2回
2022/02 訪問
今、円山界隈で一番勢いがあるお寿司屋と言えるかもしれないお店です
各種SNSで名前を聞く事が多くなってきたしののめさんに初訪問です。
前々日まで大雪で千歳便は全便欠航、JRも札幌駅発着全便運休などというニュースが出ていたので行けるかどうか不安でしたが、何とか行く事が出来ました。
宿泊ホテルからタクシーで向かったのですが、雪で道幅が狭くなったりしているせいかかなりの渋滞で少しばかり遅れましたが、無事にお店の到着しカウンターに着座です。
まずは無難にビールからスタート。
程なくしておつまみからおまかせコースのスタートです。
この日のラインナップは…
・水ダコの刺身 ポン酢と梅ダレで
水ダコと一緒に出てきた梅ダレがめちゃくちゃ美味しかった!
白身につけても美味しいだろうな~と思いながら食べてました。
・毛ガニ入り春巻き
揚げたて熱々、鮨屋で春巻きは意表を突かれました…
・スミイカのカラスミ和え
イカが柔らかい、そして和えているカラスミですが、細切りも一緒に和えられておりカラスミの多さにびっくり!その美味しさに2度ビックリです。
思わず、2杯目のビールが残っていましたが日本酒を頼んでしまいました笑
・のどぐろ松笠焼き風
のどぐろ自体の美味しさはもちろんですが、鱗を乾燥させて砕き、それを皮にまぶして一緒に焼くというアイデア満載の一品。
松笠焼きとまでは行きませんが、鱗の美味しさと食感も味わえてとても美味しかったです。
・あん肝 奈良漬添え
もうこれは定番中の定番、美味しくないわけがないです。
・アワビ肝ソース和え
こちらも定番っちゃ定番かな?
各店で肝ソースが違うのでそこを感じながら食べると楽しいです。
最初からソースの下にシャリが隠れているのでそれと共に頂きました。
まずはおつまみのターンでした。
たぶん、前々日までの大雪の影響で良き仕入れが出来ていないと思われますが、その中でも工夫をしながら精一杯の料理を出してくれて、どの品もかなり美味しく、おつまみらしく酒が進む味わいだったのが印象的です。
ここからは握りタイムという事でおしぼりとは別に指拭きが出てきます。
この辺の気遣いも良い感じです。
・スミイカ
イカの甘みと食感がよい感じでした。
・ホタテ(根室)
この日で一番美味しく感じた一品
切っつけに工夫を凝らしていて、サクサクした感じというか何とも不思議な食感が楽しかったなぁ
・サクラマス
サクラマスの上品な味がたまらんかった
・中トロ(塩釜100kg)
中トロらしい脂の甘さと鮪の程よい酸味が楽しめた一品、もう少し寝かせても美味しいだろうな~
・締めサバ
軽めの締め方でサバの美味しさが引き立っていました。
個人的にはここ最近で一番美味しいと感じた締めサバです。
・白魚
春を先取りという事でこちらに提供される直前まで桜の葉で包んであり、食べるとふわりと桜の香りが鼻と喉をくすぐる一品でした。
・名物TKG
シャリと溶き卵をよく混ぜ、漬けマグロを乗せたスペシャリテともいうべき一品
卵でコーティングされたシャリがとても滑らかで飲み物の様にスルスルと入っていきました。
・ウニ(北方四島)
軍艦ではなく握りスタイルで、手に直接乗せてくれます。
ウニの量たるやかなりの大きさです。
そして口に入れた瞬間にウニの甘みが押し寄せてきて、至高の時を味わえました。
・穴子の海苔巻
ふわりとした煮穴子の握りを海苔で巻いて頂きました。
・味噌汁
海老出汁のきいたホッとするお椀でした。
・干瓢巻
最後は干瓢巻で〆
干瓢を久しぶりに食べた気がします。
・玉子焼
いわゆるカステラ玉子、最後の最後、美味しく頂きました。
・金柑
金柑の甘煮、、、食べる事に夢中で写真撮り忘れました(><)
おつまみ編の後は怒涛の握りタイムへ…
程よく酸味が抑えられた赤酢のシャリがネタを殺す事なく最後まで美味しく食べる事が出来ました。
直前の大雪の影響かニシンや白身など普段出るようなネタもこの日に限っては出てきていないのですが、つまみ同様、今仕入れられるネタを最大限に美味しく食べさせてくれた気がします。
呑んだお酒のラインナップだけ…
・生ビール2杯
・南
・上川大雪彗星
・三千盛
・常山
・梵
これだけ食べて飲んで2万円でお釣りがくるんですからコスパは最強クラスです。
コスパという点はもちろんですが、魚の種類が揃う日に改めて行ってみたいと強く思いましたし、逆に仕入れが厳しい状況でもこれだけ満足度の高い時間にしてくれる中原さんの腕は今、一番勢いがあると言える方だと改めて思いました。
ぜひ札幌でお寿司を探している方は食べログから予約も出来ますし、しののめさんはお勧めですよ!
2023/02/10 更新
2年前の冬に訪問したのですが、その際は大変な大雪の後で仕入れが満足に出来ていないと思われる状況だったので再訪しなきゃ本当の良さはわからんと思いながら2年半、、、ようやくの再訪でした。
円山エリアからちょっとだけ離れたビルの2階にあり、ピンスポが当たる白木の表札だけが目印
中に入るとL字型のカウンターで広めに配置された8席ほどの空間です
まずはビールで喉を潤しながら、料理を待つ事に。
最初に出てきたのは岩内のタコと仙鳳趾産牡蠣の糠漬け
牡蠣を糠漬けするとは…食べてみると糠の香りはあまりせず、脱水だけされていて旨味が凝縮された牡蠣になっていました。
食べるのがもったいないほどの美味しさ、、中原大将、益々実力が上がってきているようです。
このままつまみシリーズで…
カツオ(気仙沼)
アワビ 酒と昆布炊き
ボタンエビ塩麹漬け
ツブと蓴菜、枝豆、オクラの土佐酢
あん肝(余市)
とこれでもか!というくらい酒に合うつまみを出してもらいました。
夏らしく蓴菜、枝豆、オクラを酢のものにしたり、ぷりっぷりのボタンエビを塩麴で漬けて旨味を凝縮させたりと工夫を凝らしたものが多く、ここでも大将の実力をいかんなく発揮しています。
あん肝はさっぱりと仕立てられていて、日本酒を飲みながら山盛り食べたいくらいの美味しさでしたしね^^
とここで新生姜で作ったガリと指拭きの登場
この指拭きが乗ったお皿がまた遊び心に満ちていて良かったんです。
九谷焼の様に見えるお皿ですが、指拭きをずらすとまさかの孫悟空が現れました笑
で、いよいよ握り編のスタート!
アオリイカ
ブリ(羅臼)
シマアジ(おおいた)
道産のブリはすっかり市民権を得ましたね~、ちょっと前までは北海道では獲れなかったのに今では必須なネタになりつつあります。
続いては…
バフンウニ(利尻)
鉄火巻
中トロ
ウニは軍艦などにせずに握りで手渡し!
味が濃く、甘みと旨味たっぷり、利尻昆布をたくさん食べたウニなのかな!?なんて思ったり笑
そしてここ東雲さんのスペシャリテ的な存在が登場です。
ニシン(根室)
この鱧の様に骨切された分厚いニシンをボックスの様に握るスタイルは東雲さんの十八番ともいうべき握り
この時期のニシンなのに脂乗りも最高、そしてあの厚みの通りに食べ応え、食感すべてが最高の握りでした。
ラストスパートは…
北寄貝(根室)
イクラ味噌漬
最近、イクラを味噌漬けで出すお店増えてきましたね~
西京漬け風なのであまりくどく無く、イクラの旨味を凝縮した一品でした。
で最後に…
干瓢巻
玉
海老出汁の味噌汁
でフィニッシュ!
品数としては18品+味噌汁と少なく感じるかもしれませんが、実際はそんな事はなく満足度も満腹度も高い構成です。
この日飲んだお酒は…
生ビール
米焼酎ソーダ割
紀土
鳳凰美田
大那
やまたのおろち
というラインナップで計6杯
日本酒は全てお任せで出して頂きました^^
円山界隈で勢いに乗るお店らしい満足感を得る事が出来るお店でありながら、お酒を飲んでも3万でお釣りがくるお得感!
中原大将が寡黙な方なのか、あまり会話などなく進んでいくのでサービス面は少し落としましたが、それでも内容やコスパなどを考えると是非一度は行ってみて欲しいお店なのです。