「バー」で検索しました。
1~20 件を表示 / 全 43 件
1回
バーの名店「サヴォイ キタノザカ」さんで一杯。カウンター越しに木村さんが作ってくださったのは、マティーニをベースにした一杯。シンプルながらも凛とした佇まいで、グラスを持った瞬間から背筋が伸びるような雰囲気があります。 透明感のある液体に浮かぶ氷、その中で艶やかなオリーブがアクセント。口に含むと、キレのあるドライさの奥から、ほんのり柔らかな丸みが顔を出し、時間をかけて広がっていく余韻が心地よい。バーの静謐な空気感も相まって、日常からすっと切り離される瞬間でした。 こちらの「サヴォイ」系列は神戸に複数店舗がありますが、どこもバーテンダーさんの技術と人柄でファンを惹きつけている名店。木村さんも気さくに会話を交えつつ、一杯ごとに違う表情を見せてくださるので、初めてでも安心して楽しめます。 気づけばグラスの氷がゆっくり解け、時間の流れも緩やかに。
2025/09訪問
1回
銀座6丁目、地下にひっそりと佇むBar 耳塚。華やかな通りから一歩入った先にありながら、扉を開けると空気がすっと切り替わるような、落ち着きと緊張感が心地よいバーです。 まずはジントニックから。ライムの香りが立ちすぎず、ジンのボタニカルをきれいに引き立てるバランス型。派手な演出はなく、あくまで端正で、最初の一杯として申し分ありません。続いていただいた洋梨のマティーニ。口に含んだ瞬間に広がる洋梨のやさしい甘みと、後半にかけてのキレの良さが印象的で、「フルーツカクテル=甘い」という先入観を良い意味で裏切られます。 お酒に添えられたチョコレートも秀逸。数種類が少量ずつ盛られており、それぞれカカオ感や甘みの方向性が異なるため、カクテルとの相性を試しながら楽しめるのが嬉しいポイント。特にビター寄りのチョコは、マティーニの余韻と重なり、自然とグラスが進みます。 落ち着いた大人の隠れ家としてふさわしい一軒。 カウンター席中心のこぢんまりとした空間ながら、洗練された雰囲気が心地よい。バーテンダーの手際よい所作と穏やかな接客が、居心地の良さを一層引き立てる。 カクテルは一つひとつ丁寧に作られ、クラシックな一杯からオリジナルまで、どれも完成度が高い。特にフルーツカクテルは、旬の素材を活かしたバランスの良い味わいで、アルコールの強弱もリクエスト可能。ウイスキーのセレクションも豊富で、バー初心者から愛好家まで楽しめるラインナップ。 銀座の喧騒を忘れ、洗練された一杯を楽しめる贅沢な時間を過ごせる。 オーナーバーテンダーの耳塚史泰氏が営む洗練されたバーです。耳塚氏は、銀座の名店「リトルスミス」で長年の修行を積み、2011年の全国バーテンダー技能競技大会で総合優勝、翌年のIBAワールドカクテルチャンピオンシップではアフターディナーカクテル部門で世界一に輝くなど、輝かしい経歴を持っています。  店内は、重厚感のあるインテリアと控えめな照明が落ち着いた雰囲気を醸し出し、カウンター席とテーブル席が配置されています。 耳塚氏の温かみのある接客と確かな技術により、初めて訪れる方でもリラックスして過ごせます。
2025/12訪問
3回
祇園の夜に、静かにグラスを傾けたいと思ったらここに。花見小路の喧騒を少し離れた先にある祇園サンボアは、扉を開けた瞬間に空気が変わる、大人のためのオーセンティックバー。照明を落とした店内と、奥に配された小さな中庭が、自然と背筋を正してくれます。 この日はウイスキー中心に。グレンロセスの長期熟成や、ハイランドパークのカスクストレングスなど、年代・個性ともに魅力的なボトルを淡々とサーブしてくれるのが心地いい。アルコール度数の高さや樽の違いも、必要なことだけを端的に教えてくれるので、知識がなくても安心して楽しめます。 一口含むと、香りの立ち方、余韻の伸び、グラスの温度まで計算されているのがよく分かり、思わず会話が途切れる瞬間も。BGMも控えめで、時計を気にせずグラスと向き合える時間が流れます。
2025/12訪問
1回
福岡・中洲にある「ハート・ストリングス」。プレートに盛り付けられたチョコレートとドライフルーツの組み合わせは、見た目にも美しく、目でも楽しませてくれます。 濃厚でほろ苦いチョコレートは、食べるたびにその深い味わいが広がり、甘さと苦みのバランスが絶妙。ドライフルーツとの相性も抜群で、甘酸っぱいフルーツがチョコレートの豊かな風味を引き立てています。オレンジやフィグ(いちじく)のドライフルーツがアクセントとなり、食感の違いも楽しめました。 落ち着いた雰囲気の店内で、ゆっくりとデザートを楽しむことができます。
2025/06訪問
1回
こんな場所にバーがあるの?という噂になった、西麻布の住宅街を歩いた先のバー。通りからはまったく気配が感じられない扉の先に広がっていたのは、サイタブリア バー。 看板も控えめで、非日常へと誘う静けさが、訪れる前から気分を高めてくれる。 ウイスキーをロックでいただきました。丸氷が美しくグラスの中に沈み、静かに溶けていく様子を眺める時間もまた贅沢。スタッフの所作も流れるように美しく、飲み物を運ぶ音や話し方のトーンまで洗練されています。 内装はモダンで、余白を生かしたデザイン。照明は抑え気味で、カウンター越しに交わされる会話が自然と小さくなるような空気感。BGMも心地よい音量で、喧騒から解き放たれたような安心感があります。周囲には外国人のゲストや、落ち着いた雰囲気のカップルがちらほら。静かにグラスを傾けながら、それぞれの時間を楽しんでいるようでした。 カクテルやウイスキーのラインナップは幅広く、マスターに相談すれば好みに応じて提案してくれます。この「会話から始まる一杯」が、バーという場所の醍醐味だと改めて感じさせられました。 派手さはないけれど、静かな余韻が長く残る、そんな夜。美味しい食事の後に、最後の1杯を丁寧に楽しみたい時にこのバーのように主張しすぎないけれど確実に記憶に残る場所を知っていることが大人ということなのかもしれない。
2025/05訪問
1回
食べログ カレー WEST 百名店 2024 選出店
北浜、なにわ橋、堺筋本町/カレー、バー、居酒屋
大阪スパイスカレー文化のパイオニア的存在とも言えるコロンビア エイト 北浜本店。平日昼間から行列ができる人気店で、初訪問の方はまずその独特なスタイルに驚かされるかもしれない。ビルの2階にある細い階段を上がると、そこにはまるで秘密基地のような異空間が広がっている。 看板メニューはキーマカレー。といっても、いわゆる挽肉ゴロゴロの濃厚タイプではなく、さらりとしたルーに複雑なスパイスが香る、軽やかで品のある味わい。真ん中にご飯がこんもりと盛られ、その上に青唐辛子とたっぷりの玉ねぎがトッピング。ビジュアルからして個性的だが、一口食べるとその独特のバランスに納得する。 セットで供されるフルーツジュースもこの店ならでは。カレーを食べ進める間に口の中をリセットする役割を果たし、また次のスプーンへと自然に導かれる不思議な相棒。これがまたクセになる。 食べ方にもルールがあり、最初はフォークのみで、途中からスプーンも解禁という演出付き。こうした細かいこだわりも、この店のカルチャーとしてファンを引きつけている要素のひとつだろう。 決して派手な味ではないが、食べ終えた後の満足感が深く、じわじわとクセになるタイプのカレー。食後に「またすぐに来たい」と思わせてくれる、数少ない一軒。
2025/04訪問
1回
浅草と両国の間、下町エリアに突如現れる“肉の聖地”。その名も「シェイクツリー」。ここでは、もはや“ハンバーガー”という言葉を超越した一品が待っています。 名物「ワイルドアウト」は、バンズの代わりにパティで具材を挟む、肉×肉×肉の直球勝負。バンズレスなスタイルは、低糖質志向の方にもじわじわ人気が広がっているのだとか。 今回いただいたのは、チーズやトマトを挟んだ王道スタイルのワイルドアウト。ナイフとフォークでいただくボリューム満点の一品は、肉の旨みがダイレクトに響いてくる力強さ。特に粗挽きのビーフパティは、外は香ばしく中は肉汁ジューシー。特製BBQソースとの相性も抜群で、食べ進めるほどに背徳感と幸福感が交互に押し寄せてきます。 フレンチフライは別添えで、カリッとした細身タイプ。ピクルスの酸味が口直しにちょうどよく、飽きずに最後まで完食。見た目は完全に“映えバーガー”ですが、味わいはしっかりクラフト感があり、バーガー好きなら一度は訪れておきたい名店です。 食べログ百名店常連、週末は行列覚悟。
2025/06訪問
1回
人形町の夜をゆっくり過ごしたい時に立ち寄る一軒、「バー ヴィクターズ」。 雑居ビルの2階、控えめな看板を目印に階段を上がると、そこには木の香りと低めの照明がつくる上質な空間が広がります。L字のカウンターに腰を下ろすと、目の前には見事なボトル棚。バーボンやスコッチはもちろん、ジンやグラッパまで並び、店主のこだわりが一望できます。 グラスを傾ける前から、すでに気分が高まる。そんなバーです。 この日はまず、ハイボールを。ウイスキーはジャックダニエルのシングルバレル。重厚ながらキレがあり、氷の角が溶けるごとに香りが変化していく。静かに流れるジャズをBGMに、時間の流れがゆるやかにほどけていきます。 2杯目はジントニック。数ある中から選んでくださったのは、ハーバルな香りが印象的なロンドンドライ。ライムではなくグレープフルーツピールを添えるあたりに、バーテンダーの繊細なセンスを感じます。 話しかけすぎず、放っておきすぎず、ほどよい距離感の接客も心地よく、常連の方が多い理由がわかります。 人形町という土地柄もあってか、派手さよりも“静かに浸る”ことを楽しむ大人の空間。 飲み足りない夜の締めに一杯、または食後に気持ちを整える一杯に、ちょうど良いお店です。
2025/10訪問
1回
広島・流川の片隅にある小さなバー「Bar 真夜中は別の顔」。その扉の奥には、静かな時間とウイスキーの香りが漂う、大人の隠れ家が広がっていました。 この日は、グレンリベット12年・ファーストフィル・アメリカンオークなど、ウイスキーを中心に注文。通常の12年と比べ、ファーストフィル由来のバニラ香とウッディな厚みがより豊かに広がる印象で、余韻にはアプリコットのような軽やかな甘さが残ります。おつまみには個性的なチョコレート2種。ひとつは幾重にも重なる層のダークチョコ、もうひとつは鮮やかなマーブル模様のホワイト系。いずれもウイスキーとの相性を見越した構成で、ウイスキーの香りを引き立てながら、余韻に奥行きを与えてくれました。 棚に目をやると、「シングルモルト大全」や「リアルシガーガイド」、さらには「チョコレート語辞典」まで。ウイスキーだけでなく、葉巻やチョコに至るまで、店主の審美眼とこだわりが読み取れるラインナップです。 店名にある“真夜中は別の顔”はシドニー・シェルダンの小説に由来しているようです。ただ飲むだけのバーではなく、誰かと語らうもよし、一人で思索を巡らせるもよし。BGMや照明の柔らかさにも店の哲学が感じられ、広島の夜に静かに寄り添ってくれるような存在でした。
2025/06訪問
1回
京都駅からほど近く、静かで洗練された空気が流れるTHE THOUSAND KYOTOの2階。その奥に静かに佇むのが「TEA AND BAR」。名前の通り、昼は上質なお茶を、夜はしっとりとしたバータイムを楽しめる、大人のためのサロンのような空間。 天井が高く、ガラス越しに柔らかな光が差し込む店内は、ホテルの中とは思えないほど落ち着いた雰囲気。椅子の座り心地や照明のトーン、器の手触りに至るまで、すべてに上質さが漂う。静かに流れる音楽に耳を傾けながら、ゆっくりとお茶やお酒を楽しむ時間は、旅の一場面としても記憶に残る。 こちらでいただいた和紅茶や煎茶のセレクションは、どれも香り高く、淹れ方にも細やかな気配りが感じられる。お茶菓子とのペアリングも楽しく、抹茶のガトーや和素材を活かしたスイーツは甘さ控えめで品がある。時間帯によってはアフタヌーンティーセットも用意されており、見た目の美しさと味の繊細さがしっかりと両立している印象。 ふっと力を抜いて心を整える場所としてぴったりの空間。華美ではないけれど、丁寧な時間が流れている。それこそがこの場所の最大の魅力かもしれない。
2025/03訪問
1回
銀座の名門バー「テンダー」にて、伝説のバーテンダー・上田和男氏にカクテルを作っていただく、まさに至福のひとときを体験しました。 写真はキングス・バレイ。グラスに注がれた瞬間、淡いブルーの輝きが目に飛び込み、凛とした存在感を放ちます。シェイカーを振る姿は無駄がなく、長年磨かれてきた技と気迫が伝わり、見ているだけで心が躍ります。口に含むと、柑橘の爽やかさとスピリッツの厚みが絶妙に調和し、シンプルでありながらも奥行きのある味わい。まさに「王の谷」という名にふさわしい、堂々としたカクテルでした。 店内は落ち着いた雰囲気で、背後に並ぶボトルの数々が圧巻。居心地の良いカウンター越しに、世界に誇るバーテンダーの仕事を間近で拝見できるのは、銀座ならではの贅沢だと感じます。 格式ばった堅苦しさはなく、それでいて一杯ごとに流れる時間は芸術のよう。バーテンダー文化の真髄に触れられる場所として、バー好きには一度は訪れてほしい一軒。