました。
そして例のごとく予定より30分遅れで入店。
以前よりも綺麗になったお店でお弟子さんと共に張り切って握っていました。女将さんも相変わらず。
でも少し広くなったから歩く距離が3歩半程増えて大変になったんですって(笑)。
カウンターとテーブルが3組だったか?まあ基本はカウンターに座るべきだろうな。
システムは以前と変わらず。
お昼のみの3回転制で11時30分、13時、14時30分スタートの各1時間半。
でも後の組になるに従って、どんどんスタートは遅れていきます。
お客さんが中々出て行かないんだもの。でも気持ちは分かる。
構成もほとんど変わりません。最初に1人前が出て、その後に追加で聞いていくスタイル。
金額も多分以前と同じだと思う。
3枚におろしたイカを細切りにしてゴマをシャリの片側に付けての握りから、
炙りのトロ、小丼の白山、ズケ(ヅケじゃなくズケ(笑))、うなきゅう、etc。
「美味いか?」と聞いてきたり大見得切ったり。よっ千両役者っ!と言いたくなります。
見てるとニヤニヤしちゃう。多分その時の自分はさぞやキモかった事でしょう(笑)。
あ、そういえば鰻がロースターから炭火に変わってました。
その為、お店に入った時にはその匂いが真っ先に来ました。
ほとんどの方が追加注文するネギトロやお土産の多分世界一美味いおにぎり、弥次喜多まで。
その一挙手一投足にお客さんが注目します。
そして…うん、確かに以前よりも美味しくなっていると思う。
気力的な問題なのかな。それだけ充実しているって事ですよ。本人ノリノリだったもの。
どちらにしても86で握れる寿司かよ、というかどんな人生歩んだら齢86にしてこんな寿司が握れるんだ。
所作はむしろ大雑把に見えるんですよね。まな板も作っている間はきったないし、
盛り合わせに握りを置いたハナからぐたって崩れてきてるし、
順番飛ばされるし同じネタ2度来るし、でも美味いんだなあ。
「未だに衰えは感じていない」んだそうですよ。マジか。
あと今回は同席したお客さんも良かった。
というかまだ開店間も無いこんな時期に来るお客さんだから本当に好きで来るお客さんなんですよね。
美味しいものが大好きで、こちらのお寿司に、大将にとことん惚れ込んだ方のみが来ているからなんだろうな。
お客さんもお店を構成する重要な要素なんだと改めて実感。
もはや料理界の人間国宝ですよ。最後の晴れ舞台を大好きな京都でなく金沢で再開してくれた事に感謝。
2017/04/09 更新
「東の次郎、西の弥助」と言われ、日本中にファンのいる名人。
2015年11月をもって閉店しましたが、
2017年3月14日、御年85(当時)にしてついに復活。
今回は紹介制となりました。
2017/04/16 更新