4回
2024/11 訪問
この日は凄かった
この日は食材は越前蟹を中心に落鮎、松茸、すっぽん、天然鰻、自然薯と何とも贅沢。
何より客を喜ばせようとさせる想いが弾けるような料理でこちらの気持ちも高揚します。
その意気とホスタビリティは、随分と感じや系統は異なるものの、滋賀から銀座に移った某日本料理店の印象と少し重なりました。
備忘録として。
【八寸】
ヤマメ卵の醤油漬けに自然薯、かますの押し寿司、裏の畑の落花生、人参、卵黄の醤油漬け、銀杏、さつま芋
【お椀】
イサキ、松茸、蕪、春菊
【お造り】
あこう、平政、蟹
【鰹の藁焼き】
柴漬けのピューレに水菜、ニンニク醤油
【三方五湖の天然鰻の白焼】
鯖鮨のこうじ、バジル
【太刀魚、土佐酢のジュレ】
塩揉みとワイン煮の青パパイヤを添えて
【子持ち鮎の塩焼き】
米のソース、くずの葉で燻して
【こっぺ蟹と自然薯】
とろみとプチプチの食感が楽しい。
【蟹しゃぶ】
蟹は一人一杯づつ。600gの個体。
【焼き蟹と焼き松茸】
【やまうち鏑のつぼ漬け】
スペシャリテの熟鮓
【里芋、すっぽん、松茸の餡かけ】
ホッコリしつつも滋養がつきそう。
【蟹雑炊と蟹味噌焼き】
ほぐした身と蟹味噌の甲羅焼き
【水菓子】
さつま芋のアイス、焼き柿、りんごのピューレ
【お薄と金平糖】
さっぱりしたお薄
2024/12/08 更新
2024/07 訪問
地物の贅沢な食材をふんだんに
この日は前回よりグレードアップして10,000円のコースを頂きました。
頂いたお品はこちら(記述内容は省略気味です)
【八寸】
新じゃが、海老、蛸、獅子唐、鰻寿司など
季節柄、七夕のあしらい
【椀物】
茄子のスリ流し
具材は、グジやヒラマサ
【お造り】
なめら、ヒラマサ、雲丹
【鰆の藁焼き】
【鱧と鱧出汁】
自家製の梅を添えて
【鮎の塩焼き】
南川の鮎とイタドリの炒め物
【お口直し】
梅の甘露煮
【鰻の白焼】
三方五湖の天然鰻
【鹿の醤油焼き】
池田町の鹿
【鯖の熟鮓】
こちらのスペシャリテ
【水菓子】
はちみつのアイス(だったかな)、マンゴー
料金からすると、ちょっと考えにくいくらいの贅沢な食材。
とても満足度が高いです。
一方で、鮎は骨が歯に当たって少し残念。
別日で鮎の塩焼きを頂いた際も「うーん」と感じるところがあり、火入れが多少安定していないかもしれません。
とは言うものの、地元で懇意にされている生産者からの食材や、大将自らが裏の畑で作った野菜など、慈しみながら、
また創意工夫しながら楽しくお仕事されており、とても好感が持てます。
まだまだ伸び代を感じさせるお店で、これからの進化が楽しみです。
2024/10/12 更新
2024/05 訪問
大将の想いを詰め込んだお料理と上質な設え
何気なくインターネットをいじっていると良さげなお店を発見。
これは早いうちに行っとかなアカンお店のように思え早速予約。
古民家を改築したようですが、立派な店構え、お庭も立派です。
なかひがしや、元未在があった茶菓円山の似た仕様。
後で調べると同じ設計事務所とのことで納得しました。
おくどさんなどを配した調理場越しにお庭が目に入り、上質な設え。
頂いたお料理はこちら
【食前酒】柚子水
車の運転があるのでノンアルコール
【八寸】
さゆりの筍ずし、アスパラ、
筍の木の芽和え、いさざの釘煮、スナップえんどう
【筍の豆腐】
蛸、こごみを添えて
【椀物】
鰆、ホタルイカ、わらび、水芹
お上品にまとめ過ぎず、水芹など香りの強い山菜をたっぷり具材として使っており、今回のお料理の中で一番印象に残りました。
【お造り】
◆なめら(きじはた)
フェンネルの酢漬け、わかめの茎を添えて。
なめらのアラの煮凝りと桜塩で頂きます。
ほんのりとした桜の香りに改めて春を感じます。
◆鮪の藁焼き
アスパラのソースや赤蕪酢漬け、大根おろし、ドレッシングで頂きます。
添えられれたクレソンが良い感じ。
藁で炎が立ち上がる様は、なんか楽しい。
【焼き物】
山女の炭火焼きとタラの芽の天麩羅
山女は味変で白菜のペーストの出汁でも頂きます。
鮎と比べるとさっぱりした感じですが、ほっくりとして美味しいなぁ。
遠火・近火を繰り返して一時間ぐらいじっくり焼き上げていました。
こちらのスペシャリテでしょうか。
※写真では山女がぐったりしてるように見えますが、ぴちぴちと元気に跳ねまくっていました。
【白飯】名田庄坂本米(コシヒカリ)
山内かぶらの壺漬け、なれ鯖
香物のしゅくらい(祝蕾)は初めて頂く野菜。
【水菓子】
酒粕アイスに熱々の蓬餅
黒豆ソースに苺
総じて日本料理は季節感を大切にしますが、春の食材せいでしょうか、特に季節を感じることがてきました。
お若い大将のせいか、それぞれのお料理に表現したいことをギュッと詰め込んだ印象を受けます。
久しぶりに通いたいと思えるお店に出会えました。
しばらくお世話になりそうです。
2024/05/11 更新
ジビエを扱うお店では、月鍋を頂きたくなります。
こちらでも月輪グマを出して頂けるとのことでリクエストした上のご訪問です。
※伺ってからだいぶ時間が経ってしまったので、思い出しながらの感想。
【八寸】
なまこ、なめらの寿司、昆布巻き、金柑、黒豆、しゅくらい、卵黄の味噌漬け、牡蠣
【赤鏑の餡と車海老】
【お造り】なめら、鱒
【蟹にキャベツの餡】
揚げたカーボロネロが香ばしい風味。
11月に続いて蟹が頂けて嬉しい。
【焼物】
鰤にルッコラ、実山椒の甘酢漬け。
魚と野菜の組み合わせが良いですね。
京丹後の某店を思わせる。
【焼物】
天魚の塩焼き
頭から尻尾まで頂ける川魚はこちらの定番
【お鍋】
さて、今回のメイン、月鍋。
矢田部ねぎの根っこまで使ったお出汁。
ねぎ特有のクセが無くて、とても上品。
熊肉を中心に、スッポン、また自然薯を順に頂きます。
色んな具材が入ることでそれぞれの個性がスポイルされるのではと思いましたが、素人の杞憂。
とても深みのある鍋で、このお出汁を使った雑炊は悶絶級でした。
【水菓子】
焼きリンゴとアイス。何のアイスだったか失念。美味しかったことは確か。
他店では既成品のアイスが出て、テンションが下がることがありますが、こちらは抜かりがありません。
前月の蟹に続いて、とても素晴らしいお料理でした。
この時期の訪問が我が家の年間行事に組み入れることになりそうです。