出張女子の地産地消さんが投稿した素透撫(山梨/長坂)の口コミ詳細

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出張フラリひとり呑み

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出張女子の地産地消 (女性・東京都) 認証済

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素透撫長坂/フレンチ、創作料理、野菜料理

1

  • 夜の点数:4.5

    • ¥10,000~¥14,999 / 1人
      • 料理・味 4.5
      • |サービス 3.5
      • |雰囲気 4.5
      • |CP 3.8
      • |酒・ドリンク 3.5
1回目

2015/04 訪問

  • 夜の点数:4.5

    • [ 料理・味4.5
    • | サービス3.5
    • | 雰囲気4.5
    • | CP3.8
    • | 酒・ドリンク3.5
    ¥10,000~¥14,999
    / 1人

【野菜ソムリエお奨め】大切なゲストと共に野菜を楽しむ大人の仏料理

野菜ソムリエ(と言っても、私ですが。すみません)がお奨めする、山梨県北杜市の山中にひっとりとたたずむ創作仏料理店。和を融合した仏料理を通して、季節ごとの野菜の素材の旨味をしっかり楽しめる逸店です。

建物自体は日本家屋です。小林勇の冬青庵を鎌倉から移転し改修し、近代美術家の杉本博司さんが内装のデザインをされているので、古い中にも新しさがあり、心躍る空間です。器もお店オリジナルで、陶芸家の黒田泰蔵さんらがこちらのために制作したものだそうです。すごいこだわりと演出。

眺めの演出も絶妙です。お部屋の窓から見える計算されたライティング。大きな桜の樹が見え、桜の季節は本当に「日本人で良かった!」と思う気持ちにさせてくれます。桜を愛でながら、おいしいお野菜とお酒を頂く、これ以上の贅沢ってないな~と思ってしまいます。

私のレビュアーさんに書き込みされている方がいなかったので、100軒目の節目のレビューとさせて頂きます。

わたし、仕事柄外国人ゲストと接することが多いですが、建物のデザイン、店内の雰囲気、お料理の内容ともに、大切な海外ゲストもお連れしたい、そんなお店です。特に外国人ゲストはベジタリアンも多く、東京でもない限りお店選びは苦労するのですが、逆にベジタリアンゲストを連れて行きたいお店の代表格。

お料理は、ランチとディナーがありますが私はディナーのみの利用です。きちんとお仕事された野菜を中心にした創作仏料理ですが、和のテイストを多く取り入れており、そのちょっとした和のテイストがお店の空間ともマッチしてます。これは、東京のガチガチのフレンチ店の店内で食べるお料理ではなく、北杜市のこの空気感の中で頂くお料理なのだと思います。

お食事は、この4月に行った際のレビューとなります。
まず、前菜は蕪と旬菜の山菜、口の中に含むととろけるまで、しっかり煮込んでます。お店の名前の素透撫は、野菜を透明になるまで煮込むというコンセプトからきているらしいので、お店を代表する逸品です。2品目は、これも旬のタラの芽のピラフ。バターの風味にタラの芽の渋みがすごく合う。三品目はカルパッチョ、スズキだったかな?絡まるジュレソースがお魚の美味しさを引き立てます。そして、とても新鮮で感動したジャーサラダ。控えめな味だけど、だからこそ野菜の味が引き立つのです。控えめながらもきちんとお仕事されたドレッシングは、クセになりそう。続いて、菊芋のスープ。シンプルだけど、本当に美味しい。野菜の旨味が凝縮され、優しく包まれる感じ。器がスープが冷めないようにと2重構造で底が厚く、工夫されていました。

メインは2品で、シイタケのステーキ。肉厚で濃厚なシイタケのうまみに加え、大根のソースがなんとも言えず、ワサビ菜などの味のアクセントもあり、素晴らしい逸品でした。そしてメイン2品目はニジマスの包焼き。表面を包んで焼いているので、カリっとした食感と、ふわっとしたニジマスの食感のコラボレーションが、たまらない。

デザートはヨーグルトムース。これは開店当時から唯一変えてないメニューで、ふわっとした滑らかな食感が、忘れられない絶品です。これは人気メニューで、お店の看板デザートとのこと。2品目のデザートは桜の載ったプリン。こちらも、チェリーブロッサムの香りに季節を感じ、素晴らしいデザートでした。あとは、コーヒーでまったり。

ドリンクは山梨の甲州ワインと、地元北杜市の「七賢」をメインにそろえていました。また、子供やハンドルキーバーには富岡農園の葡萄液というものがあり、ワインと同じ製法で作られ、煮ることでアルコールを飛ばしているので、葡萄の濃縮された味を楽しめる飲み物だそうです。

素晴らしいお店をレビューでご紹介させていただきました。開店当初のできたての頃、清水シェフの技術はあるものの、特にフロアやお料理の配膳、サービスもなかなかうまく回せず賛否もありましたが、今では立派にお勧めしたい逸店です。やはりお店の経営や運営は慣れというものが大事ですね。

また、いわゆる「ガッツリ」肉や魚のオンパレードの仏料理を期待されている方は、お奨めしません。たぶん、そういう方には、ここのコンセプトとは合わないと思う。野菜がメインのフレンチなので、野菜を愛せない人には、間違いなく満足度の低い仏料理という評価になるでしょう。

山梨の緑の中、そよ風を感じながら車を走らせて駆けつける大人のお店です。歴史ある日本家屋や計算された内装に歓び、窓からの眺めに日本の四季を感じ、花木を愛で、本物の野菜の素材を楽しみ、ゆっくりとお酒を飲み、美しい空間に酔う。そういう大人の楽しみ、嗜みを持つ方々には、本当にお奨めしたい、山梨の隠れ家です。

ここには、春夏秋冬、季節の移り変わりを窓から眺める幸せがあります。春の桜や新緑も、夏の萌えるような緑も、秋の落ち葉舞う黄金色の風吹も、冬の真っ白に染まった雪の輝きも、すべては、自分のものに感じさせてくれます。

  • 店内から見える夜桜

  • コーヒー

  • 桜シャーベット載せ プリン

  • ヨーグルトムース アップ

  • ヨーグルトムース

  • 店内

  • ニジマスのメイン

  • ニジマスのメイン アップ

  • しいたけステーキ アップ

  • しいたけステーキ

  • スープ

  • ジャーサラダ フタをお皿に

  • ジャーサラダ 横

  • ジャー サラダ

  • カルパッチョ アップ

  • カルパッチョ

  • たらの芽ピラフアップ

  • たらの芽ピラフ

  • ノンアルコールビール

  • 前菜

  • 前菜 アップ

  • 日本酒 地元の七賢

  • セッティング

  • 室内からの眺め

  • エントランス

  • 竹ぼうきの壁

  • 看板

  • 外観

2015/05/03 更新

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