又 三 郎さんが投稿した笹乃雪(東京/鶯谷)の口コミ詳細

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笹乃雪鶯谷、日暮里、入谷/豆腐料理

1

  • 夜の点数:4.0

    • ¥5,000~¥5,999 / 1人
      • 料理・味 4.0
      • |サービス 4.0
      • |雰囲気 4.0
      • |CP 4.0
      • |酒・ドリンク 3.5
1回目

2025/10 訪問

  • 夜の点数:4.0

    • [ 料理・味4.0
    • | サービス4.0
    • | 雰囲気4.0
    • | CP4.0
    • | 酒・ドリンク3.5
    ¥5,000~¥5,999
    / 1人

『江戸の神社仏閣・浮世絵と老舗巡り 』、第三弾は「太田記念美術館」と「笹乃雪」へ伺いました♪

『江戸の神社仏閣・浮世絵と老舗巡り 』、第三弾は「太田記念美術館」と「笹乃雪」へ伺いました。

「太田記念美術館」は、原宿にある世界有数の浮世絵専門の私立美術館。25/08/30~11/03まで「蔦屋重三郎と版元列伝」と題した展示を開催中で、歌麿、写楽、北斎、広重など、数多くの絵師の作品をじっくり鑑賞して参りました。

その後は、17:30頃、根岸の豆富専門料理店『笹乃雪』さんに伺いました。『笹乃雪』さんは、江戸時代、元禄4年(1691年)創業の老舗料理店で、絹ごし豆富発祥の店なんだそうです。初代・玉屋忠兵衛は元々京料理人だったそうですが、元禄四年(約三百四十年前)上野の宮様(百十一代後西天皇の親王)のお供をして京より江戸に移り、水質のいい根岸に豆富茶屋を開いたのが店の始まりだそうです。

宮様は『笹乃雪』の豆富をことのほか好まれ「笹の上に積もりし雪の如き美しさよ」と賞賛され、「笹乃雪」と名づけ、それを屋号としたんだそうです。

また、「笹乃雪」さんのある東京・根岸は、江戸時代以降、落ち着いた別荘地のような場所として栄えていたらしく、正岡子規、二葉亭四迷、夏目漱石、谷崎潤一郎など、“文人は、一度は足を運んでいる”と云われるお店であったそうです。

「笹乃雪」さんの現在の店舗は、2024年8月1日に「子規庵(正岡子規の旧宅)」の隣地に移転オープンしたばかりらしく、まるで豆富の様に真っ白く綺麗な建物です。恐らく、建物の一階部分が豆富の製造スペースで、2階が客室になっていると思われます。

「笹乃雪」さんは昼・夜ともに完全予約制のお店で、メニューは5000円のコースのみ。但し、追加メニューは単品で注文が可能です。

17:30頃にお店に到着すると、2階の客室に案内され、テーブル席に着席。客室はとても広々としていて、壁にはかなり時代を感じる、様々な絵や書が掛かった、まるで美術館のような雰囲気。

本日の注文はシンプルに以下の通りです。

■「サッポロ黒生ビール」@700
■「根岸の里」@5000

生ビールはすぐに提供されるので、まずはお一人様乾杯で頂きます!しかも大好きなサッポロ黒生。幸せを感じる美味しさです。「根岸の里」と云うコース料理の内容は以下の通りです。

①【前菜】
前菜は、巾着南京、しめじの酒盗和え、イトヨリダイの揚げ物のおろしポン酢和え、豆富のソース、お麩、蓮、椎茸、生姜。
特に「お麩・蓮・椎茸・生姜」の4つは、豆富のソースと混ぜて、白和え状にして頂きます。巾着南京とは南瓜を磨り潰して巾着状に丸めたもので、南瓜の自然な甘さが際立つ一品。とにかく前菜からシンプルですが、いずれも素材の美味しさを十分に楽しめる、素晴らしいものでした。

②【冷奴豆富】
豆富の風味を味わうのは、そのまま食べるのが一番。豆乳濃度が濃い絹豆富は、味が濃くなる代わりに食感が硬くなり、水っぽさが減ってくるのですが、笹乃雪さんの絹は、フワッと柔らかい食感と優しい豆乳の風味が口の中いぱいに広がり、シンプルながら素晴らしく美味しい豆富だと感じます。330年続く豆富職人の拘りを感じます。なお、笹乃雪さんの豆腐は、一丁700円で購入することも出来るそうですが、日中で売り切れてしまうようです。

③【あんかけ豆富】
名物の「あんかけ豆富」が2椀。鰹出汁のあたたかいあんかけを豆富の上にたっぷりかけ、からしをのせた一品。一人につき2碗出てくるのは、創業当時、忠兵衛氏が宮様にこの料理を献上すると、あまりのおいしさにおかわりをされ「これからはふたつ出すように」と仰られ、それ以来2碗一組が習わしになったそうです。味の方は、とにかく温かいあんかけがとても優しいふわっとした味で、からしが味を引き締めている味わい。シンプルな料理ながらめちゃめちゃ美味しい。京料理、といった風情を感じます。

④【雲水(うんすい)】
湯葉と野菜の豆乳蒸しです。温かい野菜や鶏の団子も入っていて、美味しい豆乳スープといった感じ。余計な味が付いていないので、やはりシンプルで優しい美味しさ。

⑤【湯葉とひりゅうず(がんもどき)の炊き合わせ】
湯葉巻きと一緒に、さつま芋、青菜、ひりゅうず(がんもどき)を炊いた料理。特に湯葉巻きにはお出汁がよーく沁み沁みで、めっちゃ美味い。こちらもまるで京料理のような美味しさです。

⑥【天婦羅】
里芋・舞茸の天ぷらと銀杏。

⑦【かぶら蒸し】
鮭とイクラが入ったかぶら蒸し。あっさりとした優しいお出汁で、いいお味です。

⑧【食事】
炊き込みご飯、お新香、赤だしのなめこ汁、の食事。炊き込みご飯も勿論美味しいのですが、たまに食べる赤だしのなめこ汁が美味いこと!

⑨【デザート】
桃のシャーベット、ぶどう、チーズケーキ、スターフルーツなどのデザート。特に桃のシャーベットは絶品でした。

以上、江戸〜東京の長い歴史を想像し、味わいながら大変美味しく頂きました。素材の味を活かしたシンプルな味の料理が多く、最後まで大変美味しく頂きました。

是非また笹乃雪さんにも伺いたいと思います、ご馳走様でした~。

1日目はこれにて終了。
翌日は『江戸の神社仏閣・浮世絵と老舗巡り 』第四弾に続きます。

  • 名物の「あんかけ豆富」×2椀。鰹出汁のあたたかいあんかけを豆富の上にたっぷりかけ、からしをのせた一品

  • 前菜(巾着南京、しめじの酒盗和え、イトヨリダイの揚げ物のおろしポン酢和え、豆富のソース、お麩、蓮、椎茸、生姜)

  • 330年以上の歴史がある自家製の「冷奴豆富」

  • 薬味は、大葉、かつお節、生姜、ネギが付いています

  • 湯葉と野菜の豆乳蒸し「雲水(うんすい)」

  • 「湯葉とひりゅうず(がんもどき)の炊き合わせ」

  • 巻き湯葉は、お出汁をしっかり吸って、とてもいい味です

  • 「天ぷら」里芋、舞茸、銀杏

  • 「かぶら蒸し」

  • 「サッポロ黒生ビール」@700

  • 「炊き込みご飯の食事」

  • 炊き込みご飯

  • 漬け物

  • なめこの赤だし味噌汁

  • デザート(桃のシャーベット、ぶどう、チーズケーキ、スターフルーツなど)

  • メニュー1

  • メニュー2

  • メニュー3

  • メニュー4

  • 七代目 市川團十郎(化政期から天保にかけて活躍した江戸の歌舞伎役者)

  • 河東 碧梧桐(正岡子規の高弟として高浜虚子と並び称される、俳句革新運動の代表的人物)

  • 柳原 白蓮(大正天皇の従妹、歌人) 大正三美人と云われ、実際凄い美人。

  • 小村 雪岱(大正-昭和期の日本画家)

  • 河鍋 暁斎(幕末から明治にかけて活躍した浮世絵師、日本画家)

  • 高橋 是清(第20代内閣総理大臣)

  • 有栖川宮 熾仁親王

  • 入り口

  • 外観(隣奥には子規庵が見えます))

  • 正岡子規と笹乃雪

  • 根岸子規庵

  • 正岡子規直筆の句碑「水無月や根岸涼しき笹の雪」・「蕣(あさがお)に朝商ひす笹の雪」

  • 子規庵パンフレット

  • 子規庵の説明

  • 「子規庵」入口

  • 太田記念美術館

  • 開催中の「蔦屋重三郎と版元列伝」

  • 長澤まさみさんが演じる、葛飾北斎の娘、葛飾応為の映画「おーい、応為」

  • 葛飾応為の代表作「吉原格子先之図」直筆画は、此処「太田記念美術館」に所蔵されています(非公開)

2025/10/17 更新

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