2回
2019/08 訪問
この日は手が付けられないレベルでした
2019/08/11 更新
2018/08 訪問
素材はとても良い、個人的にはこれからという印象
話題のお店へ。
浅野川沿い、天神橋のたもとにあります。
観光地・ひがし茶屋街とは浅野川を挟んだ反対側。
この界隈は夜とても静かで雰囲気が良いんです。ひがし茶屋街・主計町含め、本当は夜にこそ来て欲しい。
店内に入ると待合室に通され、全員が揃うとカウンターに通されます。
基本的に一斉スタートの仕組みの様です。もう予約は埋まりつつある模様。
ご主人は11月閉店予定のつる幸さん(「日本料理 せつ理」として2019年5月オープン予定)
で修業し、玉泉邸さんでは料理長を務め、赤い本の一つ星を獲得しました。
お綺麗な奥さん、お弟子さん達と営んでおります。
基本的にはおまかせのコース1種のみ。
その日の仕入れによって料理も決めるのだそうです。
料理はお弟子さんが鰹節を削るところから始まります。
枕崎でも網に触れずストレスの少ない鰹のみを使い特注で作って貰っているそうです。
雑味のない綺麗な味の削り節を少し食べさせていただけるところから始まります。
料理の細かいお話は割愛。
地物の良い素材を中心に全国を回って良い素材を使い、料理自体はその素材を生かして比較的シンプルな作りです。
素材への拘り自体はめくみさんに近いものを感じました。
また派手さこそ無いですが、質に拘っているのはよく理解できます。
ただお金を出して手に入る食材ではありません。
通常の3倍の量を使った特大のくちこ(こちらも特注)なんかは凄かったです。
白甘鯛なんかもこちらでは滅多に食べられないし。お水も能登の名水を毎日汲んできています。
また器も以前からずっと集めてきたものを使用しているそうで、魯山人作の灰皿を菜箸を洗うのに使っていました。
ただ美味しいものはとても美味しいですが、そうでもないものもあった気はしました。
いくつかの素材は無理して地物である必然は無かったかも、とやや疑問にも感じました。
今もちょくちょく全国で素材を探して回っているそうですし、プレゼン、見せ方も含めこれからなのかな。
世代交代が急激に進む金沢においてこれから屈指のお店にも大いになり得ると思います。
写真撮影は禁止なので要注意。
2018/09/08 更新
この日の片折さんは物凄かった。
正直、以前伺った時は皆さんが絶賛する程の評価はしなかったのですが。
具体的な料理等こそ書きませんが、この日は間違いなくトップ級でした、あー吃驚した。
それくらいに凄かったです。ましてやこの季節でこれ。
まずプレゼンの仕方が格段に良くなってる。
こんな事までしてくれるんだ、という素材の調達、手間の掛け方、本当に美味しい部分のみを提供、などなど。
半端ない拘りを上手く味へと伝えてまとめ上げられていたと思う。
お出汁から椀物、お造りから焼物、食事まで淀みない流れ。
このレベルで安定するんだったらまずファーストチョイス。今なら素材とかめくみさんより上かも。
細かい部分で洗練されきってない部分も無くはないけど、なんかそういう細かい事は良いじゃないかと思っちゃった。
味付け自体は薄めなので、濃い味が好きな方にはあまり向かないのかもしれません。
ご主人、女将さんの他にお弟子さんお一人なので、少し提供に時間がかかるのは致し方ないところか。
…普段使い出来ない金額設定はネックではあるんですけどね。
それを差し引いてもこの日の片折さんは無条件でオススメできるスペシャルなお店でした。
ただし安定してこうなのかどうかはまだ断言は出来ないけど。