1回
2016/04 訪問
季節感のある抜群の料理＆心地良い空間。広尾の正統派リストランテ。
2016/06/08 更新
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４月のちょっとした記念日で初訪問。
広尾駅からちょっとだけ歩くイタリアン。
イタリアの北部を旅行をしようと思い立ち、
せっかくだから美味しそうなお店を押さえておこうということで、
いくつか予約したうちの１件が「レカランドレ」。
色々調べていると、そのカランドレでシェフを経験した人が
やっているお店が広尾にある（！）ということを知り、
今回来てみることにしました。
通りに面してるのですが、
入り口はビルの脇道を入ったところ。
そんなに広くはないですが、扉を開ければ
そこには上質な空間が広がっています。
今日のメニュー構成
Stuzzichino
イカスミとジャガイモのスープ・カプチーノ仕立て
ホタルイカのサラダ仕立て・卵黄のヴィネグリットソース
オナガダイのバポーレ・パプリカソース・生ウニとオレンジの香り
よもぎのリゾット・トキシラズのマリネとイクラ添え
馬肉のラグーソース・グリーンピースのニョッキとサマートリュフ
バジル風味の仔牛のミラネーゼ・ハイビスカス風味のポルト酒ソース
ドルチェ＆カフェ
ワインはもちろんスパークリングに始まり、
その後はペアリングで合わせていただきます。
さて料理。
イタリアンでモダンとかオーセンティックって
フレンチほど明確なイメージも無いような気がしますが、
こちらは王道のイタリアンの「型」をちゃんと踏まえつつ
全部が期待を超えるよう進化しているようなイメージ。
メニュー構成自体もそうですし
どの料理も元型を感じられるものが中心であり、
ちゃんと拠り所があってちゃんと美味しい。
一方素材で言えば訪問したのは４月末と春でしたが
大きなホタルイカを主役にしたサラダ、
オナガダイを使った魚料理（ヴァポーレ）、
香りの良いよもぎと「トキシラズ（春にロシアに北上する鮭）」のリゾット等、
どれもこの季節らしい素材を引き立てた構成。
前菜は特に季節を感じることが出来る内容になっています。
カランドレでは肉部門のシェフ、という話だったので、
メインに対して期待は高かったのですが、
期待を裏切ることなく流石に抜群でした。
この日はミラネーゼ（ミラノ風）の仔牛だったのですが
ミラネーゼと言いつつカツレツ的な厚さでは全然なくて
肉厚でジューシーな仔牛に、ハイビスカスの香り高いポルト酒ソース。
意外とボリュームがありましたがペロリと平らげました。
あとデザートで特に印象的だったのが
ココナッツムースとパイナップルのパートブリック包み。
パートブリックとは何？と思いましたが
薄いクレープ状の皮で美味しかった。
もちろんデザートワインまで頂いて最後にカフェ。
お店の紹介としては「モダン・イタリアン」とのことですが、
個人的には１皿１皿にどれもイタリアンの元型が
感じられる王道感があって好みでした。
どの料理も印象に残るフックがあり、
季節も感じられ、ちゃんと美味しい。
前菜からカフェまでどれも隙なく大満足でした。
お店に関係ないですが、おかげさまで
カランドレへの期待感も高まります。
にしても広尾はイタリアンもフレンチも激戦区。
そんな中でもここは間違いなく秀逸！だと思います。