2回
2019/10 訪問
真の居心地の良さと食を楽しむことを教えていただける「天ぷら松」
2019/10/29 更新
2013/03 訪問
京都で一番好きなお店です
てんぷら松さん、こちらは 本当に素晴らしいお店です。
お気に入りの理由は数々ありますが、もちろん 旬のものを最高の技で食べさせて頂けること、板前さんがみなさん気さくで感じがよく、まだ2度目の訪問の我々を歓待してくださること、常連のお客様がみなさん素敵な方ばかりで、お店の雰囲気をさらにあたたかいものにしていること。
書ききれない魅力が山ほどです。
こちらは、京都訪問が決まったら、まず予約をさせていただきます。
本日いただいたのは、もちろんコースです。
興奮さめあらぬといった感じですが、覚えている範囲で、お料理の紹介を。
順番や食材に認識違いがあるかもしれませんが、美味しいお食事の時に写真を撮ったりして、食べごろを逃したくないので、あくまでも記憶の範囲で。
1.付出し カブを鯛のお出汁で炊いたもの(こちらは天然の鯛の塩分のみの味付けで、あたたかく柔らかく絶妙)、刻んだゆずの甘露煮(まったく甘すぎないさっぱり味)をくりぬいたミニトマトに詰めたもの、切り干し大根の胡麻和え(食感とさっぱりした口当たりが溜まりません)、穴子の磯辺巻き風。
2.くみ上げ湯葉に生ウニをたっぷりのせた絶妙な一品(なんと、貝まで入っています)
3.ふぐの茶わん蒸し、ふぐの白子と卵を溶いたベースの中にふぐの身が入り、上には焼いた白子を乗せて、ふぐの骨からとったお出汁の案をかけて、このわたを味付けに。
日本人に生まれたことに感謝したくなる お料理です。
4.お造り ヒラメ、えんがわ、とろ、赤貝(たまらないおいしさ)、別盛りで平貝のゆず出汁
5.揚げ物 からすみを2日間お酒につけて柔らかくして烏賊で巻いたもの(お酒が進んでたまらない)、くわい、銀杏、クコの実、山菜(ウドのような香り高さ
6.もち米のかに雑炊スタイル(カニの身と最後に加えるカニみそが最高の風味)
7.お椀 たっぷりのエビで取った出汁に白みその知るに、活車海老をさっと火が通った状態で!!
8.天ぷら ワカサギ、玉ねぎ、ナスなど
9.京野菜のおうどん 旬のお野菜に香り高いあんがかかった、味わったことのない美味しさ
10.みたらし団子 大麦の香りが最高
更に宇治茶と、ハーブティー
最高です。本当にパーフェクト。
おなかいっぱいなのに、毎日いただきたくなります。
雪がちらつく中、お見送りまでしていただいて、感謝感謝。
必ずまた、伺います。
美味しくて楽しい時間を、ありがとうございました。
2013/03/09 更新
創業から47年という「天ぷら松」は我が家では国内外の訪問店の中でも屈指のホスピタリティと心尽くしを味わえる名店で、それは主に家族経営のチームワークからくるというだけでなく、板前さんたちを中心として女将や全てのスタッフの温かい人柄に寄るところも大きく、毎回「やっぱり松だよね~、行って良かったね、美味しかったね」と家族が笑顔になるお店です。
中心部のホテルから行けば決して便利な場所ではなくタクシーに乗れば3000円もかかってしまうけれど、その魅力は計り知れなく台風で飛行機がほとんど欠航になった日でも、たくさんのお客様が訪れる大人気店なのです。
久しぶりの訪問となったこの日は、この店が期間限定でニューヨークに出店していた後ということで、そのエピソードや学べたというお話も聞かせていただきながら、コースをいただきました。
先ずは茶碗蒸しにイクラとウニをふんだんに乗せあんがかかった優しくもグレードの高い一皿に始まり、鯛のウロコのパリパリ感がたまらない揚げ物は極上のソースと共に、お造り三種は季節の秋刀魚の新鮮さはもちろんですが、烏賊の切り方に感動、これなら歳を重ねてもいただける魔法の切り方で、魯山人のお皿なども拝見しながら焼き物へ。
お椀は贅沢に焼き松茸とほぼ蟹でつなぎを感じない蟹真丈でお出汁も極上。
ねっとり味の濃い鮪のお寿司になんと子持ち鮎の焼き物を熱々のまま巻き寿司にした逸品は肝のたれでいただき、更に抜いた骨をカリッカリに揚げて…と、書きながらよだれが出そうなラインナップですが更に続き、ふんわり鱧をもずくを絡めていただくと新鮮な組み合わせがたまらなく美味しく幸せです。
天ぷらはボタンエビ、銀杏、白子、里芋…もちろん揚げ具合も、タイミングも最高です。
この店に来ると、食べることの意味や価値を改めて感じられる極上の時間を過ごせるだけでなく、料理は人が作りサービスは人がするものだと改めて感じます。
ごちそうさまでした、素晴らしいお料理と美味しいお酒にとても貴重な時間をありがとうございます。
また、必ず伺います。