2回
2021/03 訪問
凝ったソース×旬の素材が光る♪1皿ごとに心掴まれる華やかイタリアン
熱々が嬉しいカリフラワーのズッパ、カトラリーもスッキリとスタイリッシュな印象
トロ~リまろやかでコク深いカリフラワーのスープ、生ハムのエキスにハーブや牛乳を合わせたミルクの泡や香ばしいクルトンと共に
前菜はプロシュートとコッパのインサラータ、柑橘類のビネグレット、1つ目の自家製パンはセミハードのリュスティック
お皿の上がお花畑のように華やか♪パルマ産のプロシュートとコッパ、2種類の生ハムに柑橘を組み合わせたサラダ
なめらかな舌触りのプロシュートやクッキリ強い旨味のコッパ、ルッコラやエンダイブにピンク色の紅くるり、メロゴールドの果実や甘酸っぱいブラッドオレンジのソースがマッチ
温前菜はゴルゴンゾーラのクレマに浮かべた、鴨肉トルテッリーニ(具を包んだラビオリのようなパスタ)
トマトを練り込んだもっちり生地の中は、鴨肉を使った自家製サルシッチャ♪太くて甘い白ネギ、奥深いコクと塩気のゴルゴンゾーラクレマが合う!
猪肉にトマトや香味野菜を合わせた、リッチな猪肉のボロネーゼ、たっぷりパルミジャーノ
手切りにしたゴロッと大きな猪肉はパンチのある旨味、程よい太さでもっちりアルデンテのパスタや削ったパルミジャーノも香り豊か
ドーンと塊で迫力満点のメインは、牛ほほ肉の赤ワイン煮込み!お皿を揺らすとフルフル揺れるほどの柔らかさ
口いっぱいに旨味が広がる牛ほほ肉に赤ワインソースをからめて♪トロッと焼いた小玉ねぎに、芽キャベツや姫人参のグリル、アピオス(ほど芋)など
赤ワインや香味野菜、ハーブなどと共に4時間以上煮込んだ牛ほほ肉は、繊維に沿ってほぐれコラーゲン部分はとろっプル♪
こんがり温かいフォカッチャは表面サクサク、中はホロホロきめ細やか♪華やかな香りでまろやかな北イタリア産オリーブオイルが合う!
全粒粉を使った丸いパンは、ふんわり柔らかで口溶け良く優しい味
ドルチェはアーモンドプラリネのムースに、紅茶のメレンゲや金柑のコンポート、キャラメルがけのヘーゼルナッツなど
キューブ型のひんやりアーモンドプラリネのムースは、表面にはタンカン(柑橘)のジャムとキャラメルのコクや甘味が合う!
エスプレッソはキリリとキレのある苦味と香ばしさで、余韻のある香りを満喫できます
スープや前菜、3種類から選べるパスタに、温前菜やメインまで付いた充実の7皿コース税込み3,850円
ランチコースは2種類、前菜やパスタにドルチェのMenuA2,200円、さらに温前菜やメインが付くMenuB3,850円
ディナーコースは前日までの要予約、お肉のお魚、3種から選べるパスタなど内容充実
旬の食材を使った前菜やパスタ、メインなどワクワクするメニュー紹介♪ミシュランのビブグルマンに選ばれコスパも抜群
2021/05/10 更新
2017/10 訪問
シェフの遊び心溢れる!素材の組み合わせにときめく絶品イタリアン☆キリ番800レビュー
JR福島駅前から続く、庶民的な聖天通り商店街。
そんな身近な商店街に昨秋OPENしたイタリアン、ヴィア・デル・エンメさん。
シェフの遊び心が弾ける、目でも舌でも楽しめる美しいお料理を
ランチからコース仕立てで楽しめます。
お店の扉を開けると、商店街から世界が一変。
ソムリエバッジが光るパンツスーツの女性スタッフさん達が、キリリとお出迎え。
落ち着いた間接照明に、温もりと高級感のある木製インテリア。
テーブルセッティングもスタイリッシュ。
ランチは平日も土日も同じ、以下2種類。
■Aコース5皿 2,160円(以下税込み)
スープ、前菜、パスタ3種より1品、ドルチェ、カフェ、自家製パン
■Bコース7皿 3,780円
A+前菜1皿追加、メイン
この日のパスタは、以下3種類からのチョイス
・豚ほほ肉生ハムとすぎ茸、パルミジャーノ
・秋刀魚のプッタネスカビアンカ
・トリュフのタリオリー二茸のラグー +600円
メインは六穀豚肩ロース肉のロースト、タスマニアマスタードでした
まずは、器から熱々のスープからスタート。
■薩摩芋のズッペッタ(スープ)
まったりトロ~リ、優しくとろけるクリーミーな薩摩芋のスープ。
紫芋を練りこんだクルトンでサクサク感が、
赤ワインに漬けた刻みサラミで塩気と旨味が加わり、味の変化が楽し~い!
■鴨胸肉タリアータ、南瓜、インサラティーナ
華やかなビジュアルにときめく、小さなサラダ仕立ての前菜。
低温調理の鴨は、皮目を焼いて薄切りに。
しっとりジューシーで噛むほどに広がる旨味、香ばしい皮の風味を堪能。
鴨のお供には、3種の南瓜を異なる食感で。
皮や種も生食OKのすず南瓜は、パリパリ生で、
甘味の強いすくな南瓜は、ふかしてボール状に
バターナッツ南瓜は、シナモンを効かせたまろやかなピュレで。
さらに華やかな酸味のブラッドオレンジのソースや、トロリと甘い柿など
組み合わせ毎に変化する鴨の表情にワクワク!
■自家製チャバタ、オリーブオイル
カリッと香ばしいクラスト(パンの表皮)、
ムギュッと噛み応えのある、しっとりしたクラム(パンの中身)。
素朴な小麦の香りにフルーティなオイルが合う!
■秋刀魚のプッタネスカビアンカ
おぉ!これまた、個性的なビジュアル!
香草パン粉焼きの秋刀魚は、表面はカリッと&中はほんのりレアで柔らか。
脂がのった秋刀魚の旨味が爆発、とろける~
通常のプッタネスカはアンチョビやオリーブ、ケイパー入りのトマトソースですが
今回はビアンカ(白)なのでオイルベース。
プチトマトを使った自家製セミドライトマトや、たっぷりのケイパー、
ゴロリと大きな輪切りのグリーンオリーブ、
アンチョビ代わりの秋刀魚の香草焼きなど、
いつもはトマトソースに混ぜ込まれる、1つ1つの素材の存在感が際立ちます。
プッタネスカの再構築のような、楽しい1皿。
■チョコレートのムース、栗のスープ
ホワリとなめらかなチョコレートのムース、周りはサクサクのクランブル。
栗のスープは、サラリと口当たりは軽いのに
まろやかで奥深いコク・・香り良さは、わずかに使う林檎のリキュールだそう。
マスカットは低温圧縮のコンポートで、ジュワリと果汁が弾けます。
秋の幸せを詰め込んだような1皿に、うっとり。
■エスプレッソ、小菓子
食後のドリンクは、コーヒー、紅茶、エスプレッソから選択。
量はやや多めながら、苦みと香りがギュギュっと濃縮されたような
深みが詰まったエスプレッソ。
小菓子は、クランベリージャムを挟んだサクッと軽いマカロンと
ねっとり濃厚で風味豊かなチョコのテリーヌ。
最後の最後まで完璧な美味しさに酔いしれる、至福の1時間でした。
お料理の説明も詳しく、気遣い抜群のスタッフさんのスマートな接客も素敵。
大切な人とゆっくり過ごしたくなるお店でした。
アミューズから前菜、パスタまでシェフの創作意欲が溢れるコースを満喫でき
こちらをキリ番800軒目とさせていただきます。
(最近は、2回目以降は別ログなのでキリ番が分かりにくいですが・・)
ここ最近、味わいはもちろん凝ったビジュアル、
ホスピタリティ溢れる接客の素晴らしいお店が多く、とても迷いましたが・・
西天満のフレンチ風スペイン料理デュカさん、
黒トリュフと卵黄天ぷらで食べる天丼維心さん、
南森町の和アレンジが光るイタリアン伊庵さん、
福島のスペイン風イタリアン、Il Katuttiさんなど個性派の名店ばかり。
2013年3月のレビュー開始から、4年半で800軒。
1年に200軒以下と、マイペースながら
知らないお店やお料理に出会う度、新たな美味しさと感動を体験できました。
お料理を詳しくご紹介下さるシェフ、素敵な笑顔とお心遣いのスタッフさん、
ワクワクできる1皿との出会いが原動力です♪
最近は、マイレビュアー様のレビューをなかなか見に行けないのが残念ですが
今後も意欲的に新規&再訪レビューを続けます。
ごちそうさまでした!
器から熱々の薩摩芋のズッペッタ(スープ)、オリーブオイル、セッティングもスタイリッシュ
まったりとろける薩摩芋スープに、赤ワイン漬けサラミの塩気やクルトンが合う!
お花畑のような華やかさ!鴨胸肉タリアータ、南瓜、インサラータ(小さなサラダ)
香ばしい皮目としっとり柔らかい鴨肉に、異なる食感の3種の南瓜やブラッドオレンジのソースが
秋刀魚のプッタネスカビアンカ、自家製チャバタ、オリーブオイル
脂がのった秋刀魚の香草パン粉焼きに、セミドライトマトやケイパー、オリーブが絶妙のバランス
秋らしいドルチェはチョコレートのムース、栗のスープ
なめらかでホワリとろけるチョコレートムースに、深い薫りの栗のスープ、果汁が弾けるマスカット
深みが詰まったエスプレッソ、小菓子はクランベリージャムのマカロンやチョコレートのテリーヌ
お料理の詳しい説明が魅力的な、お店入口のランチメニュー
2017/10/19 更新
◇第2回目訪問(2021年3月)
3年半ぶりに、洗練されたイタリアンが楽しめるヴィア・デル・エンメさんへ。
ミシュランビブグルマンにも選ばれ
平日ランチでも予約がおすすめの人気店。
前回は前菜とパスタのコースでしたが
今回は、温前菜やメイン料理も付くコースを予約しました。
お店があるのは聖天通り商店街の一角。
どっしり重厚な扉の奥は、木の温もり溢れるシックな空間。
平日でも予約のお客様で大賑わい!
ランチは水~日曜、12:00~L.O.14:00
(現時点での営業形態・営業時間は、お店からの最新情報をご確認下さい)
ランチコースは2種類、平日も土日も同じ
(2021年3月時点)
■Aコース(5皿)税込2,200円
スープ、前菜、パスタ3種より1品、本日のドルチェ、カフェ、自家製パン
■Bコース(7皿)税込3,850円
Aコース+温前菜1皿、メイン
この日のパスタは、以下の3種類。
・猪肉のボロネーゼ、パルミジャーノ
・ホタルイカと菜の花のアーリオオーリオ
・渡り蟹ビスク手打ちタリアテッレ+550円
パスタは猪肉のボロネーゼをチョイス。
メインは牛ほほ肉の赤ワイン煮込みでした。
まずは、温かいスープからスタート。
◇Bコース(7皿)税込3,850円
(スープ、前菜、温前菜、パスタ、メイン、本日のドルチェ、カフェ、自家製パン)
■カリフラワーのズッパ
熱々が嬉しいカリフラワーのスープは
トロ~リまろやかでコク深い!
カリフラワーだけでなく玉ねぎやセロリ?など野菜のふくよかな甘味も。
表面に浮かぶきめ細かく白い泡は
生ハムのエキスを抽出して、ハーブや牛乳を合わせた物。
ベースのスープがけっこう濃厚なので、繊細なミルクの泡の風味はやや負け気味?
でも、華やかに香るオリーブオイルといい
サクサク香ばしいクルトンといい、スープ全体のバランスが良く美味し~い♪
■プロシュートコッパ インサラータ 柑橘類のビネグレット
わぁ、お皿の上がお花畑みたい!
パルマ産のプロシュートとコッパ、2種類の生ハムを使った華やかなサラダ。
なめらかな舌触りのプロシュートは
脂身の旨味が広がりねっとり濃厚~
肩や首の肉を使うコッパは、クッキリした塩気と強い旨味。
野菜はルッコラやエンダイブなどのベビーリーフに、ピンク色の大根紅くるり。
春らしいスナップえんどうやそら豆や
驚くほど甘いフルーツトマトまで♪
全体がサッパリした新たまねぎのドレッシングで和えられ
甘酸っぱいブラッドオレンジのソースも。
たっぷり乗った生ハムの塩気やコクに
メロゴールド(グレープフルーツ×文旦)の果実が相性抜群!
柑橘の酸味が何ともフルーティで、春風のように爽やかな印象のサラダでした。
■鴨肉トルテッリーニ ゴルゴンゾーラのクレマ
これこれ~!これが食べたかったんです!
大好きなゴルゴンゾーラのソースに
トルテッリーニ(生地で具を包んだラビオリのようなパスタ)を浮かべた温前菜。
トマトを練り込んだもっちり生地の中に
鴨肉を使った自家製サルシッチャ。
パクリと食べられるひと口サイズだけど、鴨肉の旨味がインパクト抜群。
鴨肉、しかもサルシッチャ(ソーセージ)と来れば
そりゃ、力強い旨味が詰まっているはず♪
合わせるのは大分産の太くて甘い白ネギ。
定番の鴨×ネギコンビが、グッとお洒落なイタリアンに。
合わせるソースがこれまた絶品!
ゴルゴンゾーラのクレマはまろやかで
鼻に抜けるゴルゴンゾーラ特有の香り、奥深いコクや塩気がたまら~ん!
数種のハーブと煮詰めた白ワインで、ゴルゴンゾーラチーズを伸ばしているそう。
このソース、パンにもめっちゃ合う~
毎日食べたいほど妖艶でハマる味でした。
温前菜から15分ほどで、熱々のパスタが。
■猪肉のボロネーゼ、パルミジャーノ
うわ~、こちらも良い香り!美味しそう!
猪肉にトマトや香味野菜を合わせた、リッチなボロネーゼ。
手切りにした猪肉はゴロッと大きく
存在感も食べ応えも圧倒的!
噛みしめるほどに、猪肉ならではのパンチのある旨味がじわじわ溢れます。
猪の旨味が溶け込むソースもまた重厚。
トマトや香味野菜と共に、野生的な猪の旨味がギュッと凝縮されていて悶絶~
もう、ひと口ごとに感動する美味しさ。
プリッと弾むアルデンテのパスタは
程よい太さでもっちり、力強い猪肉のボロネーゼに負けていません。
薄く削ったパルミジャーノも香り豊かで
食べ終わるのが悲しくなるほど、好みにドンピシャのボロネーゼでした。
パスタから20分ほど待ち、遂にメインが。
■牛ほほ肉の赤ワイン煮込み
ドーンと塊の牛ほほ肉が迫力満点!
お皿を揺すると、フルフルッと揺れるほど柔らか~く煮込まれています。
早速、ラギオールのナイフを入れると・・
うわわ、ホロッホロ~!とろける~!
赤身は繊維に沿ってほぐれ、コラーゲン部分はとろっプル♪
口いっぱいに広がる旨味にうっとり~
牛ほほ肉を赤ワインや香味野菜、ハーブなどと共に4時間以上煮込んでいるそう。
赤ワインのソースをからめて食べると
くぅ~、口の中が天国!美味し過ぎる!
付け合わせはトロッと焼いた小玉ねぎに、芽キャベツや姫人参のグリル。
そして青森産の「アピオス(ほど芋)」。
皮付きのお芋は小さいけど詰まっていて、栗みたいにホクホク独特の甘さ。
■自家製パン(3種類)
熱々で提供下さる自家製パンは3種類。
コロンと小ぶりなので、ついついお代わり・・全種類いただくことが出来ました。
1つ目はセミハードのリュスティック。
クラストがパリッと薄くて香ばしく
中には粉の豊かな風味が詰まっています。
こんがり温められたフォカッチャは
表面サクサク、中はホロホロときめ細やかな仕上がり。
3つ目は全粒粉を使った丸いパン。
熱々のパンを割ると、ホワッと全粒粉ならではの甘い香りに包まれます。
ふんわり柔らか、口溶け良く優しい味。
どのパンも自家製とは思えない
クオリティの高さで、それぞれ異なる食感や風味をお料理と共に楽しめました。
パンのお供は香り良いオリーブオイル。
北イタリア産らしく華やかな香りがありつつ、ツンとせずまろやかな味わい。
■本日のドルチェ
ドルチェはアーモンドプラリネのムース。
小さなキューブ型のひんやりムースは
アーモンドのナッティな風味が強く、キャラメルのコクや甘味が重なります。
ムース側面には香ばしいアーモンドダイス、
表面にはタンカン(柑橘)のジャム。
奄美大島産の南国フルーツならでは、ビビッドな甘酸っぱさ。
紅茶のメレンゲや金柑のコンポート、
さらにキャラメルがけのヘーゼルナッツなど、トッピングも凝っています。
ナッツやプラリネの奥行きある甘味を
金柑やタンカンなどの柑橘が、スッキリ軽やかにまとめてくれるドルチェでした。
■カフェ
食後はコーヒー、紅茶、エスプレッソから。
今回もエスプレッソをチョイス。
キリリとキレのある苦味と香ばしさ、余韻のある香りを満喫。
スタッフさんの接客も変わらずスマート。
お料理の説明もきっちり詳しいし、カトラリーも1皿ごとに交換して下さいます。
前回は遊び心や創作力が光っていましたが
今回は牛ほほ肉の赤ワイン煮込みや猪肉のボロネーゼなど、意外に王道メニュー?
もちろん、味はめちゃハイレベルですが。
今回は、ゴルゴンゾーラのクレマに心掴まれたトルテッリーニが1番好み。
あと、ドルチェも個性的で面白かったな~
1皿ごとに凝ったソースで彩られつつも
素材の持ち味や香り、食感をきちんと活かしたお料理ばかり。
盛り付けも美しいので華やかに気分に♪
やや客層は賑やかですが、イタリアン好きの方にオススメしたくなる名店です。
ごちそうさまでした!