ぱりそらさんが投稿したレストラン・モリエール(北海道/円山公園)の口コミ詳細

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ぱりそら (女性・大阪府) 認証済

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レストラン・モリエール西28丁目、円山公園/フレンチ

1

  • 昼の点数:4.4

    • ¥6,000~¥7,999 / 1人
      • 料理・味 4.5
      • |サービス 4.3
      • |雰囲気 3.9
      • |CP 3.2
      • |酒・ドリンク -
1回目

2021/10 訪問

  • 昼の点数:4.4

    • [ 料理・味4.5
    • | サービス4.3
    • | 雰囲気3.9
    • | CP3.2
    • | 酒・ドリンク-
    ¥6,000~¥7,999
    / 1人

キリ番1,700レビュー☆出来立て熱々が嬉しい♪北海道の恵みが詰まった3つ星フレンチ

秋の北海道旅行、せっかくなら記念になるようなフレンチでお食事したいと
予約したのはレストランモリエールさん。

30年以上の歴史を持つ北海道フレンチで
全国から美味しい物好きが集まる、ミシュランの3つ星にも選ばれた有名店。

憧れのお店は想像よりさらに素敵でした。

まずは電話予約の段階からひと苦労。
営業時間中はもちろん、営業前でもずっと話し中で電話が全く繋がりません。

何度もチャレンジし16時頃にかけた日に
やっと電話が繋がり予約できました。


予約日の1週間前にコースを決め連絡しますが、その時も30回ほどかけて繋がるほど。
(全員同じコースを選ぶ必要があります)

一旦電話さえ繋がれば、ホテルのように丁寧な対応で安心。
苦手食材やアレルギーも確認下さり
ランチの閉店が15時なので最終入店は13時まで、など細かく教えて下さいます。

当日は飛行機の遅延もなく、無事に予約した13時に到着。
店内は高級感があり落ち着いた雰囲気。
ガラス張りで明るい自然光が入り、窓辺の花や緑を眺めつつ食事できます。


10卓前後と想像よりもこじんまり。
洗練された上品なテーブルセッティング、
ハロウィン時期だったので、テーブルには珍しい形の小さなカボチャが数種類。

まずは乾杯用にロゼと白ワインを注文。
(以下全て、税・サービス料10%込み)

■ツヴァイゲルト ロゼ2018/北島ヴィンヤード 1,760円
コース前半のお料理に合うとお薦めいただいたのは、
キリリと冷やされた余市産のロゼ。

スッキリしつつ華やかでフルーティー。
お野菜やキノコのスープ、牡蠣フライなどどんなお料理にも好相性。

■HATSUYUKI 初雪2020/仁木ヒルズヴィレッジ  1,958円
こちらも同じく余市産の白ワイン。
ひと口で分かる風味良さ、豊潤な香り。

フルーティーさに加えて、程よい酸味がスッキリ爽やか。
北海道以外ではあまり出回らない物だそう。

それでは、予約したランチのスタート。

◇Menu Forêt 5,060円

■アミューズ:椎茸

椎茸などキノコを使ったポタージュ。
コーヒーのように、カップごと持ち上げていただきます。

表面はホワホワのエスプーマ(泡)で
その下はトロッと濃厚で芳醇な、熱々のキノコのスープ。


何これ・・めっちゃ美味しい!
口中にブワッと広がる、馥郁たるキノコの香りにうっとり。
椎茸の滋味がカップに凝縮されています。

パッセ(濾す)し過ぎずに作った椎茸のピューレを凍らせ
凍ったまま粉砕する機械にかけるそう。

野菜のブイヨンは多少加えるようですが、おかげでほぼキノコそのままの旨味。
さらに干し椎茸も加えて旨味を底上げ。
いきなり舌が喜ぶ圧巻のスタート。

■バゲット、バター
バゲットは大きめ、湯気が上がるほど熱々。
クラスト(パンの表皮)はカリッと弾け、クラム(中身)はしっとりふわり。

ドンクさんに少し浅めの焼き具合で特注し
最後はお店で焼き上げ完成させるらしく、香ばしさが秀逸。


バターはお店のマーク、大木の型押しが。
ミルキーでまろやか、スッと溶ける感じ。
バゲットもバターもいい意味でクセがなく、お料理に優しく寄り添ってくれます。

■前菜:季節野菜
美瑛産の温野菜を20種類も使うサラダ。
ひと口サイズの色鮮やかな野菜が映える、アートのように美しい盛り付け♪

添えられているカラフルなソースは
レモンのジャムにビーツやほうれん草のソース、ごま塩に梅のペーストなど。


ソースと野菜を和えていただきますが、コツは「混ぜすぎないこと」だそう。
ざっくり数回だけ混ぜていただくと

レモンの酸味やごまの香ばしさ、梅ペーストの塩気など
ひと口ごとに風味が変わって面白い~

生ハムの塩気を付けたバターソースがベースになっていて、良く合います。

野菜自体の風味も驚くほどの力強さ。
全ての野菜がほんのり温か、食感も様々で素材ごとに火入れを変える手の込みよう。

香り豊かで風味良い椎茸にレンコン、
カブやオクラ、ロマネスコにプチトマト、ペコロス(小玉ねぎ)も甘~い!

ピクルスのような酸味があったりとろみがあったり、野菜1つ1つに個性があって
クルクル変わる食感や味に圧倒されます。

お野菜でこんなに感動できるとは~

■厚岸の牡蠣
大粒の厚岸の牡蠣を牡蠣フライ仕立てで。
クローシュ(銀色のドーム型の蓋)を開けて下さった瞬間に
ふわ~んと鼻をくすぐるカレーの香り。

牡蠣フライの表面にはカレー粉が。
フリット風だけど、衣は薄くカリカリ。
中の牡蠣はふっくら大きくジューシー、濃厚でミルキーな海のエキスが口中に。


タルタルソースもまったりクリーミー!
エシャロットにケイパー、レモンなど香りも風味も華やか。

ナスタチウムの下は凍らせた卵黄。
もっちりした食感と、卵黄ならではのコクが牡蠣に合う!

砕いた白胡椒の香りもカリリと弾けます。

途中で「牡蠣フライ、もう1ついかがですか?」と、揚げ立てを追加下さいます。
2つ目は、薄く削った山わさび添え。
カレー粉を使った物とはまた全然違う!

極薄スライスの山わさびは、香りがメインで辛さはツーンとせず穏やか。
牡蠣フライとこんなに相性が良いとは♪

今までいただいた事のある牡蠣フライとは一線を画す、独創的な1皿でした。

お肉料理の前にお口直しのソルベが。

■ソルべ:洋梨、紅茶
レモンティー風味のなめらかなソルベ。
最初の数口はそのままいただくと、スッキリしたレモンと紅茶の香り。

次に、洋梨のブランデーをかけて。
アルコール度数40度の「ポアール ウィリアムス」は、華やかな洋梨の香り。

ブランデーの妖艶な香りをまとって
ソルベの印象がガラリと大人っぽく変化。

ブランデーをかけた後の方が、洋酒のほろ苦さで高貴な香りが引き立ち好み。

お肉料理に合わせて赤ワインを1杯追加。

■おたる2017/北海道ワイン 1,760円
余市産のピノ・ノワール。
ベリーぽい果実味にこっくり深い酸味。
軽やかな渋みもあり、どっしり重厚な豚のメインに合う~

■メイン:道産豚
メインは豚ほほ肉の煮込み。
生姜風味のソースや生姜のコンポート、マスタード、砕いた白胡椒と共に。

ゴロッと大きな塊の豚ほほ肉は
じっくり柔らかく煮込まれていて、ラギオールのナイフがスッと入ります。

繊維に沿ってほぐれる豚の濃い旨味。
風味良い生姜のコンポート、生姜のソースもコク深くお肉にピッタリ。


粒胡椒も鮮烈な風味と香りが弾けるし
ディジョンマスタードもまろやかで、豚肉との相性良さは言わずもがな。

付け合わせは、ゴロンと大胆な盛り付けのカリフラワー。
塊のままバターと塩で焼き上げるそう。


野菜本来の甘味と旨味がたまら~ん!
香ばしく焼いたカリフラワーとパワフルな豚肉が、最強のコンビネーション。

ビジュアルは豪快だけど、豚の煮込み具合といいカリフラワーの焼き具合といい
細かく計算された繊細なお料理でした。

■付け合わせ:馬鈴薯
メインのお皿に熱々で追加下さるのは
お店の名物、出来立てのドフィノワ(じゃが芋グラタン)。

500日も寝かせたメークインを使うらしく
スライスしたお芋なのに、ねっとり糖度が高く奥深い甘味がじわじわ~

雪の中で長く耐えたお芋ならではの甘さ。

そんなお芋にバターの泡や香ばしい焦げ、トロトロのクリームがからんで
衝撃の美味しさ・・もう、とろける~

めちゃシンプルなのに、無限に食べられそうな悪魔的な味。

デザートは目の前でのワゴンサービス♪
立方体のブリオッシュにかけるのは、なんと枡入り日本酒!
小林酒造さんの特別純米酒「まる田」をかけて仕上げる、和製のサヴァランです。

もう1つの枡に入った白い物は
「お豆腐です」とお茶目なスタッフさんが冗談を言いつつ
実際は軽やかなシャンティイークリーム。
日本酒をひたひたにしみ込ませた生地の上に、ぽってり盛り付けて下さいます。

■サヴァラン
ナイフとフォークでカットしてパクリ。
うわわ、恐ろしいほどジューシー!

生地からジュワジュワ溢れ出す、香り高い日本酒と上品なシロップの甘味。
ホワッと溶けるシャンティイークリームも
甘さ控えめなので一体感が抜群♪

ルービックキューブみたいに大きいけど
フルーティーな日本酒がしみ込む生地が甘美な味わいで、気付けばペロリ。


こんなサヴァランがあるとは・・感動~
満腹じゃなければ、おかわりしたかった!

■デザート(おまけ、その1)
グレープフルーツとわさびのソルベ。
意外なコンビですが、フランスのパティスリー「ピエール・エルメ」さんの定番だそう。

本わさびは嫌な辛味がなく、サッパリと爽やかな清涼感。
グレープフルーツの酸味が引き立ちます。

■デザート(おまけ、その2)
もう1品は国産のレモンを使ったゼリー。
くり抜いたレモンの皮に、レモンのゼリーがぎっしりと。

削ったライムの皮?もいいアクセント。
スッキリと上品なゼリーで、食後の余韻を引き締めるいいお口直しに。

■食後のドリンク
(エスプレッソ、コーヒー、ハーブティーから1種)


大好きなエスプレッソを注文。
キリリとした苦味、まろやかな口当たり。
香ばしくコクのある味で、しっとりジューシーなサヴァランに負けない存在感。

美味しくて幸せな2時間はあっという間。
アミューズからデザートまで、ずっとワクワクしっ放し。

出来立てを出すのがこだわりらしく
各テーブルの進み具合を細かく確認しながら、カリフラワーを焼き始めたり
ソルベも毎回練りたてを提供されるそう。
徹底された温度管理のおかげで、お料理はいずれも熱々で香りや風味が鮮やか。

接客もスマートで洗練されていますが
肩肘張らない温かい対応、ホスピタリティも居心地も抜群。
説明も丁寧で分かりやすく、お料理やドリンクの魅力がよりアップしました。

今回は1番お手頃なランチコースに
ロゼ、赤、白ワインの3杯をいただいて、サービス料10%加算で2名で16,000円弱。


このお料理やサービスのクオリティ、
しっかりしたボリュームを考えると、三つ星レストランの中でも破格では?

味自体はクラシック寄りのフレンチかな?
でもライブ感のある演出も多いので、最後の1皿まで全く飽きさせません。


北海道ならではの食材が吟味され
その食感や風味を最大限に活かそうという、ゆるぎない信念を感じる仕上がり。
北海道の恵みを昇華させたフレンチです。

というわけで、こちらをキリ番1,700軒目のレビューに。
2013年3月からコツコツとレビューを続け
ちょうど9年で1,700軒、また新しいフレンチの魅力に気付かせていただきました。

なかなか外食がしにくい状況が続きますが
そんな中でも、様々な工夫で美味しいお料理やサービスを提供し続けて下さる
数々の飲食店の皆様に感謝を込めて。

食べ歩きが続けられる健康な身体や環境、家族にも感謝♪

いいねやコメントを下さる方、行ってみたいと登録されたりフォロー下さる方、
全てレビューを続けるモチベーションに。

今後もマイペースに、美味しかった時間を共有させていただきたいと思います。

ごちそうさまでした!

  • 美瑛産の温野菜を20種類も使うスペシャリテのサラダ、カラフルなソースと共にアートのように美しい盛り付け

  • 大粒の厚岸の牡蠣は牡蠣フライ仕立てで♪まったりクリーミーで華やかな風味のタルタルソースにカレー粉の香り、もっちり凍らせた卵黄も合う~

  • アミューズは熱々の椎茸のスープ♪表面はホワホワの泡で覆われ、中はトロッと芳醇なキノコの旨味が凝縮

  • メインは道産豚ほほ肉の煮込み、生姜のソースやコンポート、マスタードや砕いた白胡椒と共に

  • デザートはサヴァランの他に、グレープフルーツとわさびのソルベや国産レモンのゼリーなど3品、香ばしくキリリとした苦味のエスプレッソと共に

  • 湯気が上がるほど熱々のバゲットは、表面はカリッと中はしっとり♪ドンクさんの生地をお店で焼き上げるそう

  • 椎茸の滋味がカップに詰まったスープは、椎茸のピューレや野菜のブイヨンの旨味、馥郁たるキノコの香りにうっとり

  • レモンのジャムやビーツのソース、ごま塩に梅ペーストとざっくり和えて♪素材ごとに火入れを変えた野菜は、ひと口ごとに食感も味も変わり楽しい~

  • カリカリ香ばしいフリット風の衣、ふっくら大きくジューシーな牡蠣は濃厚でミルキーな海のエキスが口中に

  • 途中で1つ追加下さる熱々の牡蠣フライ、薄く削った山わさびの香りが牡蠣の旨味と驚くほどマッチ

  • お肉料理の前に出されるお口直しのソルベ、数口はそのままいただくとスッキリしたレモンと紅茶の香り

  • レモンと紅茶が香るソルべに洋梨のブランデーをかけると、妖艶な香りをまとって大人っぽい高貴な味に変化

  • 奥にはお店の名物ドフィノワ(じゃが芋のグラタン)が♪メインのお皿に後から盛り付けられ、熱々が嬉しい!

  • じっくり柔らかく煮込まれた塊の豚ほほ肉、コク深い生姜のソースや鮮烈な香りが弾ける粒胡椒、まろやかなマスタードが相性抜群

  • 塊のままバターとお塩で香ばしく焼き上げたカリフラワーは、野菜の自然な甘味と旨味が爆発~

  • 雪の中で500日も寝かせたメークインを使うグラタンは、お芋自体がねっとり甘くバターの泡やトロトロのクリームがからむ~

  • ワゴンサービスで提供されるデザートは、キューブ型のブリオッシュに特別純米酒まる田をかけて仕上げる個性派サヴァラン

  • フルーティーな日本酒がしみ込むブリオッシュと、ホワッと溶けるシャンティイークリームが一体感抜群のサヴァラン

  • 生地からジュワジュワ溢れ出す、香り高い日本酒と上品なシロップの甘味の虜に♪甘さ控えめの生クリームが極上ハーモニー

  • 本わさびの爽やかな清涼感でグレープフルーツの酸味が引き立つソルベ、スッキリと上品な国産レモンのゼリー

  • 洗練された上品なテーブルセッティング、ハロウィン時期だったので珍しいカボチャも数種類

  • バターはミルキーでまろやか、スッと軽やかな口溶け♪表面にはお店のマークの大木の型押しが

  • 乾杯に選んだワイン、左は仁木ヒルズヴィレッジさんのHATSUYUKI初雪1,958円、右はツヴァイゲルト・ロゼ1,760円

  • キリリと冷やした北島ヴィンヤードさんのツヴァイゲルト ロゼ2018、華やかでフルーティーな味わいはコース前半のお料理にピッタリ

  • ひと口で分かる風味良さ、豊潤な香りの余市産白ワイン初雪2020♪フルーティーでスッキリ程よい酸味も爽やか

  • ベリーぽい果実味にこっくり深い酸味の赤ワイン、余市産のピノ・ノワールおたる1,760円

  • 余市産など北海道のワインも選べる赤白ロゼワイン、4~6杯分をお得に楽しめるワインハーモニーも

  • シャンパーニュやビールなどの食前酒もあれば、ノンアルコールやお水も数種類が

  • 通りの向かい側には、木々が美しく色づく円山公園が

  • 腹ごなしのお散歩にピッタリの円山公園、赤や黄色に染まった木々が美しい最高の季節

2022/03/13 更新

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