1回
2022/12 訪問
極上肉料理と素晴らしいワインペアリングで至福のひととき♪
2022/12/15 更新
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以前焼肉うしごろ横浜店で絶品焼肉とワインの
素晴らしいマリアージュを楽しみましたが、
うしごろグループの中の最高峰USHIGORO Sは
さらにその上をいく完成度と誘われ、ワイン好き
メンバーで訪問。
Sの由来は、Select ・ Special ・ Stylish ・
Smart ・ Spirit （厳選した特別な食材 ・
洗練された空間 ・ スマートなサービス ・ 情熱）
とのこと。
新宿店は紀伊国屋隣のビルの中に入っていて、
全室完全個室。ゆったりしたお部屋はシックで
スタイリッシュ、個室専属スタッフが
フルアテンドでサービスを提供してくれます。
牧場・血統にまでこだわりぬき、黒毛和牛の
源流「但馬」の血統を守り続ける鳥取・
田村牧場の極上希少部位と純血但馬牛の生産者
として６代にわたる歴史をもつ岡崎牧場の近江牛を提供。
季節のあしらいも素敵な肉見せでは美しいお肉に
うっとり。
そして大きな白トリュフに目を奪われます。蓋を
取った途端、芳醇な香りが部屋中に広がり、
くらくら悩殺されました。
まずはシャンパーニュで乾杯。
・Chartogne Taillet Hors Serie
シャルドネ100%、ヴィンテージ表記はないけど、
2017年のぶどうを使用、ジャックセロスの
流れを組む造り手だそう。泡が柔らかく、
熟成感、コクがあり美味しい。
いくつかあるコースの中から今回はKコースをいただきます。
・スッポンと和牛のコンソメ
コクと旨味の結晶のようなコンソメはすっと
身体に染み込んでいく滋味深い味わい。
丁寧に作られたこの最初のスープで
お店の実力を知ることができます。
・厳選赤身と毛蟹の手巻き
鳥取県田村牧場 赤身ウチモモ35か月と北海道産の毛蟹と共に
ふわっとした毛蟹としっとりした赤身の
組み合わせはとても繊細で上品、お互いの
美味しさを惹き立てながら一体感もあり秀逸。
香り高い海苔は歯切れがよく、食べやすさも完璧。
旬野菜前菜6種
・石川県産レンコン 地がらし添え
・栃木県産 春菊のおひたし
・静岡県産 海老芋 胡麻和え
・茨城県産 ごぼうの木の芽和え
・京都 金時人参のきんぴら
・長野県産 市田柿 エシレバター
一般的な焼肉店とは一線を画すラインナップ。
１つ１つ丁寧に作られていて、どれも美味しく、
シャンパーニュが進みます。
・Louis Dornier et Fils NV Extra Dry
次のタルタルに合わせて。焼肉店で70年代の
シャンパーニュが出てくるとは感動モノ！
さすがに泡はなくなっていましたが、色は
濃いけど、ヒネ感はなく、酸が柔らかく、
すっきりしていて若々しい印象さえありました。
むしろ先に飲んだシャンパーニュの方が
熟成感があり、こちらは白ワイン感覚で
美味しくいただけます。
・厳選部位の燻製タルタル
ランプとイチボの和牛のタルタル サクラのチップで燻製
柔らかい燻香をまとった口当たりなめらかな
タルタルが口の中の温度でとろけ、キャビアの
塩味やデニッシュ生地のサクサク食感との
コントラストもよく、至極の一品。タルタルと
ヴィンテージシャンパーニュとの相性の
よさにも目を見張りました。この繊細な旨味を
活かすために選んだのがわかります。
ここでようやく焼肉がスタート。
・究極の黒タン ＆ 特選ハラミ
国産黒毛和牛のタン元 ＆ 国産黒毛和牛ハラミ
専属の熟練した焼き師が最高の状態で
焼き上げてくれます。
香ばしく焼き上げたタンは独特のサクサク
した食感、プリッとした弾力がありながらも
驚くほど柔らかく、ジューシーで旨味の
塊のような美味しさで、今まで食べたタンとは
全く次元が違います。二つにカットして、
脂の乗り方や食感の食べ比べができるのも楽しい。
ハラミは周りはサックリ、中はレアの絶妙な
焼き加減で、もちろん臭みも一切なく、
噛むと脂と肉汁が溢れ、味が濃厚。こんなに
柔らかくて美味しいハラミは初めて。
・2012 Ezio Trinchero Vigna del Noce
バルベーラ100％、1929年に植えられた貴重な
古木のぶどうを含み、栗樽、オークの大樽で
2年以上熟成の伝統的な造りだそう。タン、
ハラミの力強さに負けない果実味で、艶ぽさを感じます。
・サラダ
シンプルなサラダで口の中をリセット。
・シャトーブリアンカツサンド＆ピエモンテ産白トリュフ
近江牛シャトーブリアン45ヶ月
パンはその場で炙り、目の前でカツサンドに
仕上げてくれます。
レアで仕上げたシャトーブリアンはしっとり
きめ細かく、分厚いのに驚くほどに柔らかく、
官能的な白トリュフの香りと相まって極上の
味わい。以前うしごろで食べたヒレカツサンドを
私史上最高のカツサンドに認定しましたが、
もちろんそれを遥かに上回る美味しさでした。
・特選サーロインのしゃぶしゃぶ
目の前で一番出汁をかけて仕上げます。
熱々の一番出汁の熱でほんのり火が入った
サーロインは脂が上品でとろける柔らかさ。
中の芽ネギや添えられた舞茸がいい仕事
しています。ごまだれも供され、味変も
楽しめるのが嬉しいところ。焼肉屋という
より和食をいただきに来ている気分。
・厳選部位 焼きしゃぶ
近江牛 クリ 45ヶ月
さっと炙ったクリはおろしポン酢でさっぱりと。
・白トリュフとザブトンのすき焼き
鳥取県田村牧場 ザブトン 35ヶ月 ＆ピエモンテ産白トリュフ
濃厚な卵黄と芳醇な白トリュフの香りを纏った
ザブトンはしゃぶしゃぶ、焼きしゃぶに続く
フィナーレを飾るにふさわしい風格。美味しい
という言葉しかでてきません。
・口直し
徳島県産 白菜と胡瓜
力強い味わいの野菜を使った水キムチは
さっぱりしていて口の中をリセット。
・黒トリュフとと厳選部位の土鍋ご飯
滋賀県岡崎牧場 ヒレ35ヶ月 ＆フランス・べリゴール産黒トリュフ
白トリュフの時もそうだったのですが、これ見よがしに
トリュフを目の前でスライスせず、こちらの
会話を遮らないように部屋の隅で静かにスライス、
お料理を仕上げていくところが実に奥ゆかしい。
余熱で火が入ったヒレの旨味とトリュフの香りを
纏った土鍋ご飯は優しい味わいで、お腹が
いっぱいなのにするする食べられてしまい
おかわりまでしてしまいました。
・さつまいものパートフィロ包み 塩ミルクアイス
ミルクの濃厚さと塩気が絶妙なアイスクリームは
もっと食べたいと思ったほど。薄皮サクサクの
パートフィロに包まれたさつまいもの濃厚な
甘さにほっこり。
・2013年 Vilmart Ratafia Chardonnay
食後酒にラタフィア。とろりとした濃厚な甘さがたまりません。
焼肉というカテゴリーにはおさまらない、むしろ
肉懐石と呼んだ方がしっくりする洗練された内容で、
極上のお肉と食材を使った贅沢の極みのような
お料理の数々はいずれも圧巻の美味しさ。
最初にメニューを見た時は品数の多さに驚きましたが、
コースとしての流れもよく、上品な美味しさで
最後まで難なくぺろり。食べ疲れしないのは
お肉がいい証拠でしょう。
ワインのセレクションも並みのレストランを凌ぐ
素晴らしさで、好みや予算に応じて対応して
くれます。
派手なパフォーマンスはなく、むしろ客の会話の
邪魔にならないようお料理やワインの説明以外は
黒子に徹したスマートで丁寧なサービスも非常に
好印象。味、サービスともにグランメゾンや
料亭クラスの満足度で、デート、ワイン・食通
仲間や家族との食事はもちろん、大切な方との
会食や接待にも安心して使える1軒。
さすがうしごろの最高峰。1年の締めくくりに
ふさわしい至福のひとときでした。