レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!
1位
20回
2020/03訪問 2020/03/08
こちら「すし丈」さんのお料理は、
どんどん変わっていきます。
八寸を思わせるアテの数々は、
インスタ映えを狙っているのかどうなのか。
すごく映えるお料理が増えた気がします。
小さなアテの数々も、
一つ一つに丁寧に仕事がされています。
例えば、
極細に切られた奈良漬けと一緒にいただくあん肝は、
滑らかに裏ごしされて山椒の風味が利いています。
それをパリッとした最中に乗せていただくのですが、
最中の香ばしい香りが実によく合うんです。
季節によって、
乗せるお料理によって、
遊び心のある器を見られるのも楽しみのひとつです。
鮎の季節にしか使えない鮎柄のお皿なんて、
なんとも粋じゃないですか。
お酒の種類も増えました。
お邪魔するたびに新しい出会いがあって、
酒好きには嬉しい限りですが、
何種類置いてらっしゃるんでしょうか?
「酒は飲んでも飲まれるな。」
大将の増田さん、
お互い気を付けましょう(笑)
肝心のおすしです。
アテとも共通しますが、
映えるおすしが増えましたね。
美しい包丁目の入った鰺や鱚など。
烏賊の握りのバリエーション。
定番の背と腹を1つに合わせて握った鯛。
スペシャリテとなった喉黒の手巻き。
今回はネギトロの握りを初めていただきました。
何度通っても飽きない楽しさがそこにあります。
コースのお値段も変わりました。
オープン当初は、
7000円のおすしのみのコースと
10000円のあて付きのコース。
次には、
10000円と
13000円の2コース。
どちらもあて付きでおすしの内容が変わる仕様。
そして、
現在は、
13000円のコース1本。
何度もお邪魔した「すし丈」さんですが、
このお店の訪問は、
これが最後です。
トイレに行くのにお客さんに動いてもらわないといけない席も、
入り口の引き戸から中を覗く猫ちゃんも、
お邪魔したら知り合いがお土産持って待っていたり、
短い間でしたが、
楽しい思い出がたくさん。
4月から近くに移転され、
少し(?)値上げされて、
次のステージへ進まれます。
新店舗は個室もあってかなり広くなるようで、
楽しみです。
めざせミシュラン★★★!
これからもよろしくお願いいたします。
いつも行く和食店のご主人に勧められて、
かみさんと2人でお邪魔してきました。
こちら「すし丈」さんのあった場所は、
ついこの前まで「こいき」さんというお寿司屋さんのあった場所。
「こいき」さんは、
「アニエルドール」さんで食事をした際にシェフからお勧めいただいて、
何度か予約しようとしたんですが、
入れなかったお店。
その「こいき」さんが移転された後にお寿司屋さんが入ったという話を聞いていたので、
この機会に行こうとなった訳です。
予約の電話の際に、
寿司コース6000円か、
あて付きのコース9000円か、
聞かれましたので、
迷わず9000円を選びました。
お邪魔して分かったことですが、
お好みでいただくこともできるようです。
お店の引き戸を開けると、
真新しいカウンターに席は8席のみ。
小ぢんまりしていますが、
清潔感のある落ち着いた空間です。
席に座って、
まずはビール。
生ビールはなくて、
キリンラガーかハートランドの小瓶になります。
キリンラガーをいただきました。
お料理はあてから始まります。
新潟のあかもく酢
耳慣れない名前で出していただいたんですが、
忘れてしまいました。
あかもくのことですとご主人に言われ、
なるほど、あかもくなら知ってる!
しゃくしゃく、おいしいです。
白バイ貝 酢橘 山葵 藻塩
コリコリでもなく、
かと言って柔らかすぎず、
おいしい貝ですね。
蛤の茶碗蒸し
蛤の出汁の利いた茶わん蒸しがおいしいです。
そろそろ寒くなってきて、
茶わん蒸しが合う季節になりました。
蛤が思いっきり砂を噛んでいたのが残念でしたが、
プロでもこういうことがあるんですね。
本鮪のねぎま 一味 辛味大根 黒豆コーヒー風味
鮪とねぎはやはり合いますね。
一口サイズでしたが、
おいしくて、
もう2~3本いただきたかったです。
セコ蟹
2人で1杯を半分こです。
蟹好きとしては、
解禁されたばかりのものにありつけて幸せです。
こうやって身をほぐしてもらえるのなら、
何杯でもいただきたいです。
喉黒の押鮨 山葵
脂の乗った喉黒です。
おいしく無かろうはずがありません。
ここから握りです。
剣先烏賊
透明感のある美しくておいしい烏賊です。
甲烏賊のねっとりもいいですが、
僕はこちらが好みです。
加太の鯛
寿司ネタの王道、鯛です。
鯛もピンからキリまでありますが、
やはり白身の王様はうまいです。
勘八?
勘八だったような。。。
軽く締めた鯖
光物好きとしては、
絶対に外せないネタの鯖。
脂の乗った鯖は抜群においしいですね。
鯵
光物続きでうれしい!
綺麗な旨味の鰺でした。
長崎の鰹 皮は炙り
この鰹はうなるほどおいしいです。
ご主人がおっしゃってましたが、
まだ2回しか鰹を入れたことがないそうです。
そんな鰹をいただけて幸せです。
季節的にはもうそろそろおしまいです。
赤身
この鮪はおいしいですね。
お好みなら、
まず注文することのない鮪ですが、
これならいいかも。
中トロ
お好みなら赤身以上に注文することのない中トロ。
やはりおいしいです。
トロ
中トロよりも更に注文することのないトロ。
これもおいしいです。
海老
活けの海老を見せていただいてから、
茹でて握りに。
茹で加減は、
ミキュイと火の通ったものの中間くらいでしょうか。
おいしいお寿司は
佇まいも美しいですね。
山葵漬とガリ
ご主人と山葵がおいしいという話になって、
出していただきました。
山葵がクリアでお酒が進みます。
馬糞雲丹
小ぶりだったので紫雲丹かと思いましたが、
馬糞雲丹だそうです。
小ぶりながら、
磯の香りと甘みが口の中で溶けていきます。
味噌汁
赤出汁ではなくてお味噌汁です。
これはこれでいいものですね。
海老の頭焼き
待ってました。
海老といえばこれでしょう。
香ばしい海老の味噌、
足と殻のカリカリ感、
お酒が合う!
穴子 炭塩
穴子 つめ
穴子1貫を2種類の味で出していただきました。
塩もいいですが、
個人的にはつめ派です。
玉子
甘めの玉子です。
山葵の利いたかっぱ巻き
最後は手巻きでかっぱ巻きです。
山葵が引き立って締めには最適ですね。
コースが終わった後、
特に(かみさんが)気に入った鯖と雲丹をおかわりしました。
まだお腹には余裕があったのですが、
この後もう一軒行きたいところもあったので、
この辺にしておきましょう。
おいしいものを食べるとお腹が底なしになるのは恐ろしいものです。
ご主人には、
あてやお寿司のネタの産地も含めて説明したいただいていたのですが、
記憶が曖昧です。
ただ国産以外の産地は聞いた覚えがないので、
かなりこだわって仕入れされているのでしょう。
お料理は、
あてもお寿司も小さめなので、
たくさん食べられます。
その分、数を仕込まないといけないので、
大変でしょう。
ご主人の食材やお料理に対する真摯な思いを感じました。
今回のお支払いは33,500円。
かなりたくさんお酒もいただいて、
この値段!
まだお若いご主人の、
このお店のファンになりました。
また次の機会もすごく楽しみです。
2位
27回
2025/08訪問 2025/08/10
オープンされてから、大阪で一番行きたかった中華料理店、火の鳥さん。
話は年末の一椀水さんにお邪魔した時にさかのぼります。
すごく久しぶりの一椀水さん、相変わらず精悍な南シェフ。
やっぱり、一椀水の料理は馬鹿げて旨いな~とかみさんと馬鹿な話をしながらも、気になっていた隣の席。
どう見ても素人じゃないなと。。。思ってたんです(笑)
かみさんとコースを食べ終えて、女性のスタッフの方と喋っていたら、
南シェフから隣に座っていた方をご紹介いただきました。
そしたら、あらら、火の鳥さん!?
今、大阪で一番気になる中華料理店のご主人とこんな形でお会いするとは!!
・・・やっぱり素人じゃなかった。
その場で名刺交換させていただきました。
そんなご縁のあった火の鳥さん、
すぐに行こうと思ったんですが、
1月中のこちらの都合の良い日の予約が取れず、
お邪魔できたのは年も明けて2月になってしまいました。
今回、お願いした料理は、
初めてお邪魔したということもあって、6000円のコース。
どれもきちんと仕込みをされて丁寧につくっておられますね。
さすがです。
どれもおいしかったのですが、
特に印象に残ったのが、焼売と春巻きと一緒に出していただいたラー油?
これが、馬鹿げておいしくて!!
猪と水菜の炒め物もおいしかったですし、
締めのご飯は4人前くらいあったらしいのですが、
迷わず完食しちゃいました。
ただ、後から隣の席に来られたお客さんの料理が、
どれもこれも、
おいしそうで!!
ああ、あかん、食べたい~!
次回は、アラカルトでいこうと思います!
井上シェフ、よろしくお願いいたします。
今回のお会計は、
6000円のコースにお酒やお茶も結構いただいて、
18000円ちょっと。
リーズナブルです。
3位
2回
2018/02訪問 2018/02/26
ラヴィリンスと言えば、
故デヴィット・ボウイが魔王を演じた映画を思い出します。
ヒロインのジェニファー・コネリーもかわいかったなぁ。。。
と、おじさんは思います。
大阪でその映画と同じ名前のカレー屋がおいしいと聞きつけたのは、
はて?
何年前でしょうか?
いつかは行かなきゃな~と思ってたんです。
そのラヴィリンスさんが7周年という事で、
知り合いの方から特別コースのお誘いをいただき、
夫婦2人で初訪問してきました。
コースのお値段は1万円!
カレー屋さんで1万円!?
何をいただけるのか期待と不安(すみません)が膨らみます。
お店に到着してみると、
なんと4人で貸し切り!
我々夫婦以外のお2人は、
店主の谷口さんがラヴィリンスをオープンする前からのお知り合いということで。
てっきり通常営業していると思っていた僕は結構あせりました(笑)
全員着席したところで、
期待のお料理が始まります。
まずは、
オーストラリアの泡と鴨の燻製。
おいしい泡においしい燻製。
意外だったのは、
カレー感がゼロだったこと!
店主の谷口さん曰く、
段々スパイス感が増していきます、と。
続いては、
日本酒黄水仙とさえずり。
さえずりとは鯨の舌のこと。
この日本酒がバカ旨くて!
さえずりとの相性抜群!
さえずり食べて、
黄水仙飲んで、
さえずり食べて、
黄水仙飲んで・・・・・。
無限ループできます。
新芽のモズク酢。
めちゃめちゃ細いモズク。
正直モズク酢はそんなに得意じゃないんですが、
これはイケます。
お酢も柔らかくて飲み干してしまいました。
アガリクス茸のスープ。
このスープも旨い!
他のお料理のベースにも使っているスープだそうです。
薬膳料理のようですが、
薬臭くなる直前で止まっています。
塩分、旨み、香りのバランスが素晴らしい!
日本酒は、
瀧津瀬 純米大吟醸。
鱧の子とじゃこ。
鱧の子にはカルダモン、
じゃこにはクミンが利いてます。
こんなにスパイシーな鱧の子を初めて食べました。
段々スパイス感が増してきてます。
皮付き豚バラと大根のおでん。
ただの豚バラではありません。
皮付きです。
見た目はほとんど変わらないのですが、
皮付きと皮なしで調理の面倒くささは相当違うはず。
これをさらっと出してくるあたりさすがです。
中国料理の東坡肉の出汁版とも感じました。
出汁のベースは先ほどいただいたアガリクス茸のスープだそうです。
具をいただいているとそれ程感じませんが、
スープを飲むと、
「おおっ!」ってなります。
辛子のように見えるのは、
カレシというそうです。
辛子とスパイスの複合的な旨さ。
こういう遊びは大好きです(^^)
お酒は、
廣戸川 純米大吟醸。
ほうれん草のカレー ローストビーフ クリームチーズ
一見控えめなスパイス。
ところが、後からスパイス感が昇ってきます。
カレーには鶏胸肉も一緒にミキシングされているらしいのですが、
僕のバカ舌では分かりませんでした。
これに気付いたのは同席いただいた御大。
さすがです!
このカレー、
ローストビーフとカレー、チーズをそれぞれ食べてもおいしいのですが、
全部合わせるとさらにおいしい。
料理とは、
こうあるべきですね。
お酒は、
義侠 侶(ともがら)。
葱まみれキーマカレー。
複雑なスパイス感と葱の香りがめちゃめちゃ旨い~!
カレーというかスパイシーな炒め物という印象です。
油も少なくてあっさり食べられます。
ランチではライスで供されるようですが、
ディナーコースでは中華なパンで。
パクパクとあっという間に平らげました。
お酒は、
幻の雫 純米吟醸。
カレーの合間に、
玉葱のピクルス 厚削り鰹節。
甘酸っぱい玉葱に血合いを除いた鰹節。
厚削りにした鰹節がすごい旨みと存在感。
もういっちょお酒。
酔心 別取。
すもも。
このすももの上品なこと!
舌触り良く甘露甘露。
まだまだ食べられたんですが、
コースはフルーツで終了。
食後、
余韻に浸りながら、
店主の谷口さんと談笑。
会話が楽しくて秀逸な食後のルイボスティーの写真を忘れてしまいました(><)
この晩餐のお代は、
10,000円ポッキリ!
楽しくておいしくて大満足の夜。
また、
お邪魔させていただきます。
今年もおいしいものとの出会いがありました。