2回
2022/05 訪問
通常利用外口コミ
この口コミは試食会・プレオープン・レセプション利用など、通常とは異なるサービス利用による口コミです。
食の神様からの究極かつ最高の贈り物!!!
(まえがき)
生まれながらにして頑張る事が苦手な性分からか、長続きしたためしのない飽き性の私が、福井グルメ街道を歩ませていただきながら食べログ投稿を始めて満10年。有難い事に味逢ったお店(人・味など)のひとつひとつに、『美』を感じさせていただきました。それもひとえに、『美』を提供してくださった御店の皆さんは勿論のこと、マイレ美の皆さん、読者やフォロワーの皆さん、心友の皆さんに、この場をお借りして厚く深く御礼を申し上げます。
しかしながら正直なところ、ココに来て五臓六腑にしみ渡るほどの本物の喜びを感じたお店が、その中に幾つあったのか?ハッキリしないのです。
アッ!!!誤解無きようにしていただきたいのですが、決して身口意の不一致的な話では無くて、身体の奥まで本当に喜びを受容出来たのかどうかが、自分の事ながらさっぱり判断が出来ないのです。
例えばそれが、曙の光と共に『あ~今日も命が有って良かった。』と感謝した時の満足度なのか? その後に測定した体重等の数値なのか? 朝風呂している時の温まり度なのか? 朝茶を飲んだ時のリラックス度なのか? 何ヵ月か先の血液検査の数値なのか? 一年に一度訪れる生活習慣病予防健診の結果なのか? 更には、食レポの長さなのか? パートナーや心友に伝えたい度なのか? 自分の記憶の引き出しを専用しているスペースの広さなのか? そのどれをこれを摘まんでも、そこはかとない状態(曖昧模糊)なのです。
別の書き方をすると、常日頃から『美味しいものを美味しく味逢い、美(味)しく投稿する。』をモットーに食レポしていながら、時々心から満足していない衝動にかられているのは、もしかしてその辺りなのかもしれないと気づいたのです。更にもしこれが判れば、この先に私の中に万が一、癌が本気で同居人になっても気づくはずだと悟ったのです。ね!!!そこはかとないでしょ(*^^)v
そんな時に・・・・・
~~~~~~~~~~~
(ほんぶん①)
こんな徒然なるままの「心の揺らぎ」を知ってか知らずか、今回ご紹介する店名が『ココラカラ』さんなのです。『ちょうさん、ココラカラに来られて、ココラカラ考えられたらどうですか? きっとその「こたえ」がココラのもの(人・味)カラもらえますよ。』と、優しく教えてくださっておられるかのような店名なのです。
実は、『ココラカラ』さん!!! 一度(2020.10.14)、『こめこのおかし灯菓』さん内で可愛い料理人さんが作られた『妄想メキシコ料理(ファヒータ等)』を初心させていただき、簡単に投稿させていただいた事が有るのです。
その『ココラカラ』さんが、何と!!!自然豊かな御隣の池田町でいよいよオープンされる事になったのです。オット!!!肝心な事を言い忘れました。『ココラカラ』さんは、福井ではなかなかお目にかかれない“ヴィーガン料理”のお店なのです。ご存知のように、「ヴィーガン料理」とは、動物性のもの(肉・魚・卵・乳製品など)を一切使わない料理なので、私にとってこれ以上ない究極かつ最高の贈り物なのです。
そこで少しばかり遡りますが、私がこの言葉を知ったのは、55歳を過ぎて体内に危機が迫っていると警鐘を鳴らされてからです。もともとスポーツは苦手なので、食改善するしか方法は見つかりませんでした。その時に、ベジタブル・オーガニック・グルテンフリー・マクロビオティック・醗酵・精進などと並んで“ヴィーガン”という言葉に巡り逢ったのです。そこで色色調べましたら、①環境保全②動物愛護③健康維持などのワードが出てまいりました。私の場合は、あくまでも『食』と言う狭い範囲なのですが、『自分の身体は自分で守る。』ポリシーで考え、勝手ながら①体内環境保全②自分愛護③健康増進と、自分ワードに置き換えました。そして、今も大切な『息の緒(命)』と向き合う事が出来ております(日日是好日)。
話を戻しますが、福井県内には自然食のお店・醗酵に拘った料理のお店・精進料理のお店は幾つか有りまして、見つけるとなるべく出掛けるようにしておりました。でも今までに、ヴィーガン専門店は見かけた事がないのです。
それがいよいよ登場したのです。しかも私にとって運の良い事に、心友のアイさんより内覧の日(プレオープン)のお知らせを受け取り、その中に憩いのマンデー5月16日(月)も入っていたのです。そこで、直ぐに11時に予約させていただきました。
~~~~~~~~~~~
(ほんぶん②)
正式な御店の名前は、『Cafe&Guesthouse ココラカラ』さん!!!です。木金オープンのカフェだけではなくて、土日はゲストハウスとしての利用も可能なのです。その辺りを含めての『ココラカラ(ココラのものカラ ココロをみたす)』さんなのだと理解しました。
さてさて、予約をした憩いのマンデーが待てなくなりまして、二日前の土曜日のアフター5にお邪魔しました。すると、店主さんが迎え入れてくださいました。手前のカフェスペースと奥のゲストハウスも見学させてくださり、新しい名刺もくださいました。突然のわがまま訪問者に対する優しい配慮に深く感謝しました。
~~~~
そしていよいよ待ちに待った憩いのマンデー!!!
いつもより大きなウキウキワクワク気分で、いつものようにちょうさんタイムで早めに到着しました。池田町の自然を受け取りながら、遠くから近くからパチリパチリ。愛車内でその整理をしてますと、店主さんがお迎えに来てくださいました。そして白い暖簾をくぐって入店させていただきました。でもココ(ラ)カラも、興味の有る手作り感いっぱいの姿をパチリパチリ。
いよいよひとり用のテーブル席に陣取りました。手書きのメニューをながめますと、本日のランチメニューは“筍のココナッツカレー”でした。食後として、季節のおやつの“抹茶と桜クリームのタルト”、ドリンクメニューから“有機アールグレイ紅茶(POT)”を選びました。
ようやくココ(ラ)カラ食レポなのですが、店主さんの献立等の丁寧なご説明と、同時刻に初めて出逢わせていただいた御客様の感想も参考にさせていただきながら整理します。
間もなく、“筍のココナッツカレー”が登場しました。ちなみに、池田町産の黒米は多めにしてくださいました。
店主さんの優しい説明とメニューに書いてある事をまとめますと、
メインの“ココナッツカレー”の筍は「地元池田町の山菜採り師匠と共に掘った筍」なので、美味しくないわけがないです。まろやかなカレーが染みているのですが、筍の旨味と食感は失われていないのが素晴らしい。副菜として、“筍のスパイスメンマ”、“人参と池田町産ほうれん草のクルミ豆乳マヨネーズ和え”、店主さんが育てられた“菜花”、池田町の『湯本味噌』さんのドレッシングで和えた“白こんにゃく”が添えてありました。別添えで、天ぷら(うど・ゆで大豆・三つ葉)も登場しました。『さめると魔法が解けるので、早めにお召し上がりください。』と言われてドキッとしました。それぞれの食材の持ち味とうま味が、優しい店主さんの知と技で広がっているのが判ります。これをひとりじめするのは、あまりにも勿体ない。
ゆっくりじっくりと味逢いながら何となくこの感じどこかで、アッ!!!そうそう『みちくさ食堂』さんの野草カレーに、優しさが似ていますね。そうこうしていると、もうひとりの偶然お知り合いになれた御客様が『ココナッツぽくないカレーですね。』と仰ったのが全てを言いつくしている気がしました。
食後の“抹茶と桜クリームのタルト”は、メニューに『うちのおばあちゃんの小豆をしきこんだ抹茶ダマンドのタルトに、自家製の桜の砂糖漬けを混ぜ込んだクリームをトッピング』と書いてあります。しっかりしたタルトで、フォークで一口サイズに切ってもバラバラにならない。しかも甘味がつんつんしない。こちらも優しい味逢いです。
ドリンクメニューから“有機アールグレイ紅茶(POT)”をポットにて選んでよかったです。実は甘いものはじっくりゆっくり味逢うので、ドリンクは薄目を何度も共有することにしているのです。私のわがままな御湯の追加もしてくださり感謝申し上げます。
もうひとりのお客様が注文された、“ふるふるまったりプリン”ですが、卵の代わりに豆乳を使用されてるとか!!!次回の愉しみが増えました。
総合的に考えると、故郷池田町の自然とファミリーを慈しんでいる店主さんのヴィーガン食は、しっかり噛みしめながら味逢う私にはピッタリだと思いました。と同時に私のそこはかとない徒然なるままの『心の揺らぎ』を嘲笑うかのように、食の『美』が五臓六腑にしみ渡っていくのを、何となく感ずる事が出来ました。
十二分に寛ぎさせていただき、ふと気がつくと足を踏み入れてから二時間以上が経過しておりました。
本当に御馳走様でした。
追記①:『Cafe&Guesthouse ココラカラ』さんをオノマトペ風に表現しますと、ゆるゆる、じわじわ、ぼちぼち、しなしな、とろとろ、ふわふわ、ほろほろ、とことこ、ぐつぐつが合体しております。予約される場合は私のように、うきうき、わくわく、気分になると思いますが、慌てずに時間をプレゼントしてくださるスロースタイルでお願い致します。
追記②:私は以前より、『V』と『B』は、『ヴ』と『ビ』と表記しています。『Beethoven』は『ベートーヴェン』、『Volleyball』は『ヴァレーボール』なのです。と言うことで、『Vegan』は『ヴィーガン』とカタカナで表記しておりますので、ご了承ください。
追記③:途中経過で3,000文字を超えてしまった時に、ラインにて
ちようさん『だらだらと3,000文字を超えてしまいました。ココカラは愉しい試練です。』
心友のアイさん『わ~っ 3,000overですか!?富士山みたいです。』
ちょうさん『よし、富士山を超えるぞ~\(^o^)/』
アイさん『(身土)不二山ですねぇ。』
『ココラカラ』さんを支えておられる方ならではの 全てを言い尽くした深い御言葉です。
お陰様で富士山の3,776mを超え、4,000文字に到達する事が出来ました\(^o^)/
筍のココナッツカレー
筍のココナッツカレー
筍のココナッツカレー
筍のココナッツカレー
筍のココナッツカレー
抹茶と桜クリームのタルト
利用したテーブル席
利用したテーブル席
外観
外観
看板
暖簾
入口からパチリ
店内
カウンター席
カウンター席
利用したテーブル席
店内
利用したテーブル席
とある場所からパチリ
名刺
メニュー
メニュー
メニュー
2023/04/05 更新
(まえがき)
福井の美味しい宝探しをしておりますと、お店側から『ちょうさんのお薦めのお店は何処ですか?』と聞かれる事があります。そんな時には、躊躇せずに『池田町にあるココラカラさんです。福井県には珍しいヴィーガン料理のお店ですよ。』とお応えしております。
それからもうひとつ、最近とあるテレビ局さんのインタビュー(※あとがき①)の中で、『ちょうさんが投稿されている食べログの中で一番点数が高いお店は何処ですか?』と聞かれました。『ハイ、池田町にあるココラカラさんです。』とお応えしました。当然のように、どちらも一致しております。
でも何やかんやで、私は昨年5月のプレオープン以来お邪魔出来ていないのです。
それが何と食の神様のお導き、憩いの月曜日に営業されることをインスタで知りまして、午後1時に予約しました。そうなのです、実は朝から生活習慣病予防検診なので、大事をとって午後からの予約としたのです。それが幸いして・・・・(#^_^#)
~~~~~~~
(ほんぶん)
そして待ちに待った当日、午前中の検診はいつもどおりの「年相応」と言う結果に、余韻よろしくブラブラと道草して、予約時間午後1時の10分前に到着しました。桜日和なので表から方向を変えながらパチリパチリして静かに店内へ突入しました。
ちょうさん『ご無沙汰してます。10分早く着いちゃいました。(気分的には『帰りましたぁ~』です。)』
笑顔の店主さん『よろしいですよ。いらっしゃいませ。』
チラッと奥の座敷を見ますと、4人の女性の方がお食事をされてました。優しい手書きのランチメニューを見ながらちょっとトーンを落とし
ちょうさん『2種のあいがけカレーをお願いします。』
店主さん『有難うございます。』
前金でお支払いを済ませて、座敷へと向かいますと、アラララ!!!お客様の中に若い知人さんがおられました。素敵なお店で素敵な方に逢えると、のっけから心がハイになります。暫く楽しいお喋りをしました。
すると間の美で、“2種のあいがけカレー”が、池田町の恵みを使った副菜をお供に添えて登場しました。早速、店主さんより説明をしていただきました。
「4種類の副菜」は、
・うちで採れた菜花を胡麻マヨネーズで和えたもの
・春のカブのソテーに、スパイスオイルと湯本味噌さんのお味噌を合わせたソースをかけたもの
・キャロットラペの中にうちで採れた三つ葉と、おばあちゃんの人参にデコポンが入ってる
・うちで採れた紅芯大根と切り干し大根を、私が採ってきた池田町の葉ワサビとマヨネーズで和えたもの
「2種のあいがけカレー」は、
・インドの黄色いムングダルと言うちっちゃい豆の煮込みカレー
・池田町の大豆のスパイスカレー
・上に乗っているのは、うちで採れたシイタケと池田町のおからをあわせて揚げたもの
・豆乳マヨネーズと朝 採ってきたアサツキを散らしてある
・朝 採ってきたタラの芽の天ぷら
・黒米は今回は池田産ではなく福井市産を使っています。白米はうちの実家の無農薬米
説明のさいにちょこちょこ表れる、「うちで採れた」とか、「おばあちゃん」というワードがかなり心地良く響きます。更に全てを丁寧に教えてくださった最後に『ごゆっくりどうぞ。』と、優しくしめられるところが更に魅力的です。
そのうちに、最初にお逢いした2人組の方はお帰りになられまして、そのかわりに入ってこられた2人組の方から
『あら、○○さんでない。』とのご挨拶、つまり、その後も楽しいお喋りが続いたのでした。
気分良く、二種類のデザート(いちごと桜あんこのタルト・抹茶とおばあちゃんの小豆のケーキ)& ほっとゆずかりん(ゆずかりんシロップのあったかドリンク)も、食後に味逢いました。
そんなこんなで十二分に寛ぎさせていただき、ふと気がつくと今回も足を踏み入れてから二時間以上が経過しておりました。そして故郷の食材の持ち味とうま味が、店主さんの知と技でしっかりじっくりゆっくりと広がっているのが判りました。これをひとりじめするのは、あまりにも勿体ない。自然の恵みと店主さんのあたたかさに感謝申し上げます。本当に御馳走様でした。
翌日にインスタメッセで御礼を申し上げましたら
店主さんから『楽しくお話しながらお食事されていて、こちらも嬉しくなりました☺️またよろしくお願いいたします』とお返事を受け取りました。(※あとがき②)
~~~~~~~~~~~
(※あとがき①)
最近、とあるテレビ局さんのインタビューをお受けさせていただいた時にお喋りした事を簡単にまとめますと、
①『美味しいものを美味しく味逢って美味しく投稿すること』を心掛けている。
②何故、私は「味逢う」と言っているのか?
簡単に言えば、ひとつの味になるまでに何人もの技(業)が関わっているからです。でも、私にとってこの「味逢う」は、果てしない未知との遭遇だと思っています。
③福井の食の遺したいもの
越前ガニ・おろしそば・ソースかつ丼・水ようかんと言いたいところですが、我々の口に入るまで
味⇦調理⇦発酵・だし⇦食材⇦自然(風土)
と言う流れになるので、やっぱり福井の四季を充分に感ずる自然ですね。かつて、道元禅師が『春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえて冷しかりけり』と詠われた福井の四季です。そう言った意味では、私の遺したいものは『郷愁の味』になるのかもしれませんね(*^^)v
なお、自然(山川里海)からいただける幸は「おすそ分け」となりますが、やはり福井県人なので「お福分け」と言っています。
④『つまの愛』を心掛けている
「つ」は、つながる・つたえる・つづく・つくる・・・
「ま」は、まもる・まとめる・まかせる・・・
「の」は、のこす(遺す)・のみ込む・・・
「愛」は、そこに愛はあるんか?の愛、そして「逢い」
⑤『しか・はえ・ぶり』に喜ぶ
・福井に「しか」ないものに出逢った喜び
・「映え」のするもの、「生え」るものに出逢った喜び
・昔ながらの味に久し「ぶり」に出逢った喜び
ここでお判りのように、私が勝手に並べたこの①~⑤の全てに、『ココラカラ』さんが該当するのです(#^_^#)
(※あとがき②)
イソップ寓話の『北風と太陽』の話を最初に聞いた時に、人(世の中)を明るくてらす「太陽」でいたいと思いました。その後、成人になってからは「風」になりたいと思うようになりました。それがどこでどう間違えたか、北風のようにアツのある早口に行動が伴うようになってまいりまして、人を傷つける事が多くなりました。今回二度目の、『帰りましたあ~』させていただいた『ココラカラ』さんでは、その「動」の私が、「太陽」のようにあたたかく優しい店主さんのお陰で、心身共に「静」の状態になれた気がしました。
(あとがき③)
『ココラカラ』さんで、良き味逢いをさせていただいた憩いのマンデーの夜。『風間公親ー教場0ー』を観ました。その最後に流れた主題歌(Uruさんの心得)の歌詞の冒頭を、この日の物語のシメとして、タイトルに使用させていただきました。
何故かと言うと、『ココラカラ』さんの志とこの歌詞がマッチングしたからです。