4回
2022/04 訪問
二人の一日娘とのデート!!! ちょうさん一押しの“くるみ蕎麦”
二人の一日娘とのデート!!!
弥生のとあるアフター5、私の「かけこみ寺」のひとつ『富士書店』さんにて蕎麦談義になりました。いつものように話が徐々にクレッシェンドしていき、最後のフォルティッシモで、 “くるみ蕎麦” の福井県内ちょうさん一押しのお店『だいこん舎』さんに、二人の可愛い女性と一緒に行く事が決まりました。二人とも年齢的には丁度私の娘くらいなのです。だから・・・
二人の一日娘とのデート!!!と言うタイトルに致しました。
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そして待ちに待った憩いのサンデー(R4.4.17)
前日は満月だったので、小次郎公園の桜の中で満月の日に咲くと言われている「天の川」に挨拶をしてから、集合場所に向かいました。
そして・・・
娘の車の助手席でいつものように戯言を語っているうちに『だいこん舎』さんに到着しました。
車をおりると横のスペースの桜の木(山桜&染井吉野)が出迎えをしてくださいました。もう滅びの美学状態です。
予約してあったのでスムーズに店内突入しまして、左側奥のテーブル席に陣取りました。BGMは大好きなW.A.モーツァルトのヴァイオリン協奏曲でした(Vn:アルテュール・グリュミオー)。
さっそく、ちょうさんお薦めの“くるみ蕎麦”と“黒蜜蕎麦団子”の二品を注文しました。
最初に“くるみ蕎麦”が登場しました。だいこん舎さんの超人気メニューです。箸を運びますと香ばしいくるみの後、一転してしょっぱさを感ずる十割細打ち蕎麦切りです。他のお店の“くるみ蕎麦”に慣れてらっしゃる方は、その味変に驚かれると思います。何て書いてしまうとその概念が読者の皆さんに入ってしまうので、ここまでにしておきます。実は『だいこん舎』さん特製の味付けは、くるみダシを昆布だし・自然塩・醤油にプラスしておられるのです。この絶妙な魔法の味はここから来るのです。
しかも、この後に対照的な蕎麦粉十割の“黒蜜蕎麦団子”を味逢ったのです。実は何を隠そうこの味の対比効果が楽しめる、これが『だいこん舎』さんにおける私の最高の組み合わせなのです。
さてさて、もし御腹に余裕があったら、もうひとつの ちょうさんお薦め“季節の天ぷら”と思っていたのですが、次回に回すことに致しました。
今日も美味しいを有難うございましたm(_ _)m
追記:本日の話題のひとコマ。五感とは、視・聴・嗅・味・触なのですが、想い出を振り返る時に、この中のどの感覚が特に蘇ってくるのか? 娘のひとりは『嗅』、もうひとりの娘は『触』、そして私は『聴』なのです。なかなか面白い。
2022/04/21 更新
2020/09 訪問
正に味逢い!!! 納得の十割蕎麦!!!
「樹香苑」さんを10時ギリギリにチェックアウトしてから、越前陶芸公園内(都市公園100選)を散策した後に、事前予約した「だいこん舎」さんへ向かいました。
定刻チョイ前に入店し、一組の先客さんから離れて右奥の大きなテーブル席に座りました。その後次から次へとお客様が入って来られます。人気店であるところにシルバーウィークが重なって、親子連れ・カップルに混じって私らのような老?夫婦もおられます。あっという間に満席になりました。
「だいこん舎」さんの十割蕎麦!!!初心のパートナーは「ぶっかけおろし」、八年振りの私は「おしぼりおろし」。そして、さり気なく見せてくださった季節メニューの「旬菜かきあげ」をそれぞれひとつずつ、興味のある「黒蜜蕎麦団子」を仲良くひとつだけ注文しました。
間もなく登場しました。有り難い事に、私のはぶっかけてないので、いつものように切りをそのまま一箸しました。まだ「秋新」ではないと思いますが、石臼挽き十割蕎麦の独特の風味がします!!!しかも水切りも腰も完璧です。ではいよいよ、おろしつけ汁(大根おろし搾り汁と生醤油)と薬味をぶっかけて、多目に一箸。星は綺麗に見えるものの、以前より舌触りのざらざら感が弱くなり、私好みに近づいた気がします。挽き方を変えられたのか?私の思い違いなのか?と思っていたら、パートナーが『う~んう~ん』と、唸りながら箸を運んでいます。どうも納得の不立文字のようですね(*^^)v
同時に登場した「旬菜かきあげ」も、南瓜・茄子・紫芋の秋色に軽く塩がかかっています。サクサク感の無いところが、返って秋彼岸を感じます。さて一度には無理なので蕎麦間に挟みながらいただきました٩(๑❛ᴗ❛๑)۶
最後に登場した大きめの「黒蜜蕎麦団子」は、たっぷりの「蕎麦の後口(蕎麦湯)」と一緒に、デザート感覚で仲良く味逢いました。食感はかための蕎麦掻き風ですが、団子粉も白玉粉も一切入ってない蕎麦粉100%のようです。めっちゃめちゃ美味い御団子です!!!
さてさて、やはり他のお蕎麦屋さんと大きく違うのは、見て愉しむ地元越前焼の器!!!を全てに使用しておられる事です。それぞれの御料理にマッチした器!!!
正に独特の『味逢い』の深さを十二分に感じさせていただきました。
今回の我々の「食」のチョイスもさることながら、器を大切にした蕎麦懐石風な味逢い全てに満足したちょうさん夫婦なのでした。だから味逢いのシメとして、厨房で段取り宜しく良い汗をかいておられる、顔見知りの大将の顔を今一度拝みながら、御礼だけ言ってお店をあとにしました。すると残心よろしく微笑み返しがございました(*^^)v
入口の外では沢山の皆さんが、順番にイスに座って並んでおられましたのも充分に納得出来るお蕎麦屋さんである事を、再認識させていただきました\(^o^)/
ぶっかけおろし&旬菜かきあげ
ぶっかけおろし
おろししぼり&旬菜かきあげ
蕎麦切り
旬菜かきあげ
黒蜜蕎麦団子
黒蜜蕎麦団子
蕎麦湯
店内
店内
メニュー
メニュー
メニュー
メニュー
メニュー
メニュー
2020/10/02 更新
2012/10 訪問
モーツァルトと蕎麦談議.
福井お蕎麦食べ歩き8軒目(福井蕎麦掻き3軒目)
鯖江市の店が閉店になってから、ずっと残念がっていたところ、恥ずかしながら、最近、旧宮崎村にあることを、この食べログで知りまして、2年ぶりにお邪魔しました。
皆さんの投稿文どおりのお店で、落ち着いた広々とした空間で、以前のようにクラシックがBGMで軽く流れており(今回は、モーツァルトのディヴェルティメントK136でした。)非常に心地よく入ることが出来ました。
また、嬉しいことに、ここの大将(主)が、私のことを覚えていてくださって感動した上、更に食後に横の大広間に案内してくださり、音楽等のイベントの話まで聞かせてくださいました。
さて、ようやく本論に入りますが、「わさびそば」800円と、以前もよく食していた「そばがき」650円を注文しました。
さすがに十割そばだけあって、蕎麦独特の風味と舌触りのざらざら感と、しまりのあるこしで、ゆっくり味あわせていただきました。(いつも、私は蕎麦をガツガツ食べる癖があります。)
さて、「そばがき」について触れますと、皿の上に、中くらいが2つ(福井の「きょうや」と同じスタイル、ただ、上にワサビは乗っていない)あり、他店と比べると、少々もちもちとした食感です(箸でもやや切りにくい)。これは、蕎麦のでんぷん質を抜かずに、そのまま鍋でゆっくりつくる「鍋がき」だからだそうで、「椀がき」では、あまりそうならないそうです。(解釈が間違っていたらごめんなさい)
最後になりますが、以前から、ここの大将とは、あまり話す機会(私は、客なので当たり前ですが)がなかったのですが、今回お邪魔した後半で、「そば談議」でなく「クラシック談議」をして盛り上がってしまいました。
本当に久しぶりに上品なお蕎麦をいただきました。ご馳走様でした。
2018/11/19 更新
【まえがき】 個人的な話
2012年から遊び心で福井県内の蕎麦の食べ歩き(※追記①)を始め、福井県蕎麦物語として食べログに投稿しております。そして毎年毎年ちょうさんなりのルールを作って、ちょうさんなりのペースで、福井の蕎麦街道を歩き続けております。
今年は岐阜に抜ける国道417号が開通する(無事に11月19日午後5時に開通しました。)予定でしたので、その417と言う数字を目標にしておりました。開通の19日は仕事で無理でしたが、その翌日の11月20日に到達出来ました。その記念のお店は、岐阜から来られた皆さんが行かれるであろう、アレで有名な『吉田食堂』さんで、“たぬきそば”を味逢いました。
なお、もともと蕎麦を通して人と繫がる事も目的としています。案の定、毎年のように蕎麦の神様の優しいイタズラにより色んな方(お店)と繋がらせていただいております。今年はどんな方の傍(側)に行けるのか、微かに期待をしておりました。
すると桜花爛漫と共に、私とは違った方法で私以上に蕎麦を愛でておられる奥村さんが、目の前に現れました。奥村さんとその出逢い(愛)の詳細は省略しますが、11月のとある日に、その奥村さんから『蕎麦の宴』の企画が舞い込んできたのです。場所はあの大好きな『十割蕎麦 だいこん舎』さん(福井県蕎麦物語8軒目&福井県蕎麦掻き物語3軒目)なのです。
私は意外にも人見知りする(?)タイプなので、圧倒される人数だと心が爆発してしまうのですが、定員は一桁の9名との事で、何とか仲良し小好しさせていただく事にしました。
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【ほんぶん】
12月2日(土)アフター5
仕事を早めに切り上げて、『だいこん舎』さんに向かいました。前店からの大ファンなのですが、移転をされてから(鯖江店で13年、越前町に移転されて13年。2023年が26周年?)は、一人で ⇨ パートナー ⇨ 2人の一日娘と、たんびたんび相棒を変えながらお邪魔しております。しかし、暗くなった時間からの突入は珍しい事です。
お店の下にある道に愛車をとめて、石段を上がっていき暖簾をくぐり勇気を持ってお店に突入しますと、店主さんと奥村さんがおられまして、心が落ち着きました。他の参加された方の中にも、もう既に私の職場の事業に参加してくださった方やインスタで繫がってる方もおられて、更に安定しました。それよりも何よりも、BGMがVnの曲であった事も、まるでドラマの世界に紛れ込んでいるかのようで、より一層気分を盛り上げてくださいました。
そして間もなく『蕎麦の宴』が始まりました。発起人(?)の奥村さんのご挨拶があってから、店主さんより本日のメニューの紹介がありました。
嬉しいことに、メニューには載っていない蕎麦作品のようです。しかも、蕎麦粉もあちらこちらから受け取った新蕎麦のようで、自家製粉で挽き方や麺の太さをかえて登場するとの事で、ウキウキワクワクと同時に、店主さんの意気(粋・活き・息)を、今まで以上に強く深く感ずるのでした。
「宴」の為に、特別に開けてくださった店主さんの言葉をお借りすると、『蕎麦の良さを引き出しつつも、表情を色々かえてみることにしました。』なのです。
そして何と!!! 次の9種類が登場しました。全ての味逢い(器も含めて)に感謝感動しました。
さてさてここからは、登場した作品の順番に店主さんからの説明も加えながら(間違うと失礼なのでコピペしてます事をお許しください。)纏めてみます。
※蕎麦3種(①~③) 出汁は三種類を使用・・・もり蕎麦、おしぼり蕎麦、くるみ蕎麦用
①越前町平等地区産 超細打ち十割蕎麦(素麺のような太さで、茹で時間は何と15〜20秒)
・私が理想としている蕎麦のゆで時間は40秒なのですが、それよりも更に短いのです。足羽山の麓にあった『大久保』さんと言うお蕎麦屋さんの事を想い出しました。
②鯖江市産 超粗挽き細打ち十割蕎麦(かなり粗めに挽いて12メッシュでふるった蕎麦粉で打ちました。香り強く、もっちりとなんか快感)
・私が職場の製粉室で日頃から使用しているのは、40・50・60の三種類です。12メッシュとは恐れ入りました。粗めだと殻が入りがちですが、殻は入れないとの事でした。
③まこも蕎麦 越前町平等産(地元特産のまこもの葉の粉を練り込んだ十割蕎麦のお蕎麦 まこもパウダーのほんのり甘い草の香りと、優しい口当たりが特徴)
・緑色の蕎麦切りと言えば、『うるしや』さんを想い出しますが、当然のようにそちらは抹茶です。まこもの香りもバランス良く伝わってくる素晴らしい逸品でした。
④越前海岸のタコとわかめのカルパッチョ蕎麦(越前町平等産の蕎麦で越前尽くし。越前産の柚子もたっぷり入れて爽やかに)
・以前、『かくれ庵』さんで、“イタリアンそば”を味逢って以来の感動でした。柚子って蕎麦に合うことが再確認できました。
⑤蕎麦がきの揚げ出汁(揚げた蕎麦がきに、ざる汁と本山葵、バラ海苔を)
・福井県内の蕎麦掻きのお店を廻り、自分でも色色作っている私が言うのもなんですが、揚げ蕎麦掻きにバラ海苔を乗せる発想はありませんでした(追記②)。
⑥純鶏みぞれ蕎麦椀物(福井市産十割蕎麦細打ち。温かい出汁蕎麦を、少量椀物で。)
・寒くなると温かい蕎麦が恋しくなるのです。ここで温かい蕎麦を登場させた店主さんに感服です。しかも純鶏がかなり活きている。
⑦ソバガレット風なんちゃってピザ(ガレットともピザともどっちつかずの、原木しいたけと蕪、チーズをのせて、オリーブオイル、塩コショウ、ハーブをかけて)
・意外にも、福井県内にガレットのお店は少ないのです(追記③)。
⑧鯖江市産超粗挽き 極太十割蕎麦鬼おろし(超粗挽き十割蕎麦の鬼おろし)
・実は粗挽きの蕎麦は苦手なのです。でも、そんな私を唸らせました。ここまで美味しいとは、自分の予想を超えてました!
⑨ソバショコレーヌ(蕎麦粉とゴディバのチョコ、黒糖で練り上げたオリジナルスイーツ。生姜と柚子皮をのっけました。)
会計を済ませます時、BGMとしてかかっていた「ベートーヴェン: バイオリン・ソナタ 第5番 へ長調 Op.24 「春 (スプリング)」で、福井県の蕎麦の未来を感じました。
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【あとがき】 個人的な話
正直なところ、福井県のお蕎麦を400軒以上も味逢わせていただいた今、それぞれのお店の特徴的な事(お店の独自性)は多少なりとも覚えていても、数字ばかりが先行するしているだけで、味まで覚えておりません。ただ今回の『だいこん舎』さんのように、蕎麦の可能性(多様性)を引きだしてくださると、今までのお店の味がふつふつと蘇ってくるから不思議です。
今回じっくりと味逢わせていただいた蕎麦作品(蕎麦&器)の感想は控えました。理由のひとつは、何でもかんでも美味しく感ずる味音痴?だからです。
そんなこんなで、今までに歩いた福井蕎麦街道の内容を、ちょうさんなりにMATOMEた次の四つをご覧いただけると幸いです。ちなみに、残念ながら既に閉めておられるお店も、記録上入っておりますので、ご了承くださいm(_ _)m
追記①:蕎麦巡りと同時に、桜巡りもやっております。と言いましても、もっぱらそのメインは『小次郎公園』(旧今立町)の25種類の桜です。桜と蕎麦は仲良し小好しと思っているので、次のようにまとめてます。良かったら参考にしてください。
【「桜」と「お蕎麦」のコンチェルト in福井県】
https://tabelog.com/matome/1025/
追記②:蕎麦掻きのお店をまとめてますので、良かったら参考にしてください。
【「蕎麦掻き交響曲(フルオケノーカット版)」in福井県】
https://tabelog.com/matome/835/
追記③:ガレットのお店をまとめてますので、良かったら参考にしてください。
【福井県】 蕎麦粉の「ガレット」に出逢えるお店
https://tabelog.com/matome/5592/
追記④:珍しい蕎麦メニューをまとめてますので、良かったら参考にしてください。
【福井の蕎麦は「おろし蕎麦」だけじゃ~ない】
https://tabelog.com/matome/10435/
※最後の最後にふと思うこと
私は、『公転しながら自転している』のかもしれない。(著:山本文緒さん 「自転しながら公転する」 より引用)