20回
2017/11 訪問
若きご主人の冴える料理、圧倒的コスパ
いつも行く和食店のご主人に勧められて、
かみさんと2人でお邪魔してきました。
こちら「すし丈」さんのあった場所は、
ついこの前まで「こいき」さんというお寿司屋さんのあった場所。
「こいき」さんは、
「アニエルドール」さんで食事をした際にシェフからお勧めいただいて、
何度か予約しようとしたんですが、
入れなかったお店。
その「こいき」さんが移転された後にお寿司屋さんが入ったという話を聞いていたので、
この機会に行こうとなった訳です。
予約の電話の際に、
寿司コース6000円か、
あて付きのコース9000円か、
聞かれましたので、
迷わず9000円を選びました。
お邪魔して分かったことですが、
お好みでいただくこともできるようです。
お店の引き戸を開けると、
真新しいカウンターに席は8席のみ。
小ぢんまりしていますが、
清潔感のある落ち着いた空間です。
席に座って、
まずはビール。
生ビールはなくて、
キリンラガーかハートランドの小瓶になります。
キリンラガーをいただきました。
お料理はあてから始まります。
新潟のあかもく酢
耳慣れない名前で出していただいたんですが、
忘れてしまいました。
あかもくのことですとご主人に言われ、
なるほど、あかもくなら知ってる!
しゃくしゃく、おいしいです。
白バイ貝 酢橘 山葵 藻塩
コリコリでもなく、
かと言って柔らかすぎず、
おいしい貝ですね。
蛤の茶碗蒸し
蛤の出汁の利いた茶わん蒸しがおいしいです。
そろそろ寒くなってきて、
茶わん蒸しが合う季節になりました。
蛤が思いっきり砂を噛んでいたのが残念でしたが、
プロでもこういうことがあるんですね。
本鮪のねぎま 一味 辛味大根 黒豆コーヒー風味
鮪とねぎはやはり合いますね。
一口サイズでしたが、
おいしくて、
もう2~3本いただきたかったです。
セコ蟹
2人で1杯を半分こです。
蟹好きとしては、
解禁されたばかりのものにありつけて幸せです。
こうやって身をほぐしてもらえるのなら、
何杯でもいただきたいです。
喉黒の押鮨 山葵
脂の乗った喉黒です。
おいしく無かろうはずがありません。
ここから握りです。
剣先烏賊
透明感のある美しくておいしい烏賊です。
甲烏賊のねっとりもいいですが、
僕はこちらが好みです。
加太の鯛
寿司ネタの王道、鯛です。
鯛もピンからキリまでありますが、
やはり白身の王様はうまいです。
勘八?
勘八だったような。。。
軽く締めた鯖
光物好きとしては、
絶対に外せないネタの鯖。
脂の乗った鯖は抜群においしいですね。
鯵
光物続きでうれしい!
綺麗な旨味の鰺でした。
長崎の鰹 皮は炙り
この鰹はうなるほどおいしいです。
ご主人がおっしゃってましたが、
まだ2回しか鰹を入れたことがないそうです。
そんな鰹をいただけて幸せです。
季節的にはもうそろそろおしまいです。
赤身
この鮪はおいしいですね。
お好みなら、
まず注文することのない鮪ですが、
これならいいかも。
中トロ
お好みなら赤身以上に注文することのない中トロ。
やはりおいしいです。
トロ
中トロよりも更に注文することのないトロ。
これもおいしいです。
海老
活けの海老を見せていただいてから、
茹でて握りに。
茹で加減は、
ミキュイと火の通ったものの中間くらいでしょうか。
おいしいお寿司は
佇まいも美しいですね。
山葵漬とガリ
ご主人と山葵がおいしいという話になって、
出していただきました。
山葵がクリアでお酒が進みます。
馬糞雲丹
小ぶりだったので紫雲丹かと思いましたが、
馬糞雲丹だそうです。
小ぶりながら、
磯の香りと甘みが口の中で溶けていきます。
味噌汁
赤出汁ではなくてお味噌汁です。
これはこれでいいものですね。
海老の頭焼き
待ってました。
海老といえばこれでしょう。
香ばしい海老の味噌、
足と殻のカリカリ感、
お酒が合う!
穴子 炭塩
穴子 つめ
穴子1貫を2種類の味で出していただきました。
塩もいいですが、
個人的にはつめ派です。
玉子
甘めの玉子です。
山葵の利いたかっぱ巻き
最後は手巻きでかっぱ巻きです。
山葵が引き立って締めには最適ですね。
コースが終わった後、
特に(かみさんが)気に入った鯖と雲丹をおかわりしました。
まだお腹には余裕があったのですが、
この後もう一軒行きたいところもあったので、
この辺にしておきましょう。
おいしいものを食べるとお腹が底なしになるのは恐ろしいものです。
ご主人には、
あてやお寿司のネタの産地も含めて説明したいただいていたのですが、
記憶が曖昧です。
ただ国産以外の産地は聞いた覚えがないので、
かなりこだわって仕入れされているのでしょう。
お料理は、
あてもお寿司も小さめなので、
たくさん食べられます。
その分、数を仕込まないといけないので、
大変でしょう。
ご主人の食材やお料理に対する真摯な思いを感じました。
今回のお支払いは33,500円。
かなりたくさんお酒もいただいて、
この値段!
まだお若いご主人の、
このお店のファンになりました。
また次の機会もすごく楽しみです。
2017/11/19 更新
こちら「すし丈」さんのお料理は、
どんどん変わっていきます。
八寸を思わせるアテの数々は、
インスタ映えを狙っているのかどうなのか。
すごく映えるお料理が増えた気がします。
小さなアテの数々も、
一つ一つに丁寧に仕事がされています。
例えば、
極細に切られた奈良漬けと一緒にいただくあん肝は、
滑らかに裏ごしされて山椒の風味が利いています。
それをパリッとした最中に乗せていただくのですが、
最中の香ばしい香りが実によく合うんです。
季節によって、
乗せるお料理によって、
遊び心のある器を見られるのも楽しみのひとつです。
鮎の季節にしか使えない鮎柄のお皿なんて、
なんとも粋じゃないですか。
お酒の種類も増えました。
お邪魔するたびに新しい出会いがあって、
酒好きには嬉しい限りですが、
何種類置いてらっしゃるんでしょうか?
「酒は飲んでも飲まれるな。」
大将の増田さん、
お互い気を付けましょう(笑)
肝心のおすしです。
アテとも共通しますが、
映えるおすしが増えましたね。
美しい包丁目の入った鰺や鱚など。
烏賊の握りのバリエーション。
定番の背と腹を1つに合わせて握った鯛。
スペシャリテとなった喉黒の手巻き。
今回はネギトロの握りを初めていただきました。
何度通っても飽きない楽しさがそこにあります。
コースのお値段も変わりました。
オープン当初は、
7000円のおすしのみのコースと
10000円のあて付きのコース。
次には、
10000円と
13000円の2コース。
どちらもあて付きでおすしの内容が変わる仕様。
そして、
現在は、
13000円のコース1本。
何度もお邪魔した「すし丈」さんですが、
このお店の訪問は、
これが最後です。
トイレに行くのにお客さんに動いてもらわないといけない席も、
入り口の引き戸から中を覗く猫ちゃんも、
お邪魔したら知り合いがお土産持って待っていたり、
短い間でしたが、
楽しい思い出がたくさん。
4月から近くに移転され、
少し(?)値上げされて、
次のステージへ進まれます。
新店舗は個室もあってかなり広くなるようで、
楽しみです。
めざせミシュラン★★★!
これからもよろしくお願いいたします。