ビルバオさんが投稿したクイントカント(大阪/福島)の口コミ詳細

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クイントカント渡辺橋、肥後橋、福島(阪神)/イタリアン

1

  • 昼の点数:4.6

    • ¥6,000~¥7,999 / 1人
      • 料理・味 4.7
      • |サービス 3.9
      • |雰囲気 4.4
      • |CP 3.8
      • |酒・ドリンク 4.2
1回目

2015/01 訪問

  • 昼の点数:4.6

    • [ 料理・味4.7
    • | サービス3.9
    • | 雰囲気4.4
    • | CP3.8
    • | 酒・ドリンク4.2
    ¥6,000~¥7,999
    / 1人

お店の気位の高さも接客も客層も一流、味は…やっぱり一流でした

2年ほど前に建て直されたダイビル本館の1階にある高級イタリアンのお店です。

書き出してはじめて知りましたが、SALONE 2007さん@横浜が本店なんですね。
店内はシンプルながらも豪華、また外の光が入るようになっていて明るいです。
でも外の景色はあまり良くないです。高速道路と高層ビル群だし仕方ないんですが。

しかしここでの自分の場違い感はレストラン ひらまつ@博多さん以来だけどそれ以上だな。
緊張感が半端ないです。何と言っても客層が一目見てわかるほどにセレブの方々大集合。
服装がまるで違う。身につけているものが違う。品が違う。
決して気後れしてそう感じるわけではないですよ。いや気後れはするけどさ。
というわけでドレスコードがあるので要注意。
まあこんなところにTシャツ短パンみたいな格好で来たら可哀想なくらい浮きますよ。


お昼のコースは1種のみ。
最初にドリンクを聞かれますが、なんとなく要らなくても
注文しなくてはいけないような気にさせられます(笑)。
最初から気負ってますね(笑)。

以下、細かく書いてられないので大雑把に。
何が旨いかっていったら全部旨いです。

・イニーツィオ
はじまりという意味だそうです。
器には石が積まれてその上に小さくひとつ、
竹炭の練り込んだシューが乗ってフォアグラのパテ、レモンのジャムが挟まれています。
爽やかなレモン、濃厚で滑らかなフォアグラが絶妙。
スタッフの方が器を持っているので直接手にとっていただきます。
石の上に乗っているのは見た目には綺麗かも知れないけど衛生的に
なんだかなあ、と思いきや実は石ではなくパンとの事。
最初から手が込んでます。

・アンティパスト(前菜)
豚バラのリエット、軽く炙ったイカ、
上にはニンジンのローストとスライスした紫ニンジンとニンジンチップス、
下にはニンジンのピューレがしかれてニンジンまみれ。
パン粉と黒オリーブを混ぜ合わせた粉を絡めていただきます。

・ペッシェ(魚料理)
スズキをふっくらと焼き上げています。
下には白い謎のピューレが。これは松の実のピューレだそうです。
さらに玉ねぎのピューレとレーズン。
ペコロス(小玉ねぎ)のフリット、ルッコラ、
ネギの香りを付けたオイルを粉末状にしたものが上にまぶされています。
言葉にすると複雑極まりないんですが、一緒に食べるとうまく一体化するんですね。

ここで真ん丸な白パンも出されます。
ふっくらとして、ピューレやソースに付けるとまた旨いんですこれが。

・プリモピアット1(メイン)
カヴァテッリという手作りのパスタ。
これに鮟鱇のラグーソース、ジャガイモのピューレを絡めてあります。
サフランで色と香りを付けてあり、
上にはホワイトセロリ、揚げたオレンジの皮。
手で押し潰して作られたカヴァテッリはモチモチな食感です。
その独特な形状からソースに絡む絡む。

・クッキアイオ
スプーンという意味だそうです。
その意味の通りワンスプーン料理で、一口でいただきます。
下にはタロ芋のピューレがしかれ、
その上には鹿肉、更にパルミジャーノが削ってあります。
トルニッションというピクルスに似た食感の赤オリーブ、
スプーンの先にはローズマリーのジェラートとこれまた極めて複雑。
口に入れるとそれぞれが混ざり合い、複雑に変化していきます。
最初は冷たいローズマリーの香りが広がり、その先にトルニッション、
パルミジャーノの深いコクと旨味、そこに鹿肉の獣チックな旨味が加わり、
タロ芋の粘り気のある食感が次々と混ざりあっていき、ドラマのように展開していきます。

プリモピアット2
カボチャのリゾット、こちらは分かりやすく美味しかった。
カボチャにサフランを効かせたリゾット、お米は芯を残してやや固め、
これにホロホロ鶏のローストを細かく賽の目に切って乗せ、
軽く胡椒を振ってあります。
皿の周りにある卵黄を燻製し、トリュフオイルを混ぜ込んだものを
絡めて頂きます。
一番上に乗せられたミントの葉も嫌みなく香ります。

仔羊のストゥファート(煮込み料理)
メインは仔羊の肩肉を65℃で12時間煮込んだものだそうです。
非常に柔らかく、特有の獣臭は丸くなってそんなに嫌味がなくなっています。
それでも少しは残っているので苦手な方は苦手なのかな。
ソースは仔羊からとったソースとオレガノを効かせたトマトソースの2種類。
付け合せのレンズ豆と芽キャベツ、ほほ肉を合わせたサラダが添えられ、
下にはレンズ豆のピューレ。
削ったペコリーノチーズ、バジル。
これらを一緒にいただきます。

・スパゲッティ サルサポモドーロ
サルサとありますがサルサソースなわけではないです。
そもそもがサルサはソースという意味ですもんね。
このポモドーロがシンプルながら素晴らしい出来。
トマト、香味野菜の旨味、酸味、塩味、香りのバランスが凄い。
火入れ、塩の強過ぎない味付けも完璧、シンプルな料理こそ一番腕の差が出るという好例ですね。
一般的なポモドーロとの一番の違いはストレートで濃厚なトマトの旨味、
油をあまり強く感じない事、酸味が強くない事かな。
量は30/60/90gから選べます。
ちなみにこちらのお客さん達は誰一人として食べるときに
「ズズズッ」
なんて音は立てません(笑)。

・ドルチェ
フランボワーズのムースにババというブリオッシュのような焼菓子を乗せ、
ハイビスカスの赤く甘酸っぱいシロップがかかっています。
凍らせたライチ、粉末状にしたハイビスカスが添えられています。

・小菓子 アーリア ディ ノッチョーラ
メレンゲで作ったマシュマロのような食感のお菓子で、
かりっと香ばしいヘーゼルナッツを入れてあります。

最後のドリンクは選択制、ハーブティーにも惹かれましたがエスプレッソを選択。
これが経験した中でも過去最高の濃さでした。


最後にシェフが挨拶に来てくれましたが、若い!
この若さでこのお店を任されているとは。
というか、こちらは支配人と含め全員若いお店です。
接客は細部にまで気を使われていて
(スプーン、フォーク等を持ってくる時のみ手袋をするとかこちらを見る時は常ににこやかにとか)、
驚く程の丁寧さを感じたのですが、反面人間味というか、
温かみはあまり感じないかな。
セレブの皆様相手なのでお邪魔しないこれくらいが丁度いい、
という事かもしれませんが。
味はイタリアンでは久々にヒット。
どちらかというと繊細でよりフレンチっぽいのかな?
イタリアンというともう少し豪快なイメージがあったので。
ともかくガッルーラさん@名古屋と共にイタリアンの評価基準になってしまいそう。
つまりここのお陰で個人的にイタリアンの美味さのハードルが上がってしまう、
それくらいのお店だという事です。


ちなみに同じビル内に旧ヤム邸さんもあり、あわよくば梯子とも考えましたが、
流石にここの後には無理だ(笑)。
折角の食後感を変えてしまいたくない思いになりました。

2015/12/29 更新

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