いわいこうへいさんが投稿した赤坂 菊乃井(東京/赤坂)の口コミ詳細

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いわいこうへい

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赤坂 菊乃井赤坂、六本木一丁目、溜池山王/日本料理

1

  • 昼の点数:5.0

    • ¥10,000~¥14,999 / 1人
      • 料理・味 -
      • |サービス -
      • |雰囲気 -
      • |CP -
      • |酒・ドリンク -
1回目

2020/11 訪問

  • 昼の点数:5.0

    • [ 料理・味-
    • | サービス-
    • | 雰囲気-
    • | CP-
    • | 酒・ドリンク-
    ¥10,000~¥14,999
    / 1人

【日本人としての誇りを感じさせてくれるお店】

京都の老舗料亭、菊乃井さん。
赤坂店は2004年オープン。
赤坂駅から徒歩5分。

こちらもずっと行きたかったお店。
総勢35名もの料理人の方々が調理するそうです……!

 
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◆ 店 内 ◆
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アプローチからすばらしい。
草木はもちろん土まで京都から運び、
京都の職人さんが手がけているそうです。

店内もすみずみまでこだわりが。
(しかしいろんな話に感動しすぎて
 頭がぼーっとしてしまい以下うろ覚え。。)

メインカウンターは9メートルに及ぶ
檜(ひのき)の一枚板。
普通ならもっと短く切ってしまうところを
忍びなく思った菊乃井の主が
「うちが引き取ろう」ということで導入したそう。

フロアの床材はヨーロッパの大聖堂?の
建築材を活用したもので、
これも菊乃井の主が業者さんから
話をいただいて導入したそうです。
見えているところからさらに
20cmくらい埋まっているとか。

他にも、
赤坂の街としてのテーマカラーが赤なので
椅子や床を赤みがかったものにしていたり、
天井の板と板の間がかすかに赤く見えたり……
などなど、
とにかく尋常じゃないこだわりが詰まっていて、
メンテナンスに入った業者さんもおどろくそうです。

 
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◆ 料 理 ◆
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【昼懐石…税サ込12,100円】

【折代…税サ込240円】

………………………………………………………

■八寸:鮟肝、壬生菜(みぶな)、茸、唐墨、慈姑(くわい)煎餅、鱧八幡巻き、紅葉烏賊、松葉素麺、粉吹き銀杏

■向付:明石天然鯛、鮪、あしらい一式

■蓋物:土瓶蒸し(鱧、松茸、三つ葉)

■焼物:かます杉板焼き、椎茸、柑橘

■酢物:柿と蓮根なます

■強肴:鯛頭と季節野菜のみぞれ鍋(小蕪、堀川牛蒡、人参、里芋、蕪菜)

■御飯:秋刀魚御飯(生姜葱、葱)

■留椀:白菜すり流し(巻湯葉、黒胡椒)

■水物:代白柿(だいしろかき) [又は、ほうじ茶アイスクリーム、蕎麦粉カステラ]

………………………………………………………

八寸から水物にいたるまで、
すべてに季節の味わいと喜びがあり、
器は見事で見応えがあり、
盛り付けには繊細な気配りがあり、
あと口にはかろやかな余韻がある。

コースの流れとしても実に理にかなっていて、
間延びせず、緩急があり、高まりきり、
幸福感に包まれながら幕が降りていく。

なんというか世界における日本料理としての
価値、意義、存在感、そして誇りを感じました。

日本人であることが誇らしくなる、
本当にすばらしい料理の数々でした……

単なる味だけでなく、
「日本の文化」が凝縮していて、
外国の方に空間や文化的な背景も含めて
ぜひ味わってもらいたいと思いました。

 
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◆ 接 客 ◆
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若い世代の料理人の方々がカウンター越しに、
丁寧に、柔和に、
時にカジュアルさで緊張を和らげつつ、
大変気持ちのよいサービスをしてくださいました。

みなさまの真っすぐな思いが伝わってきて、
心洗われました。

 
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◆ ま と め ◆
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食べ終えてあまりによくて
ぼうっと余韻に浸っていたところ、
いろいろな話をしてくださいました。

京都の本店の味やボリューム、雰囲気を
味わえなければ、支店を出す意味がないと。
そのために、
水は京都の本店の井戸水を運んで使用。
エントランスや店内の材料や職人さんも京都から。

そして店主の代々の家訓で、
本店以外にお店を出すのなら必ずその土地を
買い上げて、家賃などを料理の価格に
乗せないようにしているそうです。

税とサービス代加算前のお昼の代金は
1万円なのですが、内容からすると
どう考えても安いと思っていました。
普通なら1万5千円とか1万8千円になるところを
この価格でできているのは、
前述の家賃の理由も大きいそうです。
それでも儲けはほとんど無いとか……

そんな心意気も含めて、とても心に響いてしまい、
しばらく席を立てませんでした……(笑)

お土産のご飯も丁寧に丁寧に包んでくださいました。
品書きもナプキンも持ち帰れます。

すべてが、よかった……

心揺さぶられる、貴重な体験を得られました。
日本のよさを、
ひしひしと、凄みを持って感じました。

というわけで
『日本人としての誇りを感じさせてくれる』、
そんなお店です。

2021/01/20 更新

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