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ビルバオのレストランガイド
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ビルバオ (男性) 認証済
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1回
昼の点数:4.3
2016/02 訪問
シンプルの極み
徳島では食べログにて断トツの点数を誇る有名店です。場所は中々に辺鄙。お昼なら徳島駅からバスでも行けなくはないですが(徳島バス佐那河内経由神山高校行きで朝宮バス停下車すぐ、行きは11時過ぎ発、帰りは15時ちょっと前発)、動きが制限される為レンタカーかタクシーが正解でしょうね。ただしバスは圧倒的に割安。片道で650円くらいだったかな。夜はバスの便が無いため車必須。お店は元々旅館だったそうで、その建物は隣に少し残っています。ご主人が嵐山の吉兆で修業の後帰ってきて仕出し料理などを作っていたのですが、ある時徳島の方に「作ってよ」と言われ、それが口コミで広まっていったのだとか。で、旅館を建て直して出来たのがこちらの壺中庵さん。ちなみに吉兆創業者から直接教えを受けたお弟子さんは現在は未在さんとこちらだけなんだそうな。アクセスは大変ですが、着いてみると大変のどかで、緑と川に囲まれた静かな場所。街の喧騒を忘れられます。完全予約制で、今回は10,000円のコースをいただきました。8,000円のコースもあるそうです。まずはナマコの酢の物。かなり大きめに切ってあり、弾力はあるものの意外と柔らかかったです。女将さんはこの後も料理の説明一切無しで置いて行きました。若い方は最低限の説明はしてくれたので、女将さんがそういう方っぽいです。お店の方針というよりは女将さんがこういう方なのでしょうね。不親切に感じる方は逐一聞くのが良いかと思います。菜の花の胡麻和え、鯖寿司、ふきのとうの田楽。この中では菜の花が出色の出来。胡麻の香ばしさ、甘みにじんわりと出汁が効いてます。厚く切られた鯖寿司も肉厚だったけど、少しだけ酢飯がガチガチになってたかな。椀物にはワタリガニのしんじょうと芽蕪、椎茸。吸い地に塩気はほとんど無く、しんじょうの塩気で食べる感じでした。醤油は香り付けにほんの数滴垂らすだけなんだそう。でもこれが旨いんだなあ。お造りはアオリイカ、鯛、車海老。昆布塩でいただきます。この昆布塩が凄く美味しかった。そんなに塩辛くないのでたっぷり付けても無問題。お造り自体はどれも美味しい。焼き物はマナガツオの酒盗焼き。酒盗は魚の内臓の塩辛。何の内臓かまでは分からなかったけど多分鰹。独特な旨味ですが、特有の臭みは無し。しっかり目に焼いて香ばしくしてあるからかな。マナガツオは脂もよーく乗ってます。皮は細か目に切り目を入れてありパリパリ。若竹煮は昆布出汁のみで炊いているのだそう。本当にシンプルな味わい。しかし筍の味が生きています。仄かな甘みが堪らない。わかめも旨み、食感共に申し分無し。ただ筍はボリュームがあったこともあり、食べ進めると少しエグミを感じたか。鹿の焼き物とご飯。これがあれっ?だった一品。鹿をたれで漬け焼きしているのですが、柔らかめではあったものの獣臭あり。焼きの感じも表面は焼き目無く、その割には中は火が通り過ぎ?感。またご飯は少しべちゃっとしているのに硬め。蒸らし足りなかったのかな。デザートにははっさくゼリー。身をくり抜いて器にしてあります。締めに抹茶とお茶請けに粟麩を焼いてあんこをサンドしたもの。これは結構素朴な美味しさ。だしも味付けも極力シンプルにして、素材の味を生かす方向性の行き着く先な気がします。東京では現在「引き算の料理」なんて言われてますが、その究極形っぽい。これ以上行くとただ味が無いだけになり兼ねない。素材が旨くないと決して成立しない料理ですね。多分濃い味好き、旨味過多なものが好きな方には向きません。「味しない」と言う事請け合い。なんというか、こちらから見つけ出さなきゃいけない美味しさなので。薄味好みで良かった(笑)。
2016/05/22 更新
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夜10時以降入店OK
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食べ放題
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ペット可
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テイクアウト
家族・子供と
デート
女子会
合コン
大人数の宴会
接待
一人で入りやすい
知人・友人と
禁煙 分煙を含む
喫煙可
ワインあり
日本酒あり
焼酎あり
オシャレな空間
カップルシート
カウンター席
ソファー席
座敷
徳島では食べログにて断トツの点数を誇る有名店です。
場所は中々に辺鄙。お昼なら徳島駅からバスでも行けなくはないですが
(徳島バス佐那河内経由神山高校行きで朝宮バス停下車すぐ、行きは11時過ぎ発、帰りは15時ちょっと前発)、
動きが制限される為レンタカーかタクシーが正解でしょうね。
ただしバスは圧倒的に割安。片道で650円くらいだったかな。
夜はバスの便が無いため車必須。
お店は元々旅館だったそうで、その建物は隣に少し残っています。
ご主人が嵐山の吉兆で修業の後帰ってきて仕出し料理などを作っていたのですが、
ある時徳島の方に「作ってよ」と言われ、それが口コミで広まっていったのだとか。
で、旅館を建て直して出来たのがこちらの壺中庵さん。
ちなみに吉兆創業者から直接教えを受けたお弟子さんは現在は未在さんとこちらだけなんだそうな。
アクセスは大変ですが、着いてみると大変のどかで、緑と川に囲まれた静かな場所。
街の喧騒を忘れられます。
完全予約制で、今回は10,000円のコースをいただきました。8,000円のコースもあるそうです。
まずはナマコの酢の物。
かなり大きめに切ってあり、弾力はあるものの意外と柔らかかったです。
女将さんはこの後も料理の説明一切無しで置いて行きました。
若い方は最低限の説明はしてくれたので、女将さんがそういう方っぽいです。
お店の方針というよりは女将さんがこういう方なのでしょうね。
不親切に感じる方は逐一聞くのが良いかと思います。
菜の花の胡麻和え、鯖寿司、ふきのとうの田楽。
この中では菜の花が出色の出来。胡麻の香ばしさ、甘みにじんわりと出汁が効いてます。
厚く切られた鯖寿司も肉厚だったけど、少しだけ酢飯がガチガチになってたかな。
椀物にはワタリガニのしんじょうと芽蕪、椎茸。
吸い地に塩気はほとんど無く、しんじょうの塩気で食べる感じでした。
醤油は香り付けにほんの数滴垂らすだけなんだそう。でもこれが旨いんだなあ。
お造りはアオリイカ、鯛、車海老。
昆布塩でいただきます。この昆布塩が凄く美味しかった。
そんなに塩辛くないのでたっぷり付けても無問題。お造り自体はどれも美味しい。
焼き物はマナガツオの酒盗焼き。酒盗は魚の内臓の塩辛。
何の内臓かまでは分からなかったけど多分鰹。
独特な旨味ですが、特有の臭みは無し。しっかり目に焼いて香ばしくしてあるからかな。
マナガツオは脂もよーく乗ってます。皮は細か目に切り目を入れてありパリパリ。
若竹煮は昆布出汁のみで炊いているのだそう。
本当にシンプルな味わい。
しかし筍の味が生きています。仄かな甘みが堪らない。わかめも旨み、食感共に申し分無し。
ただ筍はボリュームがあったこともあり、食べ進めると少しエグミを感じたか。
鹿の焼き物とご飯。
これがあれっ?だった一品。
鹿をたれで漬け焼きしているのですが、柔らかめではあったものの獣臭あり。
焼きの感じも表面は焼き目無く、その割には中は火が通り過ぎ?感。
またご飯は少しべちゃっとしているのに硬め。蒸らし足りなかったのかな。
デザートにははっさくゼリー。
身をくり抜いて器にしてあります。
締めに抹茶とお茶請けに粟麩を焼いてあんこをサンドしたもの。これは結構素朴な美味しさ。
だしも味付けも極力シンプルにして、素材の味を生かす方向性の行き着く先な気がします。
東京では現在「引き算の料理」なんて言われてますが、その究極形っぽい。
これ以上行くとただ味が無いだけになり兼ねない。
素材が旨くないと決して成立しない料理ですね。
多分濃い味好き、旨味過多なものが好きな方には向きません。「味しない」と言う事請け合い。
なんというか、こちらから見つけ出さなきゃいけない美味しさなので。
薄味好みで良かった(笑)。