5回
2024/06 訪問
今回のいなりは今までにないくらい汁だく。追記)今年もいなりをテイクアウトしました。
京都河原町駅から徒歩2〜3分、新京極の商店街に入ってすぐ右側にあるお寿司屋さんです。蒸し寿司が有名ですが、自分のイチオシはいなり寿司。京都風のいなり寿司はいろいろ試してみましたが、注文してから作ってくれるこちらのものが自分にとってその典型にしてベストです。
なので、京都に行くとほぼ毎回訪問。ここのいなり寿司食べずには帰れません。今回の一泊二日の京都旅行では二日目が定休日に当たることもあって初日にテイクアウト利用で伺いました。
ホテルのチェックイン前の14時50分頃に訪問。この時間でも店内はイートインのお客さんで結構な賑わいです。いつものいなり寿司一人前840円と初めての巻寿司ハーフ475円を持ち帰り用の窓口で注文。入口の椅子に腰掛けて10分ほどで出来上がったお寿司を受け取って祇園のホテルに向かいました。
ホテルにチェックインしてから部屋で食べましたが、いなり寿司は相変わらず旨い。上品で薄味の汁をたっぷり含んだやや厚めのお揚げはジューシーだし、お揚げそのものも大豆の風味がいい。
お揚げがジューシーなのに中の寿司飯がベチャベチャになっていなくて美味しいのもいつも通りです。
一方でいつも以上だったのがお揚げに含まれた汁の量。普通に持ち上げると汁が滴るので受け皿は必須だけれど、味的にはこれまでで一番かもしれません。イートインした時もここまで汁だくでは無かったと思うのでちょっと不思議。美味しいからいいけど。
巻寿司はいわゆる太巻きですが、具材はしいたけ、玉子焼き、干瓢、三つ葉とシンプル。中でも肉厚のしいたけが主役の感じの美味しいお寿司でした。
今回は時間がなくて中途半端な時間のテイクアウトでしたが、次はちゃんとした時間に伺ってイートインしたいと思います。
追記)
今回もいなり寿司をテイクアウト。注文して出来上がりを待つ間、インバウンドのお客さんが来ましたが、英語の書かれた紙を見せたら帰って行きました。言葉の問題があるからか、こちらのお店ではインバウンドはあまり歓迎されていないようです。昔からのお客さんを大事にする姿勢の表れだとしたらありがたいけれど。
東京に帰ってから食べたいなり寿司は相変わらず旨い。つゆがたっぷり染みた油揚げは肉厚で大豆の旨みが感じられます。京風いなりはやはりここが一番。東京でもデパ地下の菊乃井や錦平野で京風いなりを買えますが、比べ物になりません。
2024/07/08 更新
2022/05 訪問
4年ぶりの訪問でイートイン&テイクアウト。やはり京風いなりはここが一番です。
連休終盤に行った京都日帰り弾丸ツアー。墓参と食材調達を兼ねた4年ぶりの京都は買いたいものが多すぎる。まず祇園の漬物屋さんに伺った後、四条大橋渡って二店目として伺ったのがこちら。
新京極の商店街に入ってすぐ右側にあるお寿司屋さんです。蒸し寿司が有名ですが、自分のイチオシは京風のいなり寿司。単に世の中を知らないだけかもしれませんが、日本一だと思っているので京都に来るとほぼ毎回伺っています。
コロナのせいで4年ぶりの今回はイートイン、テイクアウト両方での利用。ツレと二人で13時半頃伺って奥のテーブルに着きました。イートインしたのはいつものいなり寿司6個入り858円に加え、巻き寿司盛り合わせの「京友禅」1397円と「京鹿の子ちらし」1760円。
待つこと数分で4年間我慢したいなり寿司の登場です。厚めに巻かれたお揚げはふんわりした食感。美味しい出汁を含んでいる上に豆腐そのものの旨みが閉じ込められています。お揚げに汁気が多いのに中の酢飯はべしゃべしゃじゃないのは相変わらず。4年経つのに変わらぬ美味しさです。
続いて届いた「京友禅」は鉄火巻、かっぱ巻き、お新香巻きの三色盛り合わせ。キュウリとたくわんは細く切られています。全部美味しいけれど、中でも本マグロの赤身らしい鉄火巻きが出色の味でした。
「京鹿の子ちらし」は鯛やマグロの刺身が乗ったちらし寿司でテイクアウトして東京に持って帰るのは難しそう。食べたツレによればベースは蒸し寿司と共通性があって刺身も美味しかったそうです。
二人で三人前食べて腹いっぱいになったのに東京での夜食用にいなり寿司をテイクアウト。昼間食べたはずなのに深夜家で食べるいなり寿司はやっぱり旨い。
今回初めて構造を調べてみましたが、油揚げは正方形のを対角線で切ったもの。中に入っている寿司飯はかなり少なめです。これならたくさん食べれるのも納得。
西木屋町の賀茂豆腐近喜で買った油揚げ使って後で真似してみましたが、東京の買うものよりは旨いけれど、こちらのお店のには当然ながら敵いません。京都に行ったら必ずまた伺うと思います。
2022/05/22 更新
2018/05 訪問
今回は自分的日本一の京風いなりに加え細巻を購入。穴子たくわんが意外なヒットでした。
京都新京極、四条通りから入ってすぐ右側にあるお寿司屋さんです。池波正太郎先生の「食卓の情景」に新京極の蒸し寿司として登場するのはたぶんこちらのお店のこと。
店頭でもうもうと湯気を上げている名物の蒸し寿司はもちろん美味しいですが、自分の一番のお気に入りはいなり寿司です。京風のいなり寿司としては自分的には日本一。東京で買える中で一番は高島屋の菊乃井さんのものですが、それとてもこちらのいなり寿司には及びません。
なので京都に来る度にほぼ毎回伺っていますが、先日も法事に日帰りで行った際に立ち寄りました。料亭の昼コースで超満腹なので東京までお土産として持って帰るつもりです。
いなり寿司6個入り750円は当然として、今回は穴子たくわんと穴子玉子の巻き寿司各600円もお願いしました。後でもらったレシート見ると三十石と清滝という名前らしいですが、どっちがどっちかは分かりません。
こちらのお土産用のお寿司で嬉しいのは一切作り置きをせず、注文を受けてから作ってくれること。今回も店頭の椅子で15分程待って一式を受けとりました。
東京の自宅に帰ってから早速頂きます。まずはいなり寿司。う~ん、唸ってしまうくらい旨い! 厚みがあってふわふわのお揚げには上品な出汁がじゅわっと染みています。出汁が濃くないのでお揚げの元の豆腐の味までちゃんと感じられるのも凄い。お揚げがジューシーなのに、中の寿司飯に染み込んでいないのもさすがです。
そして断面が美しい細巻き。穴子と玉子は太巻きとかでも組み合わせとしてあるので、当然の美味しさですが、意外なヒットだったのが穴子とたくわんの方。
上品な旨味の穴子と芳しいたくわんの組み合わせというのは全く初めての経験ですが、これはなかなかの相性です。柔らかい穴子と歯ごたえのいいたくわんという食感のコントラストも面白い。
これでいなり寿司、押し寿司、蒸し寿司、巻き寿司と、握り以外は一通り試してみましたが、全部美味しい。次に来た時もいなり寿司は当然買うとして、まだまだバリエーションがありそうな細巻きもいろいろ試してみたいと思います。
2018/06/05 更新
2016/11 訪問
形も揚げも味付けも良い関西風いなりの理想形。名物の蒸し寿司も旨い
2016年11月訪問
この日は半年ぶりの京都。南禅寺や永観堂でちょうど盛りの紅葉を見て、出町ふたばで豆餅他を買った後、14時過ぎ、新京極のこちらのお寿司屋さんに遅めのランチで伺いました。京風のいなり寿司が絶品なので、法事で時間的制約があった5月を除いて京都に来る都度 ほぼ毎回伺っています。
いままでいなり寿司はテイクアウトのみの利用でしたが、今回は初めてのイートイン。テイクアウトでも十二分に美味しいのですが、作りたてをその場で食べたらどんなに旨いか楽しみです。
入口近くの四人掛けのテーブル席に着いていなり寿司一人前750円を注文すると、7~8分で大きめのお皿に盛られた6個のいなり寿司が現れました。
厚めのお揚げはふんわりした食感。美味しい出汁をたっぷり含んでジューシーで旨い。お揚げに汁気が多いのに中の酢飯はべしゃべしゃじゃないのがいい。やはりここのいなりは東京のデパ地下で買う京風いなりとはひと味もふた味も違います。
ただ、いままでテイクアウトで食べたものとさほど大きな違いは感じられなかったのが意外といえば意外。実際、今回お土産に持って帰ったいなりを東京に着いてから食べてもやっぱり旨い。
テイクアウトでもイートインと遜色が無い美味しさであることが確認できたことは収穫でしたが、イートインへの期待が大きかっただけにやや複雑な気分です。
2015年11月訪問
この日は朝思い立って京都へ。13時過ぎの新幹線で京都に着いて錦のぎぼしで揚昆布を買った後こちらに伺いました。新京極のお寿司屋さんです。過去二回は関西風の理想形とも言えるいなり寿司のテイクアウト。今回初めて名物の蒸し寿司を店内で食べてみようと伺いました。14時少し前に入店するとお客さんはチラホラ。奥のテーブル席に着いて蒸し寿司1400円とお土産用にいなり一人前を注文しました。
見ていると店員の方が何かを取りに店の外へ。後で分かったことですが、店頭に置かれたせいろの中で蒸し寿司は蒸されていました。今までずっと湯気を出しているせいろはデモンストレーションと思っていたけれど、本当にそこで蒸していると知ってビックリです。
5分くらいで伊万里のような小振りの丼が届けられました。蓋を開けると表面は一面の錦糸玉子。中央のグリーンピースとピンクのガリ以外は黄色一色です。箸を入れて持ち上げると、玉子の下のやや茶色がかった酢飯の中には刻んだ穴子に椎茸など。食べてみるとホカホカでとても豊穣な味。ちゃんと酢の味は感じますが、温められているのにむせるような匂いは感じません。魚のそぼろでも混ぜてあるのか、酢飯自体が旨味があって美味しいです。穴子もふっくらして旨い。さすがに名物だけのことはある蒸し寿司でした。
京都の街を回った後に公園で食べたいなりはやはり絶品。ふわふわのお揚げも出汁も酢飯も旨い。あちこち食べてみてもこれ以上のいなりには未だに出会えません。
決して大げさでなくて、ここに来るために旅をする価値のあるお店だと思います。
2015年2月訪問
京都新京極の蒸し寿司、いなり寿司が名物のお店です。
昨年5月に食べてあまりに旨かったので10ケ月ぶりに再訪しました。この10月というもの旨いいなりを求めて東京をあちこち探しましたが、関東風の名店はあっても、関西風でここに匹敵する存在には出会いません。で、そうだ京都に行こうとなったわけです。
前回と同じテイクアウトで、今回はいなり寿司のみ頂きました。6個入りで税込800円強。やはり店外の椅子に座り待つこと数分。水平にして持って帰って下さいと言われ、いなりを受け取りました。食べてみると、そうそうこれなんだよなあ、求めていたのは。しみじみ旨い。三角形、上品な薄味で、揚げはきちんと油抜きというのが関西風いなりの必要条件だと勝手に思っていますが、ここのはそれらを満たした上でさらなる高みに立っています。たっぷりつゆを含んだ厚めのお揚げはふわふわ。味付けは薄味なのに出しが十分に効いていています。決してぼんやりした味ではありません。
新幹線に乗っていっても食べたい旨さでした。
2014年5月訪問
いなりずし東西対決は西の勝利か?
東京に住んでいると関西のいなりずしは滅多に食べる機会はありません。
京樽は関西風の形ながら大振りでちょっと味濃いめか。大阪発の豆狸は俵型だし、わさび味等いろんなバリエーション。
ここのいなりずしこそ、三角形、上品な薄味で、揚げはきちんと油抜きしてあります。まさにイメージしていた関西のいなりずしそのもの。
5月に京都に行った際に、魚のそぼろの押し寿司といなりずしのセットの折詰をテイクアウトでいただきました。
注文してから作り始めるので出来上がるまで店の外の椅子に座って10分くらい待ちます。
押し寿司は冬はサワラ、夏はハモを使っているらしいですが、このときは多分さわら。特有のくせもなく、おいしく頂きました。
夏には是非ハモを試してみたいと思います。
東京の良く味のしみた甘辛く、ちょっと油の残ったいなり寿司もパンチがあって良いですが、関西のいなり寿司はやさしく、ほっとする味です。いくらでも食べられるところが難といえば難かもしれません。
2016/11/25 更新
この週末は諸事情により一泊二日で京都・大阪へ。京都では墓参と食材調達で吉田山から祇園、四条河原町辺りを廻りましたが、ちょうど桜が満開だったこともあってインバウンドの方々を含めて大変な人出でした。
その途中、木屋町で高瀬川にかかる桜を見た後、小腹が空いて伺ったのがこちら。新京極の入口近くにあるお寿司屋さんです。名物は蒸し寿司ですが、自分のイチオシは京都風の稲荷寿司。京都に来たらほぼ毎回テイクアウトかイートインで利用していますが、今回は直ぐに食べたかったので、イートインにしました。
16時過ぎと中途半端な時間だったので20席ほどの店内には欧米系のインバウンドのお客さんが一組だけ。以前は言葉の問題からかインバウンド客はあまり歓迎されていない感じがありましたが、今回店員さんは普通に英語を話されています。今や京都のお店はマルチランゲージ対応が東京より進んでいるのかもしれません。
自分とツレは案内された奥のテーブル席に着いていなり寿司840円と穴きゅう巻1600円を注文。それぞれ半分ずつシェアする目論見です。
待つこと7〜8分で両方のお寿司がほぼ同時に到着。三角の形が特徴的ないなり寿司は相変わらず厚めでふわふわの食感のおあげに出汁がしっかり染みて旨い。京都は結構な頻度来ている方ですが、いまだにここ以上のいなり寿司はお目にかかりません。
もう一つの穴きゅう巻は芯に多めに巻かれた焼あなごが香ばしくてふっくらした食感。こちらもなかなかの代物です。
この界隈の飲食店はどこも人でごった返していたので、落ち着いた店内で美味しいお寿司食べられて大助かり。次に京都に来たらまた必ず伺います。