又 三 郎さんが投稿したとら食堂(福島/久田野)の口コミ詳細

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とら食堂久田野/ラーメン

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  • 昼の点数:4.0

    • ¥1,000~¥1,999 / 1人
      • 料理・味 4.0
      • |サービス 4.0
      • |雰囲気 4.0
      • |CP 4.0
      • |酒・ドリンク -
1回目

2018/05 訪問

  • 昼の点数:4.0

    • [ 料理・味4.0
    • | サービス4.0
    • | 雰囲気4.0
    • | CP4.0
    • | 酒・ドリンク-
    ¥1,000~¥1,999
    / 1人

平凡な醤油らーめんの、非凡なる魂の一杯!

GWの土曜日、晴天、混雑は覚悟の上で福島県白河市のラーメンの銘店、「とら食堂」さんに(遂に)初訪問してきました。

先月、4月9日に「NHK プロフェッショナル」で「とら食堂」店主、竹井和之氏を放送したのを見て、その「情熱の一杯」をどうしても直接味わってみたかったという動機です。(なお、レビューにはプロフェッショナルで見た内容も一部含まれています)

水戸からバイクで約3時間ひた走り、お店に着いたのは開店45分前の10:15頃。40台以上ある駐車場は既に満杯。店の前には「予約者名記入表」が置かれてあり、店員さん(竹井氏の長女)が「すいません、この時間だと14:00からになります」と説明されています。びっくりして帰る人もいますが、私は覚悟の上で来ているので、記入表に名前を書いて一時退却。

ちなみにこの「予約者記入表」、この日は8:30に出して12:00には本日分の受付は〆切。但し、名前を書いてもキャンセルする方がいらっしゃるので、16時から追加の受付をするそうです。昨日は30名程の追加受付があったとか。確か、毎日300食分を作ると(番組で)言っていたので、こういう仕組みになっているのだと思います。

さて、時間まで4時間近くあるので、「とら食堂」さんから車で15分程の所にある「国指定史跡 小峰城」などをゆっくり見学しました。

小峰城見学の後は再びとら食堂へ戻ります。店内に入れたのは14:15。オーダーは「焼豚ワンタン麺」1120円+「大盛」190円をお願いします。お腹ぺこぺこですからね〜。

店内はテーブル席、カウンター席、小上がり席と分かれており、厨房の様子もよく見える造り(つまり、厨房から客席がよく見える設計)。天井が吹き抜けの様に高く、明るくて大変居心地のいい造りとなっています。

オーダー後約30分程して「焼豚ワンタン麺(大盛)」が着丼。少々時間が掛かっていますが、逆に言えば少しでも早めに店内に座らせてくれている、という事でもあります。

大盛のせいか、大きいどんぶり。映像で何度も見た「とら食堂」の赤と青の綺麗などんぶりです。おぉ〜〜、このオイリーで琥珀色に澄んだのが、長年試行錯誤を繰り返したという、拘りのスープ!レンゲですくってみると、油がキラキラしています。早速、スープから頂きます。

「‼︎ う、うま〜〜い‼︎」薄くなく、辛くなく、ちょうどいい「かえし」と「出汁」のバランス。そして何よりも、無化調とは思えない「旨味、コク」の素晴らしさ!想像を軽〜く超えちゃいました。

300杯のラーメン出汁を取るのに、豚骨の他に全国から集めた4種の地鶏ガラ、70羽分も使うと聞きましたが、きっと粗利を減らしてそこまで徹底的にやるからこそ、この旨味とコクなんだな〜と実感。

うん、確かに「クセになるうまさ、毎日でも飽きずに食べられるような、自然で澄んだ美味さ」です!

次に麺、こちらも味と食感を出すための拘りの手打ち麺です。勢いよくズルズル〜〜っと啜ります。喉越しがいいですね〜〜、うんうん、お〜、コシが強い!手打ち麺って、独特の食感、どっしりとした美味しさがあります。佐野らーめんに比べると、やや細めの中太縮れ麺ですが、その分食べ易く、スープによく絡みます。

お次ですが、豚肉の塊を串刺しにして吊るし、地元の楢の木の炭で低温でじっくりと焼いて旨味を引き出しているという「焼豚」です。

肩ロース、豚バラ、内もものかぶり部位を炙った三種類がのっています。脂の量は豚バラが一番多く、内もも、肩の順でしょうか。どれも肉の個性がありますが、醤油の味がしっかりと染みていて、旨味が大変強い焼豚。

特に肩は、普通の焼豚に比べて脂が少なく、食感も硬く感じますが、しっかり噛んで頂くと、とても濃厚な旨味を感じます。ん〜、これが焼豚の原点なんだろうな〜、と感じます。

次はワンタン。普通のワンタンよりも皮が大きく感じます。ゆえにトゥルトゥル感がいっぱいあって、食べ応え抜群です。

他に、新鮮なほうれん草、歯応えのいいメンマ、海苔、ナルト、しゃっきりネギと、シンプルならーめんながら、結構具沢山です。

最後の頃は、らーめんに刻み玉ねぎを投入して味変して頂きます。味がちょっとピリリと締まって、爽やかな味で完食致しました。

最後にお代を清算するのは竹井和之店主が自ら行なっています。心を込めて「ご馳走さまでした、とっても美味しかったです。」とお伝えし、「ありがとう」と、にっこり返してくれました。

この平凡な醤油らーめんの非凡なる渾身のお味、全てはお客さんの「おいしい♪」のために頑張ってらっしゃるとお聞きしました。とても充実した、色々と学べた白河ツーリングになりました。

また絶対に伺います。改めて、ご馳走さまでした!

*おまけの観光情報*
【国指定史跡 小峰城について】
「小峰城」は、松平定信をはじめ、7家21代の大名が居城しましたが、慶応4年(1868)戊辰戦争白河口の戦いで落城。その後、平成3年(1991)に三重櫓、平成6年(1994)に前御門が復元され、 平成22年に、国指定史跡となったそうです。大変に石垣が立派なお城で、当時の規模の大きさがうかがえます。

  • 「焼豚ワンタン麺」1120円+「大盛」190円。焼豚の下にワンタンがたっぷりあります。

  • 肩ロース(手前)、豚バラ(奥でスープに沈んでる)、内もものかぶり部位を炙った(中央の細いの)三種類の焼豚。

  • ワンタン。生地が大きく、トゥルトゥルでとても美味しい!

  • 豚バラチャーシュー

  • このオイリーで澄んだスープこそ、とら食堂の旨味の源泉、長年の拘りの結晶ですね!

  • 手打ちの平打ち縮れ麺。喉越しが良く、コシが強いです。啜り甲斐のある麺!

  • 玉ねぎのみじん切り

  • 調味料類

  • メニュー1

  • メニュー2

  • 福岡への出店は、ラーメン店「博多一風堂」の創業者、河原成美氏との出会いがきっかけらしいですね。

  • 伝説的ならーめん職人、先代の竹井寅次氏(寅さん)。

  • 壁に掛けてある写真。

  • ミシュラン1星獲得、柏「竹やぶ」店主 阿部孝雄氏の書。

  • 外観1

  • 外観2

  • 正面入口

  • お店の目の前は、まさに田んぼ。とにかく、カエルと鶏の声が賑やか!

  • 「我がとら屋 そばは品格 我ぞは味」創業当時に先代の竹井寅二氏が頂いた掛軸の言葉らしいです。

  • アクセス

  • 予約までの空き時間は、市内観光など。写真は近くの「国指定史跡 小峰城」。

2018/05/06 更新

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