ぱりそらさんが投稿したエヴォリュエ(大阪/福島)の口コミ詳細

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すべランチ(すべらんランチ)&呑みガイド

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ぱりそら (女性・大阪府) 認証済

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エヴォリュエ新福島、中之島、福島(阪神)/フレンチ、ビストロ

1

  • 夜の点数:4.5

    • ¥8,000~¥9,999 / 1人
      • 料理・味 4.5
      • |サービス 4.5
      • |雰囲気 3.8
      • |CP 3.3
      • |酒・ドリンク -
1回目

2020/11 訪問

  • 夜の点数:4.5

    • [ 料理・味4.5
    • | サービス4.5
    • | 雰囲気3.8
    • | CP3.3
    • | 酒・ドリンク-
    ¥8,000~¥9,999
    / 1人

キリ番1,500軒!温かい接客&和のエスプリがきいたフレンチディナー7,700円

2012年3月から始めた食べログレビュー。
細々と続けるうちに8年半を超え、ついに1,500軒に到達!

この機会に素敵なフレンチに行こう!と
予約したのが、福島にあるフレンチレストランEvoluer(エヴォリュエ)さん。

日本の食材とフレンチの伝統技法を
組み合わせたイノベーティブなフランス料理が楽しめます。


お店があるのは福島の静かな路地。
柔らかなランプの光が照らすのは、明るい黄色の壁が映える一軒屋レストラン。

入店するとマダムの温かいお出迎え。
コートを預けてやや急な階段を上り、2階にある客席へ。


1階は団体・グループ向けのスペースで
2階は4名用テーブルが4卓、この日は4卓とも満席でした。
とはいえ1~2名様ずつで間隔も広く安心。
外観同様に内装も、隠れ家感のある洋館に来たようなレトロな趣きがあります。

予約したのは、8品7,700円のコース。
手にふきかけて下さるアルコール消毒と温かいおしぼりの後
いよいよコースのスタートです♪

◇ディナーコース 税サ込み7,700円

こちらのコースは、アペリティフ(食前酒)代わりに
なんとお茶からスタートします。

■ロンネフェルトのハーブティー
ドイツの高級紅茶ブランド、ロンネフェルトの冬季限定茶葉「グリューワイン」。
その上に白ワインのソルベを浮かべて。

ホットワインがモチーフのハーブティーは
ハイビスカスにシナモンやオレンジ、アニスやクローブなどで香り付け。

スッキリした甘味でフルーティな味わい。

アルコールを飛ばした白ワインのソルベが
シャリシャリとかき氷みたいで、楽しく爽やかなスタート。

■アミューズ
信州サーモンと安納芋のガレット


わぁ、めっちゃ可愛いのキター!
切り株の上に舞い降りた蝶が1羽・・もはやアート作品♪

さつま芋のピュレで作った美しい蝶のチュイルは、パリッと薄くほのかな甘味。
ひと口サイズの安納芋のガレットは
ふっくら厚みのあるパンケーキみたいな生地で優しい甘さ。

その上には脂の乗った信州サーモンが。
分厚く旨味の詰まったサーモンと
甘味のある安納芋のガレットを繋ぐのは、タプナードとマヨネーズのソース。

刻んだケイパーやオリーブの風味が
サーモンやさつま芋と違和感なくマッチ。

ひと口サイズのアミューズですが
思わずときめくビジュアル、口の中に広がるハーモニー・・すごい凝ってる~!

■スープ
かぼちゃのポタージュ、サワークリーム、木の実


目の前で注いで下さる熱々のスープ。
お皿には、サワークリームやポーク&チキンの肉団子などが盛り付けられていて
まずは混ぜずにスープだけを味わいます。

かぼちゃのポタージュは、まろやかでナチュラルな甘味。
サワークリームを少しずつ溶かすと
コクと酸味が加わり、また違う味わいに。
肉団子を崩すとパンチのある旨味と食感で食べるスープに・・1皿で3度も楽しめます♪

木の実のトッピングも風味抜群~
ひらひらスライスしたコリンキー(生食できるかぼちゃ)は
ヘーゼルナッツや胡桃オイルで香り付け。
ミルクの泡もヘーゼルナッツ風味で、クルトン代わりの松の実のローストも香ばしい!

■自家製パン(2種類)
きちんと温かめられたパンが2種類。
バターは、ひんやり冷たく可愛いモザイクタイルの上に。

丸いパンはグラハムファインを使用。
クラスト(パンの表皮)はパリッと薄く
中はふわりと柔らか、全粒粉の素朴な甘味が広がり好み~

四角いのはライ麦パン。
もっちりヒキが強くライ麦の酸味は穏やか。


どちらのパンもお料理に合うシンプルな仕上がりだけど
粉の風味が豊かで食べ続けたくなる味わい。

■オードブル
戻り鰹の直火焼き、秋茄子のムース、黒七味と柑橘の香り


こちらも繊細で華やかな盛り付け♪
主役はむっちり分厚い高知産の戻り鰹。

直火の炙りならでは、香ばしい鰹の旨味に秋茄子ピューレのムースが合う~
黒七味を付けるとピリリと引き締まります。


トッピングは茄子のマリネに
シャッキリ瑞々しい緑のビタミン大根や鮮やかな紅芯大根。

細やかなセルフィーユの新芽には
すだちが香るヴィネグレットソースがかけられ、鰹と合わせて食べるとサッパリ。
鰹と様々な素材を組み合わせ、その異なる風味で鰹の魅力を引き出した1皿。

■お魚料理
高知県産鮮魚、セップ茸のクーリと栗、マデラ酒のソース


高知県産の黒むつをシンプルにポワレ。
プリッと身の締まった黒むつのお供は
芳醇な香りがたまらない、クリーミーなセップ茸(ポルチーニ)のクーリ。


上品な黒むつに、ふくよかでエレガントなポルチーニのソース・・幸せ~
あぁ~、飲み込むのがもったいない!
マデラ酒を使ったコク甘のソースも合う!

添えられている椎茸は、中にきのこリゾットを詰めてオーブンで焼いた物。
ジュワッとエキスが溢れる分厚い椎茸と
風味良く香ばしいきのこリゾットで、きのこの旨味祭り♪

お魚の上には、やや辛味のあるマイクロリーフのサラダ。
削ったチーズのように見えるのは、
熊本産の栗を細く削った物で、とろける口溶けと優しい甘味。
黒い竹炭パン粉もいいアクセント。

■お肉料理
丹波篠山鹿ロース肉のロースト、ドフィノワ、柿、ガストリックソース


美しいロゼ色の鹿ロース肉にうっとり~
焼き過ぎると硬くパサパサする鹿肉ですが
こちらは休ませながらゆっくりローストするらしく、驚くほどきめ細かく柔らか~
鹿ならではの、奥行きある力強い旨味。


合わせるのはコク深いガストリックソース。
赤ワインや赤ワインビネガー、焦がし砂糖で作るソースは
キャラメリゼの香ばしさと甘酸っぱさ♪
奥深い鹿の旨味に死ぬほど良く合います。


紫のじゃが芋、シャドークイーンを使った淡い紫のソースや
淡路島の海水で作るオノコロ塩を付けても
なめらかな鹿フィレの旨味が際立ちます。

同じくシャドークイーンのドフィノアは
スライスしたお芋に卵やクリームを重ねた、ミルフィーユぽいグラタン。

ピノグリーン(小松菜の新芽)や甘い柿もいいお口直しに。

お肉専用のナイフがまたすごかった~!
京都の老舗「有次」さんのナイフは、プロにも人気の包丁と同じ造りだそう。
一切ストレスなくスッと切れてビックリ。

■ラビオリとコンソメ
七谷鴨と九条ネギ、蓮根のラビオリ、生姜風味のコンソメを注いで


最後のお料理はスープ仕立てのラビオリ。
目の前でスープを注いで下さいます。

トゥルンとなめらかなラオビリの中には
旨味が濃くジューシーな七谷鴨のひき肉と、シャキシャキ食感の良い蓮根が。


京都の亀岡で放し飼いされる鴨らしく
ラビオリの中に鴨の芳醇な旨味がグーッと詰まっています。
思わず目を閉じてうっとりしてしまう味。

注がれたのは生姜が香り立つコンソメ。
鴨の旨味と奥深いコクのクリアなコンソメに、クッキリと香る生姜の風味。

コンソメ単体でもハイレベルな味わい。
熱々スープと生姜で、最後にほっこり身体が温まりました。

■デセール
落花生のグラス、エスプレッソとマスカルポーネのムース、ラフランスのコンポート


スタイリッシュなスレートのプレートに、美しい盛り付けの本格デザート。
フルーティなラフランスのコンポートに
ホワッととろける、まろやかなマスカルポーネのムース。
自家製の落花生アイスもコク深~い♪


香ばしいクランブルやほろ苦いエスプレッソのソース、ココアパウダーが重なり
合わせて食べると秋のティラミス風に。

■ミニャルディーズ
個性的なプレートに可愛い小菓子が3種。
右から順に

*ぶどうのゼリー
小さな瓶に閉じ込めたぶどうゼリーは
ぶどうの果実も入っていて、サッパリとレモンが爽やか。

*ほうじ茶フィナンシェ
バターの甘味が豊かでもっちり食感。
甘さ控えめでほうじ茶の香ばしさ、風味が上品な仕上がり。

*プチシュー
ひと口サイズの柔らかなシュー皮の中に、ふわっとまろやかに溶ける苺クリーム。

■食後のカフェ
コーヒーや紅茶、エスプレッソ、ハーブティーからの選択。
ハーブティーもドイツのロンネフェルト。
ラベンダーやレモングラス、レモンバーベナなどを組み合わせたものだそう。

今回はエスプレッソをチョイス。
香ばしさと苦味、深みを感じる香り良い1杯。


お料理に合わせたドリンクは

■巨峰ジュース 800円
華やかでフルーティな巨峰の甘味。
スッキリした後味で美味しいジュースだったけど、次こそはワインを!

マダムとシェフお2人で切り盛りされ
2階は満席、1階にはグループ客もいらっしゃいましたがスムーズなご提供。
この品数、充実の内容で2時間弱でした。

ワイン以外全て自家製、というお料理は
バターやクリームを多用したクラシカルなフレンチとは違い、軽やかな食後感。


国産のお肉やお魚など素材を活かしつつ、黒七味やすだちなど和のアクセントや
フレンチの技法&ソースが融合され
1皿1皿ワクワクする工夫が凝らされてます。


お茶から始まる意表を突いたスタート、
可憐な蝶のチュイルに心掴まれる、ひとくちアミューズ。
様々な香りやソースの彩りが楽しい、かつおの前菜やお肉&お魚メイン。

お料理と同じくらい印象的なのが、マダムやシェフの接客。

思わずこちらも笑顔になってしまうような
満面の笑みと温かな気遣い溢れるマダム。
お料理をより美味しく食べられる解説、
肩ひじ張らない気さくなサービス、的確で分かりやすい表現力も最高!

コース料金がサービス料込みと聞いて驚くような、お手本にしたくなる接客でした。
最後はシェフが外まで丁寧にお見送り。

1,500軒目にこちらを選んで良かった~!
素敵なお料理はもちろん、心地よいサービスにも酔いしれる素晴らしいお店。

この感動、ずっと忘れないと思います。

これだから、食べ歩きはやっぱり楽しい!
これまでにもキリ番のお店はもちろん
様々なお店の心温まるサービスや丁寧なお気遣い、1皿1皿の味や美しさに感動し
笑顔になれるお店に沢山出会えました。

素敵なお店を見つけた時のときめき、美味しいお料理が口に広がる至福の瞬間は
何年経っても新鮮な喜びを感じます。


そんな美味しく幸せな出会いを共有したくて
何とか8年半も細々と、そして楽しくレビューが続けて来られたような気がします。

会食や外食自体さえ気を遣うご時世になり
改めて1食1食、お店の方の想いを受け取りながら味わうようになりました。


伝えたいことが多くて長くなりがちですが
レビューを見て行きたい登録下さったり、
コメントを下さる方々、マイレビュアーの皆さまやフォローして下さる皆さま

幸せな瞬間を共有してくれる家族や友人、
美味しいお料理と心のこもったサービスで、幸せな時間を提供下さるお店の方々、
自分の健康な身体、全てに感謝しつつ


今後も1食1食大切にレビューを続けさせていただきます。

ごちそうさまでした!

  • アペリティフ(食前酒)代わりにドイツの高級紅茶ブランド、ロンネフェルトのハーブティーからスタート、巨峰ジュース800円

  • ホットワインがモチーフのハーブティーに、アルコールを飛ばした白ワインのソルベが爽やかなスタート

  • 切り株の上に舞い降りた蝶がアート作品のよう!アミューズは信州サーモンと安納芋のガレット

  • さつま芋のピュレで作った蝶のチュイルは、パリッと薄くほのかな甘味、その下は信州サーモンと安納芋のガレット

  • 脂の乗った分厚い信州サーモンと甘味のある安納芋のガレット、それを繋ぐタプナードとマヨネーズのソース

  • サワークリームと肉団子を崩して3度楽しめる!かぼちゃのポタージュ、サワークリームと木の実

  • 目の前で注いで下さる温かいポタージュ、器に盛り付けられているのはサワークリームやポーク&チキンの肉団子

  • まろやかでナチュラルな甘味のかぼちゃのポタージュに、サワークリームのコクと酸味、パンチのある肉団子がマッチ

  • 自家製パンは2種類、グラハムファインを使った丸いパンと四角いライ麦パン、ひんやり冷たく可愛いモザイクタイルの上にはバターが

  • オードブルはむっちり分厚い戻り鰹の直火焼き、秋茄子のムースと黒七味と柑橘の香り

  • 香ばしい鰹の旨味に秋茄子のムース、すだち風味のセルフィーユの新芽や紅芯大根、黒七味などひと口ごとに違う味わいに

  • お魚料理はシンプルにポワレした高知県産の黒むつ、セップ茸のクーリと栗、マデラ酒のソース

  • お魚の上には辛味のあるマイクロリーフのサラダと、チーズのように細く削った熊本産の栗が

  • プリッと身の締まった黒むつは、しっとり上品な旨味と香ばしさ!ふくよかでエレガントなポルチーニのソースがマッチ

  • ジュワッとエキスが溢れる分厚い椎茸は、中にきのこリゾットを詰めて香ばしいオーブン焼きに♪黒いのは竹炭パン粉

  • お肉料理は丹波篠山鹿ロース肉のロースト、ドフィノワと柿、ガストリックソース、ナイフは京都の老舗有次さんの物

  • 美しいロゼ色の鹿ロース肉は、甘く香ばしいガストリックソースや紫のじゃが芋シャドークイーンのソース、淡路島の海水で作るオノコロ塩と共に

  • お肉の付け合わせは、紫のじゃが芋シャドークイーンを使ったグララン風のドフィノワと甘い柿

  • 休ませながらゆっくりローストする鹿肉は、驚くほどきめ細かく柔らか!奥行きある力強い旨味の鹿と、赤ワインビネガーや焦がし砂糖のソースが絶妙の相性良さ

  • トゥルンとなめらかなラオビリの中には、旨味が濃くジューシーな七谷鴨のひき肉とシャキシャキ食感の良い蓮根

  • 最後のお料理は目の前でスープを注いで下さる演出!七谷鴨と九条ネギ、蓮根のラビオリ、生姜風味のコンソメを注いで

  • 鴨の旨味と奥深いコクが詰まったクリアなコンソメは、クッキリと香る生姜の風味で身体もポカポカに

  • デセールは落花生のグラス、エスプレッソとマスカルポーネのムース、ラフランスのコンポート

  • 自家製の落花生アイスにまろやかなマスカルポーネのムース、フルーティなラフランスのコンポートやエスプレッソのソースが重なりティラミス風の味わい

  • 個性的なプレートにの上に可愛いミニャルディーズが3種類、香り良いエスプレッソと共に

  • 左から順に、まろやかな苺クリーム入りのプチシュー、もっちり香り良いほうじ茶フィナンシェ、瓶の中は果実入りのぶどうゼリー

  • コーヒーや紅茶の他、ハーブティーも選べる食後のカフェ、エスプレッソは香ばしさと苦味、深みを感じる仕上がり

  • 京都ご出身のシェフならでは、ナフキン代わりに京手ぬぐいを使ったテーブルセット

  • 隠れ家感のある洋館に来たようなレトロな雰囲気♪照明や小物、カトラリーまで和の趣きを感じる内装

  • 福島の静かな路地で柔らかなランプの光が照らし出す、黄色の壁が映える一軒屋レストラン

2020/12/21 更新

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