4回
2021/01 訪問
トーキョーオリジナル ダルバート
休みの割に早起きして上経し向かったのはスリマンガラム。
お店の1周年記念。
マハさんには10時に来いと言われたけど、
「そんなの早すぎるだろ」と、10分前に着いたら長蛇の列。
厳かな儀式が行われているだろう様子が前方から伝わる。
どう考えても2時間は待ちそうだ。
流石は東京ナンバルワン チェティナードレストラン。
いう通り早く来てお祝いしたかったな。
申し訳ない気持ちが出つつ、ご挨拶だけ店を後にした。
ついでというわけではなく、どのみち、年明けの挨拶をしたいと思っていた、オールドネパールへ歩いていく。
ちょいと人を待つ間にハートランドとアチャール盛り合わせ。
塩気と酸味で酒が進んじゃう。
ダルバートは初めましてのキーマカレーをチョイス。
相変わらず、彩豊かな副菜が綺麗な一皿。
見た目だけじゃなくて、きちんと食感や味の役割も違うのでこれらの副菜を絵の具として、カレーとバートというキャンパスをどう仕上げていくかが非常に楽しみだ。
キーマはかなり粗挽きでお店で手挽きなのき。
他ではなかなか味わえないゴロゴロとした食感。
スパイスの利かせ方は最低限なのにきちんと美味い。
ちょっと、お手本にしたい。
プレートの中で一番好きだったのはジャガイモとナスのタルカリ。
焦がしたメティのスモーキーさでうっとり。
じゃがいも、茄子がトロりと仕上げてあるに、青豆はポリポリとした食感をわざと残している。
インド料理がちゃんと作れる食べ歩きストの友人ときたけど、時々黙っちゃうくらい美味いし、考えさせられちゃう。
2021もよろしくお願いします。
2021/01/03 更新
2020/07 訪問
通常利用外口コミ
この口コミは試食会・プレオープン・レセプション利用など、通常とは異なるサービス利用による口コミです。
裏側から
プレオープンで食べに行ったら、スカウトされた。
一日限定、皿洗いとして笑
流石は話題のお店。
オープンからL.O.までフル回転で洗っても洗っても追加される洗い物。
ここは賽の河原か。
あのピカピカの大きなターリーが重くて、最後、指千切れるかと思った。
しかし、中から見る人気店のプロシェフの動きは感動しちゃうね。
仕込みから、調理から、盛り付けから。
自分が如何に素人かと痛感してしまう。
賄いで水牛、山羊、グゥンドゥル、アチャールオールスタープレート。
特に山羊、やっぱ旨いわ。
何かミルキーなんだよね。
値段が高いというレビューが他にあったけど、良い材料を使っているし、それを最大限に活かすべく、手の込んだ仕込みをしている。
それを伝えきれないというのは、作り手として悲しいことだろうけど、一方、ぺろりと平らげ、その場で人数を増やして夜の予約を即決する方もいらしたり。
飲食店とはかくも難しき。
2020/07/13 更新
2020/07 訪問
通常利用外口コミ
この口コミは試食会・プレオープン・レセプション利用など、通常とは異なるサービス利用による口コミです。
東京ナンバルワン ダルバート
オープンする前から話題沸騰していた、期待の新店「オールドネパール」が満を侍して、豪徳寺にオープン。
駅からすぐそばで、あまりの溶け込み具合に見過ごしてしまいそう。
大きな扉と、自然発酵中の自家製アチャールの瓶詰め達がお出迎え。
如何にも手作業で丁寧にペンキが塗られた内装は温かみにあふれ、なんだかとても落ち着く。
今日は友人と二人で来店。
ネパールアイスとクラフトコーラで乾杯。
今日はダルバートのみで、その中でメインをどうするかという選択になる。
カシコマス+ククラコマス(山羊とチキン)のノンベジをチョイス。
大きな厨房の中を素早く動きまわり、一人で調理するRyoシェフが見られる特等席でその時を待つ。
大きなピカピカのターリーに色とりどり、さまざまなアチャールたち。
食べる前から興奮が収まらない。
食欲がそそられる。
まず、それぞれを少しずつ食べつつ、バスマティと合わせて食べてみる。
最小限のスパイス使いで最大限に素材の良さを引き出す、ネパール料理のシンプルさが体現されていて、思わず、声に出して、「うまっ。うまっ!!」と繰り返してしまった。
新大久保、大久保の価格競争型ダルバートとは趣の全く違う、
豪華なダルバート。
苦味、塩味、辛さ、旨味、色々な味がメリハリがきいていて、美味い。
東京ナンバルワン ダルバートが食べられる店、誕生しました。
今後、このアチャールをつまみに酒が飲める方向性にしていくということで、今からそれが楽しみ。
2020/07/02 更新
とあるイベントの打ち上げとして、アルコールペアリング・ディナーコースを予約。
ディナー利用は初めて(お昼は来たことがあったが、それも1年半前と随分時間が経ってしまった)。
こちらのディナーコースに関し、興味はかなりあっていきたいという気持ちはずっとあった。
ただ、シェフである本田さん(実際はリョウくんと呼ぶ仲だけど)の腕が確かである事は重々承知だったが、正直、フュージュン、イノベーションといったものに対し、数少ない経験の中で、何となく「失敗した時のリスクが高いもの=支払いに対して満足度が低いもの」、という苦手意識があった。
もっと、簡単な言葉でいうと、「何かかっこつけてない??」という一言。
結論から言うと、当店に関して、その先入観は完全に当てはまらないという事をお伝えしたい。
そして、多少なりともそういった気持ちでこのお店のディナーコースに臨んだ姿勢に関し、土下座をして謝りたい気持ちになった。
今回は標高4,000mの山から徐々に地上に降りてくる旅をイメージしたというコンセプトのコースだったのだが、皿を重ねる毎に自分の凝り固まった考えから解放されて、身も心も軽くなるようだった。
イメージとしては、北風と太陽に出てくる旅人。
ずっと寒さの下にいて、何重にも服を重ねていたら、太陽の光に照らされて、温まり、重い衣を脱ぎ去り、解放され、最後にはありのままの姿になる感じ(正直、2皿目くらいで既に全裸にされていた)。
最初は厳しい環境の中で獲れる限られた食材を意識し、何となく岩とか木というイメージが重い浮かぶようなシンプルで朴訥とした料理が出てくるのだがそれに合わせる、お酒がネパールのバラの香りが移されたお酒であったり、華やかなワインであったりとお酒で色彩が足されているよう。
荒涼とした岩山を上っている中、何故かそこにだけ急に色鮮やかな花が咲いているのを見て、何だかホッとする感覚。
コースが進む=高度が下がっていくと、食材も豊かになり、味の力強さ、華やかさが増してくるのでワクワクが止まらない。
同席の友人と共に時に興奮したり、時に沈黙(旨過ぎて咀嚼と味を感じる為に集中)したり、非常に楽しい時間だった。
個人的に5月のGWにネパールへ10日ほど一人旅をした記憶が新しかったので、そこでの体験がリンクし、また旅に出ている感覚に陥った。
一品一品の細かい感想を書くと、自分が投稿した文章史上、一番長くなりそうなので、ここまでとしよう。
何故このような料理を作れるのか。
これは本田夫妻の壮大かつ、明確な思想と計画があり、そこにまっすぐ向かっているからだ。
果たして、自分はどうか。
このままでいいのか。いいわけがない。
生き方まで考えさせられる、そんなディナーコースだった。
ディナーのコンセプトはある程度の期間で変わるので、また、折を見て再訪したいと思った。