5回
2025/10 訪問
初めていただいた「北海道焼肉 北うし」の秋のコースは松茸祭り♡美味しいお肉と香りの良い松茸のマリアージュが幸せすぎるスペシャルなディナー♪
2025/11/05 更新
2025/04 訪問
進化がとまらない「北うし」でいただいた春のコースは、知床和牛を中心とした希少で最高級のお肉とお料理に感動♪
お店自体がお肉にほれ込み追求し進化し続けている「北海道焼肉 北うし」さんでは行くたびに新たな感動をいただいてて、鉄板焼きなども含めたお肉をメインに提供するお店の中で私の中では断トツのナンバーワンですが、今回は春のコースがとても素晴らしいという噂を耳にしてワクワクで伺ってきました。
もちろん、その情報は間違いのないもので、美味しいお肉と共に幸せをいただいてきたと感じるほど最高の時間を過ごすことが出来ました。
その日の特選コースの内容は
前菜
本日のスープ~ソルロンタン
韓国ソウルのスープのソルロンタンとは似て非なるもので、さすが北うしと感動した至極の一杯。
韓国や韓国料理店で食べたことがあるソルロンタンは、牛骨や内臓などを長時間じっくり煮詰めて作られた白濁したスープですが、北うしのソルロンタンは澄んでいるのに、しっかり牛骨や内臓を煮詰めたような深みがあり、でも後味があっさりとしていて、中の煮込んだお肉はホロホロとほぐれてくるのに味は抜けておらず、スープと一緒に口にいれると美味しさが広がる最初の一品にふさわしい素晴らしいお味でした。
タラバガニの前菜
小さな器に泡と小花だけが見えるフレンチのアペタイザーのような美しいビジュアルで、泡はトマトと柚子で作られたさっぱり仕立て、混ぜ合わすと食べ応えのあるタラバガニとキャビアという豪華な食材に三つ葉と柚子が香り、梅のジュレと三杯酢が合わさると割烹を通り超えて料亭のような逸品。
特選
びえい和牛サーロインのユッケ
レアのお肉が苦手だった私が(今も他のお店では食べられませんが)数年前、北うしに出会い克服というか大好きになったという経緯があり、それでもユッケはハードルが高く躊躇していた時もあったのですが、それが懐かしくなるほどの北うしのユッケは唯一無二の最高峰、今回は厳選されたお肉の中でも上質な美瑛和牛のくりみといわれる腕肉を、絶妙な味付けでかつ味の濃い卵黄がトロッと絡まり口どけも良く、よく見かける胡麻油と濃いめの味付けしか感じないユッケとは別格の、肉本来の力強い旨味と心地よい食感を感じる絶品。
海鮮と果物のキムチ~いちごとボタンエビ
北うし名物の季節のキムチはヤンニョムを使い分けたいちごとボタンエビで、いちごの甘酸っぱさがキムチにこれだけ合うのかと食べるたびに驚き、最初は新鮮なボタンエビをキムチにするのがもったいないのではと思った自分が懐かしくなる、美味しいエビの旨味と甘みを引き上げる完成されたキムチ。
塩焼肉
知床和牛芽ネギタン
見た目にも美しいこの一品は、そのままでも充分な旨味とジューシーさを感じる希少な知床和牛の牛タンで、芽ネギをくるっと巻きニラで結んだものなのですが、その芽ネギは姫ネギなのか、良くお寿司屋さんでいただくものより細くシャキシャキに感じるもので、外がカリッと中はピンク色の火入れが抜群のタンとのバランスが素晴らしく、タンの旨味を芽ネギが少しも邪魔せず、余すことなくネギが受け止めていて、全ての牛タンを芽ネギで食べたくなるほどの逸品でした。
歯切れも抜群で半分はそのまま、残りは橙をかけていただきましたが、主張の強すぎない香りが上品で、牛タンと芽ネギの相性を底上げしたスライスした牛タンの最高峰と思える一品で、よくあるネギ塩タンにレモンを絞ったものとは別格の料理として完成された絶品。
知床和牛タン厚切り
テレビ番組で知床和牛はオホーツクの寒く厳しい環境ゆえの口どけの良い脂身や肉質の良さが際立つものの、飼育頭数が少なく希少なお肉で地元でもなかなか食べられないということを知りましたが、その知床和牛の牛タンを贅沢に超厚切りにし、表面はカリッとするほど香ばしく、余熱時間も考慮した最高の焼き加減でいただきます。
まずはそのまま一口、うなるほどの旨味にノックアウト。
そこに自家製カラスミがたっぷり合わせると、カラスミが塩味のためにあるのではなく、旨味のバージョンアップのためにあると知り、心から感動する食体験でした。
知床和牛ハラミ
まずはそのままでいただくと絶妙な塩梅で肉の旨味がダイレクトに広がり勿論美味しくて、次に山わさびの醤油漬けをのせると、そこに爽やかな香りが加わり肉の味が濃いハラミに良く合って最高。
普段、ステーキに山わさびを使うときは、口の中に残る脂っぽさを消す役割で使うことが多いのですが、北うしのお肉は脂にたよらずに肉本来の旨味を味わえるので薬味の役割も別物だと学ばせていただいた貴重な一品であり、焼肉屋さんでは定番のハラミにもこんなにも別格のものがあることに驚きました。
特選
知床和牛フィレ シャトーブリアン
これは正にスペシャリテ、希少な知床和牛の中でも更にわずかなシャトーブリアンの本当に美味しい部位だけを、先ずは目の前で表面だけに焼き目をつけたら、54℃でじっくり低温調理するこだわりようが、お肉のポテンシャルを最大限に引き出した頂点とも思える秀逸なお味です。
調味料は3種で、昆布をつかった特製お塩は優しくお肉に寄り添い、麹はお肉に深みを与える奥行きを感じて、牛肉の旨味をまとわせたオリジナルのお醤油はやや甘めでトロッと肉に絡みつきパンチを感じるもので、この食べ方は添えられた菊芋のピクルスに良く合うものでベストバランスでした。
食通の方にはこのシャトーブリアンを食べるためだけに北海道に来ていただいても後悔させないと断言できる最高品質で、首都圏の数倍のお値段の有名店より美味しいお店が地元にあることが誇らしい秀逸なお肉です。
口替わり
白子 自家製和牛セシーナ
お皿に見えるのは自家製の生ハムのセシーナで肉の旨味を感じるもので、その下のとろっとした極上の白子はこの季節でも最高に濃厚で、そこに白だしの餡に柚子が香り味がケンカすることなく素晴らしいハーモニーで、それぞれ食べても合わせて食べてもまとまる一皿に感動。
タレ焼肉
北海道黒毛和牛ロース
ザ焼肉のようで、実は奥深い一品です。
甘辛いタレと旨味のある肉のバランスが最高でご飯が食べたくなるお味でありながら、実はサンドイッチにしても超美味しい、万人に愛されるマルチタレントのような逸品。
特選
北海道和牛フィレ~トリュフステーキサンド
これはびえい和牛サーロイン焼しゃぶとの選択でチョイスしたのですが、カツオの出汁香る特別なパンにデミグラスとトリュフと味噌のソース、柔らかくも味わい深く旨味いっぱいのステーキのコンビネーションが最高に贅沢で、主にサンドイッチの内側をより多く焼いたサクサクのパンにはさんだ味わい深いステーキが、ハイグレードなのに自己主張が強すぎないソースと相まって至極の旨さです。
お食事
酢橘冷麺
こちらも和牛肉茶付けとの選択でチョイスしたものですが、酢橘の爽やかな香りが最高のお肉を食べつくした後には完璧で、冷麺だから冷たいのは当たり前なのですが、氷を浮かべたりクラッシュアイスだらけにするほどやりすぎではない、ほど良く冷えた麺とスープが、美味しいお肉の後味を感じていたい欲張りにはベストバランスで、酢橘が香る和出汁にもっちりでしこしこの麺がいくらでも食べられるのではないかと錯覚するほどです。
本日のデザート
春のデザートは桜餅をイメージしたものですが、スフレとお餅の中間のような別物のような表現ができないもので、形は四角くギリギリ自立しているようなふわっとしたテクスチャなのに、わずかにもちっと感もあり香りは桜餅で、上に塩漬けの桜と黒豆の甘納豆が乗り和菓子のようで、とにかく優しく軽く美味しくて〆にぴったりのデザートでした。
今回も最高の北うしさんのコースをいただきましたが、それは最高のお肉と完璧な状態でサーブしてくださるシェフが、火入れの温度から余熱まで一瞬のベストタイミングを見逃すことない職人芸のなせる業で、いわゆるフルアテンドと言われるスタイルでもいろいろある中で、東京の有名店ではかなりの当たりはずれの体験もしましたし、お店によって本当に様々なので、北うしのお肉が美味しいのは、こだわりの最高のお肉を頭の中がお肉であふれているシェフが調理してくださればこそと感謝の気持ちでいっぱいになりました。
しかも、年齢を重ねるとお肉をコースでいただいたりすると数日はあっさりしたものが食べたくなるものですが、北うしだけは明日でも喜んで食べたいと思えるのが素敵で、それは霜降り肉の脂身の濃厚さとかパンチとかではなく、素材の良いお肉が本来持っている味を追求し、最高の状態に仕上げてくれる職人技によるものだと思います。
この日いただいたお酒はオリジナルのクラフトビールと、ワインは l’Esprit Terre de Yoichi 2023 で、もちろんどちらも大満足の相性抜群で幸せなひと時を過ごすことが出来ました。
ごちそうさまでした、更に進化した北うしさんに感激が再燃、もうすぐお肉との相性の良い雲丹の季節なので、逃すことなく伺いたいと思います。
2025/04/14 更新
2023/01 訪問
旅と旅の間に伺った「北うし」さんで地元にこのお店があることを幸せに思うNo1お肉を堪能♪
同じお店のレビューはあまり書かない無精者ですが、今回は沖縄&九州旅と京都旅の間に唯一伺った地元のお店で、やっぱり美味しいと実感した「北うし」さん、何をいただいたか自分のための覚書として軽く感想を。
美味しくて大好きでほぼ2~3か月おきに通っているこのお店ですが、その間に100名店に選出されていて(このレベルの高さなので当然のことながら)、好きなお店なだけに嬉しいなぁと思っていた「北うし」さん、たまたま旅行と旅行の間隔が10日ほどしかなく、ゆっくりとした外食のチャンスが1回しかないタイミングでお誘いいただき伺ったのですが、博多や京都など日本各地でかなり美味しいものを食べていた時だからこそ、「北うし」のクオリティーの高さを実感でき嬉しくなりました。
今回いただいたのは、
道産和牛テールのコンソメスープ(滋味深いしみわたる美味しさ)
道産和牛リエット(スティック状に成型されていて前菜にぴったりの軽めの仕上がり、お花やハーブで飾られて目にも美味しい)
赤貝と春菊のヌーベ(キャビアが良いアクセントとなっている言葉を失う絶品です)
海鮮と果物のキムチ(いつも驚かされます)
びえい和牛サーロインとろけるユッケ(生肉嫌いなのにここのユッケだけは大好きという逸品)
知床和牛タンとからすみ(厚めの外サク内フワの極上タンに自家製からすみのすりおろしがたっぷりのタンの最高峰)
知床和牛ハラミ(肉の旨味がヤバいです)
知床和牛シャトーブリアン(幸せのお味、とろける美味しさとはまさにこのこと)
蝦夷鮑と和牛のすりながし(わずかに感じる鮑の肝の苦みが心地よいアクセントとなっている最高のスペシャリテ)
雲丹ご飯(この季節にこんなに美味しい雲丹がいただけるとは驚き、お凌ぎ的なサイズ感が嬉しく、すり流しともあう一品)
びえい和牛イチボ(ここで再び旨味の凝縮、タレで食べるのでまた食べられちゃいます)
知床和牛ヒレステーキサンド(北うしさんの名物の一つ、お腹一杯でも食べられちゃうあっさりサンド)
びえい和牛焼きしゃぶ(お肉の〆にふさわしい旨味)
酢橘冷麺(これが本当に大好き、どんなにお腹一杯でもいただいちゃいます)
いちごミルク(という名のデザートですが、決して甘すぎることなく、フレッシュの苺にフリーズドライのサクサク苺、苺100%なのではというシャーベットにピスタチオと軽めのクリームの完璧なバランス)
という書いていても思い出してにやけるラインナップ。
お肉やお料理のクオリティはもちろんサービスも温かで、ここに来ると必ず大満足できる地元のお店、そんなお店に出会えて幸せだと思える素敵な「北うし」さんに、今宵も感動しっぱなしでした。
ごちそうさまでした、少し寒さが落ち着いたころにまた伺いたいと思います。
2023/02/19 更新
2022/05 訪問
今宵も最上級を堪能、あまりの美味しさに食事中に来月の予約をしてしまいました(^^ゞ
私的日本一の高級焼肉(イノベーティブ焼肉というジャンルだそうです)の「北海道焼肉 北うし」さん、初めての訪問から3か月、札幌を離れることが多かったので待ちに待っての訪問となりました。
コースでいただいたお料理は全て素晴らしく、待った甲斐があったというか、もっと頻繁に来たかったというか、感動の数々でした。
そのお品書きを紹介すると、
前菜
雲丹ジュンサイ〜治療した雲丹
ち、ち、治療???と驚くなかれ、昔とても濃厚だった北海道の雲丹も近年は昆布の旨みを感じることがなくなってきたということで、その雲丹に昆布をたっぷりと注入し(それはそれは手間のかかる方法をお聞きしましたが、私的によそのお店に教えたくないので割愛)、豊かだった北の海で今獲ってきた雲丹を食べたかのような芳醇な味に"治療″した最高の雲丹を、酸味のきいたジュレとプリプリのジュンサイとともにいただく革新的な一皿
ツブのテリーヌ
これ、すごいです!!ツブの旨みと食感を生かしアオサと合わせたサッパリの逸品
W自家製 セシーナとからすみ
セシーナ(生ハム)もカラスミも極上の自家製で一緒にいただくとものすごい相乗効果、更に生の粒胡椒を噛んで生ハムをいただくと今度は爽やかさすら感じる素晴らしさ
完熟パインと蛍烏賊のキムチ
こちらのキムチにはいつも驚かされるのですが、パイナップルは甘酸っぱさがキムチに最高にマッチしているし、ただでさえ美味しい蛍烏賊は発酵食品のキムチにすることで更に複雑な旨みになる感動もの
特選
びえい和牛サーロインのとろけるユッケ
北うしさんのスペシャリティの一つで、レア嫌いの私が大好きと感じた秀逸な一皿、口に入れた瞬間にほどける完璧な口どけと肉自体の優しい旨みと卵黄のマリアージュは最高
塩焼肉
3週間熟成知床和牛ハラミ
お肉の感想は前回と重なる点も多いのでさらっといきますが、とにかくジューシーで旨みが強い極上
3週間熟成知床和牛タンのタン元の厚切り
こちらのタン元がまたすごい!!!外がカリッと香ばしくサックサクで最高
特選一
3週間熟成知床和牛シャトーブリアン
贅の極みともいうべき一品で、知床牛だけでも希少なところ、超希少部位のシャトーブリアンを特別な熟成をして、それを驚くほど手間をかけて焼いていただく唯一無二の素晴らしいステーキで、岩塩と本わさびで食べると爽やかだし、お肉で作った特製醬油で食べると深みが増します
アミューズスペシャリティー(こう紹介されたのが正に楽しませたいというアミューズメント感あふれるお品)
毛蟹の春巻き ミノの毛蟹ソース
完全に高級フランス料理のスペシャリティと見まがう一品で、アミューズメントというのににふさわしい楽しい逸品で濃厚な蟹の味が口の中に広がる創作料理は、出会うことがなかった毛蟹とミノが味、食感、香り全てが完璧にマリアージュした秀逸なお料理
タレ焼肉
びえい和牛イチボ
選ばれしイチボの脂の旨みを感じつつ、しっかりとした肉の旨みを味わえる、さすが美瑛の希少部位と納得
特選二
3週間熟成知床和牛ヒレのステーキサンド
極上極厚極旨のステーキを専用の特注パンではさんだ人生一のサンドイッチは前回同様、これぞ究極と感じます
特選三
びえい和牛サーロインの焼きしゃぶ
見事な焼き具合の薄切りサーロインをクルッと巻いたものを、前回はしっかりと卵黄で焼きすきでいただいたのに対して、今回は焼きしゃぶを柑橘でさっぱりと、大人に嬉しい♡
お食事
酢橘の冷麺or和牛肉茶漬けのチョイスでさっぱり冷麵をいただきました
甘味
蕗の薹のチョコレートムース ホアジャオミルク
ほろ苦い蕗の薹がチョコレートの苦みと合わさり相乗効果、更に花山椒とは参りました
という有り得ない豪華なラインナップに、希少で入手困難なものを含めた北海道ワインをいろいろいただきましたが、スパークリング、白、赤と全て素晴らしく北海道のお肉に合わないわけがない最高のペアリングでした。
日本一の焼肉をいただき最高の時を過ごすことが出来て本当に幸せだったので、次回は幼いころからの友達を幸せにしたいと思い予約をさせていただきました。
ごちそうさまでした、来月もよろしくお願いいたします。
2022/05/23 更新
2022/02 訪問
全国の肉好きにおススメしたい真に美味しいお肉が食べられる「北海道焼肉 北うし」は私的日本一の焼肉店♡
人は心底から感動すると結局すごく美味しいとしか言えないことを体感した「北海道焼肉 北うし」さんは、食通の友人が何度か訪問しその感動を聞いていたので夢にまで見た初訪問で、完全にそのとりこになったと同時に、なぜ会員制という紹介していただくしか伺えないシステムになったか、この見事なお肉の品質と熟成や完璧な状態での提供、そして職人技が光る焼きの技術は多くのお客様に対応するのは難しいのだろうと納得する貴重な体験となりました。
それもそのはず、こちらの店舗をオープンするにあたり、5年もの歳月を準備期間に費やしたと伺い腑に落ちたのが、お肉を切って下味をつけて焼くイメージの焼肉店と同じカテゴリーにするのが憚れるほどのハイクオリティで、より良い状態で食べてもらうためには手間ひまとコストを惜しまない唯一無二のお店で、コースでいただくと感動的で美味しいものが好きな人ほど楽しめる最高のレストランです。
この素敵なお店は限られた個室と小さなカウンター、品の良いインテリアや見た目にも機能も洗練された食器類(特に焼いたお肉を乗せてくださる高台のお皿の上には銅のような網が乗り、脂が落ちるだけでなく、置いているだけで余計に火が通りすぎることを阻止し、後で出るサンドイッチの焼いたパンは熱で柔らかくなることなくカラっと保たれる優れもの)やカトラリーなど全てが考え尽くされた空間で、いただいた風土コース(18000円)の内容は
前菜 フォアグラ茶碗蒸し、和牛の熟成生ハム(セシーナ)と自家製カラスミのパウダー、自家製カラスミ大根、冷製のタチのフライ
美しいワンプレートはキラキラの茶碗蒸しの器がきれいで見とれるほどで、ふたを開けるとフォアグラの濃厚な香りと、品の良い茶碗蒸しのバランスが抜群で口どけ最高。
和牛の熟成生ハムとカラスミパウダーはカラスミのうま味がお肉の甘味と相まってお酒が進むお味です。
そして自家製カラスミをふんだんに味わえるカラスミ大根は、塩辛さが一切ない極上のカラスミが際立つ美味しさ♪
前菜で一番驚いたのが冷製のフライで、真鱈の白子をお出汁とミルクでさっと火入れをしたものに、自家製の優しいパン粉を振りかけたもので、タチ好きをうならせる逸品でした。
びえい和牛サーロインとろけるユッケ
先ずお伝えしたいのは私はレアな肉類が苦手でこれまで避けて生きてきたと言うか何度チャレンジしてもやっぱり駄目でした。
でも前菜の美味しさや、これまでのこちらの系列店でのお肉の信頼感から食わず嫌いをやめて一口。
あれ??食べられるというより美味しい??
本当にとろける口どけなのは、肉の旨みに加えて口に入れた瞬間にほどける完璧な温度からくるもので、味付けもユッケの強いゴマ油の感じではなく、優しいお肉の甘さが卵黄のトロトロと相まって前代未聞の美味しさ♡
3週間熟成知床和牛タン元厚切り、3週間熟成知床和牛サガリ
店長さん自ら焼いてくださいますが、その技がお見事!!
タンは外カリッと中はサクサクで歯切れよく、何より凝縮された旨みがすごくてそのままも出汁レモンも最高。
サガリはジューシーで肉の旨みと橙と山わさびが絶妙に相乗効果を引き出す技ありのお品。
海鮮と果物のキムチ(ボタン海老とあまおう苺のキムチ)
上品なキムチはねっとり甘いボタン海老とスッキリ甘いあまおうで、お寿司のガリの如くお肉のお口をリセットしつつも強烈な旨みで無二のお味。
3週間熟成びえい和牛イチボのタレ焼き
今までのイチボのイメージは柔らかく美味しいけど少しワイルドな感じでしたが、熟成によりとても上品でこだわりの一品になっていて、たれとのバランスが良く旨みが強く素晴らしい。
本日のサラダは進化したコールスローサラダ
見た目はフレンチの一品のようなサラダは円柱形で、透明のお出汁のジュレとエディブルフラワーが美しく、野菜がシャキシャキで美味しく楽しい。
特選1 3週間熟成知床和牛ヒレのステーキサンド トリュフソース仕立て
食べる前にとても失礼ながら、どうしてこんなに美味しそうなお肉をパンにはさんでしまうのかと聞いてしまったくらい、美味しいお肉を出汁の入った特注のパンで挟んだサンドイッチですが、食べたらすぐにその贅沢な良さが理解できる素晴らしいものです。
鉄板でサクサクに香ばしく焼いたお出汁入りの特製パンで極上ヒレステーキをはさんだサンドイッチは、刻んだトリュフの入ったソースが塗ってあり、出しゃばらないパンが肉の旨みを残さず包み込み最高で、もちろん人生一のサンドイッチ(^^)v
特選2 びえい和牛サーロイン焼きすき
見たことがないくらい特大の薄切りのサーロインを、広げて焼いてクルクル巻いて、時には鉄板に押し当てたりする技で絶妙に焼いて濃厚な卵黄の上に。
お肉と卵が最高のマリアージュなのは誰もが知ることながら、その頂点を味わった幸せに感謝♪
特選3 3週間熟成知床和牛ヒレのシャトーブリアン
見た目から間違いなく素晴らしいお肉の表面を美しく焼いた後、一度鉄板からあげて数分休ませて余熱で火を通し、再度表面を焼いてから一度個室から運び出し、取り分けられて戻ってくる理由は聞き忘れましたが、この深みのある美味しさは間違いなし。
お腹がいっぱいと言っていたはずがペロリの極上ステーキで、塩と本わさびで一切れ、肉を使って作った特製醤油たれをつけ一切れといただきましたが、脂が全く重くなく旨みあふれる最高に美味しくてニコニコが止まらない人生一のステーキでした。
〆のお食事 酢橘の冷麺orびえい和牛サーロインの肉茶漬け
冷麺と肉茶漬けから私は冷麺をチョイス。
もっちもちの麺にあっさりお出汁、さわやかなスダチの香りと優しい酸味が素敵です。
つるつるのどごしも良くてぺろりと間食!
全ての冷麺がこれであってほしいとさえ思いました。
甘味は北海道ミルクのアイスと白ワインジュレとせとか
デザートは濃厚アイスにシャンパンゴールドのジュレとダイスにカットした柑橘のせとかが見た目にも美しい。
甘味好きにはたまらないだろうと思いましたが、私にはせとかとジュレだけでも良かった気がしました。
感動的な完璧なコースで幸せな時を過ごすことが出来ました。
レストランを選ぶ時にお寿司、フレンチ、イタリアン、中華そしてお肉の各ジャンルに自分のNO1があって、これが食べたいと思った時にそのお店に行けば間違いないと思える店があることが理想で、まさに「北うし」さんに行ったその日がお肉ジャンルの1位が決まった記念すべき日になりました。
実はこちらに伺う1週間ほど前に北大の景色を臨む札幌駅の西側のホテルの最上階の鉄板焼き屋さんで、17000円のコースで知床牛ヒレ(似て非なる特徴の薄いステーキでした)80gとタチをいただいたばかりで、今日「北うし」さんでいただいたお肉はどのくらいかと尋ねるとその3倍ということで、お味が優れているだけではなくコスパもものすごいことを知り、一言さんお断りは仕方ないことと、苦手がなくなる(むしろ好物になる)名店に出会えた喜びで感動のディナーになりました。
ごちそうさまでした、大切な人と伺いたい大好きなお店になったので、家族や大事な人とまた必ず伺います。
2022/02/06 更新
基本的にズボラなので同じお店の口コミはほとんど書かないのですが、時々特に気に入ったり絶対リピートしたいため覚え書のために書き留めていて、「北うし」さんは通い始めて長いのに、なぜ今まで秋に行かなかったんだろうと超後悔するほど感動したことが多すぎるので、イレギュラーにこちらは5回目になってしまいますが、重なる部分は簡単に感動したところを中心に感想を残したいと思います。
この日のメニューは、
前菜
フォアグラ茶碗蒸し
スープのようなゆるい茶碗蒸しは重くなりがちなフォアグラを食べやすく、また食事のスタートにピッタリで食欲がわくお品。
松茸と和牛のソブラサダ
ほぐした焼き松茸と自家製のソブラサダ(柔らかい熟成サラミ)がフィンガーフードでいただける贅沢で香り高い前菜、お酒が進みます。
黒毛和牛ユッケ
北うしのユッケは唯一無二の最高峰、お肉が素晴らしいのはもちろんのこと、絶妙な味付けでかつ味の濃い卵黄がトロッと絡まり口どけも良く、よく見かける胡麻油と濃いめの味付けしか感じないユッケとは別格の、肉本来の力強い旨味と心地よい食感を感じる絶品。
もずく 山形のだし
ここからの前菜はこの後のお肉の箸休め的にいただくという提案が素晴らしく、さっぱりとした一口がリセットしてくれて、いつもに増してテンポよく食べられるのです。
特にもずくと山形の出汁はすっきりと最高で、家でも定番にしたいと思いました。
カブのホッキとトマト出汁
パッと見はカブのスープ煮のようですが、お出汁が深い深い。ホッキの旨味とトマトの清涼感がお肉の口を完全にリセット、これならまだまだ食べられると思う逸品。
ボタン海老といちごのキムチ
いちごの甘酸っぱさと美味しいエビの旨味と甘みを引き上げる完成されたキムチがお肉に合わないわけがない大好きなお品。
塩焼肉
知麻和牛タン からすみ
希少な知床和牛のタンを表面はカリッとするほど香ばしく、余熱時間も考慮した最高の焼き加減でまずはそのまま一口いただくと強烈な旨味、さらに自家製カラスミをたっぷり合わせると、カラスミが塩味のためにあるのではなく、旨味の底上げする役割に感動を覚える絶品。
知床和牛芽ネギタン
希少な知床和牛の牛タンで、芽ネギをくるっと巻きニラで結んだものなので、シャキシャキの芽ネギを外がカリッと中はピンク色の火入れが抜群のタンで巻いたバランスが素晴らしく、タンの旨味を芽ネギが少しも邪魔せず完成された逸品。
知麻和牛ハラミ
そのままでいただくと絶妙な塩梅で肉の旨味がダイレクトに広がり美味しくて、次に山わさびの醤油漬けをのせると、そこに爽やかな香りが加わり肉の味が濃いハラミに良く合って最高。
タレ焼肉
北海道和牛ロース
甘辛いタレと旨味のある肉のバランスが最高でご飯が食べたくなるお味で、ザ焼肉のようで、実は奥深い一品。
お口直し
シャインマスカットの白和え フォアグラパウダー
口に入れるとフォアグラがフワッと広がりとけていったあとにシャインマスカットの爽やかさがすっきりとしてフレッシュなお品。
スペシャリテ
土鍋松茸ご飯
初めはストウブのお鍋で炊いているから土鍋ご飯じゃなくて鋳物鍋ご飯やんなんて突っ込みたくなりましたが、ひょっとしたら松茸の香りを逃がさないためのセレクト⁇と思ったのがその香りの強さで、確かに家で炊き込みご飯をしてもストウブは圧倒的に外に香りを逃さないし、土鍋や他の鋳物鍋は白米には向いているけど、香りや味を逃がさない料理にはストウブは最適。その松茸ご飯は香りがものすごく良くて、ただでさえ山ほど入った松茸がご飯より多いんじゃないかと感じるほどで、さらにストウブは水分を逃さないためにご飯は柔らかめになるのですが、そのことを前提に固めに炊き上げたであろうお米が松茸という素材にものすごく合っていて、京都や信州で旬の時期にいただいた松茸ご飯を超える感動の一杯で、食べきれなかった分を持ち帰って温めなおしていただいても尚 最高でした。
特選
北海道和牛フィレシャトーブリアン
希少な知床和牛の中でも更にわずかなシャトーブリアンの本当に美味しい部位だけを、先ずは目の前で表面だけに焼き目をつけからじっくり低温調理することで、お肉の旨味を最大限に引き出した秀逸なお味で調味料は3種、昆布をつかった特製お塩は優しくお肉に寄り添い、麹はお肉に深みを与える奥行きを感じて、牛肉の旨味をまとわせたオリジナルのお醤油はやや甘めでトロッと肉に絡みつきそれぞれ素晴らしい。
特選
松茸和牛すき焼きor松茸和牛の焼きしゃぶ
さっぱりといただきたく後者を選択、美味しいお出汁に酢橘とまさかのごろんと松茸丸ごと1個分、そこに味の良い見事な焼き具合の薄切り肉をダイブさせていただくと、旨味×旨味=感動 を味合わせていただきました。食べ終わった後の残ったお出汁を持ち帰りたかったです。
デザート
マスカルポーネアイスのモンブラン キャビア乗せ
実は甘いものが苦手なので一度遠慮すると行ったのを覆して本当に良かった素晴らしい逸品で、メレンゲやブラウンシュガーのクッキーが食感が良いベースになっていて、中のマスカルポーネのアイスが本当にレベルが高く、そこにまとわりつくモンブランクリームの栗の風味が素晴らしいところに、キャビアの程よい塩味がベストマッチで、デザートとフロマージュのいいとこどり、キャビアがあることによってお酒と合わせることが出来る究極のデザートでした。
今回も最高の北うしさんのコースをいただきましたが、それは最高のお肉と完璧な状態でサーブしてくださるスタッフが、火入れの温度から余熱まで一瞬のベストタイミングを見逃すことない職人技で、いわゆるフルアテンドと言われるスタイルでもいろいろある中で、かなりの当たりはずれの体験もしましたし、お店によって本当に様々なので、北うしのお肉が美味しいのは、こだわりの最高のお肉を頭の中がお肉であふれているシェフが調理してくださればこそと感謝の気持ちでいっぱいになりました。
この夏に東北へ行ったので盛岡冷麺を食べてきたのですが、北うしに2度ほど一緒に行った友達とだったので、ほぼ同時に「北うしの冷麺の方がずっと美味しいね」って話したくらい、〆の食事まで非の打ち所がない最高のお店に出会えた幸せを感じてやみません。
今回はお肉以外の感想が多くなりましたが、北うしはお肉が最高でお肉を食べるお店の中で(ステーキ店や鉄板焼きも含め)自分史上ナンバーワンのお店という前提で、進化し新しいメニューも完璧だったことを書き連ねてしまいました。
ごちそうさまでした、これを書いているともう行きたくなっているので、近いうちにまた伺いたいと思います。