ぱりそらさんが投稿したImparfait(大阪/本町)の口コミ詳細

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すべランチ(すべらんランチ)&呑みガイド

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ぱりそら (女性・大阪府) 認証済

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Imparfait肥後橋、本町、淀屋橋/フレンチ、イノベーティブ

1

  • 昼の点数:4.2

    • ¥3,000~¥3,999 / 1人
      • 料理・味 4.2
      • |サービス 3.9
      • |雰囲気 3.8
      • |CP 3.5
      • |酒・ドリンク -
1回目

2018/08 訪問

  • 昼の点数:4.2

    • [ 料理・味4.2
    • | サービス3.9
    • | 雰囲気3.8
    • | CP3.5
    • | 酒・ドリンク-
    ¥3,000~¥3,999
    / 1人

キリ番1,000レビュー☆魅せる演出と立体的な味わいに心掴まれるモダンフレンチ

久しぶりに、凝った演出が楽しいモダンフレンチを食べようと
本町のImparfait(アンパルフェ)さんへ。

シェフは神戸北野ホテルやフランス、大阪のビストロで修行され、
2018年5月、京町堀にお店をオープン。
ランチコースは、3,780円 or 5,400円。

今回は一休.comさんで3,500円ランチを予約。
(消費税分だけ、ちょっぴりお得です)

お店はビルの1階ですが、看板がシンプルでさりげないので何度か通り過ぎました。
店内は、L字型カウンター9席のみで要予約。
中央にはオープンキッチンがあり、シェフの手元まで見えるライブ感にワクワク!

最初に、切株のようなトレイが登場。
小さな白い塊にお水をそそぐと・・冷たい紙おしぼりに変身。

まずは、お店からサービスの1杯が♪
アルコール(シードル)、ノンアルコール(能勢ジンジャーエール)から選べます。

■富山氷見産 シードル
林檎を使った辛口微発泡酒、シードル。
富山県産のふじを100%使い、SAYS FARMという氷見のワイナリーで作られているそう。

細かい泡立ちと共に、華やかな林檎の香りがふんわり立ちのぼり
スッキリとした酸味で飲みやすい1杯。

◇ランチコース 3,500円(一休.com)
(アミューズ、前菜、スープ、魚or肉メイン、米or麺料理、デザート、日本茶)

■始まり・・
最初に細長い玉手箱のようなお皿が。
箱の中には食材と共に藁が敷き詰められ、藁に火を付けるとすぐに蓋をして
軽く燻製にした後、いただきます。


まずは、蓋の上に乗せられている1品から。

*吉野くず、ぶどう、マリーゴールド
スプーンでいただく、ひんやりアミューズ。
トゥルンとなめらかな吉野くずに、カタシモワイナリーのぶどうジュースと炭酸水。
マスカット・ベリーAを粗く濾したジャム、
マリーゴールドの花びらの香りを添えて。

さて、次に玉手箱の蓋をオープン!
右から平目の昆布締め、グジェール(チーズを練り込んだプチシュー)、鰯のマリネ。

*平目の昆布締め
これがもう!ひと口で悶絶の美味しさ!
しっかりと浸み込んだ昆布の旨味に、燻製仕立ての香ばしさがたまら~ん!

*グジェール
竹炭を練り込んだ真っ黒なグジェール。
ねっとり深いコクは、北海道ニセコで作られたミモレットチーズを練り込んでいるそう。

*鰯のマリネ
浅く酢で締めたマリネは上品な酸味と旨味。
こちらも、燻製の香りをまとってグッと奥行きのある美味しさに。

お箸がまた独特で、先端が平べったく押しつぶされたような特殊な形状。
食材をつまみやすいそう(麺料理でも使用)

食べている間にも、目の前で次のお料理が少しずつ華麗に仕上げられていき
特別なショーやステージを見ている気分に。

■前菜:福井 若狭湾の鰆
マリネした後、軽く焼かれた鰆は
身が締まった(お刺身向けの)春の鰆と違い、ふくよかな脂を感じるまろやかさ。
ふっくら肉厚で、しっとり抜群の火入れ。

ソース類も、また楽しい!
鰆の上には、シャキシャキした青梗菜の茎と自家製マヨソースを和えた物が。
青梗菜の葉はパリパリ香ばしいフリットに。

爽やかな香味を放つセロリのスプラウト、
とろけるような焼き茄子のムースや、甘いキャベツのソースに加え
甘夏パウダーの、ほろ苦い柑橘風味も。
ひと口ごとに異なる食感や香りが織りなす、美しい共演にうっとり~

次はスープですが、登場したのはすり鉢。
中には、無添加ナッツ(ピーナッツやアーモンド、南瓜の種)と青山椒の実が。
これを好みにすり潰した上から、熱々のスープをそそぐ楽しい演出です。

■兵庫 かぼちゃのスープ
かぼちゃのスープは、軽く生姜を効かせつつ
素材本来の風味や味わいを活かした、シンプルで素朴な味わい。
そこに加わるのが、華やかに薫る甘夏風味のふわふわエスプーマ。
砕いたナッツの香ばしさや、ときおり弾ける青山椒のピリピリ感も重なり
かぼちゃが、刻々と重層的な味わいに変化。

■揚げ立てゼッポリーニ
無添加小麦を使った、熱々の揚げパン。
表面はサックサク、中はもっちり。
バジルの花をドライフラワーにした物など、3種類のバジルが練り込まれていて
ひと口ごとに爽やかな香りが鼻に抜けます。

メインは和歌山の真鯛のポワレか、四万十鶏の低温調理から選択。
迷いつつも、今回は鶏料理を選択。

■メイン:四万十 土佐はちきん地鶏
こちらも、アートのように美しい盛り付け。
中央にドーンと鎮座するのが、中にじゃが芋のピューレを詰めた鶏肉。

大ぶりな鶏の塊をカットして、ひと口・・
おぉ~!美味しい!めっちゃ柔らか!

スッと繊維に沿ってほどけるなめらかな口当たり、上品な鶏の旨味。
その中からは、じゃが芋ピューレがトロリ。

表面の皮目も香ばしく、パリッパリ♪

土佐はちきん地鶏は、きめ細かい肉質が特徴とのことですが、
それを損なわないプロの技がすごい!
オイルでコーティングして低温調理することで、驚くほどジューシーに火入れ出来るそう。

ソースは赤ワインに刻んだエシャロットや日本酒、鶏の出汁を加えたもの。
コク深さとエシャロットの爽やかさがマッチ。

アクセントに葱パウダーをパラリ。

付け合わせのお野菜も全て無農薬。
素揚げの茄子やしし唐、バターでこんがり焼きつけた甘いじゃが芋や肉厚な椎茸。
小さな緑色の芽は、西洋野菜のプルピエ。
ほんのり粘りがありクセなく食べやすい!

■淡路島 麺
最後は、お箸と小さな蓋付きの器が。
蓋を取ると、中には平たい正方形の麺が。
レタス、アンチョビ、生ハム、にんにくを使ったパスタ風のお料理で
こちらもミモレットのコクがいい相性。

■河内 デラウェア
河内デラウェアを使った白ワインのグラニテは、ひんやりシャリシャリ。
キリリとした香りと冷たさでサッパリ。

■山梨 梨
デザートも、様々な素材が重なる逸品。
主役の梨は3種類に形を変え、セミドライや砂糖抜きのシンプルなコンポート、
もちもち白タピオカのそばには梨のソース。

もう1つの主役が、カプレーゼ風の1品。
アイコ(トマト)のマリネにクリームチーズのムース、緑のバジルオイルとパウダー。


マスカット・ベリーAを乾燥させたパウダー、
黒胡椒を効かせたチュイル(粉を使わずコーンスターチで薄い飴のように仕上げた物)
パルメザンチーズのクランブルの塩気など
全体に調和しつつも、甘さをグッと抑えた大人向けのデザートでした。

■出雲茶 匠
デザートのお供には、珍しい日本茶。
若葉のような清々しく澄んだ香りと、上品に広がる旨味や甘味。
甘すぎないデザートだからこそ、
この日本茶の香りを堪能できますね。

お店の入口や、一休.comなどのサイトに載せているコース内容はあくまで1例らしく
生産者さんから送られる無農薬野菜や
国産の旬の食材に合わせて、コース内容はどんどん変化していくそうです。

今回もメイン食材の鰆、南瓜、鶏などは1つ1つの素材をシンプルに活かしつつも
ソースやパウダー、ムースなど様々な食感、
香りや風味が重層的に重なって、口の中で花開くような立体的な仕上がり。


やっぱりフレンチっていいなぁ・・と
幸せのため息が出るような2時間でした。
某俳優さん似のイケメンシェフや、物腰柔らかな美人スタッフさんの接客、
お料理の説明も丁寧で本当に居心地抜群。

無添加の国産食材にこだわるだけでなく、
食器やカトラリーも独特・・と思ったらシェフが信楽焼の窯元へ自ら出向き
若手の作家さんに焼いてもらうオリジナル。

スタイリッシュかつ温かみのある和食器ばかりで、シェフはデザインセンスもすごい!

カトラリーは、純銅製を銀で仕上げた物。
真四角の持ち手は、細いけどずっしりした程よい重みが独特。
コロンと愛嬌のあるフォルムも可愛いな~

シェフの想いがこもった1皿、1皿(文字通りお料理に加えお皿まで)、
熱意と遊び心が伝わる楽しいコースでした。


2013年3月から開始したレビューですが
こちらをキリ番1,000軒目とさせて頂きます。
(再訪は別ログになったので、キリ番はあまり意味ないですが・・)

気に入ったお店はつい再訪してしまうので、5年半で1,000軒とマイペースですが
何とか4桁の大台まで続ける事が出来ました。


知らないお店やお料理に出会える楽しさ、
体験したことのない感動の味、心に響くおもてなしや温かい接客など
1つ1つの出会いが、レビューの原動力♪
素敵なお店を見つけた時のワクワクするときめきは、今も全く変わりません。

拙いレビューで伝わるか毎回不安ですが
こんなレビューでも、行きたいと思って下さったりフォロー下さったりと
きっかけにしていただけるのが幸せです。

素敵なお店を紹介下さるレビュアーの皆様、
美味しいお料理と心のこもったサービスで、幸せな瞬間を提供下さるお店の皆さま、
幸せな瞬間を共有してくれる家族や友人、
自分の健康な身体にも感謝しつつ
人生を豊かにする「美味しかった思い出」を、マイペースで重ねていきたいと思います。

ごちそうさまでした!

  • アートのように美しい盛り付けのメインは、四万十土佐はちきん地鶏の低温調理

  • 富山氷見のワイナリーSAYS FARMで作られたシードル、お水のグラスも独特な形でお洒落!

  • スタイリッシュな箱の上には上品なアミューズ、純銅製を銀で仕上げた個性派カトラリー

  • なめらかな吉野くずにぶどうジュースや炭酸水、マリーゴールドを浮かべた爽やかなアミューズ

  • 火の付いた藁で瞬間燻製された、平目の昆布締めや竹炭入りグジェール、鰯のマリネ

  • マリネした後にしっとり軽く焼かれた鰆は、様々なソースやパウダーでひと口ごとに異なる味わい

  • 鰆の上には青梗菜の茎と自家製マヨソース、焼き茄子のムースやキャベツのソース、甘夏パウダーと共に

  • スープに加える無添加ナッツや青山椒の実は、自分で好みの粗さにゴリゴリすり潰します

  • ピーナッツやアーモンド、南瓜の種や青山椒の実を細かくすり潰した上から、スープをそそぐ楽しい演出

  • 甘夏風味のふわふわエスプーマを浮かべたかぼちゃのスープ、熱々揚げ立てのゼッポリーニ

  • ほんのり生姜を効かせたかぼちゃスープに、華やかな甘夏風味やすり潰したナッツ、青山椒の香りが次々に広がる!

  • 無添加小麦を使ったゼッポリーニは、バジルの花をドライフラワーにした物など3種のバジル入り

  • 無農薬野菜は素揚げの茄子やしし唐、バターでこんがり焼きつけた甘いじゃが芋や肉厚な椎茸など

  • しっとり柔らかな鶏に、刻んだエシャロットや日本酒、鶏の出汁を合わせた赤ワインソースがマッチ!

  • きめ細かい肉質の土佐はちきん地鶏は柔らかくなめらか、中にはじゃが芋のピューレがトロリ

  • メインの後には、お箸と小さな蓋付きの器で麺料理が

  • 淡路産の平たい正方形の麺は、アンチョビや生ハム、にんにくやミモレットチーズと合わせて

  • 河内デラウェアを使った、ひんやりシャリシャリ白ワインのグラニテ

  • 山梨の梨を3種類に形を変えて使ったデザート、清々しく澄んだ香りの出雲茶匠

  • 梨はセミドライやさっぱりコンポート、白タピオカに合わせた梨ソースなど、黒胡椒のチュイルも

  • トマトのマリネにクリームチーズのムース、緑のバジルオイルやパウダー、塩気のきいたマスカルポーネのクランブルなど

  • 旬の国産食材を使ったランチメニュー、小さな白い塊はお水をそそぐと冷たいおしぼりに

  • 店頭のメニューはあくまで一例、生産者さんから送られる無農薬野菜や国産の旬の食材を使ったランチ

  • シンプルでさりげない看板が隠れ家風、スタイリッシュな外観

2020/06/16 更新

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