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ふらままのフラフラ気ままに食べあるき
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ふらまま (女性・北海道) 認証済
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1回
夜の点数:5.0
2019/09 訪問
日本料理の最高峰と思える美しく美味しい完璧なお料理に感動した「片折」
金沢に行くときには伺ってみたいと思っていた「つる幸」さんが創業から50年を超えた老舗店で、加賀百万石の伝統料理がいただけるミシュラン掲載の名店だと聞いていて、かねてから訪問を切望していたのですが残念ながら閉店したということで、どちらに伺おうか調べたりテレビ番組で観て行きたいとメモしていた中で、驚くほどの高評価の「片折」さんにどうしても行ってみたくなり、2か月前に予約の上 訪問させていただきました。伺う少し前にはテレビ番組「アナザースカイ」でグルメで知られている渡部建さんがこの店を紹介していて、大将が「良い食材を見つけると手に入れずにはいられない」というようなくだりがあり、楽しみがマックスになると同時にオンエア前に予約が取れて良かったと安堵したものです。お店は川沿いの素敵なロケーションにあり、決して広くない間口にシンプルな外観、小さな看板だけの上品な設えにセンスを感じます。到着すると待合いのお部屋に通され、その日予約の6名が揃うとお茶やおしぼりなどを出していただくのですが、驚いたのが熱々の今治タオルで首の後ろを温めることを薦められたことで、私が思うにはその日が9月にもかかわらず34℃の酷暑日だったため汗を拭くためという訳ではなく、すっきりとさせてお出汁の香りだそも充分に感じるよう鼻の通りを良くする効果もあるのではないかと…ほどなくお食事の場に通されると、驚くほど簡素な何もないカウンター席で、事前に用意した利尻の特別な昆布出汁に、見ている前で削ったこれまた特別な枕崎のかつお節を大量に入れて特別な一番出汁を作り、先ずはそのまま一口いただきお食事がスタートします。そのお出汁は確かにかつていただいたことのない深みのあるもので、塩気がなくても充分に美味しさを感じるものでした。飲み物は私達は暑い日だったのでビールから日本酒をいただきましたが、お茶の方は目の前で煎ったとても香りのよいお番茶でこだわりを感じました。いただいたお料理はベニズワイガニをお出汁のジュレでいただく一皿、お造りは氷見の鰹や車海老や小さなアオリイカ、能登の赤雲丹とお粥はお凌ぎ的に、氷見の天草の自家製ところてんはスダチとともに、スズキと万願寺唐辛子の焼き物は加賀野菜へた紫ナスをペーストにしたものをつけていただき、能登の鮑と冬瓜の蒸し物はお出汁のあんかけで、大将のお父様が作られたコシヒカリと能登で平飼いの紅葉というたまごの半熟卵や原種の胡瓜のお漬物や昆布の佃煮、更にのどぐろの照り焼きを乗せたご飯になめこの味噌汁、最後にはお料理に使うため毎日汲みに行く湧き水のお白湯とデザートに香ばしくて美味しい加賀棒茶。食材のほとんどが北陸産の中でも最高級品で、そこにものすごい手間ひまをかけて完璧なものに仕上げられていて、文字に表すことは不可能な食の極みの数々で、それぞれの器も盛り付けも上品で美しいものばかりでした。全てに満足し感激の連続で、何が一番だったかと考えるとほぼ同率の1位ですが、へた紫ナスのペーストには衝撃を受け、私にとっての一番のレストランを更新したように思います。金沢に「片折」ありと強く心に刻まれた一夜になりました。ごちそうさまでした、金沢に行く際には絶対に伺いたいと思います(予約が取れれば良いのですが…)。
2019/09/15 更新
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ソファー席
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金沢に行くときには伺ってみたいと思っていた「つる幸」さんが創業から50年を超えた老舗店で、加賀百万石の伝統料理がいただけるミシュラン掲載の名店だと聞いていて、かねてから訪問を切望していたのですが残念ながら閉店したということで、どちらに伺おうか調べたりテレビ番組で観て行きたいとメモしていた中で、驚くほどの高評価の「片折」さんにどうしても行ってみたくなり、2か月前に予約の上 訪問させていただきました。
伺う少し前にはテレビ番組「アナザースカイ」でグルメで知られている渡部建さんがこの店を紹介していて、大将が「良い食材を見つけると手に入れずにはいられない」というようなくだりがあり、楽しみがマックスになると同時にオンエア前に予約が取れて良かったと安堵したものです。
お店は川沿いの素敵なロケーションにあり、決して広くない間口にシンプルな外観、小さな看板だけの上品な設えにセンスを感じます。
到着すると待合いのお部屋に通され、その日予約の6名が揃うとお茶やおしぼりなどを出していただくのですが、驚いたのが熱々の今治タオルで首の後ろを温めることを薦められたことで、私が思うにはその日が9月にもかかわらず34℃の酷暑日だったため汗を拭くためという訳ではなく、すっきりとさせてお出汁の香りだそも充分に感じるよう鼻の通りを良くする効果もあるのではないかと…
ほどなくお食事の場に通されると、驚くほど簡素な何もないカウンター席で、事前に用意した利尻の特別な昆布出汁に、見ている前で削ったこれまた特別な枕崎のかつお節を大量に入れて特別な一番出汁を作り、先ずはそのまま一口いただきお食事がスタートします。
そのお出汁は確かにかつていただいたことのない深みのあるもので、塩気がなくても充分に美味しさを感じるものでした。
飲み物は私達は暑い日だったのでビールから日本酒をいただきましたが、お茶の方は目の前で煎ったとても香りのよいお番茶でこだわりを感じました。
いただいたお料理はベニズワイガニをお出汁のジュレでいただく一皿、お造りは氷見の鰹や車海老や小さなアオリイカ、能登の赤雲丹とお粥はお凌ぎ的に、氷見の天草の自家製ところてんはスダチとともに、スズキと万願寺唐辛子の焼き物は加賀野菜へた紫ナスをペーストにしたものをつけていただき、能登の鮑と冬瓜の蒸し物はお出汁のあんかけで、大将のお父様が作られたコシヒカリと能登で平飼いの紅葉というたまごの半熟卵や原種の胡瓜のお漬物や昆布の佃煮、更にのどぐろの照り焼きを乗せたご飯になめこの味噌汁、最後にはお料理に使うため毎日汲みに行く湧き水のお白湯とデザートに香ばしくて美味しい加賀棒茶。
食材のほとんどが北陸産の中でも最高級品で、そこにものすごい手間ひまをかけて完璧なものに仕上げられていて、文字に表すことは不可能な食の極みの数々で、それぞれの器も盛り付けも上品で美しいものばかりでした。
全てに満足し感激の連続で、何が一番だったかと考えるとほぼ同率の1位ですが、へた紫ナスのペーストには衝撃を受け、私にとっての一番のレストランを更新したように思います。
金沢に「片折」ありと強く心に刻まれた一夜になりました。
ごちそうさまでした、金沢に行く際には絶対に伺いたいと思います(予約が取れれば良いのですが…)。