ビルバオさんが投稿した日本料理 たかむら(秋田/秋田)の口コミ詳細

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日本料理 たかむら秋田、泉外旭川/日本料理

1

  • 夜の点数:4.4

    • ¥10,000~¥14,999 / 1人
      • 料理・味 4.5
      • |サービス 3.7
      • |雰囲気 4.2
      • |CP 3.8
      • |酒・ドリンク 4.4
1回目

2015/01 訪問

  • 夜の点数:4.4

    • [ 料理・味4.5
    • | サービス3.7
    • | 雰囲気4.2
    • | CP3.8
    • | 酒・ドリンク4.4
    ¥10,000~¥14,999
    / 1人

秋田に来たらまず来るべきお店

今回の秋田旅最大の目玉。


2015年1月現在、こちらのサイトで全国トップ10に入るお店です。
順位がどうかよりも自分が旨いかどうかなのであまり気にはしませんが、
遠征時には多少参考にしてしまうのも悲しい性。

今回秋田行きを決めたとき某店にも行きたかったのですが、
スケジュールの都合上どちらかにしか行けず、悩みに悩んだ末にこちらへ。
繁華街からは少し外れた所にあり、
タクシーを捕まえたものの運転手さん、場所が分からず。
会社に連絡を取って何とか行ける状態でした。
意外と地元では知名度無いのか?
移転してそんなにたってないそうで、
店内は高級感漂う綺麗で落ち着いた雰囲気。
カウンターと調理場の間に空間があり、
ここから料理を提供できるようになっています。


で、いきなり結論から。繊細でレベルが高く、美味しい。
タクシーの運ちゃんに
「こんなお店くらい覚えとけよ!」
って言いたくなるほどに美味しい。
どれも美味しかったので抜粋しながら記載。

・前菜
男鹿の赤ナマコをほうじ茶に潜らせて柔らかくした茶ぶりなまこ、
天然の子持ち昆布、椎茸の南蛮漬けの上には菜の花の昆布締めが乗っています。
卵黄の塩漬け、丹波の黒豆、梅貝の旨煮、海老、山芋を練り込んだ玉子焼き。
聞いただけで仕事振りが伝わるような内容、味も勿論美味。
特にびっくりしたのは肉厚で弾力あるナマコ、
天然の子持ち昆布の旨さ。卵の層の分厚さは半端無いです。

・牡蠣の味噌漬け
柚子釜(柚子の中身をくり貫いて作った入れ物)に入っています。上には針生姜。
一晩漬けたそうですが、味噌のつけ具合が丁度良い案配。
味噌は旨味たっぷりで優秀な反面、やり過ぎると素材の味をぶち壊してしまうこともある
調味料だと思うのですが、旨味を引き出す見極めがお見事。
牡蠣は宮城産で、小さめですが非常に身のしまった濃厚なものでした。
仄かに香る柚子、針生姜まで計算された味の組み立てです。

・河豚の白子を軽く焼き、生のりのあんをかけたもの。
白子は下関のトラフグのもの、上には五色あられがかかって色鮮やか。
とろっとした白子に生海苔の香りがフワッと拡がります。
白子としては真鱈の方が味は濃厚な気はするものの、
こちらも舌触りが良く、クリーミー。

・椀物
車海老と京人参、牛蒡のはなびら餅仕立て。
はなびら餅は京都の伝統的な和菓子ですが、
実際に餅の生地でくるんだのではなく、薄く輪切りにした蕪で包んでいたはず。
他に芹とチンゲン菜っぽい青菜、ともうひとつ黒っぽい食材が乗っていたような。
具が意外と印象薄。
ただしっかりめの出汁が美味しい。やはり、こういうお店では出汁の旨さは絶対条件。

・お造り
秋田のキジハタ、男鹿のミズタコ、シャコ(産地失念)。
醤油と男鹿の竹炭の塩でいただきます。
ミズダコやシャコも良かったですが、とにかくキジハタ。
全身オレンジの斑点だらけで不細工だけど超旨い憎いやつです。
本当に良いキジハタが揚がったとテンション高く話されていました。
3キロ近い大物で、これだけのものがとれるのは極めて稀だそうです。
これだけ大きいと味が別格だとか。
ハタ系は寒い北の方が良いそうで、身の締まり、脂の乗り共に抜群でした。
地味にすだちの種を取ってあったことに好印象。

・比内地鶏のモモの焼物
お好みで特製七味でいただきます。日本三大地鶏ですね。
身の締まりが良く濃厚。
流石に比内地鶏って旨いな。
焼き具合もちょうどよいというか、こちらのご主人、焼きが上手いな。
七味は山椒が強めのものでこちらとも良く合います。

・真鯛の西京焼き
山椒の実と山桃、蓮根の甘酢漬けが添えられています。
真鯛は男鹿で揚がったもの。
味噌だれに漬けて焼く西京焼きですが、味噌は控えめ。
その分、鯛の旨さは良く伝わりました。
付け合わせの山桃も美味。

・鶏大福
餅の中には鶏の皮が入り、上にはからすみと金箔が乗せてあります。
美味しいですが、金箔は余り好きじゃないです。下品で。味には関係無いんですけどね。

・香箱がにのガレット
秋田県産の蕎麦粉を混ぜたクレープ(ガレット)で香箱がにを外子、内子ごとくるんでいます。
上には干し柿のジャムが乗っています。
多分日本一高いガレットじゃないかな。
でもそんなに蕎麦粉の香りはしませんでした。作り置きだからか?
小さいけど中身の香箱がには濃厚。
更に高知の徳谷トマト、秋田の三関のせりのお浸しの上には錦ゴマ。
これらも高級食材。しっかりと太くシャキシャキとした食感とほんのり苦いせりがたまりません。

・蛤の磯辺揚げ
山葵塩とすだちでいただきます。
蛤は九十九里産。
春先が旬なのですが、この時期の方が旨みが詰まっていてえぐみもなくちょうど良いそう。
揚げ具合も中がレアで美味しかったのですが、衣も少しレアだったかも(汗)。

・食事
締めの食事はたかむら特製の麺を比内地鶏とすっぽんのだしでとったつけ汁で。
麺はぎばさという海藻を練り込み、1年かけて作った麺だとのこと。
ぎばさは秋田で一般的に食べられている海藻なのだそうです。
ワカメやもずくの仲間で、粘り気のある海藻です。そういえば地元でもたまに食べるなこれ。
ベースは稲庭っぽい仕上がりで、ツルッとしたのど越しとモチッとした食感、
その奥から仄かにぎばさ特有の香りが。
そしてつけ汁の旨さったらもう。
比内地鶏×すっぽんでとった出汁に吉野葛でとろみをつけてあり、
どちらかというと少しだけラーメン寄りなつけ汁です。


総じてレベルの高い素晴らしいお店でした。
秋田って美味しいんだなあ。いや、ここだからか。
秋田再訪は決めましたが、他のお店があってもこちらをまた選んでしまいそう。
ご主人は東京の太古八さんで修業されたとのこと。江戸料理の流れを汲むんですね。
こちらの出汁もその太古八時代のものだそう。
接客は丁寧で、皿を下げるとき等気付きが早い…けど、早すぎる!
食べ終わったらすぐ持っていかれる感じです。
追い立てられている気がして、あまり気持ち良くはなかったです。
★は投稿してから何度か悩んだ末、今の点数に落ち着きました。
他のお店と並べて考えた時、食べログの点数は正直若干高い気がしないでもないですが、
過大評価という程でもないです。

2016/01/24 更新

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