無料会員登録/ログイン
閉じる
携帯電話会社の提供IDはこちら
食べログ
そばおのひとり言
メッセージを送る
そばお 認証済
この口コミは、そばおさんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。
最新の情報とは異なる可能性がありますので、お店の方にご確認ください。 詳しくはこちら
利用規約に違反している口コミは、右のリンクから報告することができます。 問題のある口コミを報告する
1回
夜の点数：5.0
2021/02 訪問
次こそは鱧。
九州出身者は何かというと、特に福岡ケンミンは、すぐもつ鍋だ、水炊きだ、やれとんこつだと、大阪にいても、東京に行っても、夜どこ行く？っていうと、もつ鍋の店を探してしまう。そんな後輩が全国で接待が必要な立場になって１年、ようやくその弊害を感じたようだ。その土地土地の食を50歳過ぎても殆ど知らないことで自分の限界に気づいた。今度、京都で得意先の協会の総会があり、それは毎年全国どこかしらの持ち回りで、総会の翌日はゴルフや観光といった、得意先の要職者の親睦旅行も兼ねている。コロナ禍とはいえ、出席者を絞って開催し、総会の前日は、これは2月の話だが、緊急事態宣言中だったが、酒類は19時までは提供されていたから、出席者は誰かしらの接待を受けて過ごす。競合企業との接待の取り合いで、後輩は、東京から参加するとある得意先との約束を獲得したまではよかったが、「関西は鱧が有名ですね、鱧のお店に連れてって欲しい」とねだられて、さあ困った。大阪に住んで７年というに、一度も鱧料理など接したことがないので、大慌てで一生懸命店探しをしている。「おいおい、鱧なんて今ないぞ。そんなの言われたときに言って違う約束しないと、期待してしまってるぞ。」「でも、この堺萬というところが鱧料理で有名みたいだ。」「じゃあ、電話して頼んでみな。会社名は出すなよ。恥ずかしいからな。」その言葉の意味がわかったようだ。後輩は、慌てて、クエやグジなど、他の高級な魚を使った京料理を勉強し始めた。やがて、クエやグジも今は旬でないことを悟り、堺萬さんで鮟鱇をやってもらうことで、何とか乗り切った。今さら、堺萬さんの料理の説明を私らごときがあれこれ言えるものでもなく、関西の料理人や食通なら知らないものはない、完全予約の名店である。後輩は、鱧を期待した得意先に酒をつぎながら、「ここは本当は鱧料理で京都一番のお店なんです、ですから夏にまた、今度はその鱧で、ご案内したいと思います！」「わかった、わかった、それ言われるのもう何度目だ（笑）。今日の鮟鱇も素晴らしいぞ」寛容な相手で助かった。鮟鱇なら関東でも普通に楽しめる。今までも何度も味わったことだろう。だが、決して、鮟鱇は鱧の下ではない。後輩は鮟鱇すら知らないから、鍋はおろか、吊るし切りも知らないし、知らないがゆえに、知らず知らずに鱧を持ちあげすぎて上から目線で関東を見ているようで冷や冷やものだった。。何とか乗り切った接待だったが、そのあとも結局何度も緊急事態宣言が繰り返され、得意先もあれからは一度も関西には来ていないというが、真偽のほどはわからない。。
外観
2021/10/04 更新
エリアから探す
開く
このエリアを地図で見る
ジャンルから探す
指定なし
ランチ
夜10時以降入店OK
夜12時以降入店可
始発まで営業
朝食
カード可
個室
貸切可
駐車場
飲み放題
食べ放題
子供可
ペット可
クーポン
テイクアウト
家族・子供と
デート
女子会
合コン
大人数の宴会
接待
一人で入りやすい
知人・友人と
禁煙 分煙を含む
喫煙可
ワインあり
日本酒あり
焼酎あり
オシャレな空間
カップルシート
カウンター席
ソファー席
座敷
ランキングと口コミで探せるグルメサイト
グルメキュレーションサイト
毎日の外食が楽しくなるグルメ情報
九州出身者は何かというと、特に福岡ケンミンは、
すぐもつ鍋だ、水炊きだ、やれとんこつだと、
大阪にいても、東京に行っても、夜どこ行く？っていうと、
もつ鍋の店を探してしまう。
そんな後輩が全国で接待が必要な立場になって１年、
ようやくその弊害を感じたようだ。
その土地土地の食を50歳過ぎても殆ど知らないことで自分の限界に気づいた。
今度、京都で得意先の協会の総会があり、それは毎年全国どこかしらの持ち回りで、
総会の翌日はゴルフや観光といった、得意先の要職者の親睦旅行も兼ねている。
コロナ禍とはいえ、出席者を絞って開催し、総会の前日は、
これは2月の話だが、緊急事態宣言中だったが、酒類は19時までは
提供されていたから、出席者は誰かしらの接待を受けて過ごす。
競合企業との接待の取り合いで、後輩は、東京から参加するとある得意先との約束を
獲得したまではよかったが、
「関西は鱧が有名ですね、鱧のお店に連れてって欲しい」とねだられて、さあ困った。
大阪に住んで７年というに、一度も鱧料理など接したことがないので、
大慌てで一生懸命店探しをしている。
「おいおい、鱧なんて今ないぞ。そんなの言われたときに言って違う約束しないと、
期待してしまってるぞ。」
「でも、この堺萬というところが鱧料理で有名みたいだ。」
「じゃあ、電話して頼んでみな。会社名は出すなよ。恥ずかしいからな。」
その言葉の意味がわかったようだ。
後輩は、慌てて、クエやグジなど、他の高級な魚を使った京料理を勉強し始めた。
やがて、クエやグジも今は旬でないことを悟り、堺萬さんで鮟鱇をやってもらうことで、
何とか乗り切った。
今さら、堺萬さんの料理の説明を私らごときがあれこれ言えるものでもなく、
関西の料理人や食通なら知らないものはない、完全予約の名店である。
後輩は、鱧を期待した得意先に酒をつぎながら、
「ここは本当は鱧料理で京都一番のお店なんです、ですから夏にまた、今度はその鱧で、
ご案内したいと思います！」
「わかった、わかった、それ言われるのもう何度目だ（笑）。今日の鮟鱇も素晴らしいぞ」
寛容な相手で助かった。鮟鱇なら関東でも普通に楽しめる。今までも何度も味わったこと
だろう。だが、決して、鮟鱇は鱧の下ではない。
後輩は鮟鱇すら知らないから、鍋はおろか、吊るし切りも知らないし、
知らないがゆえに、知らず知らずに鱧を持ちあげすぎて上から目線で関東を見ているようで
冷や冷やものだった。。
何とか乗り切った接待だったが、そのあとも結局何度も緊急事態宣言が繰り返され、
得意先もあれからは一度も関西には来ていないというが、真偽のほどはわからない。。