麦茶小僧インターナショナル-我々意外はまやかしだ-さんが投稿した小石川 中勢以(東京/茗荷谷)の口コミ詳細

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小石川 中勢以茗荷谷、江戸川橋/ステーキ、ハンバーグ、焼肉

1

  • 夜の点数:5.0

    • ¥15,000~¥19,999 / 1人
      • 料理・味 5.0
      • |サービス 5.0
      • |雰囲気 5.0
      • |CP 3.0
      • |酒・ドリンク 4.0
1回目

2025/10 訪問

  • 夜の点数:5.0

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP3.0
    • | 酒・ドリンク4.0
    ¥15,000~¥19,999
    / 1人

【大人の隠れ家で出会う“熟成の奇跡”】

小石川 中勢以 — 茗荷谷に潜む、静寂と肉香の交差点。

パートナーの誕生日という特別な日に選んだのは、ずっと気になっていた熟成肉専門店「中勢以(なかせい)」。
“肉を極める人たちが通う店”という噂は聞いていたけれど、実際に訪れるとその意味がわかりました。

茗荷谷駅を降りて少し歩く。
大通りを曲がると、次第に街の喧騒が遠ざかり、静かな住宅街へ。
「本当にこの先にステーキ屋さんがあるの?」と不安になるほどの住宅地の中に、ぽつんと現れる控えめな看板。
派手な装飾も光るネオンもない。
ただ“そこに在る”だけの、洗練された佇まい。
この時点で、もう普通のレストランではないことを直感しました。

◆ 扉の向こうに広がる、非日常の世界

店内へ足を踏み入れると、まず目に飛び込んできたのは“肉の聖域”。
まるでアートギャラリーのように、熟成肉が美しく並ぶ量り売りのスペース。
スーパーの精肉コーナーとはまるで別次元で、照明、什器、香りのすべてが“作品展示”のよう。
シンプルでモダン、だけどどこか温かみのあるヴィンテージ感。
「ここで食べるのかな?」と思った瞬間、スタッフさんが「こちらへどうぞ」と。

通されたのは、まるで“隠し通路”のような細い廊下。
少し歩くと、突如として視界が開け、静謐でおしゃれなダイニング空間が広がる。
「うわぁ…」と思わず声が出るほどの美しさ。
無駄を削ぎ落としたインテリアに、ほの暗い灯り。
心拍数がゆっくりと落ち着いていくのがわかる。
この瞬間、日常がふっと遠のきました。

◆ 名物「熟成但馬牛」食べ比べコース

今回は、名物「熟成但馬牛赤身・霜降り食べ比べコース」をオーダー。
コースの始まりにスタッフさんが、今日提供される2種類の部位を紹介してくれます。
さらに驚いたのは“肉の証明書”。
どこの生産者によって育てられた牛なのか、血統書のような系譜が記載されており、まるでワインのテロワールを語るかのよう。
今回は「ランプ」と「フランク」。
どちらも赤身の旨味が光る部位で、脂に頼らず肉本来の個性を楽しめるとのこと。

◆ 一皿一皿が物語る、熟成の美学

前菜から一貫して完成度が高い。
季節ごとに変わるメニューとのことで、この日は秋の恵みを感じる構成。
素材の味を丁寧に引き出す調理と盛り付けに、思わずため息。

特筆すべきは“スネ肉の煮物”。
通常なら噛みごたえのある部位が、口の中でほどける柔らかさ。
旨味が舌の上でじんわり広がり、気づけば無言に。
お互い顔を見合わせて、「これ…ヤバいね」と目で会話していました。

そしていよいよメイン。
鉄板の上で焼かれる音、香ばしい香り、ナイフが入る瞬間のしなやかさ。
赤身の力強さと霜降りの甘み、どちらも甲乙つけがたい。
塩、醤油、わさびが添えられていましたが、正直、ほとんど何もつけずに食べてしまう。
それほどまでに“肉そのもの”が完成されている。
ひと口ごとに熟成の奥深さが押し寄せ、まさに“口福”という言葉がぴったり。

◆ 五感を満たすサービスと空間

途中で提供されるオーガニックのハーブティーがまた秀逸。
香りが高く、後味がやさしい。
“食と香りのリセット”という感じで、コースの合間に完璧なタイミング。
あまりに気に入って、後日ネットで購入してしまいました。

スタッフの方々の接客も素晴らしく、控えめながら温かい。
ひとつひとつの動作が丁寧で、こちらが何かを言う前に自然と気遣いが届く。
特別な日に過ごす時間を、静かに支えてくれる。
これぞ“プロの接客”というもの。

◆ 派手さより“本質”を

世の中にはインパクト重視のステーキ店も多いけれど、「中勢以」は真逆。
派手な演出も、過剰な照明もない。
あるのは“素材・空間・人”の三位一体。
その調和が、このお店を唯一無二にしています。
ウルフギャングやベンジャミンステーキハウスなど、アメリカンな豪快さとは違い、
こちらは“日本的な静謐”と“熟成肉の深み”を融合させた、まさに“和のステーキハウス”。

◆ 結論:特別な日に、心からおすすめしたい名店

価格は決して安くはないけれど、その価値は確実にある。
一品一品が「心を込めて作られた料理」であり、全体を通して“体験”そのものがご馳走。
食べ終えたあと、心が満たされている感覚。
「食は人生を豊かにする」——まさにこの言葉を実感させてくれた夜でした。

また来年も、同じ時間をこの場所で過ごしたい。
そんなふうに自然と思わせてくれる、奇跡のようなレストランです。

2025/11/01 更新

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