yutak829さんが投稿したAn Di(東京/外苑前)の口コミ詳細

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小麦文化の楽しみ

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An Di外苑前、表参道、明治神宮前/ベトナム料理、アジア・エスニック、ワインバー

1

  • 夜の点数:4.2

    • ¥10,000~¥14,999 / 1人
      • 料理・味 4.5
      • |サービス 4.0
      • |雰囲気 4.0
      • |CP 3.5
      • |酒・ドリンク 5.0
1回目

2025/02 訪問

  • 夜の点数:4.2

    • [ 料理・味4.5
    • | サービス4.0
    • | 雰囲気4.0
    • | CP3.5
    • | 酒・ドリンク5.0
    ¥10,000~¥14,999
    / 1人

ワインとベトナミーズ 見事に融合する物語

ベトナム料理探訪
青山熊野神社の傍ら
モダンベトナミーズ編

外苑前駅から徒歩で数分
洗練された時を刻むエリア
奥まった建屋に店舗を構える

モダンベトナム料理アン・ディ
オーナーはワイン界では有名な方
ワインとのペアリングが評判である

老舗グランメゾンのレカンで活躍し
その後はアドバイザーとして務め
手広くワインの監修を手掛ける

シェフは創作料理やフレンチ
レフェルヴェソンスで学ぶ
和食や発酵も得意とする

この店でオーナーと会い
オープン間もない店に入り
ベトナム料理の世界へと進む

2017年にアン・ディは創業
2018年今のシェフが料理長へ
驚きが詰まったベトナム料理で評判

東南アジアの交差点となる南越文化
そのベトナムの料理をフレンチへ
個性溢れる料理へと昇華させる

新鮮野菜や海鮮が豊富な南越
華僑の流れに仏国統治から
独自の発展をした食文化

シェフの経験を重ねて
和に発酵やフレンチ
モダンを仕立てる

アン・ディの意は
越南語の召し上がれ
身近な柔らかい言葉だ

独創的なベトナム料理に
ワインとのペアリングにて
貴重な存在となり注目される

2020年には広尾に姉妹店
アン・ディのカジュアル版
アン・コムを開店させる

さらに高まる人気の店
外苑前店の扉を開く
週末のランチ訪問

平日ディナーのみ
週末だけのランチで
おまかせコースを頂く

モダンベトナムの趣きで
天高があり開放感ある店内
キッチンはオープンスタイル

カウンター4席とテーブル6卓
棚には壺や瓶が置かれた発酵食材
入口のワインセラーに多彩なワイン

トラディショナルからナチュール等
ペアリングに合わせられる幅広さ
品揃えからも予感させる充足感

席には小さなメニューがあり
料理7品とキー素材が並ぶ
仕入れ先は国産で揃える

1杯目は人気だという
特製のレモンサワー
爽やかで深みある

1皿目アミューズ
ストリートフードで
小さな一口バインミー

パンは栃木のショウパン
牡蠣に岩海苔にミントなど
牡蠣の旨味に多彩な香りたつ

2杯目はリースリングの魔術師
3代続く名門ラッツェンベルガー
心地よい酸味に後味にミネラル感が

3皿目はシグネチャーとなるサラダ
レモンをあしらう美しい盛り付け
発酵させた八女茶にレモネード

レモンは静岡のレモネード種
甘みあり皮ごと食べられる
ドレッシングもレモンで

よく混ぜて頂くのだが
ワインをつなぐ風味
一皿が楽しくなる

素材も多彩に入る
ココナッツに胡麻に
ジャコにトマトに胡瓜

発酵茶葉の風味に苦味も
ドレッシングの甘さがのり
胡麻などの香ばしさを支える

十種もの素材の味わいが混ざり
それぞれの食感が心地よく重なる
栃木の黒胡麻煎餅がポイントである

3杯目は白麹を用いた貴重な日本酒
次の皿に合わせたこの1杯に驚く
極辛口で柔らかに引き立つ酸味

3皿目にはそら豆の生春巻き
焼きそら豆にアオリイカと
中にもそら豆のペースト

味の決め手はアテモヤ
滑らかな沖縄の果実
アイスの様な風味

合わせる日本酒
亜麻猫が効く
抜群の調和

4杯目には
シャブリから
オリビエの21

澄み渡る香りある
クリアで繊細な風味
味覚をリセットさせる

4皿目は金目鯛の魚料理
旬のスナップエンドウ文旦
アサリ出汁で表現される一皿

文旦など柑橘の甘みと酸味から
出汁の旨味をより深く感じさせる
そしてワインがクリアにして高める

5杯目は幻のシャトー・ル・ピュイ
ボルドーで四百年前からの自然派
ふくよかな力強い風味が広がる

5皿目な仔羊の肉料理であり
個性的なコブミカンを添え
カカオの香りを合わせる

野性味ある重なる風味
クミンの効いた人参
爽やかで深みある

ピュイを含んで
シンフォニー
充足の一時

余韻を感じ
ワインと共に
満たされていく

6皿目にはフォー
鶏出汁フォー・ガー
パクチーとせりと春菊

しなやかな麺に清い出汁
鶏の舌にまとわりつくコク
根せり等の香る野菜が楽しい

7皿目にはデサートのチェー
バジルのスイートなアイス
口の中をリセットさせる

最後にバジルティーで
充足のひとときから
香りで締めくくる

新たな世界となる
フレンチ的ベトナム
ワインとのペアリング

眺めても美味しい料理は
甘み苦み旨みが主軸となり
合わせるワインが引き立てる

ペアリングは味わいだけでなく
食材など作り手の背景も興味深い
その物語にも魅力される名店である


2025/05/06 更新

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