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夜の点数:5.0
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¥1,000~¥1,999 / 1人
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料理・味 4.5
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|サービス 5.0
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|雰囲気 4.5
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|CP 4.5
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|酒・ドリンク -
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[ 料理・味4.5
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| 雰囲気4.5
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| CP4.5
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| 酒・ドリンク- ]
真心の接客は、すべての飲食店の鑑
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ロースカツライス(1,200円)2020年10月
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ロースカツライス(1,200円)2020年10月
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外観2020年10月
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2020年10月
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2020/11/20 更新
築地にあるとんかつ専門店です。
お店は築地場外市場より少し新富町方面に行ったところにあります。周辺には飲食店は無く、下町の風情の残る住宅街に暖簾を掲げています。
店内は、カウンター5席うち、1席は荷物置きとなっています。テーブル席は4人用が2卓の小さなお店です。
ご主人夫婦とお母様、それにお子さんで営む家族経営です。
一般的には家族ゆえに馴れ合いになったり、喧嘩になってギクシャクしたりしますが、こちらはそんなことは無く、家族いえども丁寧に他の手本となるような情報伝達しています。
また、お客さんへの応対も、優しさが溢れていますね。しかも、それが4人全員というのは稀有なことです。
ホテルマンのような、そつなく、先を読んだ接客ではなく、先を読んでいるもののそれは、真心から出ているという人柄の接客です。
努力してできるものではなく、ここまでくるとこれは、生まれ持った才能でしょう。
具体的なエピソードを紹介したいところですが、マニュアルが無しにその場その場で対応していることかと思いますので、同じ条件でも必ずしも同じサービスとなるとは限らないため、控えさせていただきます。
メニューは、ヒレカツライス(1,100円)、ロースカツライス(1,200円)と、そもそも、築地という立地であるものの安い設定な上、ヒレのほうがロースより安いです。珍しいですね。
揚げ物メニューは、あまり多くなく、逆に一品料理は小鉢が何種類かあり300円と低価格です。しかも、手書きの風情あるメニュー表を掲げてあります。
いただいたのは、
■ロースカツライス(1,200円)
この価格では最大級のサイズ感のダイナミックなカツですね。ラードで揚げてあり、いい香りがします。
やや粗めのパン粉を使っており、若干ですが、油切れが悪いです。
また、カツの脂身は、一般的なものようりも多めですね。結果、総じて、力強い、男性的な味わいになります。
ソースは『あまくち』と『からくち』の2種類が用意されています。どちらもサラサラのもので醤油さしのような容器に入っています。
『あまくち』のほうは標準的な味わいという感じで、極端に甘いわけでもなく、普通に美味しくいただけるものです。
『からくち』のほうは、酸味がしっかりとしているもので、油が強めのこちらのカツとの相性が抜群ですね。
築地という土地柄ですが、銀座まで徒歩圏内であるものの、市場関係者は体力勝負で威勢のいい、ブルーカラーの仕事であるため、下町の色が強いです。そういう背景がわかると、こちらの味わいの魅力がよくわかりますね。
力強さとボリュームを備え、しかも、安いという典型的な下町のお店の味でしょう。
これはご飯が進むもので、丼一杯のご飯を食べるのは余裕です。
サイズや調理だけでなく、豚肉の質も食の街たる築地の品質で、非常にいいものが使われえており、豚の臭みはありません。また、脂身からスジのところの食感も気にならないですね。これは肉質だけでなく、丁寧な調理もあるかもしれません。
添えられたキャベツは、手切りの千切りで、パセリも盛ってあります。
ナポリタンは、麺のみをトマトソースで和えたもので、柔らかめのスパゲッティは素朴で美味しいです。
櫛切りのオレンジは普通のオレンジですが、果物をひと切れでも添えるコストを考えるとこの価格でこれを提供するのは素晴らしいでしょう。
味噌汁は、わかめ、豆腐、油揚げのもので、煮干しの出汁がしっかりしているのは築地の味かと思います。
言い表すのは難しいのですが、こちらの魅力は、お店の人たちの人柄で、それが味にも出ているから美味しいとも言えます。しかし、品質が確かだから美味しく、築地という土地で評価され続けているお店とも言えます。
下町の名店というと、美味しいけれど、クセのある親父がいたりするものですが、こちらのお店はそういうことがまったくないどころか、心温まる接客なのは、素晴らしいですね。
それに加えて、安くて美味しいという、まさに名店です。とんかつ店の名店にとどまらず、日本の飲食店の代表でしょう。
揚げ物が嫌いな人を除き、すべての人におすすめできる名店です。