かわとよさんが投稿した靭本町がく(大阪/肥後橋)の口コミ詳細

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靭本町がく本町、肥後橋、阿波座/日本料理

1

  • 夜の点数:4.2

    • ¥15,000~¥19,999 / 1人
      • 料理・味 4.2
      • |サービス 4.0
      • |雰囲気 4.0
      • |CP 4.2
      • |酒・ドリンク 4.5
1回目

2016/11 訪問

  • 夜の点数:4.2

    • [ 料理・味4.2
    • | サービス4.0
    • | 雰囲気4.0
    • | CP4.2
    • | 酒・ドリンク4.5
    ¥15,000~¥19,999
    / 1人

靭公園のおいしい和食

年の瀬の足音が近づいてきました11月の末、
かみさんと満を持して靭本町がくさんにお邪魔しました。

予約の時間よりもちょっと早く着いてしまったので、
夜の靭公園を散歩しました。

昼間は、
犬の散歩をしていたり、
家族連れでランチを楽しんでいたり、
カップルでベンチに座っていたり、
バーベキューしてる人がいたりして、
割と賑やかな印象でしたが、
夜のこの辺りは都心とは思えないほど静かですね。
あんまり人がいないので、
ちょっと怖いくらいでした。


実は、
この靭本町がくさんを知ったのは半年ほど前のミナミのバー。
たまたま隣に座ったバーの常連らしき方とバーのマスターと店談義になりまして、
その常連の方が、
「今日も行ってきたけど、最近はここが一番いい。」
と教えてくださったんですね。
その時、
靭本町がくさんは僕の中で全くのノーマーク。
後で調べてみたら、
ものすごく良さそうじゃないですか!

それから行く機会を狙っていたのですが、
今回、満を持してお邪魔することができました。


お店の引き戸を開けると、
ここは玄関?
靴を脱ぐのかと思いましたが、
靴のままお上がり下さいと書いてありましたので、
そのまま上がります。

店内は木目で統一された温かい雰囲気の空間です。
カウンターとテーブル、半個室があり、
石油ストーブが置かれていました。
お店というよりも、
おしゃれな友人の家にお邪魔したような感じで心が和みます。
カウンターに座らせていただきました。

僕はまず、
ビールをいただき料理のスタートです。

蕪の含め煮 とんぶり せこ蟹と蕪の葉のすり流し
蟹好きの僕としてはとても嬉しいスタートです。
蕪と蕪の葉の鮮烈な香り、苦み、蟹の旨み、内子の食感が素晴らしいです。
塩加減も僕好み。


鱈白子と海老芋柚子のパートフィロ包み
ご主人は㐂川さんのご出身ということで、パートフィロですか。
中身は熱々の白子と海老芋。
そこに柚子の香りがふわっと。
美味しい良いお料理です。
中華料理や洋食でもアレンジを変えて出てきそうですが、
これは和食ですね。


明石の鯛、さよりの浅葱巻 薄口醬油 梅肉 山葵
それほど大きくないと思いますが、
びっくりするほど旨みの乗った紅葉鯛。
梅肉か醤油のどちらにつけようか迷っていたら、
どっちともつけても美味しいですよ、とご主人。
はい。
さよりと浅葱、山葵を梅肉、醤油につけていただきます。
香り高いさよりを浅葱が締めて、
山葵のつんとした香りと甘味、
緩く伸ばした梅肉の酸味、
薄口醤油の塩気と香り、
全部まとまって、なるほど旨い。


鮟鱇の生の肝 生の黒胡椒 塩檸檬
かわはぎの肝かと思ったら鮟鱇でした。
生の鮟鱇の肝は珍しいですが、
僕の好みはかわはぎでしょうか。


鯵 いちぢく 酢味噌
美味しい鯵ですね。
いちぢくと合わせるという発想も面白いです。
十分おいしいのですが、
僕の好みでは、
鯵をもうちょっと酢洗いするか、
塩をあてて欲しかったです。


よこわ 大根卸 えごまの実
これは王道においしかったです。
えごまの実ってところが家庭ではなかなかできないところですね。


お吸物 海老しんじょうの黒キャベツ包み 天然なめこ
香り高いお出汁に巨大しんじょう。
しんじょうには蓮根でしょうか。。。の食感がいいですね。
黒キャベツは意外と主張してなかったです。
天然なめこも当然おいしい!


太刀魚の塩焼き へしこと卵のペースト 芽葱
ふわっと焼かれた太刀魚、
これだけだと居酒屋料理ですが、
これにへしこを合わせると和食店の料理になりますね。
へしこは塩辛すぎてちょっと苦手だったんですが、
こういう使い方もあるのかと勉強になりました。


炊きもの 仙鳳趾の牡蠣 鯨 大根 水菜 むかご
この牡蠣のミルキーなこと!
抜群の旨さ。
鯨と水菜ではりはりですね。
一粒のむかごの土臭さがアクセントになります。


白菜 金時人参 干し柿 黒ゴマのソース セロリの酢漬け
お砂糖がなかった時代はこうやって甘味を足したんでしょうか。
干し柿が甘すぎず、
むしろ爽やかで面白かったです。
セロリも良い漬け具合。


難波黒牛の内腿藁焼き 下仁田葱 他忘れました
炭火で焼いた後に藁でファイヤーしたお肉です。
しっかりした噛みごたえの赤身肉で噛むほどに旨みが溢れ出てきます。
A5ランク嫌いの僕が食べたい牛肉はこれです。
お酒も回ってきて使っている食材を忘れてしまいました。。。


百合根のおかゆ 御香香
百合根入りのおかゆに塩味はほとんどないのですが、
これに塩昆布やお漬物を合わせていただきます。
この素朴さが、
今まで贅沢なものを食べてきたことを忘れさせてくれます。


栗渋皮煮の安納芋包み 洋梨 洋梨のジュレ ローズマリーの花とほうじ茶
渋皮煮が安納芋のきんとんと同じくらい柔らかいです。
意外とローズマリーが利いてました。
和と洋の中間のデザートです。
おいしいほうじ茶がほっとした気持ちにさせてくれます。


ナッツと煎茶
カラメリゼしたナッツが香ばしいです。
お煎茶もいいですね。


お酒も日本酒を色々と4合ほどいただきました。
あまり知っているお酒はなかったのですが、
どのお酒も美味しくてご主人はお酒もお好きなんだろうなと思いました。

今回はいただきませんでしたが、
こちらのワインの品揃えもなかなかです。
和食店でワインを置いていることは普通になりましたが、
産地、銘柄、ヴィンテージ、作り手と
リストにワインに関する十分な情報が書かれていないことも多い気がします。
こちらのリストにはセパージュまで書いてあって分かりやすいです。


今回の2人でのお会計は、
13,000円のコースとビール、日本酒4合をいただいて、
33,000円ちょっと。
満足感からすると意外に安くてびっくりしました。
40,000円は超えてる感覚でした。

お酒の値付けも安いし、いいお店です。
また、お邪魔したいと思います。

2016/11/27 更新

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