5回
2022/06 訪問
記帳制で営業再開後初訪問。令和元年のオープン初日以来三年ぶりの「宍道湖しじみ中華そば 塩」はやはり最上級の旨さです。
JR雑色踏切際にある百名店、現時点のスコア3.97は全国第5位のラーメン屋さんです。幸か不幸か自宅から一番近いラーメン屋さんがこちら。でも土日祝は休業だし、いつも大行列なので滅多なことでは入れません。
イートインしたのはまだ有名になる三年前のオープン初日かつ令和最初の日の5月1日の一回だけ。その後はお土産と最近発売された日清のカップ麺しか食べたことがありません。
ただ、ららぽーと福岡出店のため3月中旬から長期休業が明ける6月1日からは新たに記帳制で営業再開するとのこと。朝9:30に11:30~15:20までの50人分の枠を書いた紙が貼り出され、名前を書いて入店時間を予約するというシステムです。
このシステムなら自分にも大丈夫そう、というか徒歩圏の自分には有利。そう思って在宅勤務のこの日久しぶりのイートインにチャレンジしてみることにしました。
この日のタイムチャートは以下の通りです。
9:25 店頭着。既に記帳待ち20人の行列
9:27 シャッターが開いて記帳台が店頭に
ほぼ同時に製麺業者(菅野製麺?)が麺を配達
9:28 記帳開始
9:35 13:15~の一番目の枠を確保
9:40 オーケーサガン店と肉のミゾグチで買い物
10:10 店頭の記帳は残り10枠ほど
10:15 在宅勤務
13:05 再来店してすぐに入店
かなり時間の余裕を見た枠の設定になっているため、10分前にお店に着くとすぐに店内に案内されました。すぐに店内左側の券売機でオープン初日と同じ「宍道湖しじみ中華そば 塩」1000円を購入。さすがに三年間で200円値上げしたようです。
カウンター席に着いて店内を見渡すと当然前にはなかったミシュランの盾や食べログのものらしい金色の丼など、受賞記念グッズがいろいろ。店員さんは店主の男性とまだ焼肉店「あんじゅ」だった頃からのお母さんとお姉さんの三人。お母さんはサイドメニューのチャーシュー丼の係のようです。
店主の方がキッチン内でラーメン作るところを見ていると、とにかく仕事が丁寧。数こなすためにせわしなく働く普通のラーメン屋さんとはかなり違う動きです。
待つこと7~8分で渡されたラーメンは三年前に食べたものとそっくり。すり鉢状の器、透明感ある薄茶のスープ、流れの整ったストレートな細麺、赤みが濃いチャーシュー、メンマ、刻んだ紫玉ねぎ、芽ネギ等、寸分も異なるところはありません。
味もさらに洗練されて旨くなった気さえするくらい。尖ったところの無くて旨みのあるスープ、適度に歯ごたえがあって、噛みきる際の食感がいい麺、低温調理のチャーシューも旨い。
最後はスープ飲み干さないともったいない。相変わらず丼は飲み干すには不向きな形状ですが、レンゲも使ってなんとかしました。
それにしても、こちらは欲がない。営業時間伸ばしたり、客を詰めこめばもっと売上増えるだろうに、一日50人、約5万円で我慢できるとはちょっと驚きです。2号店を作ったり、カップ麺の監修したりした時にはちょっと心配しましたが、こちらに関しては有名になったからといって味が落ちる心配はないと思います。
2022/06/20 更新
2020/09 訪問
今回はお土産の醤油。鶏だけでは出せない深い旨みを感じる醤油のスープも絶品です。
京急雑色駅から西に伸びる雑色商店街を通って徒歩5分くらい、JRの踏切の際にある超高評価のラーメン屋さんです。
持ち帰り専門の焼肉店 「あんじゅ」の店舗と店員さんを引き継いで営業しているお店が繁盛しているのは「あんじゅ」のファンだった自分としては嬉しい限り。でも平日のみの営業(土曜はお土産のみ)で行列が凄いので、イートインはオープン当初に一度伺ったきりで再訪できていません。
9月初めのこの日も前を通りかかるといつもにも増して長い行列。8月は殆ど夏休みで営業してなかったからかもしれません。でもガラス戸の貼り紙をみるとお土産はまだ塩も醤油もあるらしい。
塩はイートインもしたし、少し前にお土産でも買ったので、今回はお土産の醤油を頂くことにしました。入店して自販機でお土産800円二人前を購入。麺と冷凍のスープを受け取って帰宅しました。
食べたのは翌日のブランチで。スープは袋のまま沸騰した湯の中で7分間湯煎して温め、麺は1分10秒茹でてから湯切りをします。それらを丼に入れ、御殿場で買ってきた炭火焼豚とネギを乗せたら出来上がり。
初めて飲む醤油のスープはすっきりしていながら深みのある味。最初は鶏の出汁の旨みを感じますが、食べ進めていくと鶏だけでは出せない旨みがあることに気が着きます。塩も旨いけれど醤油もなかなか。
麺は滑らかな舌触り。適度に歯ごたえがあって噛みきる際の食感がいい。豚の旨みが凝縮された炭火焼豚との相性も良くて大満足の一杯でした。
家でこれだけ美味しいのなら長時間行列に並んでまでイートインするかは悩むところ。後日通りがかりに見たところ14時前はあまり並ばなくても良さそうなので今度試してみたいと思います。
2020/09/22 更新
2020/04 訪問
祝開店一周年。お土産の『かけ中華蕎麦』もスープ飲み干す旨さです。
京急雑色駅から西に伸びる雑色商店街を通って徒歩5分くらい、JRの踏切の際にこちらのお店がオープンしたのは昨年の5月1日なのでほぼ一年前のことでした。
持ち帰り専門の焼肉店「あんじゅ」の店舗と店員さんを引き継いで麺処ほん田出身の店主の方が始められたお店は今や名店の仲間入り。ネットの評価で4点に迫る人気店になっています。
当然営業日の店頭にはいつ見ても長い行列。開店したばかりに一度伺って、しじみの塩の美味しさに感激したことがありますが、行列に恐れをなして再訪できないまま一年が経ちました。
でも非常事態宣言後約二週間後のこの日、在宅勤務の昼休み中に前を通りかかると『お土産かけ中華蕎麦<塩> 直接店内へどうぞ 』の貼り紙を発見。3密を避けてお店の味が家で食べられるなら言うことはありません。
早速入店して左奥の券売機で『お土産かけ中華蕎麦』800円を購入。麺とビニール袋に入ったスープを受け取って帰りました。
家に帰って早速同梱されたメモに従って調理。スープは袋のまま沸騰した湯の中で7分間湯煎して温め、麺は1分10秒茹でてから湯切りをします。それらを丼に入れ自分ちで作った煮豚とネギを乗せたら出来上がり。
食べてみるとやっぱり旨い。スープはスッキリしているけれど、コクと深みがある味。麺は適度に歯ごたえがあって、噛みきる際の食感がいい。全体として一年前にお店で食べたのと比べて再現度はかなり高い印象です。スープは今回も全部飲み干しました。
おそらく今の事態への対応として始められた『お土産』だと思いますが、収束した後も続けて欲しいと思います。
2020/09/22 更新
2019/05 訪問
令和の幕開けと同時にオープンしたしじみラーメンの店。深い旨みのスープは飲み干す旨さです。
京急雑色駅から徒歩5分くらい、JRの踏切の際に5月1日にオープンしたしじみラーメンのお店です。場所は残念ながら3月末に閉店した持ち帰り専門の焼肉店「あんじゅ」があったところ。しばらく前から工事が続いていたので、何が出きるか楽しみにしていたら、こちらのお店でした。
店主は百名店の麺処ほん田出身で蒲田の行列店煮干つけ麺宮元の店主とも親しい関係らしい。貝出汁ラーメンは好きだし、期待できそうと思ってオープン初日のランチに伺ってみました。
13時頃にお店に着くとこの街には珍しく店頭には10人程の行列。華やかに並んだ開店祝いの花輪・生花の中には本田氏、宮元氏の名前も見えます。行列の進みは思ったより遅くて30分くらい待って店内に案内されました。入店してみて進みが遅い理由が判明。席は6席のみで調理は店主の方一人だけという体制です。
三人いるホールの女性はたぶん以前の「あんじゅ」をやられていた方々。うろ覚えの部分はありますが、お母さんだけは間違いありません。お元気で何よりです。
さて、入店後は左手奥の券売機で食券購入。こちらはしじみの塩と鶏+しじみの醤油の二種類(各800円)がベースで、それぞれに味玉(900円)、特製(1050円)が設定されています。
注文したのはしじみの塩の方。先日も九段下のヌードル マイスター 源九で貝出汁の塩を食べましたが、貝には塩が合うと思います。
待つこと7~8分で丼が到着。すり鉢状の器には透明感ある薄茶のスープが張られ、その中に流れの整ったストレートな細麺が泳いでいます。トッピングは低温調理らしい赤みが濃いチャーシュー、メンマ、刻んだ紫玉ねぎ、芽ネギといったところ。
まずはスープを飲んでみると、やや?! これは旨い! 尖ったところの無い深~い旨みのあるスープです。しじみだけでこの味が出せるんだろうか。あさり系、はまぐり系等、いろいろ食べてみましたが、いままで食べた貝出汁のスープではベストだと思います。
麺は適度に歯ごたえがあって、噛みきる際の食感がいい。どこの業者のものか分かりませんが、好みのタイプです。チャーシューは柔らかくて美味しいけれど、必ずしも低温調理のローストポーク風でなくてもいいかもしれません。
あまりスープが美味しいので最後は飲み干してしまいました。丼の飲み干すには向いていない形状なのでちょっと苦労しましたが。
とにもかくにも予想以上に大満足の一杯。地元にこんなにいい店がオープンするとは、令和は幸先のよいスタートになりました。
2020/09/22 更新
京急雑色駅から西に延びる商店街を歩くこと5〜6分。JRの踏切を渡った先にあるラーメン屋さんです。宍道湖のしじみで出汁を取ったというそのラーメンは大田区内随一の高評価。自宅から一番近いラーメン屋さんがここのお店です。
先日 店頭に貼られた営業日の案内を見てびっくり。池袋店出店準備のため3月17日を最後に暫くの間休業に入るそうです。昨年の福岡ららぽーと出店準備の際には3月中旬から5月末まで二ヶ月半の休業。
味を伝授するのに十分な期間を取る姿勢は好感が持てますが、当分の間おあずけを食らうのも耐えがたい。休業に入る前に一度食べておこうと思って日を改めて伺いました。
10時からの記帳開始に向けて朝9時45分頃に一回目の訪問。既に20人ほどの行列ができていましたが、無事13:15からのスロットを確保することができました。
いったん家に帰って確保した時間の10分前に集合。5分ほど待って同じ場所にあったあんじゅの頃からいるお姉さんに案内されてカウンター席に着きました。
途中券売機で購入したのはイートインでは初めてとなる「地鶏としじみの中華そば(醤油)」1000円。カップ麺にもなった塩が旨いのは分かっているけれど、たまには醤油も食べてみたい。醤油は手もみ麺も選べますが、デフォルトの細麺にしました。
待つこと7〜8分で届けられた丼には透明感ある醤油色のスープが張られ、その中に流れを整えられた細いストレート麺が浮かんでいます。トッピングは低温調理らしいチャーシューが二枚とメンマ、芽ネギなど。
スープを飲んでみると、最初鶏がらベースの醤油味のように感じますが、決してそれだけではありません。舌に感じるのはしじみならではの深い旨み。あっさりしていながら強さもある美味しいスープです。
地元大田区蓮沼の菅野製麺所製の細麺はつるりとした舌触りで噛み切る時の食感がいい。低温調理にしては旨みがしっかり残ったチャーシューも含めてとても満足できる一杯でした。
なお、池袋の店舗はアパホテル 池袋駅北口の閉店した後のインド料理店の跡に入るらしい。できれば新規の出店は年に一つくらいにして味をキープして欲しいものです。