又 三 郎さんが投稿したRestaurant 母屋(茨城/常陸鴻巣)の口コミ詳細

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Restaurant 母屋常陸鴻巣/フレンチ、レストラン、創作料理

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  • 昼の点数:4.2

    • ¥6,000~¥7,999 / 1人
      • 料理・味 4.2
      • |サービス 4.0
      • |雰囲気 4.0
      • |CP 4.0
      • |酒・ドリンク 4.0
1回目

2025/02 訪問

  • 昼の点数:4.2

    • [ 料理・味4.2
    • | サービス4.0
    • | 雰囲気4.0
    • | CP4.0
    • | 酒・ドリンク4.0
    ¥6,000~¥7,999
    / 1人

木内酒蔵が200年培った発酵技術と地元の食材、フレンチの技が融合したイノベーティブレストラン!

文政六年(1823年) に現在の茨城県那珂市で、創業された「木内酒造」さん。清酒「菊盛」などの日本酒醸造を核として、「常陸野ネストビール」、「日の丸ウィスキー 」の醸造、さらには「常陸野ブルーイング(新宿・品川・水戸・秋葉原・丸ノ内)」、「蔵+かつ(水戸・八郷)」、「蔵+蕎麦 な嘉屋」、などの飲食店事業を展開する創業200年を超える老舗企業です。

そんな木内酒造さんが次なる事業に乗り出したのが、完全予約制のレストラン「母屋」さん。このレストランは、昭和初期に建てられた木内家の母屋をリノベーションして2025年2月14日にオープンしたもの。木内酒造さんからオープンのハガキも届き、事前予約して12時のランチに伺うこととしました(一人でも予約可能)。

折角「母屋」さんでランチコースを頂くのなら、やっぱりお酒も飲みたい!此処はJR水郡線で水戸11:15発→常陸鴻巣11:36着の気動車に乗ってランチ開始の10分前には到着します。

レストランの入り口は母屋の裏手にあります。木内酒造の直売店の方にお訊きしたら、親切に案内してくれました。重厚な造りの玄関に入り、靴を脱いで客室に入ります。客室は南向きで、光がよく入り、庭がよく見える純和風のお部屋。客室の天井にはライトが細かく埋め込まれ、床暖房も入っていて、快適に過ごす工夫が細部に施されています。ちなみに先客は二組のご夫婦がいらっしゃり、合計三組。広い客室でゆったりと食事が出来そうです。

窓際のテーブル席に案内されると、お店の方から「いらっしゃいませ、〇○様、お待ちしておりました」となんとも丁寧なご挨拶。ランチは5500円のコース料理限定なので、注文を考える必要はありませんが、アルコールを選べるメニュー表はあります。

メニュー表に「今日のビール」@900と記載されていたので、店員さんに何のビールかお訊きしてみると「常陸野ネストビール ニッポニア」との事。ニッポニアは飲んだことはありませんが、国内外で数々の受賞を獲得している有名なネストビールのようです。ビールは細長い綺麗なグラスに入ってすぐに到着。まずはワクワクの昼呑みに乾杯♪

普段頂く「常陸野ネストビール」と比べると、より濃厚な味わいで炭酸も強めに感じますが、とても爽やかな味わいのネストビールです。庭を眺めながら、のんびりと味わって頂きます。

間も無く、コース料理が順番に提供されます。料理は以下の通りです。

【自家製バカリャウ(干し鱈)と里芋のコロッケ】
「ドライトマトのタルト」と一緒に、白い陶器にのって提供されました。いやいや、めっちゃお洒落なビジュアルです。「自家製バカリャウ(干し鱈)と里芋のコロッケ」は、外側は緑色ですが中は里芋と干し鱈の旨みたっぷりの真白なコロッケ。この緑の球形のコロッケは、酒屋の軒先にぶら下がる「杉玉」をイメージしたものだそうです。ビールにもよく合います。


【ドライトマトのタルト】
可愛らしい小さな花が添えられた「ドライトマトのタルト」。芋を練り込んだタルトにアンチョビサワークリームとドライトマトをのせたもの。タルトと言っても、酸味のあるビールによく合う料理でした。


【大洗産平目の昆布締め】
正方形の綺麗なガラス製の平皿にのった「大洗産平目の昆布締め」。中央には昆布締めされた平目の刺身が4~5切れのっており、これだけも美味しそうですが、お皿の上には木内家特製の柚子胡椒ソース、梅干しソース、春菊ホップソースが少しづつあって、平目の昆布締めにのせながら味を楽しみます。更には、別に瓶詰めされた「煎り酒」と「赤酢」が味変用に用意され、ワクワクしながら頂きました。


【那珂湊産 鰆の粕漬け】
丸い陶器の皿に盛りつけられたのは「那珂湊産 鰆の粕漬け」。鰆は、関西では春が旬らしいのですが、関東では冬のこの時期「寒鰆」が脂がのって旬とされています。那珂湊で獲れた旬の鰆を粕漬にして焼いた一品。鰆の粕漬の下には、「常陸秋そばの実と発酵麹芋のリゾット」と木内酒蔵の「山廃ブランソース」があり、鰆と一緒に頂きました。旬の鰆とリゾット、ブランソースの組み合わせはまさに絶品の美味しさで、今回の料理の中では最も印象的でした。


【木内酒蔵 山廃原酒(ぬる燗)】@700
お酒はコース料理には含まれませんが、魚に合う日本酒をお訊きしたところ、木内酒蔵さんの「山廃原酒」をお勧めしてくれたので、ぬる燗で追加注文しました。ぬる燗用と思われる、お湯が入った容器に徳利が入っている独特の形状です。山廃ブランソースを使った鰆の粕漬けとよく合う、芳醇で爽やかな呑みやすいお酒でした。


【常陸野ポークの藁焼き】
料理の前に、シェフが昔ながらの釜を持ってきてくれます。釜の中には、藁と常陸野ポークのブロック肉が入っていて、これを使って藁焼きを作るとの事。暫くして提供された藁焼きの肉は、ピンク色の残る分厚いハムのようなものと、焦げ茶色に焼けた肉の二種類が金色の平皿にのって配膳されました。

綺麗な赤色の常陸野ポークの下には、古代米の「朝紫(あさむらさき)」で仕込んだ菊盛のお酒「朝紫」を使った赤色の鮮やかなソースが敷かれています。ナイフで切って食べてみると、表面はレアでしっとりと柔らかな焼き具合ですが、裏面は火がよく通ってカリッと芳ばしい肉になっています。もちろん、ほのかな藁の香りが何ともスモーキーで、お酒にもよく合うとても美味しい常陸野ポークです。

もうひとつの焦げ茶色に焼けた肉は、十年熟成味噌を使って焼き上げたもので、濃いめのしっかりした味わい。また、金色のお皿には、蕎麦の実、粗塩などがのっていて、どちらの肉にも付けて頂けます。


【17ヵ月熟成の自家製プロシュートご飯】
〆のご飯の前に、シェフが常陸野ハム工房でつくった、17カ月熟成したプロシュート(豚モモ肉の生ハム)を見せてくれました。この生ハムを薄切りにしてご飯にのせたのが「自家製プロシュートご飯」です。ご飯茶碗の蓋をとってみると、プロシュートの上質ないい香りが香ります。更にご飯には「昆布出汁」を掛けてお茶漬け風にして頂きます。生ハムも柔らかくなって風味が増し、めちゃめちゃ美味しいです。


【土浦蓮根のアイスと金砂郷産白インゲン豆のブランマルジェ】
さっぱりとした蓮根のアイスと、インゲン豆を使ったババロアのようなブランマルジェ。両方を一緒にスプーンで食べると、とてもスッキリした爽やかな甘さのデザートです。砂糖を一切使わない、自然な甘さのスィーツです。


食後には熱いほうじ茶を淹れてくれ、美味しいランチの余韻に浸ります。シェフと少しお話し出来ましたが、やはり以前は都内のレストランで働かれていた方のようです。木内酒造に料理の腕を見込まれて来られたんじゃないですかね、推測けど。

フレンチの技法と木内酒造が200年培ってきた発酵技術、そして地元の上質な肉、魚、野菜をふんだんに使った素晴らしいランチでした。

料理は数ヶ月おきにメニューが変わるので、是非また来てくださいとの事でした。これだけ上質なコース料理とお酒を頂いて、お会計は7100円。大満足のランチでした。

帰りは木内酒造の直売店で常陸野ネストビールなどを購入し、のんびり14:46発の水郡線で帰りました。たまにローカル線での昼呑みもいいですね。

また伺います、ご馳走様でした〜。

  • 「自家製バカリャウ(干し鱈)と里芋のコロッケ」、「ドライトマトのタルト」

  • 「自家製バカリャウ(干し鱈)と里芋のコロッケ」は、酒屋の軒先にぶら下がる「杉玉」をイメージしているそうです

  • 「ドライトマトのタルト」は、芋を練り込んだタルトにアンチョビサワークリームとドライトマトをのせたもの

  • 「本日のビール(常陸野ネストビール ニッポニア)」@900 茨城県産の金子ゴールデン麦芽、酒米の最高峰である山田錦、ソラチエースホップに加え国産ホップを用いたオールジャパンのNIPPONIA

  • 「大洗産平目の昆布締め」

  • 木内家特製の柚子胡椒ソース、梅干しソース、春菊ホップソース付き。味変用に煎り酒と赤酢のボトルも用意してくれました。

  • 見るからに新鮮な常磐平目

  • 米粉のパン

  • 「那珂湊産 鰆の粕漬け」

  • 山廃ブランソース、常陸秋そばの実と発酵麹芋のリゾット付き ナスタチウムの葉が添えられています

  • 鰆をリゾットとソースで頂きました 絶品の美味しさ!

  • パン

  • 「木内酒蔵 山廃原酒(ぬる燗)」@700

  • 「常陸野ポークの藁焼き」

  • 十年熟成味噌で焼き上げた常陸野ポーク

  • 木内家で昔から使っているお釜に藁を入れ、芳ばしく焼き上げた肉。古代米の「朝紫(あさむらさき)」で仕込んだ菊盛 古代米造り「朝紫」を使ったソースでいただく、コクのある味です。

  • 蕎麦の実、粗塩つき

  • サワーブレッド

  • 「17ヵ月熟成の自家製プロシュートご飯」

  • 蓋をとると、プロシュートご飯が出てきます

  • お米はもちろん茨城県産

  • 昆布出汁を掛けてお茶漬け風にして頂きます

  • プロシュートは柔らかくなり、風味も高くとてもいい味です

  • 常陸野ハム工房 BARREL SMOKEでつくった17カ月熟成したプロシュート(豚モモ肉の生ハム)を見せてくれました

  • 「土浦蓮根のアイスと金砂郷産白インゲン豆のブランマンジェ」

  • 酢漬けの蓮根も添えられています

  • 砂糖は一切使わないそうですが、自然の甘みがたっぷり

  • 食後のほうじ茶

  • 母屋の説明1

  • 母屋の説明2

  • メニュー表紙

  • ランチコース@5500

  • ディナーコース@10000

  • ドリンクメニュー1

  • ドリンクメニュー2

  • ドリンクメニュー3

  • 店内のあちこちに飾られている蘭の花

  • 内観1

  • 内観2

  • 内観2

  • 内観3

  • 玄関ホールの待機所

  • 入口

  • 母屋外観

  • 木内酒蔵外観

  • 常陸野ネストビールのマーク

  • 木内酒蔵看板

  • 常陸鴻巣駅

  • 常陸鴻巣駅にある木内酒蔵の看板

  • JR水郡線の気動車(二両編成)

2025/02/26 更新

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