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上質な黒あわびは敢えて薄く切って、十四代の日本酒で割ったあわびの出汁と共に。出汁はグラスで
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噴火湾の毛蟹
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ぼたん海老をすりつぶして頂く
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対馬の穴子
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淡路の鯛をづけにして
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トロ
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ヅケ
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こはだ。しめ方が穏やかでとっても私好み♬
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徳島の赤うに
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煮穴子
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お話される大将はとても優しく穏やかで、しかし、料理に向かう姿はストイック。
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お寿司を握る集中した姿はモノクロが似合う。
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東京四ッ谷の鮨三谷。
何年か前に
必死の思いで遥か先の予約にこぎつけ
私は2年後の訪問を楽しみにしておりました。
そうなんです、
予約してもその当時の訪問は2年後。
ちなみに現在は
超常連さん以外は4年待ちとも。
そして待ち構えていた2年が経ったその日、
三谷さんは大病を患い、
この日の営業はできないとの連絡、
予約は夢まぼろしとなってしまいました。
その後、大将は一度復帰されるも
またもや休業を余儀なくされ、
私が訪れるチャンスも
まったくないままに。
そんな幻のお店ではありましたが
今回ありがたくもお誘いを頂き、
大興奮の訪問。
patek さん、
呼んで下さいまして、
ひたすら感謝、感謝でしかありません。
お世話になりました。ありがとうございました。
その日頂いたメニュー。写真はその一部。
☆黒あわび、十四代のお酒で割ったあわびの出汁をグラスで。
☆毛がに
☆ぼたん海老をすりつぶして
☆勝浦のかつお
☆対馬の穴子
☆大トロ、中トロ、赤身の3種ブレンドしてヅケ
☆ガルーアのキャビアをフライで
＜ここから握り＞
☆淡路の鯛をヅケ
☆しんいか
☆しんいかのげそ
☆北海道の戸井のトロ
☆赤身をのりで巻いて
☆ヅケ
☆こはだ
☆いわし
☆徳島の赤うに
☆筋子の巻物
☆煮穴子
☆かんぴょう巻きをお揚げにいれて
☆玉子
最後は抹茶をたてて頂いて終了です。
大将はすっかりお元気なお姿。
色々とお話を聞かせてもらうと
やはりご病気を克服されるのは
大変だったご様子。
よくよくお聞きすると
休業の当時
手術を明日に控えたその日、
お子様のご懐妊を知ったとのこと。
初めてのお子様らしく
大手術の直前に聞かされた喜び、
それはそれは病気を乗り切る大きな励みになったことは
用意に推測できます。
そしてここまでお元気になられた現在。
子供の誕生を語るとき
こんな風に語られることがあります。
子供の魂は
自らが父母を選んで
その夫婦の元にやってくると。
手術の直前に
三谷さんの子供として
父の子供を選択した、そのお子さまの魂。
三谷さんのその後のご活躍を思うと
お子様は
父を助けるために
この世に生を受けたと思わざるを得ません。
あのご病気で休業された時、
周りからたくさんの声が聞こえて来ました。
もはや三谷さんは
お仕事ができないかも知れないと。
この日忘れられないお食事を体験できた今、
どうしても私には
お子様の魂が三谷さんの復活を後押ししたように
そう思えました。
ご病気で大変だった過去を
全く想像できません。
父と子の強く結ばれた「えにし」の物語に
深く感動したひとときでありました。
この日、鳥肌立つようなお食事に出会え
素晴らしい素材で我々を魅了されました。
そして何よりマリアージュの感動(´▽｀)
美味しいお寿司と元気いっぱいの大将のお姿。
やはり三谷さんのお子様は
その日を選んで三谷さんの元にやって来たに違いない。
三谷さんが
益々お元気でいらっしゃいますように、
そしてお子様が立派に成長されますように。
ひたすらお祈り申し上げます。