食神の申し子さんが投稿した焼とり 中川(東京/恵比寿)の口コミ詳細

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食べるために生まれてきたと言って過言でない。

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食神の申し子 (東京都) 認証済

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掲載保留焼とり 中川広尾、恵比寿/焼き鳥、鳥料理、水炊き

1

  • 夜の点数:4.5

    • ¥8,000~¥9,999 / 1人
      • 料理・味 4.5
      • |サービス 4.5
      • |雰囲気 3.5
      • |CP 4.5
      • |酒・ドリンク 4.5
1回目

2018/09 訪問

  • 夜の点数:4.5

    • [ 料理・味4.5
    • | サービス4.5
    • | 雰囲気3.5
    • | CP4.5
    • | 酒・ドリンク4.5
    ¥8,000~¥9,999
    / 1人

ゆるりと会話を楽しみながら。好みや体調で柔軟に提供内容を組み替えてくれるお店。

料理は「その日のお任せコース」のみ。
訪問するとお料理を始める前にまず
「苦手なものはございますか?」と聞いて下さいます。

「すみません、レバーと砂肝が苦手で」
一瞬、緊張感が。しかし嫌な顔をなさることなく
「前菜のレバーと砂肝は〜と〜にして」など細かな打ち合わせの声が。
あまりに親身に考えてくださっているので
「いえ、今日はなんか挑戦してみたいです」と告げると
「無理はなさらず。お試しになってみるなら、まずはほんの少しだけお出ししましょう。」
「ダメそうなら他のものをお持ちします」
胸が熱くなりました。一見の客になんて良いお店なんでしょう。

このお店ならば食べられるようになるかもという願いを込めて
久々に挑戦することに。レバーチャレンジ何回めかな。

・前菜五点盛り

比内地鶏の砂肝刺
正直、砂肝を刺身でいただくというのは
食べるのは勿論ですが見るすらも初めて。
九州醤油で味が付いていて、マスタード添えが添えられています。
全く臭みがなくってコリコリとした良い食感が。
「私、これ大丈夫です、いえむしろ好きかも!」と思わず言ってしまいました。
砂肝は仕入れの鶏の状態で味付けを変えるとか。
こんな砂肝だったらいくらだって食べられる。違う味付けも食べてみたいかも。

親鳥のハツ
こちらは脂が多いので軽く炙って調整したもの。
九州醤油とこちらは山葵でいただきます。
砂肝がトロコリなら、こちらは全然異なる別のフワコリ?
同じ九州醤油を使っているのに全然別物の食材です。

赤鶏のむね肉の昆布〆
こちらは藻塩でいただきます。
とろんとした甘みが塩で引き立って
鶏肉本来の優しい味が得られます。

親鶏のささみ
表面が軽く湯引きされています。
輪郭立った鳥肝ポン酢に後からくる
ふんわりとした柔らかな甘み。
肝をペースト状にした鶏肝ポン酢は臭みなく
「え?今までの私のレバー嫌いなんだったの?」状態。

親鳥の肝刺
さあ、いよいよ私にとってのラスボス?
山うにとも呼ばれる脂の乗った肝(脂肝)をお刺身です。
もろ、苦手なレバー。
しかも苦手な雲丹の山バージョンたる異名までを持つ、
私の宿敵?のような存在、、、、しかし、これは美味しかった!
舌と上顎でしっかりとねっとり感を楽しんでも身震いする美味しさ。
ごま油の風味との相性も抜群。


祝・レバー嫌いの私が生の鶏レバーを美味しく楽しめた記念日


ということで私が大丈夫であることを知るや、
もちろんお試し以外の正式な量も追加で提供してくださった上で
「後の方に他の変わった部位も試されてみますか?」のお言葉。


嬉しい!
多分、ここでなら何でも食べられそうな気がする。
こんな風に相手が何が苦手か、
何が好きかによって臨機応変にコースの内容は
会話の中で変っていくのでしょうね。

滋賀淡海地鶏の鶏もも炭火焼
お次は炭の火力を一時的に上げてパリッと仕上げた皮に包まれたもも肉をお箸でいただきます。
中は程よいミディアムレアのピンク色。
一切れ口の中に放り込めば、カリッとした食感とともに良質な鶏脂が口内にほとばしります。
「滋賀の養鶏所まで行って選んだんですよ」と大将。
お好みで酢橘やポン酢でと言われましたが
鶏本来が持つ脂の旨味だけで十分、酢橘の入る余地を感じませんでした。

伊達どりのもも串
同じ腿肉ながら、また違う味。
香ばしいい皮、対照的な柔らかい肉、
少しボリューム大きめの身をぱくっと口で外して頬張りながら
異なる食感の競演を口の中で楽しみます。

鴨とせせりのつくね串
つくねは軟骨など一切入らないシンプルな味。
互いが持つ旨味を凝縮させており黄身などにも頼りません。

赤鶏笹身の山葵串
焼き加減の絶妙さたるや。
笹身のもつ甘みとわさびの対比が心地よいですね。
笹身ってこんなに豊かな味なのかと再認識させられますね。

やげん軟骨
焼き加減と塩加減が最高すぎて
薬味等全く入る余地なし。

腺胃(線胃・砂下)
希少部位ですね。初めていただきました。
濃厚な味わい。
シコシコとした良い食感、味のある脂
焼酎が欲しくなります。

縁側(砂肝の縁)
こちらも、ひと串で鶏3羽分という希少部位。
既にこちらのお店で砂肝を克服した砂肝嫌いな私が
ひとかみ噛みしめるごとに”うん!””うん!”と唸ってしまった味わい深さ。
ハツでも砂肝でもない、全く別物の味に感動しながら
新しい扉を開いて、どんどんと新境地を訪れている感じ。

食道(気管)
さえずりとも呼ばれるらしいですね。
こちらも希少部位。
プリプリとした歯ごたえは
皮の味をもっと深く厚くしたような。
最後のひと串にふさわしい、とても美味しい内容でした。

〆は親子丼。

黒山椒をかけて後、さらに蓋をして香りを閉じ込め、
全体になじませてから、ゆっくりと頬張ります。
満腹なはずなのに、いつの間にかペロリ。

食べ終わった後のはち切れんばかりのお腹をさすりながら
それでも心に残るのはこのお店に出会えて良かったという充実感。
書いている間にもう一度、味を思い出しに行きたくなる
脳内に深く深く刻まれた良い体験をしました。

これでコーヅ6000円は安い!

大満足な夜でした。


  • 金盃には満月が浮かぶ細工が

  • 比内地鶏の砂肝刺

  • 親鳥のハツ

  • 赤鶏むね肉の昆布〆

  • 赤鷄ささみ・鳥肝ポン酢

  • 脂肝(山うに)胡麻油

  • 滋賀淡海地鶏の鶏もも炭火焼

  • 伊達どりのもも串

  • 伊達どりのもも串

  • 純米・出雲富士(島根)

  • 鴨とせせりのつくね串

  • 鴨とせせりのつくね串

  • 赤鶏笹身の山葵串

  • やげん軟骨串

  • 椎茸串

  • 腺胃(線胃・砂下)

  • 芋焼酎もぐら(鹿児島県)

  • 縁側(砂肝の縁)

  • 縁側(砂肝の縁)

  • 食道(気管)

  • 親子丼は黒山椒をかけて

  • 親子丼

2018/10/05 更新

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