2回
2024/11 訪問
余計なものは何もない、変わらない良さを実感できる素晴らしい居酒屋さん!
「タラバ蟹(特大・半身)」@18000代
蟹の殻剥き達人のおばあちゃんが、無駄なく蟹を剥いて食べさせてくれます♪(笑)
自分でも剥いて頂きます
「インドマグロ(中とろ)」
まるで牛肉のようなインドマグロの中とろ
「サッポロラガー(★赤星★)中瓶」
「鰻の白焼き」網で焼いただけのシンプルな鰻です
白焼きは、ワサビをのせてそのまま頂きます
「一品辛口(熱燗)」 @400
このヤカンにお酒を直に入れて、温めて熱燗にします
「真鯛煮付け」 @3000くらい
「真鱈白子」 @1300くらい
「一品辛口(冷や酒)」@400
一品辛口
「肉厚ワカメ」@500くらい
「お通し(漬物と鰹のはらす煮)」
外観
2024/12/03 更新
2023/11 訪問
余計なものは何もない、変わらない良さを実感できる素晴らしい居酒屋さん!
昭和21年(1946年)創業、水戸の鮮魚・かに・貝の老舗居酒屋、「かにや」さんに会社の同僚と待ち合わせで、土曜夕方17時に伺いました。週末は予約でほぼいっぱいになるようなので、予約は必須です。私も勿論予約して伺いました。
お店は、水戸駅北口から徒歩5分ほど。水戸東照宮の大鳥居をくぐって右に折れ、50m程先左側にあります。なんせ創業77年も経つお店、終戦の翌年の創業ですからね。お店の外観もそれはそれは昭和の風情漂う見事な佇まい。
ガラガラっと引き戸を開けて入ると、一番乗り。天井からは裸電球が3個ぶら下がり、ちょっと薄暗い感じが雰囲気を出しています。店の奥は調理場になっていて、中央には大きなコの字カウンターがぐるりとあります。なお、メニューは壁に貼ってあるものだけで、メインの日替わりメニューは、黒板にチョークで書かれています(メニューは撮影不可)。
予約した名前を告げて、カウンター席に座ります。同僚が来るまで暫し待機。程なくして同僚が到着して飲み会の開始。今回は以下のメニューを頼みました。
【サッポロラガービール赤星(中瓶)】@?
私は赤星で、同僚は生ビール。今回もいいお店で美味しく飲める幸せに乾杯!男は黙ってサッポロビール(by 三船敏郎)、ん〜美味いっ!ちなみにお通しは、キャベツの漬物と鯵か何かの干物をほぐしたもの。渋いね。
【サッポロ生ビール】@?
店の方が丁寧にジョッキに注いでくれています。同僚が飲みましたが、間違いな美味さですね。
【気仙沼産 戻りガツオ】@2420
そろそろ戻りガツオも終わりの時季。終盤の戻りガツオを頂きましょう。大きくて分厚いカツオの刺身が6切れもあって、見るからに美味しそう。適度に脂ののったカツオは、ねっとりとした歯応えで旨味がとても濃厚。正直ここまで美味いカツオは中々ありません。めっちゃ美味いです!生姜とニンニク両方を使って頂きましたが、日本酒との相性は最高でした。
【北海道産 本ズワイガニ(特大)】@16500(時価)
本日のメインは、かにやさんの主力メニューの「蟹」。これが食べたくて伺った訳ですね。蟹は当日の仕入れ次第で産地や種類が変わり、値段も大きく変わるようです。今回は「本ズワイガニ」の大と特大、それに特大の毛蟹です。毛蟹も食べたいところですが、今回は思い切って「本ズワイガニ(特大)」@16500をお願いしました。
注文すると、ご主人が甲羅を開け、足と腹にザクザクと包丁を入れて食べやすく分割してくれます。お皿に盛られた姿を見ると、さすが特大、、、で、でかい!脚も太くて立派。10本の脚は甲羅の中の根本部分からカットしてあるので、簡単に食べられます。カニ味噌も付いていて、カニの足の身と一緒に食べましたが、これが言葉にならない絶品の美味しさ!カニのつけだれもありましたが、カニの旨味が濃厚なので、タレ無しでそのまま頂きました。
途中でお店のお母さんがカニを剥いてくれました。道具は使わず素手でバリバリと蟹の身を取って山積みされていきます、さすが蟹達人の手さばき。あっぱれ、お見事です!今回は、ホントに美味しい蟹をたっぷりと頂き、誠に感動的でした。
【一品 辛口(熱燗)】@400
「かにや」さんで熱燗を頼むと、一升瓶からお酒を黒ずんだヤカンにドボドボ注いで、ガスコンロで温めた後にコップに注いでくれます。コップには表面張力でギリギリまで注いでくれ、最初は口を近づけてズズッと飲むのが「かにや」の流儀。男も女もワイルドです。ちなみに同僚は5杯くらい飲んでました(笑)。なお、「一品」は寛政二年(1790年)創業の水戸の蔵元。水戸ではお馴染みのお酒です。
【純米大吟醸 郷の誉】@720
冷酒も飲むのは熱燗と同じコップ酒。一升瓶で直接コップに表面張力ギリギリまで注いでくれます。「郷の誉」は、茨城県笠間市の「須藤本家酒造」さんのお酒で、平安時代から850年以上の歴史がある、日本最古の蔵元。味に深みはありますが、優しく飲みやすいお酒でした。
【キンキ煮付け】@3960
注文を受けてから煮るので、出来上がるのに少々時間は掛かりますが、出来立てのキンキの煮付けは、ふっくらトロトロ!脂もめっちゃのっています。やや濃い目の味付けで、とても美味しいものでした。お酒にもご飯にもピッタリですね。
【芋焼酎(お湯割り)】@?
壁のメニューには麦焼酎しか表示されていませんが、お訊きしたら芋焼酎もありました。お湯割りをお願いしたので、きっとヤカンでお湯を温めて芋焼酎と割ったのでしょう。かなり熱々の芋焼酎のお湯割りでしたが、美味かったですね~。ちなみに芋焼酎のブランドも値段も訊き忘れ、写真も撮り忘れました(笑)。酔っぱらってますね。
【真鱈白子】@1320
そろそろ旬の時期を迎える真鱈の白子。軽く湯通しして頂くことが多いと思いますが、新鮮な白子は生で食べられるんですね。生の白子は初めて頂きました。食べると、舌の上でとろける様なトロトロ食感で、めっちゃクリーミー。甘みのある旨味が感じられ、此方も酒の肴にとてもいいアテです。
【肉厚ワカメ】@495
シンプルな肉厚の生ワカメ。さっぱり酢醤油で頂きます。ヘルシーだし、箸休めにも丁度いいお味です。
…以上が今回の注文でしたが、実は他にも、『うなぎ白焼き、真だこ刺身、天然本まぐろ、くじらスタミナ焼き、生うに、焼きはまぐり』等々、めっちゃ食べたいメニューがまだまだあります。とは言え、さすがに胃袋は限界。また次の訪問までのお楽しみですね。
たっぷりと蟹と魚を堪能した「かにや」さん、味の素晴らしさはレビューしてきた通りですが、店にあまり電気製品が無いというのも特徴です。テレビやBGMも無し、もちろん電子レンジもありません。きっと殆どのものが創業当時の頃と変わらずやっているものと思います。その敢えて変わらないことの素晴らしさ、余計なものが無いことの心地良さを教えて頂いたような気がします。
もうひとつの特徴は、この狭い「コの字型カウンター席」。隣のお客さんとの距離が近く、時折り肩や腕が触れ合う密着感です。この密着感は、まさに昭和のガード下の飲み屋、赤提灯屋台にも通じる、不思議な心地よい窮屈さです。「袖振り合うも多生の縁」とも言いますが、実際、私たちもお隣の男女お二人連れと色々お話しさせて頂き、大変楽しく盛り上がってしまいました。
まったくもって、味・雰囲気・サービス、いずれも最高の飲み屋だと思いますね、これぞ名店!
また伺います、ご馳走様でした~!
「サッポロラガービール(中瓶)」@?
北海道産「本ズワイガニ(特大)」@16500 デカっ!
ガバッと甲羅を開けたところ カニ味噌もたっぷり
「気仙沼産 戻りガツオ」@2420
絶品の美味しさ、ぶ厚くて大きなカツオの刺身です♪
熱燗を頼むと、一升瓶からお酒をヤカンにドボドボ注いで、ガスコンロで温めてコップに注いでくれます。黒ずんだヤカンが何とも味があります。(公式HPの写真より)
切れ目が入ったズワイガニの足と、絶品のカニ味噌!
お店のお母さんが丁寧に剥いてくれました(感謝)
「純米大吟醸 郷の誉」@720 見事な表面張力(笑)
「真鱈白子」@1320 生の白子はクリーミーで甘い
「キンキ煮付け」@3960(時価) 問答無用の美味しさ!
「肉厚ワカメ」@495 さっぱりと酢醤油で頂きます
お通し
トイレに掛かる教訓
入口
外観 2階は宴会用座敷
水戸東照宮の大鳥居を潜って真っ直ぐ行くと「宮下銀座」(飲み屋多し)ですが、右に曲がると「かにや」さんです
2023/11/22 更新
11月の最終土曜日、会社の同僚2人と水戸の「かにや」さんに忘年会で伺いました。凡そ1年振りの訪問ですが、やはり蟹を食べるのなら冬かなと。11月6日には日本海側でズワイガニの漁が解禁となり、しかも豊漁との事。期待が高まります♪
お店には18時に予約して現地集合。10分前には着きましたが、既に暖簾が掛かっています。ガラガラっと引き戸を開けて店内に入ると、もう半分くらいは席が埋まっていました。皆さん、さぁ呑むぞ!って気合いとワクワク感に溢れています(笑)。
名前を告げると、コの字カウンターの奥の方に案内され、坐ります。相変わらず天井からぶら下がった裸電球、年季が入った木製のコの字カウンター、お酒を直に入れて飲む黒ずんだヤカン、お客さん同士の距離感がほぼ屋台のような狭い店内、すべてが変わらず昭和初期の雰囲気で時が止まっているようです。あ~~、めっちゃ落ち着く(笑)。
なお、「かにや」さんでは、料理やお酒の写真は撮れますが、店内の写真と店内のメニュー表の写真は撮影不可となっています。なので、料理個別の値段が殆ど分からず(覚えていないってことですが)、あまり入力はできないのでご容赦下さい。
この日頂いたのは、以下の通りです。
【 サッポロラガー(★赤星★)中瓶 】@?
まずは赤星で乾杯!★赤星★は元々サッポロビールの前身である「開拓使麦酒醸造所」が明治10年(1877年)に発売したビール。このクラッシックな感じが、かにやさんの雰囲気とよくマッチしますね。勿論、文句なく美味いビールです。
【 お通し(鰹のはらす煮付け) 】@?
ビールとほぼ同時に提供されたお通しは、キャベツとカブの漬物、それに鰹のハラスの煮物が付いたもの。鰹のハラスは、脂がたっぷりのっていて、冷めても旨味が濃厚です。シンプルですが美味いお通しです。
【 インドマグロ(中とろ) 】@?
本マグロに勝るとも劣らない「インドマグロ」のお刺身です。「中トロです」と言って提供されましたが、見るからに脂がたっぷりで、まるで牛肉のようです。3人で頂くとあっという間に無くなりました(笑)。
【 タラバ蟹(特大・半身) 】 @18700くらい
この日は、ズワイ蟹とタラバ蟹があり、ズワイは7000~8000円/杯。中サイズの大きさで、3人で食べるには少々小さいように感じたので、思い切ってタラバ蟹(特大)をお願いしました。驚くほど極太のタラバをガスコンロでじっくり焼いて提供してくれました。焼きタラバが出来上がると、直ぐに殻剥き名人のおばあちゃんが手際よく向いてくれ、3人の口の中に順番に食べさせてれます。何もつけずシンプルに、口いっぱいにほおばる極太の焼きタラバ、甘いタラバ蟹の美味さが口いっぱいに広がります。ああ、なんと贅沢なひと時!めっちゃ幸せを感じます♪
おばあちゃんは、ばきばきと手際よく身を取ってお皿にものせてくれますが、他のお客さんもいらっしゃるので、もちろん自分でも殻をむいて頂きます。こんなに大きなタラバをしかもこれだけ食べたのは初めて。感動的な美味さでした。
【 一品辛口(熱燗) 】@400
かにや名物、やかん熱燗です。あまりに魚介が美味しいので、私も耐え切れず熱燗を頂きました。黒く焦げたやかんに一升瓶からお酒を直にドボドボと注ぎ、ガスコンロで適温に温め、ガラスのコップに並々と注いでくれます。お酒をこぼさないように、コップに口を近づけ、ズズっと頂きます。もう美味過ぎます。今回は3人とも、ビールの後は一品辛口の熱燗と冷や酒だけを飲んでいました。
【 鰻の白焼き 】@?
これまた贅沢に鰻の白焼きです!正直言って白焼きは食べた事がなく、一度白焼きでお酒を飲んでみたいと思っていました。白焼きもたらば同様、網で焼いただけのシンプル料理。焼き上がった白焼きは、ワサビをのせてそのまま頂きます。焼いた皮面はパリッとした食感で、身の方はふっくらと芳ばしく焼き上がっています。脂はのっていますが、蒲焼の甘いタレが掛かっていないので、白身魚の様な淡白な味わい。なるほど、白焼きは日本酒と一緒に頂くと、最高ですね。
【 真鱈白子 】@1300くらい
そろそろ旬を迎える真鱈の白子。昨年も食べましたが、同僚のリクエストで注文。最近何度か飲み屋で白子の天ぷらを頂いていますが、生の白子は食感がよりプリッとしていて、しかもとろける様な舌触りは天ぷらとまったく同じ。ワサビ醤油で頂きましたが、旨味もしっかり楽しめ、こちらもお酒のアテにぴったりです。
【 一品辛口 (冷や酒) 】@400
「一品」は寛政二年(1790年)創業の水戸の蔵元。水戸ではお馴染みの地酒です。冷やは、一升瓶からグラスに並々と表面張力が働くまで注いでくれます。熱燗も美味しく頂きましたが、冷やもとても美味しく頂きました。
【 肉厚ワカメ 】@500くらい 酢醤油で頂きます
前回も頂きましたが、肉厚のワカメがお皿にたっぷりと盛られて提供されます。おろし生姜付きで、酢醤油で頂きました。肉厚ワカメは、歯応えが良く美味しく頂きました。
【 真鯛煮付け 】@3000くらい
かにやさんで初めて食べる真鯛の煮付け。最初に出来上がりを見た時は、めっちゃ大きな鯛なので驚きました。一人ではとても食べ切れないサイズですが、三人ですからぴったりの大きさ。食べやすいように身をほぐして背骨を取って頂きますと、とにかく時間を掛けてじっくり煮込んだ煮付けは、味がよ~く染みていて激ウマ!皆で感動しながらキレイに美味しく頂きました。
以上、合計36,850円、一人平均12,283円です。タラバに鰻にインドマグロに真鯛と、とにかく食べたいものを食べ尽くし、お酒もたっぷり頂いてこの値段ですから、まったく大満足と言えます。
お店は、コの字型カウンターのみで、20人入るかどうかのお店ですが、他のお客さん達もめちゃめちゃ幸せそうにお酒と料理を楽しんでいるのが良くわかります。お店の方々も優しく親切な方ばかりです。
やはり、「かにや」さんは、自分的にはこの雰囲気も含め、県内でもトップクラスの素晴らしい居酒屋さんだと思います。おいしさに心から感動できるお店って、なかなか無いと思っていますが、改めて「かにや」さんはその数少ないお店の一つだと思います。
少なくとも年に1回は必ず伺いたいお店です。また伺います、ご馳走様でした~。